JERRY BEANS!!

2001年03月28日(水) 燐紛

 幸せや不幸せって、まるで燐紛のようだと思った。
知らない内に、幸せに触れて、指先に燐紛が付く。
知らない内に、不幸せにも触れて、燐紛が付く。

蝶の撒く燐紛。それは、知らない内に付いて、気付いた
時には落ちなくて、気付かぬうちに、その指で色んな
ものに触れてしまう…。良いのか悪いのかは解らないけど。



2001年03月14日(水) 都会の月

 先日池袋のサンシャイン展望室へ行って来た。高いビルの上から
見下ろす街は、深い緑と灰色のビル、小さな家と雑多な人々。
細かく張られた道路と線路と、曇った向うが見えて、なんだかすごい
なあと思う。…夕方までそこに居ると、大きく橙色に滲んだ夕陽が
くすんだ山際に沈んで行くのが見えた。…そろそろ帰ろうと思って
もう一度展望室を一周したら、ふと暗くなった空に、蒼く灰色がかった
白い小さな月がぽっかり、ビルを見つめて浮かんでいた。…なんだか
まるで彼が一人ぼっちで居るようで、泣けた。

都会の月はなぜか物悲しい。今日見た実家の月は、左上がぼんやり
滲んで欠けていたけど、壮大で深い山並みと何処までも広がる空と
星と、幸せそうに、紅く染まった白色で浮かんでいた。都会の月は
一人で可哀想で、そして蒼白くて、なんだか人間みたいにみえた。



2001年03月06日(火) 歩いていこう

 街はみんな急ぎ足だ。ゲームのダンジョンのように、少しでも
先へ進んで、目的は早く達成しなければならない。…また、
目的が無ければ、行動する事自体、無意味な物として忘れ去られて
しまう。時間は短縮。一分でも早く。無駄な時間は過ごせないの?

…そうして無駄を省いた時間に、人は何を求めているのだろう。
そうして暇を持て余しているのは、一体誰ですか…。

急ぐのも、いい。だけど私は急がない。ゆっくりでいいから、
自分に出来る事を少しずつ増やしていけたらいいと思う。



2001年03月04日(日) 大丈夫

大丈夫。大丈夫。自分に言い聞かせて進んできた。大丈夫。
人に言われて安心した。大丈夫って、人に言われた数だけ、
他の人には返せてきたのかなぁ。…少しでもいいから、
誰かを助けてあげられてるなら、私で良いならいつでも
言ってあげるよ。いつだって、そう思う。

だけど、言ってあげる事しか出来ないから。だから
ツライのかも知れない。それが、自分と他人の違いだ。

死んじゃおうと思ったこともあったけど、でも出来なかった
し、どんなに苦しくても過ぎ去ってしまえばまたこうして
笑っていられるから、だから私は大丈夫。いまツライ人が
いるなら言ってあげよう。


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nana [HOMEPAGE]

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