JERRY BEANS!!

2006年01月25日(水) 現在

貴方もまた、私を忘れてしまうのでしょう。

私は、通り過ぎる全てを忘れて行きたいのです。
だから、貴方に抱き締められた事も、
握り返してくれた掌の温かさも、
笑う時に細める目も、その胸の厚さも、いつか全部
誰かの何かと一緒になって、心の中で溶けていって
しまうのです。

「貴方」が、私の中の「貴方達の部品」に変わっていく。
それまでは、確かにひとつだけであった、
貴方だけの何かが、それと判別する為の殻を失って、
多数の、数えられない、どろどろの、何かに変わっていく。

耐えられない苦痛。
忘れられていく。貴方が私を愛してくれても、
私もまた、あなたの事を忘れてしまいます。

貴方のくれた言葉の全てを、忘れてしまうのでしょう。

だって、私は生きているから。



2006年01月24日(火) 過去

先日、手相と顔相を見れるという先生に会った。

最近はいろんな事が、少しずつだけど上手く行っている
ような気すらしていたけど、

見てもらって言われたことは、
「過去に縛られていて、先に進めない」という事。

仕事も恋愛もそうなのだと。

時間は、21。
私は、とても楽しかったのだ。本当に。ただ、本当に、
いい別れ方が出来なかった人と、付き合ってた。

良い事がありすぎて、嫌な事が哀しすぎて、
自分の気持ちが変わる一番の原因が、自分自身で納得できるのに
とても時間がかかった人。

そうか。私は、あの日に死んでいたのね。
ずっと。



2006年01月23日(月)

どこにも行かない私だけの



目の無い鳥は紅い涙流して羽ばたきも止めず

傷付くのは檻に当たる度に擦れる翼と自尊心

そんなのが愛しくて

抱き締めて
抱き締めて、

小さな鼓動を止めてしまう

まばたきさえ。

私の小さな鳥、鳥、
空はこんなに空気が濃い。

ずっと抱きたくて

貴方の空を。



2006年01月19日(木) 貴方は知っている

貴方は私の弱さや愚かさを知っている

見抜かれて悟られた 私の半身

いつも 笑っていないと不安で
いつも 死ぬほど泣いていないと不安で

忘れていく事が怖く
覚えているのが辛く

私という人間がここに居る事がいつも恐ろしくて

どんなに人を想っても信用する事が出来ず
どんなに側に居ても、全てを知ってもらう事も出来ず
ただ、愚かさを露呈するばかりで

ただ 何の為に生きているんだろう、なんて
考えても出るはずもない答えばかり期待するのは
一体どうしてなんだろう

笑顔で 声に出して 確かめなければ
簡単に消えてしまう私自身

貴方は知っている

貴方が求める貴方らしさと同様に
私が求める私自身など、どこにも居ない、こと。



2006年01月18日(水)

最近気付く

「貴方」はどこにも居ないのだという事

ずっと求めていたのは、この愛を注ぐ対象で、
過剰で歪んだ私の中身を、注げる対象で、

バラバラな私自身を繋ぎとめておく為の
心の釘のようなもの

貴方達は

心の型で、私の求める偶像を、包んで冷まして、
象って私に見せる。

私の中身は、その型を溶かして歪めてしまうので、
みんな、力を失ってしまうのでしょう。

それに耐え得る誰かを探す度、自分自身を受け入れて欲しいと、
願うけど、

なんて醜い、私の中身。

願えば願うほど、沸騰する、欲望が、
型を溶かして、殺していくのでしょう。


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