TENSEI塵語

2008年09月29日(月) うれしい千秋楽

通夜に出かけたため、見たかった勝負が2つ見られなかったのだが、
昨夜、TVでダイジェストを見て、嬉しかった。

把瑠都も琴欧州も、崖っぷちで何とか勝ち越しできてよかった。
荒削りの怪力把瑠都も、来場所は関脇昇進の可能性ありと言う。。

私がこのところ格別に応援しているのは、白鵬、琴欧州、把瑠都。
外人だから、というわけでは絶対ない。
たまたま、いい相撲、おもしろい相撲を見せてくれたし、
これからも、相撲をおもしろくしてくれると、期待するからである。

ここ数日の把瑠都の取り組みは、笑わせてくれた。
不利な体勢になっても、肩越しにまわしをつかんで強引に吊り出し。
あいつにしかできない。
昨日なんか、1度目は有利な体勢で相手を吊り出したものの、
たぶん落下の衝撃を和らげようと踏み込んだ足のせいで、取り直し。
2度目も有利な体勢で相手を押し出しかけたところで、
立ち会いの手のつき方が不十分ということで取り直し。
いかにも不服そうなようす。。(録画を見たら、ちゃんとついてた)
3度目は、ついに先手を取られて、実に不利な立ち会い。
しかし、肩越しにまわしをつかんで強引に吊り出した。
もう、大拍手してあげるしかない!

往年のハワイ勢の巨漢力士たちは、私は嫌いだった。
ハワイだからという理由では、決してない。
でっかいだけで、相撲の動きとしては物足りなかったからである。
把瑠都は怪力の巨漢でも、ひと味違う。
笑顔もかわいいし、、、(笑)

琴欧州も把瑠都も、今場所は情けない負け方が多かったけれど、
終盤しっかり持ちこたえて勝ち越してくれて、うれしかった。


それにしても一昨日といい昨日といい、白鵬の取り組みといったら。。
一昨日は、琴欧州にも得意の体勢を取らせて、長い力相撲になった。
琴欧州はまわしをつかんでの引きつけが抜群に強い。
これで優勝が決まるという一戦だから、勝ちにこだわってもいいのだが
実に危険な形に陥りながらも、勝機をじっくり待って勝った。

昨日も、琴光喜に圧倒的有利な体勢だったのだけれど、
こらえにこらえて、体勢を逆転させて押し出した。

23歳といえば、普通なら社会人1〜2年目といったところである。
駆け出しのはずである(私などはまだ大学生していた)。
それなのに、白鵬は相撲界の頂点で、文字どおりの横綱相撲。

これほどの力士が、何年か前の入門を志して来日したときに、
どこも引受先がなくて、帰国を余儀なくされかかっていたとは。。。



2008年09月28日(日) 通夜の客

町内に亡くなった人がいて、今夜通夜に行った(明日葬儀の手伝い)。

亡くなった人は55歳。
35年間、腎臓を患って透析生活を送っていたそうだ。
それでも、何らか仕事はしていたらしい(本職は薬剤師)。
病気のため、結婚はしていない。

その家はお婆さんひとりで住んでいるとばかり思っていたし、
ぜんぜんその人の存在を知らなかった。
昨日、葬儀の知らせを受けてから、
やっとそれだけを妻から聞いて知ったのだった。

家族の知人関係が来たりするから閑散というほどではないにしても、
小さなお通夜だろうと想像しながら出かけたのだが、
びっくりするほどおおぜいの客が集まった。

何といっても多いのが、ボーイスカウトの隊員(団員?)たち。。
それだけでも100人くらい集まっていただろうか。。
ロビーに4列くらいになって立ち並んだ。
通夜や葬儀でこういう光景は初めてである。
会場外の花を見ると、4対ほどがボーイスカウトからのものらしい。

それでますます不思議になったのが、故人の生前の生活。。
このボーイスカウトたちと故人の関係は?
聞いていた話からは、こういう活動が想像しにくい。
しかし、家族がボーイスカウトをしていただけだとしたら、
こんなにおおぜいのメンバーが揃うとも考えにくい。。。

通夜の締めの喪主さんの挨拶で、
故人が没頭していた活動がボーイスカウトだったという紹介があった。
それで納得できるのだが、、、しかし、どうやって?

私は入院して透析生活を送っていた人しか知らないので、
すごく不思議な思いに包まれた。
故人の隣の家の人や町内の人にも訊いてみたけれど、
そういう活動をしていたことさえ誰も知らなかった。


知っている人の葬儀に行っても、
意外な人間関係を知ったりして驚くことがあるものだが、
きょうは無関心のつもりだったのに、妙に気になってしまったのだった。



2008年09月26日(金) 不勉強でも大臣になれる

それにしても、さっそくのあの失言は何なのだろう?
TVで見たら、ご自分の執務室のような映像だったが、
ちょっとした来客に、自分の思いの丈をぶちまける気分だったのかな?

1 成田空港建設への反対闘争について
  「ごね得というか、戦後教育が悪かったと思う」と批判。

2 外国人観光客の誘致策に関連しては
  「日本は随分内向きな、単一民族といいますかね、、、」

・・・問題に対する経緯とか歴史についての認識がなさすぎる!
よっぽど忘れっぽいか、自分の固定観念に支配されやすいタイプらしい。


3 さらに大分県の教員汚職事件にも言及し、
  「大分県教委の体たらくなんて日教組(が原因)ですよ。
   日教組の子供なんて成績が悪くても先生になるのですよ。
   だから大分県の学力は低いんだよ」

これなどは、まったく私には理解できない内容だ。
というのは、愛知県で見る限り、
日教組というのはもう20年以上「闘わない組合」であり、
「闘う組合」をズタズタにするための「御用組合」であり、
半強制的に加入を促して体制側に取り込む組織でしかない。
日教組の上に教育委員会があり、文科省があるような組合だからだ。
 (もちろん、こんなのは労働組合とは言えない)

日教組の大会に、今でも右翼団体が憎悪の妨害に出かけるらしいが、
私から見ると、日教組と右翼団体はお友だちにしか見えない。
右翼団体はとんでもない時代錯誤に陥っているとしか見えない。

大分の教員採用問題と日教組の関連については、
私にはまだぜんぜんわからないのだけれど、
中山国交相は、その右翼団体と同様の時代錯誤をしてるのではないか?
現状・実状認識なしに、昔の「日教組憎し」の固定観念のまま、
したり顔に世情批判をした。。。


私の記憶に間違いがなければ、この人は、
日本の日本史の教科書を「自虐的」と言った人だったような。。
そして、それを反省したはずなのに、またしばらくして、
「自虐的」を繰り返して、顰蹙をかった人のはずである。
これだけでも、歴史認識が甘くて、忘れっぽくて、
しかも、自らの固定観念に絶対的な判断を認めるタイプだとわかる。

要するに、不勉強の典型。
こんな人を大臣に起用した理由はいったい何なのだろうか???
いくら同じ穴の狢とはいえ。。。



2008年09月25日(木) 新内閣への命名

何か、新聞見てるといろんな命名がされてるようだが、、、

「導火線内閣」
  すぐ失言があって、爆発して総選挙に入るという意味らしい。

「サラブレッド内閣」
  血統重視だが、概して地味なんだそうだ。。

「トラウマ内閣」
  前の投げ出した2人の首相のトラウマから、元首相のこども、
  お友だち、再任者で構成したが、やはり地味なんだそうだ。

「おくりびと内閣」
  麻生総理は、自民党システムの納棺師に見えるんだそうだ。

・・・うーん、でも、何か凝りすぎ命名みたいで、ぴんと来ないなぁ。

「仮免内閣」(民主党)
「行き詰まり内閣」「がけっぷち内閣」(共産党)
「タカ派仲良しとりあえず内閣」「賞味期限偽装内閣」(社民党)


夕方のラジオでも、街頭インタビューで名前をつけさせていた。
もうほとんど忘れてしまったけど、
「坊ちゃん・嬢ちゃん内閣」というのがあった。
「庶民の生活なんてぜんぜん見えてないんじゃないですか?!」

そんなのはいつものことだと思うけど。。。


今夜は、庶民にさんざん痛みを負わせ、
財界と与党とアメリカのためにさんざんソフィスト的弁舌をふるった
小泉くんが政界引退を表明した。
次男を政界に出すためにこのタイミングを選んだという説もある。
自らの改革路線がもたらした悲惨な現状に、何のコメントもなく。。

そういえば、今年になって自民支持率をジリ貧にした最大の要因のひとつ、
医療制度の問題も、小泉内閣の時に単独採決したものだった。
あの時は、庶民にはどんなものかよく知らされてなかった。
実際施行されて大問題になってしまったわけだけれど、
苦渋の福田・舛添両氏に比べ、当の張本人は知らん顔。。。

自らの「改革」の歪みがあちこちで問題になってきているし、
このへんでさよなら〜して、責任は「投げ出し」た方がよかろう、、
で、引退なのかもしれない。



2008年09月23日(火) つまらぬ記者会見

昨日の帰りの車のラジオで、相撲の最後の3番ほどを聞いたら、
番組は自民党新総裁就任記者会見になった。

3分ほどの就任挨拶の後、質疑に入ったのだが、
そんなこと今聞かなくったって、、という質問ばかり。。。

私が問い質してほしかったのは、

・税金の無駄遣いについての認識とその解消策
・「岡崎・安城だったからいいけど」の反省の度合い
・5人で仲良く遊説行脚の間に起こったさまざまな深刻な問題への見解

質問者の多くは、新聞社や放送局の記者のようだったが、
悲しいことに、当面の駆け引き論の方に関心が傾いてる模様。。

ちなみに、土曜の深夜の飲み会にいた安城から来ている団員は、
「安城市民みんな怒ってます!!」と言っていた。



2008年09月22日(月) なんと複雑な。。

メラミン乳は日本には入ってないけれど、
原料にした加工品は大量に入ってきて消費されてるかも、、という。

日本の食品メーカーの中国での子会社が、
メラミンの混入した牛乳を製造した会社から原料を仕入れていて、
そこで製造された商品が、日本の240の店舗で売られていた。
その日本の食品メーカーは回収を始めた、、、とは、今朝の朝刊。
この時点では、出荷個数は数千個にとどまっていた。

ところが夜のニュースでは、その商品のひとつ「クリームパンダ」が、
給食大手会社にも納品され、そこから3000余の病院や福祉施設に
納品されて、すでに大半は人々の腹の中に収まってると言う。
この報道では、一品だけでもう3万個になっている。

ま、そのままモロの粉ミルクとは違って、牛乳の割合はわずかだろうし
そうすぐに健康被害に及ぶわけではないだろうけど、
やはり、どこでどうつながっているかわからないのが
現代の恐ろしいところかな、と思う。
ほんの2日前には、日本には輸入されてない、だったのが、実は、
牛乳メーカー→現地子会社→大阪の食品メーカー→(東京)→全国
と、ちゃっかり何も知らない日本の庶民の口に及んでいるのだ。


事故米の報道だってびっくりだ。
昨日(土曜)の朝刊では、愛知の給食オムレツにカビ米が使われていた
と、一面トップで大騒ぎだった。
妻は愛知の小学校教員なので、「私もきっと食べてる」と言う。

これも、そうすぐに健康被害に結びつくわけじゃないと思うが、
小中学生にも教員にも、ほとんど強制的に食べさせるものなのだから、
不正食品の使用はまったくないようにしてほしいものだ。

この時点で、カビ米はどれだけ旅をしてるのかと言うと、
政府→新潟→東京→愛知県学校給食会→給食センター→各校

しかし、今朝(日曜)の朝刊では、この東京の会社の冷凍食品は
千葉や長野にも供給されていたということだ。

特に給食というのは、地元製品だけでまかなっていたと思ってたので、
今回のこの種の事件の報道が驚きの連続だった。


食関係ひとつ取ってみても、流通経路がややこし過ぎ!
いったい、取るに足りないほんの一品のために、
どれだけガソリンが消費され、
どれだけ多くの人間が駆け引きに奔走していることか、、、
想像する気も萎えてしまうほどの複雑さなのだろう。。。



2008年09月21日(日) 左腕不随 8週間目

昨夜は市吹の練習の後、団員有志の深夜の飲み会に参加。
8週間前、神経麻痺に陥った前夜の、因縁の月例飲み会で、
これでまたぶり返して元の木阿弥になるような不安もなきにしもあらず
だったが、ま、取り越し苦労はやめましょ、ということで。。。

もちろん、今朝まで一抹の不安があったけれど、
起きて、手がいつもと同じ動きをしてくれるので、ほっ! だった。


もう、右手と同じように、手のひらを伸ばしたまま、
手首を反らせることもできる。
机の上に手のひらを置いて各指を反らせるのも、
右手に比べると、ほんとにもうちょっと、というところまで来た。
指相撲も、親指がほぼ直角に立つようにもなった。

そういえば、一昨日は1日雨が降ったりやんだりだったのだが、
外で傘をさすたびに左手で持つようにしてみたのだった。

前回の雨降りの傘さしが10日前だったか2週間前だったか、、、
そのころはまだこの左手での傘さしが簡単ではなかった。
何秒もしないうちに、力なく手首が内側に折れ曲がり、
結局は傘の柄を肩にあずけなければ支えられない状態だった。

昨日は、数分でも左手で傘を立ててさしていることができた。
しかし、握力が十分には戻ってないせいか、
腕のあちこちがバランスを取るのに働いているのがよくわかる。
よほどの強風を伴ってなければ何気ない行為だったはずなのに、
実はこんなにいろいろな力が働いてバランスをとっているのかと、
また改めて実感したりして、、、
で、意外と疲れるんだな、これが。。

筋肉の回復が十分でないので、何でもできるというわけではないし、
余計なところに力が入っていることもあるようだ。

何といっても、まだ手の甲の痺れが消えていないのだから、
神経の方が回復しきっているわけではないようだ。
あと1週間だろうか、、2週間だろうか。。。
ま、ここまで来れば、後は時間の問題でしかないという気にもなれる。


しかし、4〜5週間前に、元のように動くようになるなんてことが
ほんとにあるんだろうか、、とひどく懐疑的になったことを思うと、
今こんな風に動くようになった手を見るのは、驚きである。
あの不自由さにじっと我慢だった日々が、
ちょっと懐かしく思い出されたりもして。。。



2008年09月20日(土) わけわからぬ農水相辞任

何から何まで、はあんん??? しか出ない農水相辞任劇。
いずれにしてもあと4日ほどの地位なのに、なぜ今わざわざ辞任を?

「事故米が社会的に大きな問題となり、責任を取ることにした。
 再発防止策もほぼ固まり、一つの節目だと思った」

んーー、、これで責任をとることになるわけか。。。

何で???

まだまだすべてが解明されてるわけでもないようだし。。
もっと根本的に、また歴史的に、反省し見直す必要がありそうだし。。

本当は、事務所疑惑や失言問題の責任を取るんじゃないの?
それにしてはタイミングが違いすぎてる気がするけど。。。
それらを認めるつもりがないのだったら、短期間であっても、
もっと誠実に、真剣に、農水行政の問題に取り組むべきでしょう。

責任とって辞任する人は、敗者のように孤独に去るのかと思ったら、
花束を手に、拍手に送られて、笑顔の勇退。。。

んーー、、、ますます釈然としないなぁ。。。

事故米流通先のいきなりの公表で、自殺した会社社長もいると聞くし、
今後の経営に頭を悩ませている業者も少なくない、と想像する。
知らぬ間に事故米をつかまされていたと知った時には、
世間に公表され、悪の一味であったかのように思われかねない人たち。。

そんな人たちのことは放っといて、
いかにも成果を挙げたかのようなコメントを残して、さっさと退散。
(庶民感覚からすると、あの流通先になってしまっていた被害者を
 1軒1軒回ってもいいように思うのだが。。。
 お詫び文書は送ったらしいけど、それで大仕事したつもりか?)

私には、どちらかというと責任放棄に見えるのだが、
(あるいは、体裁よい理由をこじつけた「投げ出し」)
どうなんだろうかなぁ、、??


ひとつだけかなりはっきりと察せられるのは、
これも自民党流総選挙必勝大作戦のひとつであろう、ということだ。
野党の批判もはぐらかすことができるだろうし、
全国的には有権者の多くが????のこの一件も、
地元に帰れば、
「責任を引き受けて自ら身を引いた潔く偉いお方」となるのかも。。
地方区・小選挙区制の大マジックというものがあるから。

とにかく、この9月に入ってからは、
「国政よりも総選挙」「国政よりも政権死守」一色みたいで、
もう呆れて見ちゃいられない(でも時々は見てしまってるけど)。



2008年09月19日(金) メラミン入り粉ミルクの恐怖

3、4日前にニュース番組で知ってから、
何と恐ろしいことを!! と思いつつ報道を追っていたら、
もう患者数は6000を超え、死に至った乳幼児は5人。。
メラミン入りの粉ミルクで腎結石に泣く赤ちゃんたち、、、なんて
かわいそう過ぎる。。。
(しかも、産児制限の国じゃなかったかなぁ、、違ったっけ?)

あの業者たちはなぜこんなことを思いついたのか?
いや、思いついたにせよ、なぜそれを決行できたのか?

メラミンといえば、我々の子育て時代、
メラミン食器は危険だから使わないように、なんて話があった。
発ガン物質が流出するから、という話だった。
その真偽の行方はどうなったか、よく知らないけれど、
そんなこともあったのを思い出して、第一印象で恐ろしく思った。
ともかくも、工業製品の材料を、赤ちゃんに飲ませるなんて!!
と思っても、やはり恐ろしさが増すばかりだった。

それよりも、去年、中国産のメラミン入りペットフードが
問題になったばかりではないか!
いわば、動物実験済みだったはずなのに、何で、、??

悪いこと考えるやつらの心は、本当に計り知れない。。
我々の想像力ではとても及ぶものではない。


さらに悲しく思わずにいられないのは、
本当は8月の初めに発覚していたらしいのに隠蔽されてたらしいこと。
その隠蔽の理由が、オリンピックではないか、ということだ。
隠蔽している間に、こんなにも多くの赤ちゃんが蝕まれ、
政府首脳は、オリンピック大成功!! とご満悦。。。
パラリンピック終盤になって、やっと実態が暴露された。


それにしても、中国の食問題は過激だなぁ、と思う。
これに比べたら、日本の事故米流通なんてのはかわいいもんだ、
、、、なんて思ってはいけない!
比較の問題ではない。
食を供給する人たちの心の問題という点では変わりないのだから。。



2008年09月18日(木) 台風13号

あ〜あ、、久々に宵寝してしまった。。
(だから書いているのは日の変わった午前1時台である)

起きてまもなく知ろうとしたのが台風情報。
ま、そうひどい状況にはならないだろうと思っているけれど。。

もう来ないだろう、中国に行っちゃうな、、と思っていた台風が、
日曜日にいきなり直角に方向を変えて日本に向かって歩き出した。
北上して大陸に上陸してさっさと仕事を終えようとしてたのに、
高気圧に通せんぼを食らって、彷徨い続けるはめになったらしい。
北上を阻止された台風は、とりあえず東進し始めたものの、
「まだまだ働けってか?」と不満げに、のろのろふらふら。。

海水の温度が高いから勢力盛り返すぞ、と人間たちは不安がったが、
幸い、餌を貪ってまで暴れ回るほどの気力もなかったらしい。
しかも、せっかくだから日本縦断の旅をめざしてたかもしれないが、
目測を誤ったらしく、ちょっと南の海上に入り込んでしまった。
今、四国の南海上にさしかかったあたりかな?
「もうちょっと北に進んで、日本の見物もしてみたいんだけどなー」
と思ってるかもしれないが、こちらに向かえないでいるのは、
日本列島の北側で威張っている高気圧のおかげかも知れない。

不当労働を命じられたごとくに、
やる気なさそうにノルマを果たすべく東進する台風13号。
しかし、自身は大暴れしなくても、
無気力でのろのろ歩きの台風は、他の勢力を鼓舞するらしい。
東海地方から関東地方にかけて停滞していた前線と協力して
これから大いに雨を降らすとの予想である。
今後の予想雨量では、東海地方が最高の数値だった。。

おいおい、、、仲間を得たからって、張り切り過ぎないようにね。
九州・四国ではすでに、
河川氾濫の不安から住民が避難した地域もあるそうだ。
特に、総裁候補には「〜からいいけど」って軽視されてしまった
復旧作業の続く地域には、お手柔らかに、、(-人-)



2008年09月16日(火) おっと、大失言。。

こういう言葉が酔っ払った酒の席ならともかくも、
公の場で得意になって口にできるのは、
やっぱり、苦労している人々とか、人命とか、
そういうことによほど無頓着なのだろうな、、と再確認させられる。

一昨日、麻生総裁候補(総裁だよ)が名古屋市の街頭演説会で、
「都市部での公共事業もきちんと行うべき」趣旨の話をしたそうで、
その時にこう言ったそうだ、、あのいつもの軽さを交えた口調で。。

「岡崎の豪雨は1時間に140ミリだった。
 これが安城、もしくは岡崎だったからいいけど、
 この名古屋で同じことが起きたら、この辺全部洪水よ」

名古屋の人に向かって、今回は名古屋じゃなくてよかったね、
のつもりだったのかもしれないけど、いっくら何でも、
「〜からいいけど」はないでしょう!
ちっとも「いい」ことはないのだ。
なぜ「安城、岡崎もたいへんです」程度の言葉さえ出ないのだろう??

死者も出たし、負傷者も千単位。
遺族や負傷者は、「いいけど」をどんな思いで聞くだろうか?
浸水家屋は3000近いし、一階の天井まで浸水した家もある。
浸水の恐怖や憂鬱を、彼は少しでもわかろうとしたのだろうか?
今なお復旧作業が続いていると聞いている。
市民がどんな思いでいるかちょっと想像するだけでも、
「岡崎だからいいけど」なんて言えるはずがない。

問題はもちろん、こういう言葉を安易に発する心のあり方なのだ。

岡崎市と安城市はきょう抗議文を出したそうだ。
当然だ。


お祭り作戦の総裁選にこのところ無関心だったけれど、
これでちょっとおもしろくなってきたかも。。。
今のところ、特に地方票で麻生候補が圧倒的人気らしい。
この失言は、大失言としてこの総裁選に影響するのか、
それとも、ほんのちょっとしたミスとして黙殺されるのか。

・・ま、ごく基本的な良識くらいは示してもらわないと。。

それにしても、総選挙までをしっかり見据えて、
ぜっったいに失言など許されない状況だとわかってるはずなのに、
こんなにもしれっと大失言をしてしまうとは。。



2008年09月15日(月) 9月初の休日

世は3連休だけど、私には2週間ぶりの1日だけの完全休日。。
結局、横になったり起きたり、眠ったり起きたりの、
ぐたぐたした1日で終わった、、けど、これが稀な休日さ。

実は、昨日起きたときから、腰がやたらと痛い。
10年ぶりくらいの痛みじゃないかな、と思う。
朝起きるときに、すぐに起き上がれなさそうだったので、
うんしょと横になってしばらく待ち、うんしょと仰向けになって、
ゆっくり膝をついて起き上がらなきゃいけなかった。

でも昨日は、混成バンドの練習会の2回目だったし、
新しい楽譜は私が持っていて、私しか知らないはずの曲なので、
休むわけにもいかず、腰バンドをして出かけ、
時々腰痛に気を取られて棒の方がおろそかになりながらも、
台を降りるにも歩くにも気を遣いながら1日を過ごした。

しかし、、何で突然腰痛が、、?
練習会にも来てた、この夏通風で左手を病んでいた友人が、
通風が治りかけの時にやはり腰痛を病んでいたそうで、
長い間左手をかばって体のあちこちが無理してたのが、
こうやって突然出てくるんだよ、と説明してくれたが。。。

そんなわけできょうは、寝たり起きたりしながら、、、で終わり。
ランチに誘ってくれた友人もいたけれど、
昼前の腰の状態はとても出かけられるレベルではなかった。
夕方に昼寝から目が覚めてから、30分だけ相撲を見たのが、
もっとも休日らしかったかな。。。

昼過ぎに、温熱シップが1枚だけ余ってるのを見つけて貼ってみたら、
しばらくして猛烈なヒリヒリに苦しめられ、
それでも耐えていたけれど、とても我慢ができなくなり、剥がした。
けれども、それから腰の痛みの方はかなりやわらいだ。
喜んで家族に報告したら、相撲の後、買い物に行かされてしまった。
なんてやつらだ、まったく、、(笑)


きょうは何日ぶりかの曇りのち晴れ。
木曜日ごろに台風が近づくそうな。。。



2008年09月11日(木) 今さらながらの新たな驚き

人体の不思議とか、自然界や宇宙の不思議とか、
そういうものへの驚きはもう何度も味わい噛みしめたものだけれど、
この数週間、左腕を見つめて来て、また改めて驚異の感覚。。

なぜ自然はこんな精緻なものを作り上げることができたんだろう?
そして、、いったい誰が!? とまでつい思わずにいられず、
いや、誰が、ということはないのだと思い直して、
ますます不思議と驚きを深める、という毎度のパターンである。


脳細胞の働きについては、
大学時代の一般教養の生物の時間に初めて聞いたのがとてもおもしろく、
しかし、いろいろなパターンを考えてみると釈然としないことも多く、
その後もいくつか本を読んだのだけれど、わかるようでわからない。
もっとも具体的でわかりやすかったのが、
去年か一昨年かの「Newton」の特集記事だったが、
頭脳のいろいろな現象を理解するにはまだまだほど遠い。。
不可思議でわけわからないことばかり。。。

いったい誰がこんなもの作り上げたんだろう、、、と、
ついつい思ってしまうのだが、誰、って、、?
人智などまだとうてい及ばないほどの叡智、、、
「自然」が必要に駆られて発揮し積み上げて来た叡智?

そんな謎だらけの疑問が、
手足の動きの不思議にまで及ぶことはなかったのだけれど、
この数週間は、肘から先の仕組みにさえ不思議を深めた。
手をいろいろに動かしながら、その手を見つめる。
実際どうやって、この手や指を動かしているのだろうか????

そもそも、何で指は5本なんだろうか、という
10代のころからの疑問もまたまた復活して来たりして。。。


もっとも初歩的な問題として、我々(私だけかな?)には
神経の作用で手足が動いているという認識が極めて薄い。
筋肉によって動いているとは認識していても、
筋肉を動かしている神経の存在などは、普段は忘れている。

そこに、手が痺れて動かなくなったのは神経の麻痺だと言われたわけだ。
神経が麻痺、、?
{{(>_<)}}{{(>_<)}}{{(>_<)}}{{(>_<)}}、、んな状態???
切れたわけでも、死んだわけでもないそうだ。
実際、検査してみたら伝達速度なるものは正常のままだったそうだ。
それが、全面ストライキされたみたいに、まったく動かなくなるとは。。

で、腕には主に3つの神経が走っていることを知ったわけだ。
麻痺したのは撓骨神経で、手首や指を反らせる神経。
その働きだけは欠いて、尺骨神経や正中神経は働いているから、
手を動かそうとすればするほど、幽霊手は甚だしくなるのだった。

してみると、普段はその3つが勝手に働いているのでなく、
微妙なバランスを築きながら、手に様々な動きをさせていることになる。
もちろんそれを制御してるのは脳細胞なんだろうけど。。。

「自然」はどうやってそんな仕組みを思いついたのだろうか、、? と、
最近ようやくちょっとは思い通りになる腕を見つめては、不思議に思う。
1週間ほど前まではほとんど見ることのできなかった、
この左腕の筋肉のうごめきを見て、ますます不思議の感に打たれる。
神経系統から、筋肉の連関から、手や腕の形状まで、
それらは機械的な世界を超越した、驚くべき調和の世界なのだ。



2008年09月09日(火) 「ゆきあいの空」

この4日ほど、快晴が続いている。
2日目(日曜)は、もわっとした熱気に閉口したけれど、
他はだいたいさわやかな風を感じることができた。

特にきょうの快晴はすばらしいものだった。
雲ひとつない青空、、、あ、でもあそこに小さな雲が、、、
と思ったら、それは10日目の月が空に浮かんでいるのだった。
涼しげで、幻想的でもある月の風景。。。

木陰にいるのが、何とも快い1日だった。
澄み切った陽光、、、さわやかな風、、、
しかし、陽射しの下に何分もいるのはいるのは暑く、とてもつらい。

天声人語から、「ゆきあいの空」という言葉を教わった。
「二つの季節が行き交う空」のことを言うそうだ。
 
  夏と秋とゆきかふ空のかよひぢはかたへ涼しき風や吹くらむ

という情緒深い古今集の歌も引用されていた。


「ゆきあい」を辞書で調べてみたら、
「季節の変わり目。特に、夏と秋の変わり目」と書いてあった。
何でこんな美しく柔らかく優しい言葉で表現できたのかなぁ。。



2008年09月08日(月) 左腕不随6週間目

前回書きとめておいたのは1週間半前だった。
こんな風に時々書きとめて来てよかったと思う。
自分で読み返してみて変化がおもしろいと思えるから。。

実は、今は両手でキーボードを打っている。
1週間前の日・月曜ごろは、1行打つだけで左手が疲れてもうダメ、、
ほとんどまだ右手3本指打法でキーボードを打っていた。
でも、それから少しずつ耐久力が増して、
今は、これくらい打ったあたりで少し疲れて来たな、って感じ。。
(ついでながら、左の各指がキーの位置を忘れてないのが不思議だ)

もう手首のテーピングはしていない。
もう幽霊手の状態はほぼ完全に脱している。
それどころか、手の甲を上に向けて手を軽く握った状態ならば、
手首を上下に動かすことができる。
これも、数日前にやっとわずかながらでき始めて感動ものだったのが、
一昨日あたりから療法士さんも驚くほどの動きを見せ始めた。

しかし、指を伸ばした状態ではまだまだ少ししか上がらない。

グーチョキパーができるようになって以後の目標は指ずもうだったが、
これもずっと親指が30度くらいの角度しか上がらなかったのが、
きょうあたりは70度ほどの角度に上げることができる。
昨日試しに指ずもうをやってみたら、相手が
「あー、ちゃんと逃げれるようになったじゃん!」と驚いたその隙に
相手の親指をねじ伏せて勝つことができた(^o^)/

手のひらを広げた時の親指もかなり広く開くようにはなったが、
もうちょいである。

まだ手の甲の痺れは取れてない(神経が回復し終えたわけじゃない)し
左腕の筋肉の快復もまだまだなので、不自由な場面もいくつかある。

たとえば、左手でコップを口元に持って行くのはまだ難儀だ。
コップの底に指を置くような形であればそれほど難儀ではないが、
側面を持つような格好(もっとも自然な)だと危なっかしい。
また、物をすっと持ち上げようとするとき、
空のマグカップ程度の重さのものでさえ、手首が重力に負けて、
だらっと手首が下に下がったような状態になってしまう。
ケータイくらいの重さだったらどうということもないが。。。

しかし、つい2〜3週間前までは、それらは不可能なことだった。
とにかく左手を顔に持って行くのも苦労で、顔を洗うのも難儀だった。
うーーんしょ、、ペタッ、、って感じに
やっとこさ手のひらが顔に貼りついてそのまま顔を洗う感じだった。
電話を左手で耳元に持って行くこともできなかった。
今は左手での通話も、左手でのケータイメールも可能である。

1週間前に、あと2週間くらいかな、、、と思ったのだが、
まだまだの部分がなかなか厄介そうなので、
今からあと2週間くらいかな、、と思う。



2008年09月07日(日) 総裁選と惣菜選

朝日新聞朝刊の、きょうの「かたえくぼ」(1日1編の投稿作品)。。

     格  差
   私、投げ抜きました。 − 上野投手
   私、投げ出しました。 − 福田首相  (大垣・苦浪人)


そういえば、昨日石狩で行われたソフトボールの大会は、
金メダリストたち見たさに、異例の超満員の観客になったそうだ。

福田翁の方は、新しい総裁候補が次々現れるおかげか、
そちらの方の話題が忙しくなって、早くも影が薄くなったような。。
「ありがたいことじゃ、、」と思ってるかな?

しかし、無責任、虚弱、、、などさまざまな汚名を覚悟の上で、
党のためにはもっとも責任ある決断をしたのだから、
そういう限られた意味では、すごくエラい人と言わざるをえない。
相変わらず、国民のためってことはまったくないのだけれど、
それが彼にとっては「国のため」になるのだろうし、、、

で、議員さんたちは目下、総裁選びと、
それに続く総選挙での自身の当選や自党の勝利のために大忙し。。


  下々は 惣菜選びに 苦心する (今朝の「朝日川柳」より)

何か、いろんな思いのこめられた象徴的な一句に感じられてしまった。

それに、、、
総裁選でさまざまな議論が交わされる予定になっているけれど、
惣菜選びに苦心する下々のことなど眼中にない議論ばかりで
盛り上がることだろうしなぁ。。



2008年09月04日(木) まつりごとはお祭り気分で、、

毎日おもしろい朝日新聞夕刊の「素粒子」だけど、今夜も
ははは、とも、へへへ、とも、うふふ、ともつかぬ笑いに誘われた。

  秋の村民祭りのプログラム
  【演劇】麻生一座の「幹事ん長」。
      義経・弁慶「あうん」の呼吸。
      禅譲疑惑を勧進帳風に。
  【舞踊】村の伝統芸能「投げ出し」の「一の舞」を
      安倍流家元が美しく。
      福田流家元が国民目線で「二の舞」を踊ります。
  【野球大会】小池さんちの百合ちゃんが、やる気満々。
      「野球は1人ではできない」とぐずってます。
      参加者大募集中。


メインイヴェントの【村長選び】には、
「投げ出し」当初予想された4人が意欲的になっているようだ。
若い百合ちゃんと伸ちゃんは推薦人確保に走り回ってる模様。。。

村民たちの多くはまだこのお祭りに戸惑っているけれど、
今までこの人たちがやってきたことも忘れ、
この人たちにそっぽを向けてきた理由も忘れて、
新村長の村興しに希望を見出し始めている人も出始めているようだ。


・・・早くも世論調査では自民支持率が上向き傾向。
本来ならますますマイナスの方向に進むはずが、
一昨日書いてみたように、これが今回の辞任劇のトリックなのだ。
総裁選が盛り上がれば盛り上がるほど、民心は元の木阿弥になる。
もちろん、そんなことではいけないのだが、
私が物心ついてからの社会の動きをたどってみれば、
大衆心理なんてこんなたわいもないものだと思わずにいられない。
喉元も過ぎないうちに熱さを忘れてくれる国民性だから、
自民党政治は数十年も安泰してきたのだった。
その間に彼らはさまざまな癒着やしがらみを築いてしまったから、
その悪癖の死守に懸命でなりふりかまわない。。。

国会審議はすべて猿芝居で終わってしまうし、
お祭り気分で踊りの輪に加わる人は増えてしまうし。。。
祭政一致は上代の歴史的遺物とは言えないように思う。



2008年09月03日(水) 悪循環が続く毎日

今夜は絶対眠っちゃわないからねー、と家族に宣言して
ちょっとベッドに横になり、
腰を中心にじわじわと癒されて行く感覚を楽しんでいたら、、、、、
、、、、、、ん? 朝? じゃない、、、またやっちゃった!

今夜すっきり目覚めたのは、何と1時に近い15分前。
何と、3時間半も眠ってしまったらしい。
昨夜はほんの1時間前後だったけれど、
このところ、毎晩2時間から2時間半程度の宵寝が習慣化。。。

以前にも書いたことだが、この宵寝の眠りは、
1日の疲れを癒すには十分でも、翌日のためには不足、という感じ。。
けれども、なかなか次の眠りを呼び込めない。。
同じ6〜7時間の眠りでも、
分割して眠るのと一気に眠るのとでは、一気の方がいいに決まってる。
実際、夜中の目覚めはすっきりだけど、朝の目覚めは気分悪い。

宵寝が寝不足を招き、寝不足が宵寝を招き、、、の
悪循環にはまり込んでしまったようだ。
1度宵寝をやめれば悪循環から抜け出せるのだろうけど。。
休日の昼寝と同じく、魅力的だもんなぁ、、、
身体が欲するそのままに眠りに身を委ねるのは。。



2008年09月02日(火) 選挙対策としか思えない。。

昨夜はTVを見てなかったので、
今朝出がけに朝刊のトップをチラッと見てびっくり!

「福田首相辞任
   ねじれ国会 展望開けず
     後継 麻生氏が軸か」

という大きな文字だけ目に入って、はあん!?? と思いつつ出発。。
職場に行ってから、昨夜TVで大騒ぎだったと知った。

前首相の突然の辞任は、まーあか〜ん、、という完全白旗宣言で、
もうやだ!! という思いがありありと伝わってきた。
でも、今回のはちょっとそのあたりがわかりづらい。

国会運営がますます困難になってるのはよくわかる。
審議入りしても農水相の事務所問題にかなり煩わされるだろうし、
頼りの公明党が最近になって妙に反抗的になっている。
イヤになる気持ちもわからないわけじゃない。
(ちなみに、ねじれ国会というのは庶民にとっては歓迎すべきもので
 与党にとっては厄介なものであるに過ぎない。
 ねじれてても通る政策を熟慮してくれればいいのだが、
 さまざまな癒着やしがらみを抱える長期政権には困難なだけだ。
 また、今の衆院議席を保っている限りでは、
 ねじれ国会といえどもそんなに厄介なものではない。
 ただし、公明党が今までどおり従順であるのが条件だ)

結局のところこれは、衆院選挙対策じゃないかなぁ、、と思う。
福田首相のまま選挙に突入したら、負けるに決まっている。
自民党総裁の交代時期を考えたら、今が一番!
それを、首相がひとりで判断して党のために首を差し出したのか、
党の長老や幹部に諭されてこうなったのかは、知らない。

これから、まず自民党総裁選が始まるわけだが、
民主党の代表選の翌日に総裁選を設定したようだ。
民主党の代表選は候補者がひとりしかいないのでおもしろくない。
自民党の総裁選は、きっと対抗馬を出して盛り上げるだろう。
〈女帝〉の可能性も期待させながら国民の注目を集め、
実際に、初の女性総理という決着まで演出するかも知れない。

そんな風にして生まれた新内閣は、(首相が男であれ女であれ)
支持率を大幅に回復している可能性が大いにある。
理にかなった政策よりも雰囲気を支持する国民性を
自民党の政治家たちは十分に了解している。
この60余年間、何度それに救われてきたか、わかってるからだ。

こういう目先の印象で国民が惑わされてはいけないと思うのだが、
目先の印象に惑わされてくれる期待が大いにできるものだから、
政権交代に王手をかけられたじり貧状態での賭けに出たのではないか?

1 注目の総裁選を演出、
2 新首相への新たな期待を集め、新内閣での支持率回復、
3 そして、熱が冷めないうちに、ボロが出ないうちに、解散総選挙。
・・・これ以外に政権維持の道はない。。。

これが首相自らの判断なのか、黒幕のはかりごとなのか、
最近になって急に公明党が反抗的になってきたのも、
公明党自身の欲求によるものなのか、それとも、
自民党の黒幕のシナリオによるものなのか、
永田町から遠く隔たった一庶民には知るすべもない。

ただ、与党議員が次期選挙に希望を抱き始めていることだけは、
ありありと伝わって来る。

国民生活に深刻な事態がいろいろ襲いかかっている今、
選挙のことしか頭にないようなやつは政治家になるな!
と言いたい気分ではあるけれど、、、
あー、、朝倉首相のドラマが懐かしいなぁ。。。



2008年09月01日(月) 想像しがたい、、

夕方のラジオのニュースで、
ハリケーンの接近に避難命令、190万人が避難。。。

ニュースの口調はさりげないし、こちらもさりげなく聞いてたが、
やはりその200万近い数字にびっくりして、思わず「どこへ?!!」
しかもほんの1日2日のうちに、、?

うーん、、ハリケーンのでかさも我々の想像を絶しているけど、
やはりアメリカはでかい。
日本の場合、一地域からの200万人の移動するケースなんて、
いったいどんな場合があるか想像しがたいし、
移動したからってどこへ行けるだろうとさえ思ってしまう。

ネットニュースをちょっと検索してみたら、
 (また宵寝してしまったので、また今夜も時間がぐちゃぐちゃ、、、
  もちろんニュース番組を見ることもできなかった)
高速道路は大渋滞、バスターミナルには1.5kmの行列だったという。
3年前のカトリーナの被災地でもあると言うし、
渋滞の中にいる人たちや、バスを待つ人たちの思いはどんなものか、
想像できるような気になりながら、やはり想像しがたい。。

人口24万人のニューオーリンズ市内はほとんど無人状態で、
略奪防止のために夜間外出命令も出て、警戒中と言う。

本当にたいへんなことだ。

そういえば、ニュースでも新聞でも、
先日の豪雨で被害の大きかった岡崎市の復旧活動が報じられていた。
1階の天井まで水に浸かれた人の談話もあった。
水と言っても、泥水なんだからなぁ、、、もしそんなことになったら
何か、生き続ける気力も萎えてしまいそうな感じがする。。


今回のハリケーンは「グスタフ」と言うそうだ。
マーラー大先生の名前だからって、親しみを覚えちゃいけない。
この不可思議な命名については、カトリーナの時に読んだことがある。
どんな風に命名するのかほとんど忘れてしまったけれど、
カトリーナはKで、ハリケーン11号だった。
グスタフはGだからハリケーン7号ってことになるのかな?
タイフーンと同じく、
大騒ぎにならずに済むハリケーンも多いってことか。。


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