ビオディナミってなんだかよくわからない単語だが、 BIO Dynamicと綴る。生命力学? もっとよくわからないw
ブルータスの読者招待のワイン試飲会に行ってきた。 講演が質問を含めて2時間、試飲会は30分と言う催し物だった。 講師は、フランスのオヤジとオーストリーのおばちゃんだった。
概要: ビオディナミとは自然農法の事で、有機農法とも異なるもの。 垂直抗力?の「太陽の力」と「引力」によるバランスを元に、 自然の力で素晴らしいワインができる。
ぶっちゃけインチキくさい説明だった。 科学的根拠が乏しく、経験による自然栽培と言える。 結局、実践するにはその土地土地でやり方が変わるんだし、 プレパラシオンと言うインチキくさい肥料(おまじない?)も必要だ。
さて、肝心の試飲は3本。 変な味付けをしていない分、テロワールが十分に表現されたワインと 言っていいのだろう。 ただし、どれもコストパフォーマンスを考えるとイマイチ。 自然栽培で出荷量が少ない分、価格が高めなのは致し方ないところか。
「シュタイナー フント リースリング レゼルブ 2003」 オーストリーの白ワイン。裏のラベルには「DEMETER」の刻印があった。 アロマは、柑橘系?薄い黄色。さっぱりとして、癖がなく 3本の中で一番美味しかった。
「クロ ド ラ クレ ド セラン 2004」 シナモンのアロマ、濃い琥珀色。湿った土の味がした。 正直とっつきにくく、これこそがビオディナミのワインと言う感じがした。
「シャトー ムーラン デュ カデ 2004?」 果実のアロマだがやや薄く、濃くも薄くもない赤色。 メルローの繊細さと言うよりも、力強さがまったくなくスカスカな感じ。 サンテミリオンのグランクリュは初めて飲んだが、 これは例外として記憶しておこう。
大エルミタージュ美術館展、日展に行ってきた。 両方とも東京都美であったので場所の移動はなくてすんだけどw
エルミタージュはご存知の通り5大美術館の一つ。 でも、治安の関係、言葉の関係、寒さ(笑)もあり、 行く可能性は低い。 なので、代替! でもね、夏に開催されていたプラド美術館もそうだけど、 本当の「目玉商品」は門外不出なのだよね。 今回の展示内容も悪くないけど、やはり何かが欠ける。 いつか行くしかないかw
日展はいつか行きたいなと思っていたので、ついでだった(笑) 洋画や工芸美術は見ていて面白かった。 でも「書」だけは学も経験もないので抽象画と同じでツマンナカッタ。
| 2006年11月16日(木) |
ボジョレー・ヌーヴォー |
去年、近所の酒屋で気まぐれに買ったボジョレが めちゃくちゃ美味しかった。 なので、今年も購入(2,600円)。 去年と同じドメーヌのものだが、去年よりは味は落ちてはいるものの、 アロマはそんじゃそこらの5千円モノに比べても 引けはとらないデキだった。
当たり前の話だが、ボジョレー・ヌーボーには赤(もしくはロゼ)しかない。 でも、白があったり、イタリア産だったり、アメリカ産だったり、 適当にワインが売れるようだ。 まあ、この辺りはバブル期に発生した日本文化らしくて よい具合じゃなかろうかw
とうとうワイン教室も最後。 『ブラインドデイスティングによるヴィンテージ確認』 ってお題だったが、今日飲んだ「Ch.BRANE CANTENAC 2003」は 今までの中で一番美味しかった。
『Ch.LARCIS DUCASSE 1992』SAINT-EMILIONの赤ワイン。6,300円。 色は赤から茶色が入っているほど、古いワインで粘性も少ない。 草木のアロマに、第二アロマは最後の一房の果実と思わせる香りが漂う。 メルローらしい味わいの中に、舌触りは薄く、滑らかさもなく、 最初に一口にすべてが凝縮されていた。時間が経つと色褪せてくる。 こういうワインにデキャンタは不要だ。
『Ch.BRANE CANTENAC 2003』MARGAUXの第2級。5,985円。 若木のアロマと赤紫の若い色。第二アロマはスパイス的な感じから、 一口するとCSの若く、苦く、タンニンの深い味わいがした。 酸味がそれほどなく、いたって普通の赤ワインだったが、 時間が経つと驚くほど化けた。 渋みが解けて優雅な庭園を思わす雰囲気と長い余韻。 ”PP”ではMARGAUXにてしは薄いとの評価の出来らしいが、 数少ないワイン経験の中では一番美味しかった。
『Ch.BRANAIRE DUCRU 1998』SAINT-JULIENのメドック第4級。6,615円。 「Ch.BRANE CANTENAC 2003」より少しオレンジがかった色。 果物のアロマから第二アロマは花の香りがした。 CSとは思えない繊細さを持ちながら、かすかな渋みとバランスが良い。 澱が多かったが、今がちょうど飲み頃か。 ここのCh.はブドウの重みで圧搾するそうだ。 そういえば同じ方法のボジョレーがあったな。
すべてボルドーワインだったが、ヴィンテージはわかり難い。
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