天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

洗い立てのシーツ - 2006年12月30日(土)

土曜日なのにわりと早く起きたわりに、なにもしなかった。暗くなってからランドリーに行っただけ。洗い立てのベディングでベッドメイクする。洗い立てのシーツにひとりで潜るのはもったいないなあっていつも思う。ジェイソンが来るのは月曜日。の、たぶん夜遅くだろうなあ。

「そっちはお正月はいつ?」って妹からメールが来る。「お正月はいつってどういう意味? お正月は1月1日だよどこでも」って返事を書いたら、「『今日は何日?』ってこと。日本は今日大晦日」って返事が来る。「今30日の夜で、今日眠ったら明日が大晦日」って送った。わたしも日本語おかしいけど、妹もけっこうおかしい。電話をかけたいのに、長距離電話会社のたぶんミスで、今日本に電話がかけられない。天使のあの人にも「はっぴーにゅーいや〜」が言えない。

明日は朝教会に行って、前住んでたとこの近くで買い物をして一回帰って来て、それから6時にまた教会にニューイヤーズイヴ・パーティに行ってディナーだけ食べて、そのあとジェニーの友だちんちにちょっとだけ寄ってからシティに戻って10時からのダンス・パーティに行く。ってジェイソンに話したら、シティに向かう道路はもうお昼過ぎから渋滞になるんだって。困った。早い方のミサに行こうか。起きられるかな。

昨日やっとアンティークのドレッサーに5箱分の洋服を詰め込んで、今日洗ったシャツやセーターをその上に押し込む。まだあと12箱もあって、ジェイソンは大丈夫って言うけどそれだけどうやってクローゼットに入るんだろ。ダンス・パーティに着てくドレス、ああ・・・一番下の箱ん中だ。

まあいいや。明日しよう。明日も今朝とおんなじに、eiffel 65 の Blue を目覚ましにする。頑張って早起き。明日は忙しい。洗い立てのシーツに、もったいないけどひとりで潜るよ。





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踊った - 2006年12月28日(木)

踊った。踊った。久しぶりに踊りまくった。
引っ越してから一回、うちのダンス・スタジオのダンス・パーティに行ったっきりだった。

初めてキャシェに踊りに行った。ホリデーのせいか、ものすごい人だった。足踏みまくられるしぶつかるし。上手いパートナーだとターンのあとしっかり引き寄せてくれて人にぶつかんないようにしてくれるけど、パートナーが下手だとぜんぜん状況判断してくれない。ってなんでもパートナーのせいにする。1時になっても2時になっても人減らないで、みんな明日お休みなんだろうなあ、いいなあって思った。わたしはいつもどおり仕事。って、ほとんど最後までいたけど。

踊りまくって足が痛くなった。踊ったあとの足の痛いのは気持ちがいい。帰り道、イッタ〜イって思いながら思いっきり足踏み込みんで歩くのが気持ちいい。チャイニーズのダンス友だち光くんと地下鉄の駅まで一緒に行ったけど、地下鉄はFトレインが走ってなくてわたしはひとりでグランドセントラルまで歩くことにする。チャイニーズのダンス友だち光くんは違う線だから。

光に聞かれた。『ハウスウォーミング・パーティいつするの?」って。だってまだ箱だらけの中で暮らしてる。ジェイソン、クローゼットとキッチンのカウンターと棚とバスルームの棚と・・・早く完成させてよ。「クリスマスまでには」って言ってたのが、「ニューイヤーまでには」になって、今はもういつのことだかわかんない。「来月中には」か、な。

「来年。あ、当たり前か。う〜ん。2月かな」って光に答えた。ハイシーリングでハードウッドフロアなんだ、って言ったら、じゃあダンス出来るね、ってなんか喜んでたっけ、人んちなのに。でもダンス出来るよ。素敵な大きな鏡も壁に貼るんだ。ああ、早く完成して欲しい。

明日一日仕事に行けば、ニューイヤーズ・ウィークエンド。明日なくなれ、ってまた思ってる。でもなくならない。で、絶対遅刻だ。

ニューイヤーズ・イヴはジェイソンとは別々。わたしはお決まりのダンス・パーティに行って朝まで踊るから。でもニューイヤーズ・デーには会うんだ。なんか和食作ろうかな。お正月だからね。

おやすみ。




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赤いモヘヤの帽子 - 2006年12月25日(月)

今ジェイソンがわたしのベッドで寝てる。

結局白いペンキ塗りはキャンセル。
夕べ遅くにジェイソンが来てくれて、わたしはサンタの帽子をかぶって階段を降りて、「メリークリスマス!」ってドアを開けてジェイソンを迎える。「かわいいね、帽子」ってジェイソンが言った。

ジェイソンは大きな袋とクローゼットにつけるクロムのポールを4本とブルーのモップを抱えて、「夜中の2時なのに地下鉄人いっぱいで座れなかったよ、疲れた」って、テーブルの椅子に座った。テーブルの上に置いておいたクリスマスプレゼントとカードを「これあなたにだよ。明日まで開けるの待つ?」って聞いたら「待つよ」ってジェイソンは笑ってから、自分が持って来たものひとつずつ説明する。

ペンキ塗りのブラシとバケツ、ブルーのモップは自分ちにあったやつで使ってないからわたしにくれて、それがクリスマスプレゼントかなって思ってたら、「次、これプレゼント」って赤いリボンをつけた素敵なアンティークのランプを袋から取り出した。パープルブルーに菊の花がペイントされたランプは小さいのに重たくて、きみのねこたちがこれなら重くてひっくり返せないだろって。チビたちは前より広いこのアパートを走り回って、いろんなものひっくり返すから。クリーム色のランプシェードは内側がふっくら二重になってて、それが明かりを柔らかにするらしい。そういうシェードはアンティークならではで、今はもうなかなか見つかんないんだって。

それから、赤いモヘヤの帽子と赤い手袋。古い方の Dirty Dancing の映画のサウンドトラックのオリジナル版レコード。赤いシナモンの香りのキャンドル。サンタの帽子を脱いで、赤いモヘヤの帽子を被ってバスルームの鏡を見に行ったら、すっごいかわいかった。「あたしかわいいよ、ほら」って言ったら「知ってるよ、きみは帽子が似合うんだよ」だって。ほんとは赤い帽子持ってるからちょっと困ったなって思ったけど、ジェイソンがくれたのほんとにかわいい。ふわふわの毛の長いキャメルのタイトなくるぶしまであるロングコートに合いそう。買わなきゃ、そういうコート。って笑う。Dirty Dancing の素敵なレコードジャケットは、レコード入れたままフレームして飾ることにする。

最後に取り出したのはブルーの袋。「これは明日まで待ちな」って言われる。小さな四角い箱の包みとカードが入ってた。


昨日は大変だった。朝早くジェイソンへのクリスマスプレゼントを買いにウエストサイドまで行って、それから教会に行って、ジェニーにプレゼントをあげてジェニーからプレゼントをもらって、前住んでたとこの近くのイタリアンベーカリーでイタリアンバゲットを二つ買って、ホームウェアのお店でバスマットを買って、フィッシュマーケットでお魚を買いたかったのにお店が閉まってて、スーパーマーケットで買い物したあとで別のところにお魚買いに行こうと車に乗ったら、エンジンがかからない。AAAを呼んで来てもらったら、バッテリーじゃなくてスターターがイカレてるって言われる。クリスマス・ウィーウエンドだから火曜日まで修理出来ないって言われたけど、とりあえずAAAのショップまで車をけん引してもらった。トランクには両手にも抱えきれないほどの荷物で、地下鉄で帰るわけにもいかずタクシーでうちまで帰る。

車がなくて、自分の教会の5時からのクリスマスミサに行こうと思ってたのに行けず、ジェニーんちのパーティに誘われたのに行けず、アパーイーストサイドの教会の8時からのキャンドルライト・クリスマスイヴ・ミサに地下鉄で行ったら、定時に着いたのにもうメインフロアも二階も満席で地下のお部屋に行かされる。地下はビデオでチャペルの様子を映したのを観るだけで、まるでテレビ観てるみたいでがっかりだった。キャンドルライト・ミサのはずなのにキャンドルライト・サービスもなくて、ミサはたったの一時間と15分で、すごい欲求不満でうちに帰った。

それからレジーナに教えてもらったアップルサイダーにオレンジとクローブとシナモンとナツメグを入れてあっためるクリスマスサイダーをクラックポットで作って、ベジタリアン・ラザーニャを作って、りんごとトマトときゅうりとミントにアーモンドスライスとクランベリー入りのゴートチーズをミックスしたサラダの下準備をして、くたくたになってジェイソンを待つ。

クリスマス・ディナーはジェイソンの好きなお魚にしようと思ったのに、車がダウンしたせいで予定急遽変更。



ほとんど朝になるまでおしゃべりしたあと、いっぱいセックスして眠る。目が覚めたらお昼の1時過ぎだった。シャワーを浴びてから、プレゼントを開けたいってせがんで開けた。小さい四角い箱の中身は、アンティークのきれいな蝶と蜂のブローチだった。こんな繊細なブローチつけるセーターもってない、きれいなセーター買わなきゃ。ってまた笑ったけど、小さい四角い箱の中身は指輪かなとかちょっと思ってたのにな。そんなわけないか。指輪のサイズも聞かれたことないしな。

ジェイソンは毎日の仕事でまだくたびれてて、わたしは昨日の出来事と明け方のセックスでくたびれてて、わたしは何度もうたたねをして、ジェイソンはまだ自分の仕事をわたしのコンピューター使って続けてて、そういうわけで白いペンキ塗りはキャンセル。

ジェイソンは今日も泊まって、明日わたしが仕事に行ってるあいだにコーキングとペンキ塗りしてくれる。ひとりでやっちゃったほうが効率いいとか言ってる。ちょっと残念。


スパイスの効いた熱いアップルサイダーはとてもクリスマシ−で、ラザーニャもおいしかった。わたしのクリスマスプレゼントをジェイソンはとてもとても喜んでくれた。「象印」の炊飯器。ジェイソンは前に、ライスクッカーが欲しいって言ってたんだ。ゆうべ ZABAR'S のウェブサイトで見つけた「象印」。「ZOjirushi」なんて書いてるからニセモノかなって思ったけど、ちゃんと象のマークがついてて感激した。「セントマークの日本のスーパーマーケットで買おうかと思ってたんだ、きみに一緒に選んでもらって。やっぱりライスクッカーは日本製じゃなきゃね」って。よかった。アメリカ製の買わなくて。よかった。昨日朝早く ZABAR'S に行って。


雨が降ってる。明日も一日雨らしい。
赤いモヘヤの帽子、いつ被ろうかな。合うコートがないから困った。コートなしで歩ける少しあったかい日まで待たなきゃ。とりあえず明日は被れない。

白いペンキ塗りはなくなったけど、素敵な日になったよ。

メリークリスマス。









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ジェイソンがいなかったら - 2006年12月21日(木)

「クリスマスはどうするの?」って聞いてみた。
「きみはいつもどうしてるの?」

去年とおとどしとその前は、違う教会にオスカーとミッドナイトミサに行った。その前は確か、わたしの教会のキャンドルライト・クリスマスイヴ・ミサに行って、それからデイビッドとロードアイランドに行った。もうオスカーとは会わないから、今年はひとりでミッドナイトミサに行こうと思ってる。それとも自分の教会のキャンドルライト・クリスマスイヴ・ミサに行こうかなって思ってる。でも25日の予定はない。

「じゃあさ、クリスマスはふたりでペインティング・パーティするか」。

クローゼット・ユニットはあれからジェイソンが棚を足してそのままになってる。キッチンに素敵な棚をつけてくれて、カウンタートップ用に木を切ってくれて、カウンタートップを先に完成させてからクローゼット・ユニットをコーキイングをしたら、ペンキ塗りをするって予定らしい。

やった。ペインティング・パーティ。やった。クリスマス、ひとりじゃない。やった。ジェイソンが一緒に過ごしてくれる。

「うん、じゃああたしクリスマス・ディナー作るよ」。


eBayでアンティークのドレッサーを買った。ゴシック・キャビネットとかジェニファー・コンバーティブルとかでもとても売ってないような、すっごい素敵なアンティークのドレッサーがたったの45ドル。それからベッドのヘッドボードとリビングの壁に貼る大きな鏡もおんなじところで見つけて買った。eBayで買い物なんかしたことないわたしのために、ジェイソンが全部やってくれた。鏡を見つけてくれたのはジェイソン。壁一面の鏡じゃなくなったけど、なんとかってゴールドのモールディングでフレームされた大きな鏡もアンティーク。50ドル。ベッドのヘッドボードはドレッサーとおなじ木の色で、20ドル。税金入れて全部で136ドル。信じられない。ジェイソンがいなかったら、わたしきっとIKEAなんかで超安っぽいのもっとお金出して買ってただろうなって思う。

ジェイソンはわたしの新しいアパートをうんと素敵にしてくれる計画でいっぱいで、ジェイソンがいなくてもこのアパート自分で見つけてたと思うけど、ジェイソンがいなかったら、このお気に入りのアパートもただのちょっと素敵なアパートでしかなかった。

クリスマスに白いペンキでペンキ塗りなんて、なんか最高。明日一日仕事に行ったらそのあとはクリスマス・ウィークエンド。今日も残って仕事して、明日オフのナースたちに「メリークリスマス」を言って、くたびれて帰って来る。頭の中に明日はない。明日、このままなくなれ。これからクリスマス・ディナーの買い物リストを作って、それからジェイソンに電話しよ。








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引っ越したよ - 2006年12月01日(金)

引っ越した。
引っ越してから半月経った。
12フィートもある高ーい天井とダンスの練習出来るハードウッドフロア。夢だったんだ。あと、壁に大きな鏡貼るの、ダンススタジオみたいに。ジェイソンがやってくれるって。「広くなくっていいんだ。ハイシーリングとハードウッドと壁一面に大きな鏡のあるアパート」「マンハッタンで? きみの家賃の予算じゃまあ夢だよな」。ずーっと前にそんなこと言われて、だけどわたし見つけたじゃん、夢。

半月も経ったのに、まだ段ボール箱に埋まってる。でもジェイソンがベッドルームに天井まであるクローゼットとコンピューターのデスク作り付けてくれてる。もうほとんど出来てて、あと白いペンキ塗ると完成。ペンキ塗りはわたしに与えられた仕事だったけど、なんかまた超コマカイこと言うから落ち込んでたら、一緒にやってくれるって。


天使のあの人が電話くれた。引っ越した日の翌日。どれくらいぶりだろ。半年? 
遊びに来ないかな。古ーいアパートだけど、素敵なんだから。


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