前から人付き合いは苦手だったけれど、
最近ますます顕著に苦手意識を感じるようになってしまった。
前は苦手だったけど信じていた。
こちらが心を開けば必ず分かり合える時がくる。
それで傷ついて傷ついて傷ついてもまた信じていた。
もう信じられない。
ただ怖い。
信じて傷つくことが怖い。
週末は実家に帰るか昔からの友達に会う時だけ外出。
ここ10年くらいで知り合いになった人とは遊ばない。
飲みにも行かない。
仕事はしなきゃ仕方がないのでやっているけれど、
できれば永遠に引きこもっていたい。
定期が来週できれる。
ということは、引っ越して半年経つってことです。
前彼と探したマンション。
分不相応にも購入したマンション。
引っ越し前に別れたから前彼は来たことがない。
引っ越したらあれしようこれしようって話したことばかりが思い出される。
引っ越してきたは良いけれど、一緒に近辺を楽しむ相手がいない。
夏の花火がベランダから見えるけれど、一緒に見る相手がいない。
広いキッチンになったは良いけれど、作った料理を食べさせる相手がいない。
大きなベッドを買ったけれど、私一人には大きすぎる。
そんな寂しさを抱えながらも半年が経ったということ。
4年一緒に暮らした前彼のいない寂しさを、他国の彼で埋められるわけもないが、
それでも他国の彼さえもいなかったらもっと寂しかった。
36歳。
私は一体何をしているんだろう。
なんで結婚したいなんて話をしてきたのか気になりだす。
相手は私じゃない。
絶対違う。
前にそういう話になったこともあるけれど
基本的に彼の中では日本人との結婚なんて絶対ないはず。
70代のご両親だって絶対認めないだろうし。
私だって日本以外の国に行って生活することは無理だろう。
彼が本当に望んでそう言ってきたとしたらわからないけど、
今みたいな中途半端な気持ちだったら絶対無理。
じゃあやっぱり他の人とするんだよね。
そういう話だよね。
そう考えだしたら悲しくなってきて、
この世でたったひとりぼっちの気分になってしまった。
kakaoでメッセージを送ってみる。
「結婚するの？」
「誰が？」
「結婚するって言ったじゃない」
「死ぬ前にはするってそういう話じゃないか・・・」
すぐにってわけじゃないっていうことなんだろうけど、
私はもう悲しくて寂しくて絶望的な気分になってしまった。
メッセージを送っても返事くれないことも多いし、
無料通話ができるようになっても1回しか話したことないし、
私の日本での毎日に彼との関わりは全く関係ないし、
逆に彼の生活にも私は全く関わりあいのない別世界に住んでいる。
そんな人がいなくなっても私の生活の何がなくなるわけでもないのに。
時々会いに行ける人。
現実逃避の時間を一緒に過ごしてくれる人。
それだけなのに。
彼がいなかったら私の楽しみなんてどこにもないような気がする。
---------------------------------
簡易メールフォームにメッセージを送ってくださった方へ。
すみません。メールのパスがわからずどうにもなりませんでした。
宛先を変更したので今後送ってくださった分は読みます！
彼は結婚願望が芽生えたそうだ。
子供が可愛く思えるようになったそうだ。
そうなんだ〜って聞いておいたけど、もやもや。
ここで結婚したいのは私と？とは聞けなかった。
だってもし私だって言われても困る。
いいよね。
男性は。
リミットないもんね。
そんで私が前に結婚した理由とかも聞かれた。
めずらしい。
今までそんなこと聞かれたこともなかったのに。
とても好きだとかそういう思いで結婚したのではなく、
結婚する時期だと思ったし、何より相手が望んだと答えた。
お金持ちだったし真面目だったしってのも付け加えた。
でもそうだったんだっけ。
なんかもう忘れよう忘れようとしすぎて何もかも忘れたよ。
朝ごはんついでにイーマートに行った。
家族連れだらけのマートで私と彼はどう見えるんだろう。
家族に見えるのかね。
マートのフードコートで彼はキムチチゲ。
私はスンドゥブを食べる。
決して食べるのが遅くない私が半分も食べ終わらないうちに彼は完食。
さっさと自分のトレイを片付けて戻ってくる。
ごはんは半分残したけどスンドゥブ食べ終わったら、
私のトレイもさっさと片付ける彼。
それから空港に向かう。
チェックインして搭乗までまだ時間が少しあったので、
空港併設のショッピング施設をうろうろする。
イスンギのCDあったら欲しいと言ったら
売り場のおねーさんに即聞く。
日本は基本的にとりあえず自分でなんとかしようとするけど、
韓国ってすぐに人に聞くよね。
車で信号で停車中に隣に並んでる車の人に道聞いたりもするよね。
イスンギのCDはなかった。
チャングンソクとかKARAとかそういうのしか置いてないって。残念。
そろそろ搭乗の時間が近づいてきたので、出国ゲートに並ぶ。
日本語いっぱい飛び交ってる。
だんだんさみしくなってくる。
持っててくれた荷物を受け取って私だけ自動ドアをくぐる。
振り返ると彼が見てる。
ばいばい。また来る。
そこから搭乗まで5分もないもんで、手荷物検査と出国審査と忙しい。
免税店でタバコを1カートン1600円で買って、（日本だと4400円）
喫煙所で一服し終わった時はすでに搭乗始まってるっていう。
16列目♪今回は行きも帰りも前のほうで良かった。
となりには日本人のおばちゃん3人。
飛行機も慣れてないようで、私がイヤホンつけたり
毛布借りたりするのを全部真似する。
機内食の時に私がコチュジャンもらってダバーってかけてたら、
コチュジャン？って聞いてくる。
思わず出た言葉は「ネー」って韓国語だし。
「ほら、コチュジャンもらってるわよ私たちも貰いましょうよ」
「すいませーんコチュジャンくださいー6つ」ってお土産ですかｗ
そんで、お茶いかがっすかーって来たキャビンアテンダントに
「いただくわ」って、ほら、カップ出さないと。
見かねて私がカップを指さすとカップを差し出し、
CAの持つトレイの上の楊枝入れに入れちゃった。
違う違うｗ
両手の塞がってるCAは困って私に直せって言う。ええ、韓国語で。
ちゃんとトレイの上に置きなおしてあげたけど。
そうかー。
飛行機慣れしてないと知らないのかー。
食べ終わってひと眠りしたら日本到着。
またしても荷物待ちのみなさん横目にさっさと出口へ。
帰りのバスチケットもあるからとっととバス乗り場に行って、
一服してバスきたから乗って、おうちに帰る。
携帯のローミングを日本に設定したら彼からメッセージがきてた。
会いに来てくれてありがとう。
うん。
遊んでくれてありがとう。
心は韓国に置いてきてしまったようなそんな気分。
私が仰向けで眠れるのは実家と彼の横にいる時だけだ。
自分のマンションで一人で眠る時は仰向きでは眠れない。
もちろん他の人がいる時も仰向きは無理。
常に横向きうつ伏せが基本姿勢。
久しぶりに仰向けで目覚めると顔がすっきりしているのがわかる。
やっぱりうつ伏せは浮腫むんだと思う。
前夜明け方までしこたま飲んでいたのにも関わらず目覚めすっきり。
韓国で二日酔いになることはこれまでもほとんどなかった。
でも何かに当たって苦しんだことは数回あるが。
寝ていた時に彼がエアコンを止めたせいで、
途中暑くて起きた私が、暑くて眠れないと言ったら、
寝ぼけながらもエアコンをつけてくれた彼。
暑くて眠れないって韓国語が普通に出てきた自分にびっくり。
ちゃんと通じてエアコンをつけてくれた彼にもびっくり。
ちゃんと起きていたとしたら、多分暑くて眠れないと言う前に、
黙って自分でエアコンをつけたと思う。
彼は言葉にすればちゃんとやってくれるんだなあと、
当たり前の話なのかも知れないけど私には新鮮だった。
もっと甘えちゃってもいいのかなーとも思ったりもした。
韓国の女の子はこれでもかってほど彼にいろいろ要求するものね。
そんでそれが実は男性は嬉しかったりもするのかも。
今更ながらそんなことを思った。
シャワーを浴びてドライヤーをかけていたら彼が起きだしてきた。
とりあえずお腹すいたからご飯に行く。
ブデチゲ。
前にも何回か入ったことある店。
ここのトンチミおいしいのよね。
ブデチゲも普通においしかったけど、
ラーメンをおかずにご飯を食べるのはまだちょっとできそうにない。
がっつり食べてモーテルに一度戻る。
歯医者に行くけど一緒に行くかここで待つかショッピングでもしてるか。
待つわ。私は待つわよ。ここで。
歯医者もちょっと興味あるけど歯医者で待つよりここで待つわ。
引きこもり万歳。
歯磨きして彼が出て行ってから、
サウナで汗をかいてまたシャワーして、
PCでメールとかFacebookとか確認して、
ごろごろしてたらいつの間にか寝てた。
けたたましいチャイムの音で目覚めてドアを開けると
「なんで返事しないんだ」って彼。
「え？したよ」
「そう？聞こえなかった」
うん。した。返事した。
ピンポーンて鳴ったから「ぬぐせよー？」言った。
でも絶対外まで聞こえないちっちゃな声だった。
ピンポーンのほうが大きかった。
ごめん。
歯医者はまたしても彼の頬を膨らませたらしく、
ひいたと思った腫れが再度。
でもやっぱり痛くはないらしい。不思議。
そんで、8年前に初めて彼に会った時に一緒にいたキムソンウが来るって。
ソウルからイルサンまで来てくれるって。
えー、キムソンウに最後に会ったのは去年の10月だったので、
1年近く会ってなかったのね。
最近はイジョンギとばっかり一緒に飲んでるからね。
なぜならイジョンギの彼女のソヨンさんは日本語が話せるから。
でも私は別に日本語話せる人いなくても全然平気なのに。
彼なりに気を使ってくれているってことらしい。
車で10分ほど移動して途中キムソンウを拾ってウナギの店に行く。
チャンオ。
チャンオって聞いて、前にも食べたことあるって言ったら、
私が食べたことがあるのはコムチャンオだってさ。
ヌタウナギやメクラウナギなどとも呼ばれているものらしく、
日本では食べたことないと思う。
うん。見たこともない。グロテスク。
チャンオはウナギ。
やっぱ滋養強壮にはウナギ。
韓国では参鶏湯やらポシンタン（犬鍋）も滋養強壮のため食べる。
犬鍋はとりあえずこれまで必死に避けてきた。
これからも食べないでいられるよう努力するつもり。
韓国のウナギの食べ方はやっぱり焼く。
炭火に分厚い生ウナギ。1匹の半分で1人前のようでして。
塩を振られ炭火で焼かれるチャンオ。
おいしそうな匂いが漂ってきたところらへんで、
お店のおばちゃんが適当な大きさに切り刻んでくれる。
エゴマの葉に乗せて、生姜のみじん切りを乗せ、いざ。
ウナギふわっふわ。
炭火の香ばしい香りとともにふわっふわのウナギ。
うん。おいしかった。
食事中にキムソンウに一本の電話が。
誰かと思ったら彼女だって！
知り合ってから8年間！
いつだって彼女がいなかったキムソンウにとうとう彼女が！！
呼べ呼べと彼と私で大騒ぎ。
まだ付き合って2か月なんだって（ラブラブに違いない）
しかし来ないと言われるキムソンウ。
しかも今いるところと彼女のいるところはタクシーで10分ほどの場所。
もしや日本人がいるっていうのがダメなのか？
私はまたしても悲観的な考えをする中、
彼は良いから呼べと大騒ぎ。
席を外してまたしても電話をするキムソンウ。
えー、見てみたい会ってみたい、キムソンウの彼女。
とりあえず一通りお腹も膨れたのでカラオケに移動。
キムソンウはいつもカラオケだ。
あ、誰でもカラオケか。
日本もそうよね。
カラオケに着いたところでキムソンウの彼女登場！
ちょっと奥さんかわいいんですけど！！！
彼と私はもう大盛り上がりで歌もうたっちゃって楽しかったんだけど、
何やら盛り上がらないキムソンウとその彼女。
仕事終わって疲れているところに呼び出されてカラオケが不味かったらしい。
そ、そうよね。
私も仕事帰りに呼びつけられてカラオケはいやだわ。
場所を移動して居酒屋に行く。
おおー。前に来た時はなかったから新しいのね。
内装を見ると、日本の提灯に日本酒の瓶。
メニューにはお好み焼きもあった。
『初・日本食がある店』
店長らしき人が現れるやいなや、私を日本人と紹介する。
店長さんは3年大阪で働いていたんだって。
キムソンウの彼女は一人出てくる料理を次々と平らげた。
私がとてもきれいですねと言ったらありがとうってとってもいい笑顔。
さっきの不機嫌はお腹がすいていたのね。すみません。
私より年上だそうなのでオンニと呼ばせていただきます。
トイレから戻った私にトイレはどこ？って一緒に行こうって、
腕組んで一緒にトイレに行く。
あー、なんかいいのよねー。
こういうの日本でやらないよねー。
人と人の距離がすごく近いのよ。
そして頭に来たら怒ってよし。
泣きたいときは泣いてよし。
我慢？なにそれ。
そんな韓国は気を遣いすぎる私にちょうど良い。
間違っても空気を読めとか暗黙の了解とか
そんな小技は出てこない。
笑って笑って飲んで食べて大満足の夜。
韓国行ってきた。
行きの飛行機では珍しく韓国人の女の子の横だった。
大抵日本人の横の席になるのに。
19列目だったので早く出られる。
アシアナ航空を使うのは久しぶり。
前回アシアナに乗った時は機内食がまずくてびっくりしたけど、
今回は別にそこまで不味くはなかった。
全部食べたら韓国で何も食べられなくなるってわかっていながらも
食べ始めたらどんどん食べちゃった。
キムチも残さず食べた。
ニンニク臭になっておかないと周りのニンニク臭に耐えられない。
いつも思うけど韓国って近い。
離陸して、機内食食べて、着陸。
先に機外に出た人たちを追い越して、入国審査を通り抜け、
荷物待ちの人たちを横目にとっとと出口に向かう。
手荷物しかないもんだから早い。
ファーストクラスの人たちも抜かしちゃうもんね。
自動扉を抜けて彼の姿を探すが見つからず。
スマホのローミングを海外に設定してカカオしてみる。
着いたんだけど。どこ？
もう着いたの？車で向かってるから外に出て待ってて。
ってことなので外に出て待っててみると、
彼の車がすーーーって目の前に。
あー、なんか車で誰かに迎えに来てもらうって久しぶり。
助手席に乗り込んでエアコンがんがんの車内で一息つく。
彼は歯医者に行ったそうで右ほほが見事に膨らんでいた。
麻酔が効かずに3回も打ち直したそうです。
ちょっといじっただけなのにこんなに腫れるってことあるか？っていうので
そういうこともあるよって言っといた。（適当）
とりあえず痛くはないらしいのでよかった。
明日もまた行くんだって。歯医者。
私もついていくのかしら。
韓国の歯医者もちょっと見てみたいかな。
でも別にそんな興味もない。
お腹すいて死にそうだって彼に、ごめん機内食食べちゃった私。
次は絶対食べないで来るから！
いつものイルサンの一角にあるモーテルにチェックインして、
いつもの食堂街にある一軒に入る。
サムギョプサルって言いながら入ったのに、
注文するのはヤンニョムカルビっていう・・・
私は満腹なのでほんの2，3キレしか食べられず。
今度はほんとに絶対機内食食べない。
ソジュ3本を2人で飲みながら2人前の肉をがっつり1人で平らげた彼。
そりゃあお腹も出るわよ。
40過ぎてその食事の量。
ご機嫌で店を出てコンビニでビールとつまみを購入。
モーテル戻ってまた飲む。
テレビではイミョンバク大統領が竹島に行くって騒いでた。
彼にあれはどういうことかと聞いてみても、話題作りなだけだって。
ニュースを見ると韓国全体が騒いでるように見えるのに、
彼はいつも傍観しているだけに見える。
オリンピック中継は韓国人ばかりが映るので、
エンターテイメントの一環のように見ていられた。
日本人の試合になると手に汗握っちゃう。
そんなんで酔いどれ韓国旅行1日目は終了。
|
