PC、ケータイ、スマートフォン。インターネットと繋がる手段が傍にありすぎる。
　そのせいでか、迷惑メールもひっきりなしに入ってくる。受信確認をして９割８分が迷惑メールだ。

　そういうメールは問答無用で削除。とはいえ、件名や差出人名に知人や本当に自分が必要そうな情報が入っていたりすると一瞬、手が止まる。
　また、馬鹿馬鹿しいほどの引っ掛け文章には腹が立つ前に笑ってしまう。最近、送信されるようになった（受信するようになった、か？）物で１件、馬鹿馬鹿しさの余り面白く思うようになった物もある。

　タイプは、芸能人を騙った出会い系サイト。基本的な内容は、返信をさせようと「返事をください」といった本文。
　まぁ本当によくある、最早古典的な迷惑メールだ。しかしワタクシが受信してしまっているメールは小まめなリアルタイム情報で展開されている。
　
　騙り手はジャニーズ事務所所属のタレントを名乗っている。そこでは「○○の収録が終わりました」とか、「今日は朝一から今月のコンサートの事で呼び出されておりました」とか「今年の夏は何も出来てないなぁ〜。仕事とはいえ海外に行けたのは役得だけど……。仕事ばかりで……」とか、「今夜は生放送があるのでちょっと時間が取れないけど」などとつぶやきつつ「プライベートの番号で直接連絡を取るって出来ないですか？返事待ってます」っていうのがオチ。
　しかし、前振りのつぶやきがかなり細かい。というかそのタレントのスケジュール時系列に沿ってつぶやきを作成している。そして文章もきちんと読めるものになっている。
　こういった内容はテキトーなプログラムで日本語らしい文章になっているだけってのや、文章はろくに無く、誘導するサイトアドレスが載っているだけってのが相場だと思っていたが。
　いやはや。インターネットの普及に伴い技術が発展するのはいいが、こういうのはなぁ。発展の方向性がなんだか違うと思う。

　迷惑メールを楽しめちゃうワタクシも、なんだか違うと思う。