JERRY BEANS!!

2004年05月25日(火) その空席

あの人の座っていた椅子を眺めて、数分前までいただろうその人を
思い浮かべた。

愛すべき人の前で、こんな事を思う私は、その真髄から穢れているのでしょう。

あの人の残した煙草の空き殻を、自分の鞄に詰め込みたいような
衝動に駆られ、そして悲しくなる。

私は、貴方に初めて会った時の事を思い出して、そしてやっぱり、
悲しくなる。


貴方と会えた事を喜びと感じると同時に、きっといつか別れる事を思って、
来ない未来の平穏を思って、私はやっぱり、その悲しみに気が付くのです。



2004年05月22日(土) 夢想

きっと、私があの人を想っている時、あの人は別の人を想っていて、
そして勿論、私のことなど思い出しもしないでしょう。
存在すら忘れているでしょう。

…私が、その人とした、数少ない会話を反芻しながら
胸を好んで締め付けていても。これからも続く、決して叶うことの無い
妄想にふけっていたとしても。

あの人は、私を知らない。…私も、あの人の表層以外の、全てを知らない。
私は、あの人の心の、奥底の その淵まで、
  …知りたいけれど、知りたくない。
あの人の、深みにハマるのは怖くて、溺れて行くのが、余りにも悲しくて、

そして、自分以外の人の、人間の隠し持った裏側の。

その暗闇が怖くて。



2004年05月15日(土)

この道を、進んではいけない。
一年程に我慢し続けてきた大事な壁を、自ら掻き壊してはならない。

それでも、私はこの向うにある罪悪を無視できるだろうか?
「恋は、罪悪ですか?」

罪悪は、歓楽的でなければ誰もその罪に手を染めないはずだ。

それでもこの道を。進むしかないのですか?
戻る道もないのならば。



2004年05月09日(日) 一体化

信仰は人の心を決定的に支配するものだが、
支配と同時に、その人の心を最も助け、守るものでもある。

何かを信じる心。それは何人にも侵されない。心の、個人の聖域だ。

私にはそれがあるの?あなたにはそれがあるの?


その世界を持たない人達が、自分と他人の境界に気付かずに、
知らない間に誰かを侵して、一体化して罵り合っている。

心の境目を持たないことは、自分も他人も、人も神様も、
何も信じないでいるのと同じであるように思う。

みんなにはそれぞれ、違うものが見えるのだ。


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nana [HOMEPAGE]

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