月の夜のつぶやき

2014年07月29日(火) 不自然

何かというと母が言う。

「おかあさんたちは、相手の嫌がることはしないから。
 向こうの気持ちを尊重するから。」

と。
不自然なくらいに繰り返す。
前回、前々回の内容の「おじさん」のことだ。

そもそも、母が自分と同じように行動させようとして、
私が怒って言った台詞が元になっていると思う。
母は、自分はちゃんとしている、とアピールしている。
そう感じる。

別に、アピールだろうとなんだろうと構わない。
ちょっとだけ気持ち悪いのだ。
ただそれだけ。

泣きながら「エゴを通したの」と言った母を思い出す。
娘からの痛烈なパンチだっただろうか。
若いゆえの石頭だっただろうか。


時間が経って思う。
母が私を相変わらずコントロールしようとすることの
あれは分かりやすい発現形態であり、
そして私はそれに猛烈に拒絶を示した。

恩着せがましかったり、
価値観の押し付けだったりに
私はすごく嫌な気持ちになるのだ。
誰だってそうなのかもしれないけれど、
私の場合はそれをしっかりと感じるまでに
随分と時間がかかってしまった。

案外、母も弱いんだよね、と
ここで私はかわいくないことをいってみる。
自分は大丈夫、強い、と言っているけど、
母だって他の人と同じように弱いところがある。
それでいいと思うけれど、
なんだか反発を感じないではいられないのは、
私の心の中でくすぶるものがあるからだな。



2014年07月24日(木) また一人失いかけている

大事な人がまた病気。
叔父さんみたいな存在だった。
かなり状況は悪いらしい。

もう葬儀のこととかも話してあるらしく、
家族葬的に小さくひっそりとするそうだ。
私たちは、親しくしていたと思っていた両親も、
来ないでいいと言われたらしい。

大事なその人に会いたくて、
でも、体調が悪いから遠慮して、
状況がよくなったら言って欲しい、と頼んでいた父。
どうやら最後のお別れの席にも居させてもらえないようだ。

交通費の問題からの配慮もあるかも、とは思う。
でもね、それって違うよ、このケースでは。
出席を「許可」された人々も顔ぶれを聞いても、
なんか納得できないでいる。

葬儀なんて、残されたもののけじめだ。
だから、私は別にどちらでもいい。
一度会いにも行けたから。
もし発病後会えてなくても、多分。

父は世代も違う。
会いたいんだよね。
せめて、それが無理なら、
ちゃんとお別れの挨拶をしたいんだ。
それって、でも、エゴなのかな。

父は気を使う相手になってしまうから、
奥さんに嫌がられたのかも、なんて邪推も出てしまう。
付き合いが濃かったと思っていただけに、残念だ。
温度差、ってやつ?

奥さんの「辛いよ」っていう話を母はたくさん聞いてあげた。
それで楽になるなら、いつでも電話して、って。

母の本音が漏れる。
話だけ聞いてくれればいい存在なのかな、って。
そんな付き合いのつもりじゃなかったはずだ。
一緒に老人ホームに入ろうね、って約束したほどだったから。

もっとも、今は地理的に離れてしまって、
以前みたいに毎週1回、晩ご飯後に会うなんてできないけど。

気遣いってなんだろう。
なんだかわからない。


親友のお父さんも他界された。
知らない間に。
気遣って伏せてくれたらしいけれど、
彼女の身内の不幸、というなんとも曖昧な知らせで放置されて、
やきもきしてしまった。
気遣いって、なんだろう。
難しい。


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