心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」

たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
もくじ過去へ未来へ


2009年08月01日(土) 根拠のない自信

54.4Kg, 10.7%
くもり時々雨

自動車の車検。代車としてダイハツの軽自動車を借りました。チョイ乗り中心なら軽自動車を維持して、家族みんなで遠出するときはレンタカーというスタイルでもいいのかもしれませんね。

ニュース検索に引っかからなければ、ダイアモンド・オンラインなんて絶対読まないサイトなんですけど、そこにうつ病と自信に関する話がありました。既知の話ですが、あらためて書いておきます。

自信とは自分を信じることです。そして、信じることには根拠は要りません。よく人を揶揄するために「根拠のない自信」という言葉を使いますが、そもそも自信に根拠は要らないのです。

親にとって子供とは「生きてさえいればいいもの」です。勉強が出来なくても、学校に行かなくても、人に迷惑をかけても、子供は可愛いものです。そういう無条件の承認を得てこそ、子供は自己信頼を育てることができます。

親の愛情が「〜であれば」という条件付きであった場合、子供の自己信頼も条件付きになります。大人になって人が認めるような実績がないと、自信を持てなくなってしまいます。学歴とか仕事の成果とか良い配偶者とかね。

では、どちらのタイプのほうが逆境に強いでしょうか。努力が習慣になっている後者でしょうか? 実はこのタイプは将来の見通しが暗くなり、不安が大きくなるとくじけがちです。親から無条件に愛され、根拠がなくても自信を持ち続けられるタイプのほうが、失敗にめげずに仕事を続けられます。

ダ〜の記事では信仰についても触れていました。人は神の存在証明があるから神の存在を信じるわけではありません。この場合も信じることに根拠は要りません。信じたいという気持ちがあれば十分です。

自分に対しても、他の人に対しても、神に対しても、懐疑主義を捨てる(努力をする)のが、うつ病再発防止に有効なのだと思います。


2009年08月02日(日) 「間違い」と「間違え」

53.5Kg, 8.9%
曇り時々雨

ある人のブログを読んでいたら、「〜の間違えではないか」という文章に出会いました。僕は「間違え」という言葉は使わないので、すこし奇異に感じました。

「間違い」と「間違え」はどちらも名詞のようです。
言い間違い・言い間違え、というふうに、〜間違い・〜間違えのペアはいくらでもありそうな気がします。はたしてどちらが正しいのか?

調べてみました。

「間違い」は「間違う」という動詞が、「間違え」は「間違える」という動詞が、それぞれ名詞化したものです。

間違う、は五段活用で、意味は誤ること。
間違える、は下一段活用で、意味は取り違えること(例:姉と妹を間違える)。

例えば、「間違われる」は「間違う」+「れる」、「間違えられる」は「間違える」+「れる」。

はてさて「言い間違い」の場合には、Aと言おうとしてBと言ってしまうのですから、「間違え」が起きているわけで、「言い間違え」が正解です。

しかしながら、行為としての「間違え」(取り違え)があれば、結果として「間違い」(誤り)は発生しています。つまり「間違い」は「間違え」を包含しているとも考えられます。ならば「言い間違い」も誤りとは言い切れません。

また「間違う」という動詞にも、誤るという意味があるので、両者の意味的な境界は曖昧です。

「間違い」と「間違え」、「間違う」と「間違える」は、場合によってどちらかがより適切ではあるものの、他方が誤りであるとも言えない関係なのだ、ということがわかりました。


2009年08月03日(月) 禁煙について

体重は計測なし。
晴れ。

僕の禁煙については「家路」本体にも書いてあるので、興味のある人だけそちらを読んでもらうとして、今回は禁煙補助薬のことを。

僕がやめた当時、医者が使えた補助薬はニコチンパッチのみでした。当時は禁煙に健康保険適用がなかったので全額自己負担で、一週間分が約1万円でした。これが約4週間分。後半はパッチのサイズが小さくなる分だけ多少安くなり、診察料ともあわせて総額4万円ほどでした。

その後しばらくして、ニコチンガムが使えるようになり、禁煙治療にも健康保険が使えるようになりました。

最近登場した「チャンピックス」という服用薬は、なかなか良い薬のようで、禁煙成功の話もたくさん聞きます。このチャンピックスとはどんな薬なのか、ちょっと調べてみました。

依存症の治療に使う薬は、アゴニスト(作動薬)かアンタゴニスト(拮抗薬)のどちらかです。

人の脳には、依存物質ごとにそれを受け止める受容体があります。この受容体が(例えばアルコールで)刺激されれば、渇望感が消える仕組みです。そこで受容体を別の薬(アゴニスト)で刺激してやれば、渇望が消えて楽にやめられる、という理屈です。

アゴニスト(作動薬)としては、オピオイド(ヘロインやモルヒネ)の依存症に使うメサドンが有名です。オピオイド受容体を別の薬(メサドン)で刺激してやれば、楽にヘロインがやめられるわけです。これをメサドン置換療法といい、ヘロイン依存をメサドン依存にしているだけなのですが、ヘロインよりメサドンのほうが害が少ないわけです。このメサドンがやめにくい薬なのだそうですが、それは別の話。

「依存」と「寛解」という言葉を知っている人は、「アゴニストによる治療中」という分類もあることを知っているでしょう。アゴニスト投与が終わってからが寛解時期のカウント開始です。

アンタゴニスト(拮抗薬)については詳しく書く必要はないでしょう。アルコールで言えば抗酒剤のことです。受容体を邪魔して気持ちよくさせない(気持ち悪くさせる)ことで、依存対象を忌避させようというアイデアです。

前述のチャンピックスは、ニコチンパッチやガムのようにニコチンを含んだ薬ではなく、アゴニスト&アンタゴニストの薬だそうです。まずアゴニストとしての機能があってタバコへの渇望感を減らしてくれます。同時にアンタゴニストとしての機能もあり、タバコを吸ってしまったときの満足感を減らす効果もあります。

チャンピックスは依存性の少ない薬のようで、「タバコはやめられたが、今度はチャンピックスがやめられなくなった」という話はないようです。再発率も高いようですが、これは依存症全般に言えることで、仕方のないことなのでしょう。

チャンピックスの3ヶ月分で、自己負担が2万円弱だそうです。いまは良い薬があってうらやましい。ああそうだ、副作用にうつ症状が出る場合があり、うつ病持ちの人は要注意(禁忌なのかどうか)だそうです。


2009年08月04日(火) 人の集まり

53.8Kg, 8.9%
晴れ

断酒系の掲示板って、メンヘル(精神病)の掲示板なんですよね。
だって依存症は精神病だもの。
頭や心を病んだ人ばかりが集まる掲示板なんだから、トラブルがあって当たり前。
中傷や非難もある程度はしかたないじゃないのさ。
だって、それも病気の「症状」なんだから。
「具合の悪い人」「お加減の悪い人」がいるのは仕方ないこと。
酒さえ飲んでなければマトモってわけじゃなくて、シラフでも変なのがアル中さん達ですから。それに巻き込まれて自分まで具合が悪くなっちゃたまらんです。
テキトーに受け流していきましょう。

リアルの断酒グループでも同じことです。
「お加減の悪い人」を何とか良くしてやろうと、自分まで巻き込まれてはグループの意味がありません。
Live and Let Live
というスローガンがAAにあるでしょ。
「人は人、我は我なり」
ですよ。人の問題に首を突っ込んでなくて、自分の問題に集中しましょう。
それが一番嫌なのは分かりますけど。

かといって「具合の悪い人」をグループの中でほっておいて良いわけでもなくて、スポンサーになった人に面倒をまかせるわけです。だから、きちんとデタッチできないうちにスポンサーをやると、スポンシーの問題に巻き込まれて大変です。

それでも、誰かからうるさいことを言って貰えるうちが華(はな)です。いくら言っても聞く耳を持たない、と思われたら誰も何も言ってくれなくなるからね。ひらたく言うと見放されたと言うこと。そういう状態で何年も過ごしている人がAAには一杯いるんだよね。事情を知らない新しい連中が次から次に来て巻き込まれるので、ご本人は意識してないんだろうけど。

うるさく言われなくなったから良くなった、なんて思うのは大勘違い。皆が関わり合いを避けてるだけだってば。お互い気をつけようね。


2009年08月05日(水) 最後の一杯が

54.0Kg, 8.7%
晴れのち雨

The farther you're away from your last drink,
最後の一杯が過去に遠ざかるほど、

the closer you are to your next.
次の一杯が近づいてくる。

そんなもんでしょう。

2007年問題、というのはこの年から団塊の世代が定年退職を迎え、様々な社会問題が起きてくることを指したものです。アルコール依存症の場合、仕事が支えになって依存症の悪化が防がれていた人が、退職して飲み放題になり病気が表面化してくることです。

病院メッセージにまめに行っていた頃の観察では、入院患者の中に「定年アル中」の人たちが一定数の割合で見られました。定年後1年か2年ほど大酒を飲み、奥さんや子供に頼み込まれて入院してくるのがパターンでした。
現役世代の人には、「仕事のために」「家族のために」酒をやめようという意欲が見られますが、定年アル中さんたちは断酒意欲が乏しいのが特徴です。

彼らは二言目には「現役の頃は大丈夫だったのだが、定年を迎えてからダメになった」と言います。まるで定年が悪の根源のようですが、聞いてみれば現役時代もちゃんと酒を飲んでいます。

酒が悪いのではない、また仕事を(あるいは仕事に替わる何かを)すれば大丈夫だ、と彼らは自分に言い聞かせるようようです。だが、定年後の飲んだくれで病気が進行していることを見落としています。退院して再び仕事や趣味に生き甲斐を見いだし、酒のトラブルがやんだ、という話は聞いたことがありません。

科学者のように統計を取ったわけじゃないので、この先は印象です。
奥さんが生きている限り、定年アル中さんたちは飲みながらでも生き延び、時々入院してきます。奥さんが亡くなってしまうと、福利厚生に問題が生じるようで、かわりに娘さんが入院させに連れてきたりするのですが、それも長続きせず、顔を見なくなってしまいます。

飲んでいようがいまいが、奥さんに先立たれると男は長生きできないようです。


2009年08月06日(木) ああ面倒

53.1Kg, 8.3%
晴れ、暑い一日

7月はミーティングが8回、病院メッセージが1回、委員会が1回でした。
なんとなくAAの回数が減っている気がしたのですが、数えてみればそれなりの回数です。ではなぜ数が少なく感じたか、といえば「自分が司会をしていない、通常のミーティング」の数が少ないからでしょう。

8回のうち5回はホームグループのミーティングで、そしてなぜか毎回司会進行役を務めています。司会役は負担の重い役割ではありませんが、それなりの責任はあります。遅刻してはいけないとか、ミーティングが「それなりの雰囲気」になるように気を遣ったりとか・・・。

このグループを始める前2年ほど、ソーバーの年数がある人たちのグループでお客さんみたいな立場で楽をさせてもらいました。それで僕はすっかり怠け者になってしまったようです。ああ楽がしたい。

元々僕はAAがおっくうなたちで、「ああAAに行くのが面倒くせぇ〜なぁ」と感じているのが通常です。ただ、自分の内側に関心が向きすぎる僕にとって、ミーティングは外側に関心を向け直す良い機会であるのは確かです。なにごともバランスなのでしょう。

AAが夢みたいにすばらしくて、毎回いい気分になれるんだったら、そりゃ覚醒剤みたいで怖いよ。退屈で面倒なぐらいがちょうどいいんでしょう、たぶん。

某ブログより。

> 広汎性発達障害系の人でこじれつつ時間が経つと、幻覚妄想が出てくることがある。

なるほどそういうことか。


2009年08月07日(金) 宝くじに当たったら?

53.1Kg, 8.1%
曇りのち晴れ

ミーティングの後、ガストでアフターをしていたら、
「宝くじで3億円当たったら(酒を)飲んでしまうんじゃないか」
という話になりました。

どうして宝くじが当たったら飲むのでしょう?
3億円と再飲酒と何の関係があるのか、わかりません。
せっかく幸運に恵まれたのに、酒を飲んでそれを台無しにしようと思うものでしょうか。

そりゃもし僕が当たったら、さらりまんをやっているのがバカらしくなって働かなくなり、労働の価値を軽んじる人間になってしまいそうな気がしますが、それで飲まないでしょう。

次はオータムジャンボか。


2009年08月08日(土) 性的要素

53.4Kg, 6.7%
晴れのち雨

ダンナが逮捕されるとき、のりピーは「それは下半身の薬です」と言ってかばったのだと報道されていました(精力剤としている記事もありました)。

人が覚醒剤にハマっていく過程に、性的要素は欠かせないものだと思われます。

気分が爽快で疲れ知らず、眠気を感じずに勉強や仕事がはかどる。おまけに食欲が落ちて楽々ダイエット。ということばかりでなく、性的快感の増進あればこそハマるのだと思います。ただ、薬の経験談でも下半身のことはあまり表に出てこないし、第一ガキどもに「シャブやってセックス(オナニー)するとすげえ気持ちいい」なんてことを教えてもいけないので、各種メディアでは伏せられているのでしょう。

セックスは条件によって気持ちよかったりイマイチだったりするものです。大好きな人との興奮できるセックスは、快感も満足感も大きなものですが、毎度そう良い結果が得られるとは限りません。そのために、その方面で努力を惜しまない人もいます。
ところが覚醒剤をうまく使うと、手間を省いて大きな快感を得ることができるのだそうです。

そんなわけで自分の性的能力に自信がない男が、自分が薬を使うばかりでなく、相手にも勧めてしまう。女の方も「自分が感じないのは女としての魅力不足ではないか」と考えて受け入れてしまったりするのだそうです。

ハマりやすい人というのは、(性的な意味でも)地道に自分を磨いて成果を得ようとするよりも、手っ取り早く果実をもぎ取りたいというタイプかもしれません。

はたしてのりピーダンナがそうだったのか、あるいは六本木ヒルズのマンションに全裸女性を置いて去った男優がそうなのか、それは確かめようもありません。個人的には、のりピーも矢田も男を見る目がない、と思うんですけど。


2009年08月10日(月) 盆休み

53.4Kg, 6.7%
晴れのち曇り
53.4Kg, 9.0%
曇りのち雨

朝寝坊をしていたら、仲間からの電話で起こされました。
「お仕事中すみません」
いえ、仕事じゃなくて寝てました。すでに盆休みなのです。
東京方面から9人が長野に来ているのだそうで、観光かと思ったらステップの本の読み合わせだそうです。夜に近くのミーティングに来るというので、出席を約束して電話を切りました。そしてまた朝寝。

昼頃起きて仕事。土曜も少し仕事してました。そのぶん平日楽をしています。午後にはソフトと説明書ができたのでメール送信して、「どうしてもお盆前に」の仕事は完了しました。

それから、昨夜の地区委員会の議事録作成。5ページになったものを少し削って4ページに。

ミーティングのテーマは「ステップ1の無力」でした。終わった後にアフターに誘っていただいたのですが、明日は子供たちと日帰りでディズニーランドに行くため朝早く、まっすぐ帰ることにしました。


2009年08月11日(火) BONTIME ぼくのぼんやすみ(その1)

54.4Kg, 8.3%
雨のち晴れ

子供たちから「クラスでディズニーランドに行ったことないの私だけだよ」と聞かされるたびに、(これはヤバいな)と思っていたのですが、ついに今年の夏、その要求に屈する(?)こととなりました。

とはいえ世の中はみぞうゆう(古!)の不景気で、おまけに我が家は世の中の2割強ともいう無貯蓄世帯なので、ディズニーランドに行くコストは極限まで削減しなければなりません。ホテル代節約のためには日帰りしかない。選んだのは地元の小さな観光会社が募集している、ディズニーランド日帰りバスツアー。1日パスポートと往復のバス代で1万円弱/人。子供の分は養育係に、お土産代は実家のばあちゃんに、だしてもらうとしましょう。

朝4時半に子供を車に乗せ、高速インター近くの駐車場で観光バスを待っていました。しかしなかなかバスはやってきません。じれた下の子が貧乏揺すりを始めました。僕の車はサスペンションが柔らかいので、それだけで左右にローリングしてしまいます。あまりやられると酔います。
「おい、ヤメロっ!」
「えー、もう私揺らしてないよ」
「だからヤメロって」
「私じゃないってば、ぶー」
おや、目の前の電線まで揺れている。なんだ地震かよ。

その時静岡では震度6弱だったそうです。のぶさん大変でしたね。
おりしも台風が南岸上を東に進んでおり、いつ暴風になってもおかしくありません。おまけに東海地震の前兆のような地震。先行き不安な出発でした。

バスは二階建ての観光バスでした。インターのたびに高速を降りては、あちこちの集合場所の客を拾っていくので、遅々としてはかどりません。バスの中で眠る算段をしていたのですが、甘かったですね。10時前にTDRの駐車場に着く頃には、下の子が「バスに乗るだけで見る前から疲れちゃった」という状態でした。

しかし、前の晩寝ていなかろうが、バスで寝れなかろうが、疲れていようが、中に入ればテンションが上がってしまうのが良いテーマパークです。ディズニーランドもその例に漏れません。

(つづく)


2009年08月12日(水) BONTIME ぼくのぼんやすみ(その2)

53.9Kg, 9.2%
雨のち晴れ

地震の影響で東海道線が止まり、東名も通行止めになっています。そのせいか、台風のせいか、ディズニーランドは意外と空いていました。幸い雨にはならず、持っていった傘は一度も開かずに済みました。

アトラクションはあらかじめ子供たちに選んで貰いました。

「カリブの海賊」、10分待ち。
「ビッグサンダー・マウンテン」、80分待ち(実際は50分ぐらい)。
これにもう一度乗りたいという話になって、ファストパスをゲット。ピザとジュースで昼食。

「イッツ・ア・スモールワールド」、15分待ち。
「アリスのティーパーティー」、10分待ち。
これはいわゆる回るティーカップ。前の組で女の子が帽子を飛ばして緊急停止になりました。その影響かどうか知りませんが、僕らが乗っていたときにも原因不明の緊急停止。再開を待っていたのですが、中止になってしまいました。お詫びにと優先チケットというのをもらいました。どのアトラクションでいつでも使えるファストパスみたいなものです。
「キャッスルカルーセル」、10分待ち。
「ホーンテッドマンション」、90分待ちのところ、待つのが途中で嫌になったので先ほどもらった優先チケットを使用。

春にオープンした「モンスターズ・インク」のアトラクションに並ぼうと思ったのですが、あまりに列が長くて断念し、「スペース・マウンテン」のファストパスをゲットして、「グランドサーキット・レールウェイ」10分待ち。

それを待ちながら、ふと考えました。
「カリブの〜」と「イッツ・ア〜」を除いて並べると、こうなります。

ジェットコースター → ティーカップ → メリーゴーラウンド → お化け屋敷 → (この後)ジェットコースター → ジェットコースター

これじゃ普通の遊園地に来ているのと変わりありません。豊島園や富士急ハイランドとどう違うんだよ。考えてみると幼い頃からディズニー映画に連れて行ったこともないし、ディズニーの絵本やぬいぐるみを買い与えたこともありません。それでは子供がディズニーの世界観に馴染まなくても無理もありません。なんだ親のせいじゃないか。

だが別にディズニーの世界観にどっぷりハマらなくてもいいではないか。普通の遊園地としても十分ここは楽しい。十分に非日常=特別だ。ディズニーが特別の中でもさらに特別の地位を占めなくて、別にかまわないではないか、と思いました。

晴れてきたせいか人が増え、混み合ってきました。プーさんのお店でお土産を買い、ファストパスで「ビッグサンダー〜」に乗り、晩ご飯を食べに行きました。

近年導入されたというファストパスは、指定の時間に行けば待たずに乗れるのでとても便利です。逆に縛りにもなります。その時間に別のアトラクションに並んでいればアウトですから、中途半端な待ち時間が生まれてしまいます。水を撒く「クール・ザ・ヒート」のような屋外ショーの時間を調べておかなかったのは失敗で、右往左往するハメになりました。

(まだ続く)


2009年08月13日(木) BONTIME ぼくのぼんやすみ(その3)

54.0Kg, 8.9%
晴れ

屋外でのショーのスケジュールを押さえておかなかったのは失敗でした。
プーさんのショップでお土産を買っている間に、昼間のパレードが始まってしまい、人波の後から眺めて我慢するしかありませんでした。ディズニーのキャラクターが出演して水を撒く「クール・ザ・ヒート」も、気がついたときにはもう始まっている、の繰り返しでした。

なので下の子が「夜のパレードは場所取りをして最初から最後まで見るもん」と言いだしたのも無理はありません。

食事についても無計画だったので、昼はピザだけ、夜はレストランとは名ばかりの食堂でちゃっちゃと済ませてしまいました。入場したらまずファストパスを取って、食事の予約をするぐらいの段取りが必要かも知れません。

お土産を買った後、場所取りをして1時間以上待ちました。レジャーシートは持っていかなかったので、地面に直座りです。雨が降っていなかったので助かりました。

最後にスペースマウンテンに乗って「うぉー、怖えぇぇぇ」と絶叫し(下の子が泣いちゃいました)、21時20分の集合時間に5分遅れでバスに戻りました。

東名の通行止めがまだ続いており、西へ向かう車が中央道に流れてきます。首都高の4号線下りも永福を先頭に10キロの渋滞。前日の晩は2時間しか寝てないし、行きのバスでも眠れなかったので、渋滞を眺めながらうとうと寝てしまいました。寝ている間に雨が降り出したようです。ちょうどTDRに滞在している間だけ、雨に遭わなかったのは幸いでした。

圏央道が合流してくる八王子ジャンクション付近でも渋滞。談合坂のサービスエリアで子供たちに夜食をあてがおうと思ったのですが、おにぎりやサンドイッチは売り切れ、保存料たっぷりのパンで我慢して貰うことにしました。

実際には子供たちはディズニーに行ったのが「クラスで最後」ではなかったみたい。「じゃあ、3年後でも良かったか?」と言ってみたのですが、そんなわけにもいきますまい。次はUSJに行きたいそうです。

出発地点に戻ったのは午前2時を過ぎていました。あとは養育係宅まで送っていき、自分は吉野家で牛丼を食べて帰宅したのでした。

(おしまい)


2009年08月14日(金) 依存症治療薬二題

53.5Kg, 7.7%
晴れ

お盆になってだいぶ涼しく、朝は寒さを感じるぐらい。
ニュース検索に「性依存」を加えてみました(実際にはセックス+依存で検索しています)。日刊ゲンダイあたりはずいぶん下世話な記事ばかりですな。

さて、アルコール依存症の治療薬のニュースが二つ流れています(たまちゃんところから)。
ひとつは日本の製薬会社(日本新薬)が2013年に発売予定の薬で、「脳内の神経伝達物質に作用して飲酒欲求を抑える」ので、「完治する可能性がある」のだそうです。依存症の人が断酒をすると、神経伝達物質であるグルタミン酸の分泌が脳内で活発になり、神経が極度に高ぶる。詳細は不明ながら、新薬はこのグルタミン酸に働きかけて、神経の興奮を抑えるのだそうです。
完治じゃなくて、離脱症状を抑える急性期の治療薬という印象ですけど。

http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=4516&NewsItemID=20090811NKM0285&type=2

ちなみに、このニュースが流れたときには、同社の株価は既に1割上昇ずみでした。

もうひとつは、クズ(葛)のエキスに飲酒欲求を抑える効果があるというアメリカのお話し。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=54604584&expand

依存症の抜本治療薬として宣伝されたナルトレキソンはすっかり期待(?)を裏切ってくれました。2002年にこのサイトを始めて以来、ナルトレキソン以外にも二つぐらい治療薬の話が検索に載りましたが、いずれも話は立ち消えてしまいました。新しい薬も、どんなものかお手並み拝見です。

禁煙補助薬として登場したチャンピックス。これで禁煙に成功したという話を聞くようになりました。しかし、禁煙成功後の維持率はチャンピックス登場以前より下がっているのではないか、という話も聞きました。つまり、苦労してタバコをやめた人は禁煙を大事にするけれども、簡単にやめられた人は「次も簡単にやめられるだろう」とまた吸い出す人が多いという説です。いずれデータが出るでしょう。

クズエキスを飲みながら普段は節酒、たくさん飲みたいときは朝の薬を飲まないでおいて晩に大酒、なんていう使い方にならなければいいですけどね。それに節酒じゃ脳の萎縮は戻らない気がします。


2009年08月15日(土) 記録を取ること

53.7Kg, 9.0%
晴れ

実家にスイカを持って行き、墓参り、桃と野菜をもらって帰る。TSUTAYAでレッドクリフ2を借りる。

スポンシーやビギナーにお勧めしているのが、ミーティングに出席した記録を残すことです。それはカレンダーに、出席した日は○、遅刻した日は△、行くはずなのに行かなかった日は×と印を付ける単純なやり方でもオーケーです。

人間の記憶は曖昧なものです。僕は一昨日の晩に何を食べたかも思い出せません。自助グループではミーティング(や例会)に出ることが大切だと言っていても、どれぐらい出ればいいか基準はありません。でも確実に言えることは、出席回数が減ってくるのは悪い徴候だってことです。

しかし、本人は回数が減っていることに気がついていない場合が多いのです。断れない残業や用事で休んだ日を、無意識のうちに分母と分子から除いてしまいます。そうすれば出席率は悪くなりません。けれど、もし自助グループに効能があるとするなら、理由は何だろうと休めば受け取る恩恵が減るはずです。自分が徐々に悪化していることに気づきづらいのです。

逆に陰々滅々としているときは、自分の努力を否定したがります。そういう時には客観的なデータを見て、自分が続けた努力をほめることも必要です。

例えば「よく眠れない」という人には、寝た時間と起きた時間、睡眠の質を◎○△×の評価で記録するとか。すると、最近ずっと眠れないと思っていたのが、不眠は最近二日ばかりのことに過ぎないことに気づいたりします。

他にも金銭の出納とか、むかっ腹がたった相手の名前とか、なんでも記録を取っておけば自分を客観視するのに役に立ちます。ステップにも内観にも役に立ってくれる(といいな)。


2009年08月16日(日) 世の不公平に敏感

53.2Kg, 9.8%
晴れ

借りてきたレッドクリフ2を見ました。風が吹いてからが長く、油がまるで爆発物のように燃えるのでした。

精神分裂病の息子を持つ父親の文章を読んでいて、素人の立場での病前性格の解釈に「なるほどな〜」と思ったので、ちょっとそれについて書いておきます。

世の中の不公平に敏感な人。ニュースで報じられる不公正に憤るタイプ。
こういう人は正義感が強いのではなく、実は自分の現在の処遇に満足していない。もし世の中が公平で、皆がきちんとルールに従っていれば、自分はもっと良い評価を受けるはずである。(アル中さん的に)個々の人間関係の中で相手を恨むのではなく、社会システムを批判する方向に進む。

損得勘定に敏感であり、目の前の勝敗にこだわる。ちょっとした誤解もその場で解かないと気が済まないとか、すべての議論に勝とうとするとか。「あの時、こう言い返せば良かった」と後でほぞをかみ、自分をふがいなく感じる。
これは自分の弱さの自覚から来る。努力を続ければ後日必ず失地回復できるとか、長い目で見ればマイナスではない、と考えられないのは、自信のなさから来る。
弱い自己像への補償作用として、大きすぎる夢を抱く。

「人間関係が苦手」といっても、いろいろタイプがあるんだと思いました。


2009年08月17日(月) 昨日の続き

53.3Kg, 8.3%
晴れ

お盆休みが明けて久しぶりに仕事・・ですが、休み中もけじめ無く仕事をしてしまう在宅勤務。そして勤務日もけじめ無く休んでしまうのでした。

人は何かを理解するとき、頭の中にモデルを作り上げます。そのモデルは現実とは微妙にずれていますが、そのズレは後日の経験によって修正されるのが普通です。

たとえば、東京でテレビのリモコンの1はNHKです。そこで世界中どこでも1はNHKだというモデルを頭の中に作ります。関東に住んでいる限りこのモデルは破綻しません。しかし名古屋に行って1を押すと民放が映ります。そこで、頭の中のモデルに修正が加わります。
こうして、時に恥をかいたりしながらモデルが修正され、現実に即したものになっていきます。

しかし、何かの拍子にモデルが修正不能になったとします。すると、モデルを守るためには現実をねじ曲げて理解しなければなりません。

先ほどの例で言えば、どこでもNHKは1だというモデルが修正不能になると、1は民放だという事実をねじ曲げる必要が生じます。例えば「名古屋ではNHKが悪意ある何者かに乗っ取られて民放になっている」という理解をする。こうすれば、1=NHKというモデルは修正せずに済みます。

外から見れば、現実を曲解することが「妄想」なのですが、妄想の本質は修正不能になったモデルそのものなのだ、という話でした。


2009年08月18日(火) ACの親として?

53.2Kg, 9.3%
晴れ

あ、いかんいかん、雑記を書いてなかった。

ACというのは成人した人のことだから、僕の子供はまだACではないわけだ。
まあそれはともかく、「アルコール依存症の親を持った子供」の親として(つまり依存症本人として)、子供のために特別何かできるでしょうか?
答えはたぶん「何もない」でしょう。

子供の問題は子供の問題であり、親の問題とは違います。人様の問題に首を突っ込んで結果が良かったためしはありません。つまり、親だから子供の問題を代理解決できるわけじゃありません。よく言われるように、子供は子供のハイヤーパワーが何とかしてくれるのであって、親のハイヤーパワーに代理は務まりません。

ただ今は依存症じゃない人たちでさえ、子供に何が出来るか悩んでしまう時代です。そういう意味ではフツーの親としてやるべきことはたくさんあるでしょう。

女に生まれるのが不幸な時代がありました。今でもそうかも知れませんが、それはともかく。「私は女に生まれたかったわけじゃない」と言ってみたところで、誰も責任を取ってはくれません。女に生まれたからには、女としての幸せを求めて生きるしかない。ACもしかりです。

親としては、回復に努める自分の姿を見せるぐらいのものでしょう。

それから、依存症は遺伝の要素が大きい病気ですから、子供が依存症になる確率は高いし、子供がならなけりゃ孫に出たりします。回復の資源を次世代に残すのも、親としての役割でありましょうな。


2009年08月19日(水) ぐつぐつ

54.7Kg, 10.0%
晴れ

便秘っぴ。

煮詰まっていたので、前のホームグループのミーティングに行ってみました。
ある人と話をしていて、肝臓の数値がなかなか下がらないと聞いたので、それは睡眠薬や安定剤の副作用だろうと言いました。安定剤を多めに使っている人には独特の雰囲気があります。抗酒剤にも肝臓の数値を高止まりさせる副作用があります。
ただ、精神科医が何年も薬を処方し続けるにはそれなりの理由があるので、素人がむやみにやめろとは言えず、医者に相談してくださいと助言するのがせいぜいです。

ミーティング後に東京から久しぶりに来た人と立ち話をしました。
僕らの来た頃には、AAは本当に酷い状態の連中ばかりでした。退院後にほうっておけば一ヶ月もしないうちに飲み始めて当然で、だからこそ毎日のミーティングが当たり前、仕事より断酒優先というのも理にかなった助言でした。
その後、この病気も早期発見早期治療とか、「底付きの底を浅くする」とか言われ、いろんな人の努力で、それほど酷くなっていない人たちもAAに来るようになりました。おかげで、早めに断酒できる人たちも増えました。
彼らは月に数回程度のミーティングでも十分飲まないでいられるし、AAを離れてもすぐに飲むわけじゃありません。(将来はともかく)彼らが現在困っていない以上、僕らにできることはない、という話をしました。

それから、田舎ではAAと断酒会を掛け持ちするのが当然なんだよね、という話もしました。片方だけにしたくても、回数が少ないのですから。

何年かぶりにミーティングに戻ってきた仲間に、「ステップをやる正式なスポンサーが見つかるまで臨時のスポンサーをやろうか?」と聞いたら、Yesという答えだったので、やることになりました。木曜日に行くミーティングが近くにない、というので保健所に電話してたずねたら、隣町で断酒会の例会があるので、それを紹介しておきました。
会長さんの名前は僕が退院したころと変わっていないようでした。


2009年08月20日(木) オールドパワー

53.8Kg, 8.5%
晴れ。

前日より2℃低く、わりと過ごしやすい。

断酒会に出席した彼に「どうだった?」ときいたら、答えは

「野菜をいっぱいもらいました」

でした。よかったね。

以前に病院のOB会で、院長が「県内の断酒会では高齢化や後継者不足が深刻化している」という話をしていました。確かにジジババばかりです。40代で断酒してもう10年になるという会員さんが、「俺なんか若いからまだペーペー扱いだよ」と嘆いていました。まあそれはたぶんにご本人の問題かもしれませんが。

一生懸命やっている会長さんが引退されたり、亡くなったりすると、会が衰えて消えてしまうこともあるとか。後継者の育成が急務だと聞くと、まるで農業や林業の話のようです。アメリカのアディクションの歴史を書いた本によれば、かの国の19世紀にも後継者の不在によって消えていったグループはたくさんあったとか。

先日東京から来たAAメンバーの話を聞きましたら、都会のAAは若者と年寄りが多く、中年のおじさんたちは少ないのだそうです。他からは都会の断酒会は中年男性が多いという話も聞きました。都会と田舎ではずいぶん違うものです。

老年のアル中には二つのタイプがあるのだそうです。
ひとつは若いうちに依存症になったタイプ。若くて依存症になった人は、中年の坂を上るうちにバタバタと死んでいくのですが、中には飲みながらしぶとく生き残って、老人アル中になる人がいます。
もう一つは、退職後に暇をもてあまして酒に溺れるタイプ。こちらは比較的予後がよいのだそうです(へえそうなんだ)。

団塊の世代は田舎の断酒会の救世主になるのでしょうか。


2009年08月21日(金) ダウナー・アッパー

53.5Kg, 9.6%
子供の夏休みの宿題用に天気を記録してきましたが、それも無用になりました。

「アルコールはダウナーなんですか? アッパーなんですか?」と聞かれました。

ダウナーとは沈静系の薬の俗称です。アヘン、コデイン、モルヒネ、ヘロイン、処方薬では精神安定剤や睡眠薬など。アッパーは覚醒系の薬のこと。アンフェタミンやヒロポン、カフェインなど。

アルコールはダウナーです。飲むと気分が落ち着いてほぐれるはずです。飲み過ぎれば眠くなります。ただ、人間の脳は不思議なもので、ダウナーによって抑え込むと、その分興奮してバランスを取ろうとします。そこでダウナーの重しが取れると(酔いがさめると)には、かえって覚醒した状態になります。
普通の酒飲みが、二日酔いしない程度に適度に酒を飲むと、翌朝スッキリしてバリバリ仕事ができたりするのは、この覚醒効果によるのでしょう。

大量飲酒によりアルコールで抑制された状態が続くと、脳は興奮状態が続き、各種センサーの感度はとても敏感な状態になります。そのくらいでなければ、麻酔薬を連続投与されている状態で日常生活を送ることができません。
そこで一気に断酒をすると、抑えが外れて敏感になりすぎたセンサーが、あるはずのない信号を感じ取ってしまいます。その結果、幻視、幻聴、幻臭が起きる、というのがひとつのモデルですね。

そこまでいかなくても、酒の量が多すぎて(脳の興奮が取れなくなり)不眠になるのはよくある話です。

アッパーの薬は使うと覚醒作用で過活動になります。そして効果が切れるとぐったりと無気力になります。だから、カフェインの摂りすぎは「うつ」の外乱要因となって良くないのですが、アルコールもニコチンもやめてしまって、甘いものも制限して・・・せめてコーヒーぐらい自由に飲めなきゃ、やってられねーぜ、という気分はありますな。


2009年08月22日(土) 調子悪くて普通

53.0Kg, 8.4%

自分も含めてうつの人にありがちなのが、「自分は調子の良い状態を維持しなくちゃ」という強迫観念じみた思い込みです。

調子の良いときってのは、例えば朝から気分がスッキリで、仕事がバリバリこなせて、忙しい中で趣味も楽しめて、人間関係もトラブルを防いで良好で、メシもうまく、いろいろ悩みはあっても未来に向かって解決していけそうな気がする・・って感じでしょうか。

その理想を自分の毎日に課してしまいます。理想の状態になってないと、自分はまだ調子が悪いとか、回復してないとか思ってしまう。

でも、アルコールの問題やうつがない人だって、気分が乗らなくて仕事の効率が悪い日があるものです。せっかくの趣味が面白く感じられなかったり、なんか人間関係がうまくいかない時だってあるでしょう。悩みも取れなくて。

なのに、それ以上を求めると苦しくなります。

不眠の悩みにしても、病気じゃない人だって眠れない夜はあるものです。ところが、自分は毎晩ぐっすり良質な睡眠が取れなければならない、という強迫観念があると、ちょっと眠れなかったぐらいで悩んでしまいます。

それは自分に高すぎる理想を押しつけるからでしょう。そして人にも社会にも高い基準を期待する。理想の基準を平凡なレベルまで下ろすしかありません。

苦しみや悩みがあると飲んでしまうから、という理屈で問題から逃げることに懸命になると、逃げ切れなくなったときに酒に逃げ込むしかなくなります。それではまさに「酒をやめているだけ」。

「本当はもっと楽な人生のハズなのに」という言葉で自分に高すぎる理想を押しつけないよう、いつも自分を戒めているのです。苦しみや悩みと共存して生きることを理想に置かなくてはね。


2009年08月23日(日) 弱点のカテゴライズ、怠惰と高慢

月曜日には仕事で週報を提出する決まりです。
毎度月曜には、先週のおぼろげな記憶を掘り起こしながら、メールのやりとりや勤務時間などを参考に書いていきます。金曜日夕方に仕事を終える前に書いておけば、まだ記憶も新鮮で良いと思うのですが、「先延ばし戦術」を毎度使っています。

12&12のステップ4に、人間の「弱点」として7つが挙げられている中に「怠惰」というのが出てきます。なので、自分をチェックする際に、面倒くさいこと、やりたくないことを先延ばしする自分の癖を「怠惰」というカテゴリに入れたくなってしまいます。

でもそれは分類間違いです。だって、「できるのにしない」のが怠惰。「できないことができない」のは怠惰ではないですから。

本来できる能力があるのに「やる気がないからできない」と考えるのは誤りで、やる気のなさも含めた総体がその人の能力です。つまり、できないからできてないだけ。僕の週報が金曜日に完成しないのは、(やる気という要素を含めれば)単なる能力不足です。

やる気になれば自分はもっとできる能力がある、と考えるのは、自分の能力を高く見積もりたい気持ちの表れですから、これは「高慢」です。仕事の計画を立てる上で、この種の高慢を取り除いておかないと、突発的に仕事が飛び込んでくる可能性や、体調不良でやる気がさらに出ない可能性を無視して無理な計画を立て、結局は自分が辛い目に遭うことになる、というのが毎度の僕のパターン。

はてさて、インフルエンザが流行りだしたようなので、ネット通販でマスクを買うことにしました。高価なN95マスクが流行っているようですが、これは元々アスベスト工事に使うものです。かなり息苦しいので隙間を作って息をしてしまうと、マスクの意味がありません。日常生活で予防用に使うには無理があると思います。
今のうちにマスクを買い占めて、冬に高く売るよう店舗に指導しているネット企業もあるとか。とりあえず安価なマスクを50枚千円ほどで買っておきました。

アル中のギジェルモさんの日記、強迫的ギャンブラーのヒロさんのブログをリンク。それから、ひさしぶりに90の道具を更新しました。


2009年08月25日(火) アンコントローラブル

今度の日曜日はAAの集まりがあるので、選挙の期日前投票をすませておきました。場所はターミナル駅のコンコースで、結構たくさんの人が来ていました。投票してしまうと選挙報道が気にならなくなるから不思議です。手から離れたと言いましょうか、もはやアンコトローラブルというか、無力というか。いずれにせよ、心穏やかになれるものです。

なんかニュースを見ていると、薬物中毒の芸能人を裁判にかけて、実刑判決になったら刑務所にぶち込めばそれで一件落着、という雰囲気を感じます。その後どうやって病気をよくしていくか、ということは考えられていないような気がします。

アルコールの専門でない一般の精神病院では、依存症の人と他の精神病の人が混在しています。どちらも精神病には違いないのですが、アル中さんたちは「本物の精神病の連中とは一緒にしないでくれ」と言い、他の病気の人は「身から出た錆(自業自得)で精神病院に入ってくる連中と、なりたくないのに病気になった俺たちは違う」と言います。

同じ依存症の中でも、アルコールの人は薬物の人を見下す傾向があります。やはり覚醒剤や麻薬は違法で犯罪行為になってしまうからでしょうか。そんな気持ちも何年かすれば薄れていきますが、最初の2〜3年は「俺は違法なものをやってたわけじゃない」という虚勢とも言えるプライドが強い気がします。(そしてそういうプライドを早期に打ち砕くのは良い結果につながらない)。

アルコール依存症になったのは、たまたま酒が「合法ドラッグ」で、他が非合法だったからにすぎないわけです。もしアルコールが禁止薬物で、MDMAが合法だったら、どうだったでしょう?

冷戦時代、旧ソ連政府はアル中をシベリア送りにし、極寒地で強制労働させたそうです。酒は手に入らないし、逃げ出せないし。断酒率は極めて高かったとか。それでソ連という国からアル中がなくなったわけではありません。


2009年08月26日(水) ぶしゅ

月に一回の本社勤務日。
経費の精算、業務報告、それから関係者が集まって会議。
それから、顔の見えない電話や、記録に残ってしまうメールではできないうわさ話がいろいろ。

帰りに八王子駅のホームで駅そばを食べました。支払いはsuica。
コンビニや高速道路の売店で買い物することが多かった頃はedyを使っていたのですが、最近は鉄道利用が多いのでsuicaを使うことにしました。僕の携帯はFelicaの機能がないので、プラスチックカードが何枚も財布に入っているのです。

八王子駅のコンコースにはケーキなどを売っているお店が入っているのですが、これがマンスリー・スイーツという名前で、月替わりでお店が替わる仕組みになっています。

どこの店でもおみやげ用にケーキなどを買うと、保冷剤を一緒に入れてくれます。保冷剤の量を決めるため帰宅までの時間を聞かれます。ここで正直に「自宅まで3時間」などと答えてはいけないのです。どうやら保冷剤はせいぜい2時間しか持たないようで、店によっては1時間というところもあります。決められた時間を超えていると、店員さんも困ってしまいます。
そこでこちらは、「1時間か2時間かなぁ。あ、ちょっと多めに入れといてくださいね」などとごまかす作戦に出ます。

ただ一度大きく失敗したことがあります。あれは「雪うさぎ」という名前だったか。
僕はその大福の中身はホイップクリームだと思ったのですが、実はアイスクリームだったのです。いくら保冷剤が入っていても、3時間後には中身が融けて「たぷんたぷん」という感触の物体になってしまい、かじりつくと、まるでスライムに剣を突き立てたように「ぶしゅ」っと溶けたアイスが流れ出てくるのでした。


2009年08月27日(木) いそん、いぞん?

広辞苑をちょっと調べてみました。

そんで載っていて、ぞんもありだと書いてあるもの。

 いそん【依存】(イゾンとも)
 げんそん【現存】(ゲンゾンとも)
 きょうそん【共存】(キョウゾンとも)
 ざんそん【残存】(ザンゾンとも)
 へいそん【併存・並存】(ヘイゾンとも)
 けいそん【恵存】(ケイゾンとも)

ぞんで載っていて、そんもありだと書いてあるもの。

 せいぞん【生存】(セイソンとも)

そん、のみ

 きそん【既存】
 いそん【遺存】
 かんそん【完存】
 げんそん【厳存】
 じそん【自存】
 しゅくそん【宿存】

ぞん、のみ

 いちぞん【一存】
 おんぞん【温存】
 ぐぞん【愚存】
 しょぞん【所存】
 ないぞん【内存】
 ほぞん【保存】

NHKでの読みは、こんな記事がありました。
Excite Bitコネタ 「アルコールいぞんしょう? いそんしょう?」


2009年08月28日(金) アル中の死因

二郎さんの掲示板で、アル中の死因についての話があったので、資料を取り出してきました。
浜松医科大の鈴木康夫という先生が、患者1,021名の追跡調査をしたところ、257名の死亡が確認されました。以下はその死因内訳です。

病死および自然死(合計189)
・肝硬変 67 (35.4%)
・心不全 47 (24.9%)
・癌   22 (11.6%)
・糖尿病 16 (8.5%)
・脳血管障害 11 (5.8%)
・肺炎  3 (1.7%)
・肺結核・腎不全・十二指腸潰瘍 各1

・振戦せん妄   2
・飲酒による衰弱 5
・ウェルニッケ脳炎 2

・老衰 3 (1.7%)
・不明 8 (4.2%)

災害死(合計27)
・交通事故 14
・水死 4
・焼死 2
・凍死 2
・入浴中 1
・不明(変死) 4

自殺(合計14)
・縊死 4
・鉄道 2
・ガス 2
・農薬 2
・飛び下り 1
・排気ガス 1
・リストカット 1
・不明 1

他殺(合計5)

転帰不明の人の中には既に死亡している人も多いと見られ、実際の死亡率は3割を超えると予想される。

病死者でも「ほとんどの患者が飲酒しているような状態」で、断酒中は「何名か」。
災害死・自殺・他殺は全員飲酒中。自殺者の婚姻状況は、離婚もしくは単身。

死亡平均年齢は48.4才。

太陽出版『テキストブック アルコール依存症』榎本稔・安田美弥子 より


2009年08月29日(土) 自助グループ

アルコール依存症の本を読むと、自助グループの項目に「断酒会」が載っています。最近の本だとAAも載っています。

断酒会はアメリカのAAを参考にして作られたと書いてあります。AAは、株のブローカーと外科医の二人のアル中が出会ったのが始まりとあります。これだけ読んで、まるでAAが世界で初めての自助グループであるかのように誤解している人も多そうな気がします。実際僕もそうでした。

いま、こちらの本を読んでいます。
http://www.yo.rim.or.jp/~kyo-darc/book/book_007.html

AA以前にもたくさんのグループがあったことがわかります。現在アメリカ国内のAAメンバー数は100万人あまりですが、19世紀に存在したグループの中には、その何倍ものメンバーを集めたものもありました。しかし、それがことごとく弱体化し、ほとんどが消えてしまったのです。

理由はいろいろあったようです。
典型的なのが政治活動に巻き込まれ、グループの中が論争ばかりになって脱会者が相次ぐ。個人的なスターによって広まったものが、その人の再飲酒ですっかり信用を落とす。金銭的、あるいは主導権争いでの崩壊。骨となる治療プログラムがないために長続きしない。面倒な入会者を拒んだために、徐々に衰退。そして目立つのが、優秀な指導者によって拡大したものが、その人の引退や死によって霧散してしまうもの。

こう考えると、AAの12の伝統というものは、過去に消え去った団体の経験を集めたものと言えそうです。伝統を書いたビルは、過去の団体のことを相当研究していたのでしょう。


2009年08月30日(日) 病気でない≠健康

北海道の中川君は断酒したにもかかわらず落選してしまいました。もうすこし得票できていれば、比例区復活できたのかもしれませんが(次点だった)。
いずれにせよ彼は、「大事なときに限って飲んでしまう」という特徴を全国レベルで示してくれました。

さて、話は変わって「サイコパス」という概念があります。日本語では精神病質。
連続殺人犯の多くはサイコパスだとされ、FBI心理捜査官がブームになったときに世間に広く知られました。サイコパスは前頭葉に障害があり、良心が欠如しており(知識としては「良心」が何かは知っている)、人への共感や思いやりを欠き、責任を感じません。

病気か病気でないかといえば、サイコパスは病気ではなく、多くが社会で普通に暮らしています。だから精神が健康だというわけではありません(ここは重要)。

アメリカの心理学者が作ったとされるサイコパス診断用10の質問というのがあります(ニコ動にあったので興味のある人が探してください)。その中の有名な質問をひとつ。

「あなたは妹と一緒に、おばあさんの葬式に行った。
 そこで黒の髪に黒の洋服を着て黒の靴を履いた男に魅力を感じた。
 その男はあなたとあなたの妹さんの理想のタイプだ。
 そしてその翌日、あなたは妹を殺した。
 どうしてそうしたと思うか。」

・・・

妹に彼を取られたくなかったから・・・というのが、通常の人の考える最悪のパターンでしょうか。少なくともそこには「私が幸せになるため」という了解可能な動機があります。

ではサイコパスの場合には、(ネタバレだよ)

・・・

妹を殺せば、またその人と葬式で会えると思ったから。

病気でないということは健康を意味しません。精神科のやっかいになっていないから心が健康だというのが幻想です。


2009年08月31日(月) 死の数字

日本の年間死者数は110万人ほど。昭和40年代には70万人ぐらいでしたが、高齢化によって今後160万人ぐらいまで増える推計です。

さて、全死者数のうちアルコールが原因で死ぬ人の割合はどれぐらいか。これは簡単にわかりません。死因として「アルコール」とは書かれず、肝硬変とか心不全となるからです。日本ではこの種の研究が見あたりませんが、アメリカでは国の調査により約3%という数字が出ています。

日本とアメリカでそれほど事情が違わないとすると、日本では毎年3万人ぐらいの人が酒が原因で死んでいることになります。

厚生労働省の調査では、日本のアルコール依存症者数は82万人だそうです。毎年何人が新たに病気になってこの人数に入り、何人が死んでこの人数から出て行くのかは分かりませんが、年齢分布からみて年間3万人という数字は現実に近いでしょう。
9割以上が50代までに死んでしまうという話もありました。

日本の自殺者数は年間3万程度で推移しています。その中でアルコール乱用がある人の割合は研究により幅があり、少ない数字では4%、多いと30%。ざっくり毎年数千人の依存症者が飲みながら自殺していると見られます。

数字の話を続けるついでに、自助グループの効果の話をしましょう。
これもアメリカの話で、何のケアもせず(医者も自助会もなく)飲まずに一生を終えるアル中の比率は3%ほど。現実には(アメリカでは)30%の人が飲まずに一生を終えます。
つまり何かのケアによって、3%→30%になっているわけです。

では何が効いているのか。AAが行う定期調査では、メンバーの2/3は断酒後にもAA以外で何か(心理、精神、スピリチュアル)のケアを受けています。初期の断酒維持に、これらのケアが有効に働いていることは疑いがありません。

アメリカでは公的な健康保険が事実上なく、民間の保険会社がまかなっています。そして保険会社が慢性疾患の継続ケアに金を払いたがらないのは、どの国でも共通です。なのでカウンセリングなど職業家が提供するケアを一生受け続けられるのは、一部の裕福な人に限られます。自助グループは無料ではないのですが、はるかに安いコストで継続できます。

何年という短期ではなく、一生というレベルで見た場合、3%を30%に押し上げている主役はさまざまな自助グループです。日本でも今後自助グループが発達すれば3割という数字を期待してもいいと思います。


もくじ過去へ未来へ

by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


My追加