TENSEI塵語

2008年05月31日(土) 庶民の懐

昼、仕事に出た行き来には気づかなかったのだが、
夕方市吹に出かける途中、そこら中のガソリンスタンドが満車状態。。
はみ出して道路に並んでいるところもある。
きょう、安売り?!! なんて(アホな)驚いて値段表示を見ても、
ぜんぜん安くない、、、で、やっと、きょうが月末で、
明日から新しい月に入ると、またガソリンが値上げになるのを思い出した。

10円上がるのか15円上がるのか、報道だけではまだよくわからないが、
200円、300円の得のために、路上に並んでいる車もあるのだろう。

政府は、大企業の儲けのためには手厚い政策を展開してきたけれども、
庶民の懐具合には無頓着である。
上がって困っているのはガソリン代だけではない。
いろいろな必需品の食料も値上がっているのだ。
(減産のためばかりでなく、マネーゲームも関与して、、
 何とかならんのか、あの正体不明の欲深な遊び人たち、、)

彼らは、自身も資産家だし、毎日何億という金額を動かしているから、
庶民の金銭感覚というものがまるっきり理解できない。
莫大な金額の税金の無駄遣いだって、彼らにはわずかな金額だから、
指摘されても何の罪悪感もないようだ。
だから、今までの税金の無駄遣いをまったく不問にして、
消費税10%アップとか15%アップなんてことも平然と口にできる。
企業の年金負担もなくなるし、いいでしょ、なんていうおまけつきで。。

餓死者がバタバタ出るような世の中になるまで、
彼らが庶民の懐を気にかけてくれるようになるとは思えない。



2008年05月29日(木) 「楽園」の詞 手に入れた〜

サウンド・ホライズンいつ聴き始めたのか、ちょっと過去に遡ってみたら
3月20日だった。。
途中でバッハ聞いたり、亮太くん聞いたり、久石さん聞いたりしたけど、
2カ月余り「楽園幻想物語組曲」をしつこく聞いていたことになる。

歌詞や語りがやはりどうしても聞き取れないので、結局CDを手に入れた。
歌詞がついてるかどうか不安だったけど、アマゾンのレビューで確かめて。

きょう、最新アルバムの「ロマン」と、「楽園への前奏曲」と、
「聖戦のイベリア」と「楽園幻想物語組曲」の4枚が届いた。

さっそく「楽園」の詞を読もうと思ったのだけれど、、、、

字が小さすぎて読め〜〜ん(泣)
老眼鏡もまったく及ばない。
プリンター複合機で115%拡大コピーしてみたら、
何とか眼鏡かければ読めるほどになったけど、かなりの集中労力を要する。

明日180%拡大コピーしようっと。



2008年05月28日(水) 人道支援と政治的意図

朝日の社説もミャンマーの政権に怒っていた。
言いたいことがもっと簡潔明瞭に書かれていたし、
ミャンマーの現状についてもわかりやすくまとめられていたので、
引用しておこう。


    ミャンマー被災―支援の窓は開いたのか

 軍事政権の厚い壁に、人道支援の窓は本当に開いたのだろうか。

 13万人以上の死者・行方不明者を出したミャンマー(ビルマ)のサイクロンから3週間以上たったところで、ようやく軍事政権は外国からの援助要員の受け入れを表明した。

 被災者は250万人にのぼると推計されている。雨期に入った現地ではコレラが発生した。このままでは赤痢やマラリアなども広がる恐れがある。遅すぎたとはいえ、これ以上の「二次災害」を防ぐため、一刻も早く支援が行き渡ることをのぞみたい。

 国連と東南アジア諸国連合(ASEAN)が共催して、異例の支援国会合を実現させた。その前に、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長が自ら現地入りし、軍政トップのタン・シュエ議長を説得した。その努力を評価したい。

 自国が大地震で被災した中国も、国際支援を受け入れるよう、軍政に促したようだ。日本からも国際緊急援助隊の調査チームが現地入りした。アジア諸国が軸となって、積極的な人道外交を展開してほしい。

 ただ、軍政は人命優先へ本当に姿勢を転換したのだろうか。残念ながら、そうは思えない。

 支援会合で軍政側は「緊急支援の段階は終わった」と宣言して、農漁業の再建や電力設備など復興の支援を求めた。被災支援が終わったとは、とても信じられない。被災地では、飢えた子供たちが道を通る車に追いすがって食料を求めているという。被災者の4分の1にしか支援物資が届いていないと、国連も推計している。

 まず、国際機関の専門チームが被災地へ自由に入り、被害の実情と必要な援助について正確に把握することが先決だ。しかし軍政は支援会合の後も、被災地への立ち入りは一部の要員にしか認めていないようだ。

 外国の援助要員についても「政治的意図の絡まない人道目的」と条件をつけ、「受け入れは我が国の優先順位に基づいて決める」としている。

 
しかし、これまで政治的意図を優先させてきたのは軍政の方ではないか。被災者の救援を後回しにし、新憲法草案への国民投票を強行した。

 今回、潘事務総長が軟禁中の民主化指導者アウン・サン・スー・チーさんの解放にあえて触れなかったのは、人道支援の実現を最優先にしたからだ。

 人道支援は本来、政治と切り離して行うべきものだ。援助する側だけでなく、受ける側も守るべきルールだ。

 それなのに、軍政はスー・チーさんの軟禁延長を通告した。世界が人道支援へ動こうとしているときに、なんとも腹立たしいことだ。


 いまの段階では、被災者の支援を優先し、あらゆる救援を受け入れるよう軍政に迫るしかないことが悔しい。



2008年05月27日(火) 今ごろ、ケータイ持たせるな、って?

ケータイ使い始めて13年目。
まだケータイの珍しい時代で、ホームセンターで5万いくらかで買った。
まだ通話しかできなかったけれど、
信じられないほど便利な時代だと、とても感謝して使っていた。
標準のバッテリーだと、ちょっと通話が増えると1日もたない程なので
強力なバッテリーを買ってつけたら、ぼこっと太ってしまい、
かなり重たい携帯電話になってしまった。
そんな素朴な段階から、私のケータイとのつきあいは始まった。

1年も経たないうちだったと思うが、
ガソリンスタンドで無料配布なども行われるほど、安価なものになった。
電話を売って儲けるのでなく、
普及させて利用料で儲ける作戦に転じたらしかった。
安くなった上、軽く、小さく、しかもメール機能も付くようになって、
ポケベルからケータイに乗り換える若者が増えた。


ケータイを手にする高校生の姿がちょいちょい見られるようになった
ころから、私は、そろそろ何らか規制すべきじゃない? と思った。
何かというと、ケータイばっかり見つめてごちょごちょやっている。
隣にいる生身の友だちとの会話をおざなりにして、
メール(たぶんどうでもいい内容だ)打ちに真剣だ。。
だんだん、高校生の膨大な通話料というのが社会問題にもなったりして、
もう、いろいろな意味で危険信号。。。
だいたい、我々の世代からすれば、中・高時代に、
親には秘密の電話をするのにすごく苦労していたので、
あの苦労なしに子どもたちが成長するなんて許されないことでもある(笑)

私がもうひとつ心配したのは、ただでさえ、すでにゲームが流行し、
野放図なゲームやりすぎ病の子どもたちが増えているのに、
さらにケータイまで蔓延したら、
自律的な子と、自律に弱い子との学力格差はますます甚だしくなる、、
読書する子も減る一方になるし、家庭学習など無縁な子も増えるだろう、
ということだった。
こういう遊び道具は、子どもは歓迎するだろうけれども、
ない方が子どもたちにとってはしあわせだろうと思っていた。

だから、何とか国の方で規制してくれないかなぁ、と思ったのだが、
政府はまったくの野放し、ケータイ会社は懸命の普及競争。。。
大人への普及がある程度進むと、高校生以下へのサービスを始めた。
学割だけでなく、若者好みのさまざまな機能を開発して。。。

もう最近では、高校生は96%、中学生は58%、小学生は31%
という普及率だという。
私がかつて心配していたことなど、大した問題ではなかったほど、
大きな問題(つまり闇サイト・裏サイト)の被害者が続出している。
それで昨夜の(または朝刊の)ニュースになったわけだ。
教育再生懇談会とやらの報告を受けて、首相が、
「小中学生に携帯電話を持たせるべきじゃありませんよ」
と発言するという。。。

10年遅いわ! と私は思う。
今ごろになってこんなことを言うのなら、
10年くらい前から、慎重にケータイ会社などを指導してほしかった。
自由経済競争の国かもしれないが、子どもたちのために。。

ほんの1〜2年前までは、ケータイは、
小・中・高生たちには不要なものだった。
なくてもよいおもちゃに過ぎなかった。
ま、私自身、娘の高校時代に持たせなかったので、
車でお迎えの時など、やや不便を感じたこともあったが、
それくらいはそう大したことではない。

しかし、最近のGPS機能は、特に小学生の親などは、
かえって積極的に子どもにケータイを持たせたいと思うのではないか?
だから提言の内容もこうなっている。

「携帯電話サイトの有害情報から子どもを守るため、
 小中学生には必要のない限り携帯電話を持たせず、
 持たせる場合は通話機能とGPS機能に限定した端末にするよう、
 保護者や学校などに協力を求める」

気持ちはわかるけど、、、
今さら子どもたちからweb 機能を奪えるものかなぁ。。。
傍観者たちがしたり顔で言うのは易しい、、何でも言える。

だいたい、どんな問題でも、警鐘がやっと鳴らされたころには、
後戻りできないポイントまで来ているんじゃないかな、と思う。

たぶんもう何ともならないから、ケータイ各社には、
不良サイト・不良メール撲滅対策に努力してもらうしかないようだ。
そこまではできません、などと言わずに、責任もって。。。




2008年05月26日(月) 5月はどこに行ったのか?

昨日の朝刊の「朝日川柳」に、

  そのうちに初夏なる言葉消えるかも


5月に入ったらいきなり6月後半のような暑さになってしまい、
そうかと思ったら、今度は3月のような肌寒い日が続いたり、
じとじと雨が降り続いたりして、5月はいつ来るんだと思ってたら、
15日に、いかにも5月らしい快晴の日があった。
真っ青な空が広がり、青葉若葉が輝き、
それでいて暑さを感じさせない、さわやかな1日。。
5月と10月には、だいたい1〜2週間くらいずつ、
こんな、1年中こうだったらなぁ、、としみじみ快さを味わえる
さわやかな晴天が続くのがあたりまえだった。

その15日にも、あー、やっと5月になった、
1週間くらいはこんな陽気が続いてくれるかな? と期待したのだが、
翌日からまた暑い日になり、その暑さは増すばかり。。。
一昨日から昨日にかけて、雨がびしょびしょ降って、
これでさわやかな5月が戻ってきてくれるかな、と期待したら、
午後からやむなり、陽射しが戻るにつれて暑くなった。
きょうも、さわやかな快晴を楽しませてはもらえなかった。

去年も、5月に入るなりいきなり暑い日が続いたり、
雨がらみのすっきりしない天気が長々と続いて、
さわやかな風に青葉若葉のそよぐ初夏の快晴はわずかだったと思う。

夏が初夏を駆逐しつつあるという感じだ。



昨夜9時ごろTVをつけてみたら、たまたまNHKスペシャルが始まり、
そのまま見続けてしまった。

北極の氷が解けてしまっている話。。
北極の氷は、30年近く前の6割ほどになってしまい、
かつては、解けずに残っている上にできて4mほどの厚さだったのが、
今は新たにできた70cmほどの氷でしかないとか、
解けた海と氷の上の気圧の谷間を吹く風が氷を押し流す、とか、
陸地の上の氷河も、解けた水が川となって流れ、
ムーランという穴に落ちて岩盤に広がり、
下に広がった水が氷河を海へ流し出す、、とか、
もう、ため息が出るような驚異の現象報告の数々だった。

番組のメインテーマは、北極熊の絶滅の危機、ということで、
海上の氷の中に巣を作るアザラシが巣を作れなくなっていて、
それを餌にしている北極熊が餓死しつつあるというものだった。


人間が地球温暖化を騒ぎ始めたら、
温暖化が加速したような雰囲気を感じる。
警鐘が鳴り始めたころは、もう後戻りできないところにいるとか、、?




2008年05月25日(日) やっと琴欧州が優勝!!

大関になるまで、こりゃ強え! と思わせていた琴欧州が、
大関になってから膝の怪我もあって、苦しい場所を続けていた。
辛うじて勝ち越すものの、2ケタ勝って終わることはめったになかった。
ダイナミックで力強い相撲が持ち味だったのに、何か元気がない。
仕切ってる間も勝ちそうな気配なく、勝ったら意外という大関だった。

先場所、ついに負け越し、今場所はカド番ということになってしまった。
先場所はこの程度の力士だったのかな? そんなはずはないが、、と、
すごく残念な思いだった。

ところが今場所は、あのころ(以上?)の強さが戻ってきた。
取り組みを毎晩は見られなかったけど、何番かは見ることができた。
まわしを取るのが早く、引きつけの強さは恐ろしいほどだった。
無敵!! と思わせるほどの強さだった。
それで10連勝した。
それから、朝青龍も白鵬も敗って、12連勝。

その時点で白鵬が10勝2敗で、13日目の勝敗が注目された。
ところが、13日目は、安見錦の奇策にあえなく押し出されてしまった。
これでまだわからなくなった、と思ったら、両横綱も負け。。。

そして、昨日、白鵬が苦手とする安馬を琴欧州が倒して優勝を決めた。
市吹に向かう車のラジオで聞いた。
実際の取り組みを見たいのだが、ダイジェストは何と(ふざけてるぞ!)
未明の3時45分だそうである。
とてもそれまで起きていられそうにない。
きょうの夕方の相撲中継まで待たねばならないようだ。

白鵬も今場所安定した相撲で10連勝し、
安馬との一戦から3連敗してしまって優勝を逃したのは残念だが、
琴欧州が強くなって復活してきたのも、とても嬉しいことだ。
来場所からますますおもしろくなることだろう。



2008年05月24日(土) ホントかな? 人的支援受け入れ

昨夜「毎日jp」で、こんなニュースを見つけた。

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(抜粋)
・潘事務総長は会談後、「議長は、国籍を問わずすべての救援要員を
 受け入れることに合意した」と同行記者団に語った。
・国連関係者によると、議長は
 「純粋な救援要員であれば活動を制限する理由はない」
 と述べ、外国人の救援要員の被災地入りも認める考えを示した。
・25日にはミャンマーの最大都市ヤンゴンで、
 サイクロン被災への国際支援を協議する支援国会合が開かれる。
 軍事政権は「117億ドル(約1兆2000億円)の援助が必要」と
 表明しており、
 援助獲得に向けて会合前に柔軟姿勢を打ち出したとみられる。
//////////////////////////

うーん、、、まずはとにかくびっくり。。。
この受け入れはまずほとんど見込みないと思ってたのだが、
この変身の真意は何だろうか?
大金の援助が欲しくなった?
「純粋な救援要員であれば」という言い方も気になるところだ。
さまざまな制限を要求するのではないか。。。
何しろ、救援物資さえ、ストレートに被災者に配給しなかったのだ。

国内での救援活動がどれほど懸命に行われてきたのか、わからない。
被災者救済第一主義でなかったことは確かだ。
もしそうだったら、
被災者救済よりも憲法の国民投票を優先はしなかっただろうし、
海外からの人的支援を拒むなんてこともあるはずがなかった。
火曜日に書いたようなことも、被災者救済・復興などは二の次、三の次で、
放ったらかしにしているような印象である。

人的支援受け入れを承諾する見込みがないと思っていたのは、
見られたくないこと、知られたくないことが多すぎるからだろう
と思ってたからである。
視察など自由にさせてない、
軍政がお膳立てした限られた部分しか視察させてないようだ。
これから素直に、今まで隠していた部分にも入らせるのだろうか?

3日ほど前に、ニュース番組で、
走っているトラックから食料をばらまき、
トラックを追う被災者たちが走りながら食料を拾う光景を見た。
ボランティアの団体が食料を配る際に、
車を停めて配ってはならないという規則があるそうだ。
それはなぜなんですか!? と聞きたいところだけど、説明はなし。
仲良くなってもらっちゃ困る、というわけなのだろうか?

ミャンマーの報道に接するたびに、
政府に見捨てられた被災地の想像を絶する惨状を思って恐ろしくなる。
実際はどうなのかはわからない。
ひょっとしたら、見捨ててなどいないのかもしれない、、、という
希望ある想像がしにくいほど、何も見えてこない。
非人間的で利己的な政略しか見せてもらえていない。


作夜のニュースも、ある程度ホッとして「進歩!」と喜ぶには
遠い感じだったが、さっき朝刊を読んでもやはり釈然としない。
やはり援助金めあてかな、と思わせる。
すなおに支援活動に入らせるかどうかも怪しい感じだ。
真意や駆け引きの実際は、いったい何なのだろうか?



2008年05月22日(木) 「見返り阿弥陀」再会できず。。

きょうは遠足で(2年生がきょうから修学旅行)、
遠足としては無謀な京都行だった。
学年主任が独断で決めて、周りを煙に巻く勢いで取り込んで進めて来た
計画で、我々としては恒例の「長島」の方が近くて楽なのにー、、と、
かなり不満ではあったのだが、とにかく京都になったのである。
しかも、何で清水さんなんだぃ? という思いもあった。

きょうの遠足は、清水寺から平安神宮までを散策させるコース。
高校生の遠足の徒歩コースとしては、わりと長い。
生徒はいいけれど、たいへんなのは高齢の域に達している我々である。
しかも、それぞれ分担して何カ所かに立ち、
道案内や通行チェックをしなければならず、その間も立ちっぱなしである。
(とにかく、ひとりもこぼしては帰れないのだから、念のためである)

それでくたくたになりながらも、やはり欲が出た。
バスの中で配布された京都マップを見ていたら、永観堂のところに、
「ご本尊見返り阿弥陀如来像はとってもやさしいお顔」とある。
小さな写真を見ると、記憶の中にあるあの姿である。
25年ほど前に、妻と4泊5日くらいで京都・奈良を回ったとき、
このあたりもくまなく回って、この見返り阿弥陀にも会った。
いい顔してるねぇ、、と思ったものだ。

最近ちらっと思い出したのだが、どこだったのか思い出せなかった。
ここだったのか、と知ったら、拝観してから帰りたくなった。
平安神宮まで行く前に東に向かい、南禅寺の奥に行けばよさそうで、
何とかぎりぎり間に合いそうな気がした。。。

しかし、平安神宮までの道のりが意外と長かった。
足も痛いので、そう早くは歩けなかったし。。。
平安神宮まであと700mというあたりで時計を見たら、あと30分。
地図で推測すると、そこから南禅寺まででも1km以上ありそうだった。
残念だが、諦めざるをえなかった。。。

つまり、きょうの遠足はまったくいいところがなかった。



2008年05月20日(火) 国民の命より自己保身

ミャンマーの軍事政権が今一生懸命取り組んでいるのは、
国民の不満が爆発しないよう、監視システムを徹底することだという。

さらに驚いたことには、先日の国民投票で反対票を投じた人たちを、
選挙名簿かなんかを手がかりに突き止め、逮捕し始めているという。
な、な、何という非人道的な国民投票であろうか。
民主主義的システムを装った詐欺行為ではないか!!(`ε´)

ミャンマーの週刊誌が被害状況を報道するのを禁止したそうだ。
軍政の復興活動だけを記事にするよう指示した、とも。。。
そういえばここんとこミャンマーの死者数など出てきてないような。。

人民がいてこその国家だと思うが、
彼らにとっては、国家権力だけが大事なのだ。
しかもそれはたぶん、
搾取して贅沢できる身分、という意味の権力でしかないのだろう。



2008年05月18日(日) 2編の「天声人語」

毎日読んで感心している天声人語だが、
四川省の地震とミャンマーのサイクロン被害に関するものを残しておこう。
簡潔ながら、何と、痒いところをしっかり掻いてくれるのだろう。

四川省の死者はきょうで3万人を超えた。
ミャンマーの方は8万人ほどに及んでいる。
中国は数日前から海外からの人的支援を少しずつ受け入れ始めたが、
ミャンマーの方は人的支援はあくまでも拒み続け、
物資も横流ししている疑いさえあり、被災者に届いているとは限らない。
「天災が人災に変わりつつある」という批判が出始めているほどだ。


(5月15日)
中国・四川省の地震被災地から、生々しい、悲しみに満ちた報道が届く。
きのう本紙に載った一枚の写真に、とりわけ心が痛んだ。
2人の手が大写しにされて、
「学校倒壊で亡くなった犠牲者の手を握りしめる家族」と説明があった。

泥のついた幼げな手は、なお体温をとどめているかのようだ。
母親なのだろうか。いとおしむように指をからめている。
だが、小さな手が握り返すことは、もうない。
慟哭(どうこく)を聞くような手の表情が、胸に突き刺さる。

学校がずいぶん倒れたという。あの地方を取材した13年前を思い出す。
経済開放が進み、教師らが
「投資効果がすぐ出ない教育は肩身が狭い」と嘆くのを、どこでも聞いた。
校舎の老朽化や、安普請が林立した理由の一つだろう。

経済はその後加速し、貧富の格差はさらに開いた。
現地に入った本紙記者は、貧しい地域や人への被害が大きいと伝えている。
土壁や、日干しれんがを積み上げた粗末な建物は、
激しい揺れにひとたまりもなかった。

自然に厚薄(こうはく)なし、と中国で言うそうだ。
自然は人を分け隔てしない、と。
地震の揺れもしかりだろう。
だが、自然は公平でも、人間の側に様々な不公平がある。
そのひずみを、天災はあぶり出す。

人に過酷な自然の営みが相次ぐ。
ミャンマーで起きた水害の死者、行方不明者は6万人にのぼっている。
死者の4割は子どもだという報告もある。
軍事政権はいまも各国の人的援助を拒み、
被災者の苦難に追い打ちをかけている。
こちらは天災があぶり出したひずみの、最も愚かな一つであろう。



「だが、自然は公平でも、人間の側に様々な不公平がある。
 そのひずみを、天災はあぶり出す」
「こちらは天災があぶり出したひずみの、最も愚かな一つであろう」
というまとめに感動してしまった。


(5月17日)
ミャンマー(ビルマ)の水害被災者を思いながら、
あの国の短編小説の翻訳集を読んだ。
物語はどれも、イラワジ川のデルタ地帯が舞台である。
豊かな水が漁労や農耕を支える。
その一帯に今回のサイクロンは牙をむいた。

小説には、迷信にとらわれた人々も登場する。
諭しても聞き入れない。
その頑迷を「水牛のそばで竪琴を奏でる」ようだと嘆く場面があった。
日本なら「馬の耳に念仏」だろう。
国際社会の働きかけに聞く耳を持たない軍事政権が、
現地のことわざに重なる。

「モノはほしい。人はいらない」という頑迷を、軍事政権は崩さない。
その救援物資も横流しがはびこっているという。
飢え、脱水、さらに伝染病。
天災から逃れた命が、人災に脅かされる。
いたたまれない様が、閉ざされがちな現地から伝わってくる。

大地震の中国からも痛ましい報道が続く。救援ははかどらない。
「妹を救いたい」と泣きながら、震源の町へ歩く男性を、
本紙の記者が伝えていた。
妻に止められたが、遺書を置いて出てきたという。
被災地を覆う悲しみと絶望に、言葉もない。

その地へきのう、日本の国際緊急援助隊が入った。
9年前のトルコ地震での活動を思い出す。
がれきの中から老いた女性を救い出した。
固唾(かたず)をのんでいた住民から、歓声と拍手がわき起こったという。
たとえひとりでも、死地から救い出された命は、
多くの人に希望と勇気を分け与える。

「命の竪琴」の奏でる調べを、ミャンマーの為政者にも聞いてほしい。
水牛ではないのだから、聞く耳はあるはずだ。



2008年05月17日(土) もう5月は終わり?

朝、寒いなぁ、冷えるなぁ、と思っていたのに、
9時過ぎに仕事に出かけるころには、薄い上着も拒みたくなるほどの暑さ。
もちろん真夏の暑さにはほど遠いのだけれど、
5月や10月に何日間ずつは味わえるはずのさわやかな日とは違う。
一昨日と昨日だけだったな、、、昨日はもう暑くなりかけてたけど。。


一昨日作ってしまう予定だった4種類目の試験問題は、
一昨日約4時間、昨日約3時間、きょう2時間ほど費やして、
やっと印刷まで終えることができた。
結局ざっと計算してみると、先週の土曜日から試験問題作りに20時間!
改めてびっくりしてしまった。
去年と一昨年は、もうひとりの先生と1科目ずつ分け合ってやれてたので、
この半分で済んでいたのだが、今年は複雑になった。
この1年はたいへんなことになりそうだ。

明後日から採点に10時間はかかるだろうに、火曜の午後は出張だし。。。
もうめちゃめちゃ。



2008年05月16日(金) 昨日の木の写真

昨日、写真も撮ってあったのだが、加工するのが億劫で、、、
2M以上ある写真を40kほどに縮めなければならなかったので。。



こんな風に枝のほとんどを切ってしまった木である。
葉っぱのつき方が不思議。。。





2008年05月15日(木) やっと5月になった!!

5月に入ったのに、いきなり6月後半の暑さになってしまったし、
そうかと思うと急に3月ごろの寒さになってしまったり、
このところは雨も降ったりしてすっきりしない日が続いてたが、、、

きょうは快晴。
真っ青な空が広がり、青葉若葉が輝き、それでいて暑さを感じさせない、
さわやかな1日だった。
1週間か10日間くらいは、この快い陽気を味わわせてくれるだろうか?

貴重な陽気に恵まれた1日だったのに、
最後の(4種類目)の試験問題作りに陰鬱に取り組んで終わってしまった。


門の横にある楠の木(だったと思う)を見上げてびっくりした。
2カ月ほど前に庭師が入って、枝を全部切ってしまった。
人間で言えば、肘か二の腕で切ってしまった腕が
あちこちの方向を向いて並んでるようなものだ。
この枝が再び伸びて、枝分かれしないと葉っぱがつかないだろうから、
何年後に葉っぱが茂るようになるんだろうな? と思っていた。

ところが、きょう見上げたら、葉っぱがいっぱいついていた。
もちろん、枝分かれした細い枝にではない。
そういう枝に恵まれているときには絶対ついてないようなところ、
つまり、枝の切り口や、太い枝の表面にこびりつくようについていたのだ。
しかも、この時期にふさわしい色でなく、黄・赤を帯びた葉っぱである。
それはちょっと異様な光景に見えて、不思議だった。



2008年05月14日(水) 中国四川省の大地震

一昨日四川省で起こった地震は阪神大震災の20倍のエネルギーだと言う。
すでに死者は1万4千人を超え、生き埋めになっている人は2万4千人余。
行方不明者は7千人以上、、だったかな?

亀裂や山崩れなどで道路は寸断され、被災地自体が山の中にあったりで、
救助活動は難航しているようだ。
救援物資の運搬もなかなか追いつかないようだ。
生き埋めになっている人の救出や、生き残った人への援助が急務なのに、
このままでは、生きていても生き続けられない人が増えるだろう。
先日のミャンマーのサイクロン被害と同様の問題が進行しつつある。

しかし、ミャンマー同様、中国も外国からの人的支援を拒否している。
そんなこと言ってる場合じゃないでしょが!! と思うのだが、
よほど他国の公的救援者に見聞されたくない現実があるのだろう。
しかし、そんな支配者たちのメンツのために、
多くの人が余計に死んで行かなければならないのは堪らない。
支配者の使命は、国民の生活を守ることなんだよ、わかってる?
なりふり構わず、国民の命を守らなきゃいけないんだよ。
中国の首相が現地に赴いて何やら演技してる映像がよく流れているけれど、
のんきなやつにしか見えないんですけど。。。



2008年05月13日(火) アニメ「パプリカ」を見た

偶然知って、予告編見てみたらおもしろそうなので見てみた。

こんな話。。。

医療研究所が開発した他人と夢を共有できる画期的なテクノロジー“DCミニ”。だがそれが盗まれ、悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生するように。
 一体、犯人の正体は? そして目的は何なのか?
 事件の解明に挑む美人セラピストの千葉敦子は、クライアントの夢の中へ容姿も性格もまったく違う夢探偵“パプリカ”となって入っていくが、そこには恐ろしい罠が待ち受けていたのだった…。


精神療法のたまに開発された装置なのだが、
悪用されたらたいへんなことになってしまった。
多くの人の夢が混然となってしまい、現実と夢の区別もなくなっていく。
荘子の「胡蝶の夢」かなんかで、どちらが現実かという問いがあったが、
こちらの、現実かと思えば夢が入り込んでくる世界はかなりの恐怖。。。

そんな中で、無表情な不気味さを漂わせていた研究所の理事長は、
世界の征服ももうすぐだ、と悦に入っている。
夢と現実が無判別になってしまった世界の中で。。。
結局は、パプリカの変形が夢を吸い込んでしまって、
平穏な現実を取り戻すことができるのだが。。。

こんな連想をしてもいいものかどうかわからないのだが、
この「夢」を「ヴァーチャルな世界」に置き換えてみる。
ゲームの世界、PCの中の情報の世界、又はTVで描かれる世界でも。。
ここ何年かの凶悪犯罪の中には、
ヴァーチャルな世界と現実を混同してるようなのがいくつかあったなぁ。。
ゲームの世界で敵を殺戮したり、あるいはフィクションで追体験したり、
それでは飽き足りずに現実の人間を直に殺してみたい、、、と
そんな風にしか受け取れないような犯罪もあった。
自分を何でも許される神(悪魔)のような存在として、
人を殺したようなやつもいた。
現実にはリセットボタンがないことに気づいて、
唖然としたやつもいるんじゃないかと思わされるような惨事もあった。。

このアニメを見てそんなことも考えてしまった。
まだよくわからないところが多い作品だから、
また何日かしたら、見直してみなければ。。。



2008年05月12日(月) ドラマ「CHANGE」を見始めた

政治嫌いの小学校教師が、補欠選挙に担ぎ出されて当選し、
総理大臣にまでなるそうな、そんな役をキムタクがやるそうなので、
これは見ないわけにいかない。

最初の、内閣支持率10%という状況がまずおもしろい。
今の首相のままではとても選挙に勝てない、と焦っている。
そんな中で、朝倉議員とその長男である秘書が事故で死亡、、、
勝たなきゃいけない補選に、与党総務会長の秘書である理香は、
次男の啓太にしつこく出馬を迫る。
啓太は「選挙に落ちたら諦めてくれます?」としぶしぶ承諾する。

この選挙運動のようすもなかなかおもしろかったが、
投票日の前々日に、父の18年前の汚職が新聞に載ってしまう。
対立候補陣営が新聞に書かせたらしい。
投票日前日、街頭演説に集まった人々の前で釈明を求められる。
絶対認めてはいけないのに、啓太は正直に認めてしまう。

18年前に父に問い質したが、それに対する答えはなく、
政治には金がかかるのだよ、とだけ言った父に反発して、
政治嫌いになり、大学は長野に行き、小学校教師になった、と語る。

「世の中に、しても許される悪があるなんて、
 僕は子どもたちに教えたくありません!!」(ちょっと違うかな?)

おー、今回の決めゼリフ!
そして、選挙はイヤだったけれど、お詫びするチャンスができてよかったと
息子として詫びを延べ、頭を下げる。
聴衆にもはや声もなく、TVのニュースを見る人たちも唖然としていた。
・・・結局、百何十票差かの逆転勝利。
いったんTVで対立候補の当確が発表され、訂正し詫びる展開には
ちょっとしらけたけれど。。。

また新しいHERO 像を見せてくれるのだろうか?
しばらく期待して見ることにしよう。



きょうの朝日夕刊の「素粒子」欄。。。

からまつの林を過ぎて
からまつをしみじみと見き
からまつはさびしかりけり
たびゆくはさびしかりけり (白秋の詩だ)

福田内閣発足7カ月を過ぎて
支持率低下をしみじみと見き
支持率低下ははげしかりけり
政権運営はむずかしかりけり

後期高齢者医療1カ月過ぎて
後期高齢者をしみじみと見き
後期高齢者は怒っておりけり
何とかせにゃお終いなりけり



2008年05月11日(日) 寒い1日

一昨日まで暑い日が何日か続いていた。
昨日雨が降り、暑さからは解放された、、と思ったら、
きょうは朝から寒くて、午前中などは暖房を入れたい誘惑に駆られた。

きょうは、テスト問題作りが気にかかりながら、
なかなか名案が思いつかず、はかどらない落ち着かない1日。。
父の介護の手伝いに行ったら母が、母の日のプレゼント以上に喜ぶかなと
思いながらも、仕事への懸念を捨てて出かける気にもなれず。。。
また、2〜3日前に届いた「のだめ」のヨーロッパ編を見ようかとも
思ったが、やはり仕事の方が気になって踏み切れなかった。
まったく!! 休日の心にまで侵食してくる忌まわしい仕事である(`ε´)
うーん、、、虚しい。。。
そのくせ、腰のだるさに耐えきれず、短いけれども2度昼寝をした。

のんびり休めたようで、疲労感の募る1日だった。



2008年05月10日(土) サイクロン被害と国民投票

サイクロンに襲われたミャンマーの死者が10万人を超えるのではないか、
という話もある。
当初は1万何千人かという報告がされていたけれど、
救援活動が不十分なせいで、被害者が拡大する一方なのだろう。
軍事政権は、各国からの人的・物的支援を拒否し、
国民の生命をないがしろにしているとしか思えない。
国外から届いた救援物資は、軍によって差し押さえられ、被害者に届かず、
被災地では何も食べられずに飢えに耐えている人たちがいるそうだ。
被災地で援助を求めている人たちは150万人とも言われている。

そんな中で、きょう、新憲法の国民投票が強行されたそうだ。
被災地は2週間ほど延期するそうだが、その他では実施。
そんなことしてる場合かよ、と国際的にも批判を浴びている。
軍事政権トップのタン・シュエ議長は、早朝に夫妻で投票所に出かけ、
笑顔で投票を済ませたそうだ。
何十万もの国民が負傷や飢えに喘いでいるのに、
なぜ、どうしても投票を優先しなきゃいけないかは理解に苦しむところだ。
どうせ、被災地の投票も終わらなければ有効じゃないのだから、
延期して全国同日に行っても一向にかまわないと思うのだが。。
とにかく、非常事態なのだから。。。

しかも、我々から見ると、ひどい憲法案である。
議会は二院制をとるが、その議員の4分の1は軍の指名によるという。
つまり、憲法に反対しても現軍事体制が続くことになるし、
憲法が認められて議会制になっても、軍の権力が維持される仕組みである。
選択の余地のない国民投票ではないか。。。
議員や大統領の資格についても定められ、
スーチー女史のような人が立候補できないように定められてもいる。

でも、ひどい国だなぁ、、と他人事のように言ってはいけない。
日本だって、憲法だけはすばらしいけれど、
政権を担当している人たちは国民から乖離したところであくせく状態。
自分たちの政権のために有利な法律を作ることは得意中の得意である。
日本にはサイクロンのような災厄は訪れてないけれど、
経済政策の被害者や老後保障制度の被害者や、
いろんな被害者が救済されずに、時には瀕死の状態になってたりするし、
時には死体で見つかったりもするのだ。



2008年05月06日(火) 父の介護

父は83歳だが、数年前から頭の方はもうわけわからない状態に
入ってしまっている。
その父を、ほとんど妹と80歳の母に任せっきり。
数年間デイケアサービスで日中だけ預かってもらうことで
(時々は何日間か預かってもらう)何とかしのいできたが、
父を動かすのがだんだん大変になってきたので、
去年の半ばから常時預かりの施設に入れてしまった。
母が毎日夕方、夕飯を食べさせて寝かせに行ってくれている。

先週母から久しぶりに電話がかかってきた。
「連休中、暇な日ない?
 お爺さんと一緒にみんなでご飯食べてあげてほしいの」
毎日毎日、その病室みたいな部屋で何をすることもなく過ごし、
このまま人生終わっちゃうってのも何かかわいそうで、
それで、2〜3カ月前に、「子どもたちとご飯食べたいな」
みたいなことをポツンと言ったのが気になってたそうだ。
父はもうめったに聞き取り可能なことは話さない。
何か話してるようでも、ほとんど何言ってるかこちらにわからない。
でも、それははっきり言ったそうだ。
「それに、久しぶりに一晩くらい家に連れて来ようかなと思って。
 それなのに、ご飯の時私だけだと、いつもと一緒だし、、」

それで、日ごろなかなか顔を出せず、親不孝を重ねてるので、
一昨日、家族みんなで出かけることにした。
4時半ごろに来てね、と言われていたが、2時半ごろ電話が来た。
「助けて〜〜」という母からの電話だった。
施設での生活で父がもう自分ではぜんぜん歩こうとしなくなっていて、
タクシーの運転手が降ろして車椅子に乗せてくれたのだけれど、
玄関から中に入れない、まったく動かせないのだと言う。

慌てて駆けつけて、私と息子とで父をを持ち上げて
家の中に入れるところから始まった。
しかし、重い。
脱力してしまっている人間の重さは予想以上だ。
しかも、時々抵抗したり、柱などにつかまろうとするので、
しかも、そういう時の力は呆けてるとは思えないほどなので、
もうたいへんな苦労である。
そんな風にして、いったんベッドに寝かせたり、
起き上がらせて椅子に乗せて食卓に運んだり、、を繰り返したが、
私自身の腰痛に打撃が来ないように、最新の注意を払った。

食事は破綻もなく無事に過ぎていった。
箸も、ちょっと頼りなく、時につまんだものを落としたりするが、
まあまあ自分で使えるようだ。
母が皿に取ってくれるものを、無表情に食べている。
噛むだけは一生懸命噛んでいる感じなので、却って哀れに見える。
息子や嫁や孫たちと食べてるとわかってるのかなぁ、
わかってないだろうなぁ、、と思ってもやはり哀れに見える。
でも、母は、いつもよりうんとよく食べてると驚いていた。

その日は父をベッドに運んで眠った後で帰宅し、
翌日、施設に連れて行くために夕方再び出かけた。
車に乗せるとき、降ろすときが最高に難儀だった。
乗せるときも降ろすときも、こちらも姿勢が取りにくく、
父も身体を突っ張ったりして抵抗するものだから。。
幸い、その前からずっと父が息子の手を握って話しかけてた、
そのままの状態を息子が守って協力してくれたおかげか、
何とか私だけの力で乗せたり降ろしたりすることができた。

施設の玄関で車椅子にやっとこさ乗せた時に、
父の身体が何かこわばってる感じがしたので、
車椅子を押して、辺りをぐる〜っと散策することにした。
回っているうちに父の身体が落ち着くのがわかった。
最初脚を突っ張るように伸ばしていたのが、
素直に足乗せの上に足を乗せて、おとなしくしていた。
時々何かつぶやいているけど、適当に相づち打ちながら、、、

玄関に戻ると、母と言葉を交わし、笑った、、、笑った?!
車椅子の後ろからのぞき込むと、確かに笑っている。
前日以来、初めて見た笑い顔だった。
母も、父の笑い顔をずっと見ていなかったそうである。
この、短い、外の散策が、うれしかったのだろうか?
うれしいとまで行かなくても、何か解放された感じ?
時々、外を車椅子押しにでも行かなきゃいけないなぁ、
と、帰宅後夕飯の時に息子たちと話し合ったりした。

夜、母から電話がかかってきた。
母はあの後父に夕飯を食べさせるために施設に残ったのだが、
忘れ物に気づいて家に取りに戻ってまた施設に行った。
その間相手をしてくれていた介護士くんがこう言ったそうだ。
「何してきたの? って聞いたら、
 子どもたちとご飯食べてきた、って言ってましたよ」
母の報告してくれる声はうれしそうだった。
「え〜?? 本当に覚えてるの?!!」
思わず、うる、、うる、、してしまった。
母の苦心惨憺の目論見は、ささやかだったかも知れないけど報われた。

日ごろの親不孝を大いに反省する2日間だった。






2008年05月03日(土) 憲法記念日に思う

朝日の朝刊の第1面は、憲法に関する世論調査。

以下、抜粋。

  9条改正反対66%に増、賛成23%に減 本社調査

朝日新聞社が実施した全国世論調査(電話)によると、
憲法9条を「変えない方がよい」との回答が66%にのぼり、
「変える方がよい」の23%を大きく上回った。
憲法改正が「必要」とする人は56%いるが、
その中で9条改正を支持する人の割合は37%にとどまり、
54%が「9条は変えない方がよい」と答えた。
調査は4月19、20の両日に実施した。

前の安倍内閣時代の07年4月に実施した調査でも、
9条は「変えない方がよい」が49%で
「変える方がよい」の33%を上回っていたが、
今回は大きく差が広がった。

この1年間は、安倍内閣が改憲への準備や集団的自衛権の議論を進めたほか、
福田内閣の下でもインド洋への海上自衛隊派遣をめぐる国会論戦が続くなど、
9条や自衛隊の対米協力にかかわる論議が具体性を帯びた時期だった。

憲法改正が「必要」と答えた人に理由を聞くと、
74%が「新しい権利や制度を盛り込むべきだから」と答えた。
「9条に問題があるから」は13%、
「自分たちの手で新しい憲法を作りたいから」は9%にとどまった。



第9条改悪推進ムードが鎮まってきたのはたいへんいいことだ。
守屋の不祥事や、イージス艦事故や、給油問題の疑惑論議や、
イラク派遣違憲判決などが影響しているのだろうか。
しばらくは国民投票をやろうなんて言い出さないだろう。

政府は第9条もしっかり守らなければならないが、
昨今の社会情勢の中では「文化的で最低限度の生活」も尊重しなければ。。
ワーキングプア、ネット難民など、政府の政策の結果生まれた社会現象
ではないのかな?
たとえそうじゃなくても、政府は考えてあげなきゃならないのに、
実は君たちの一派が促進してきた政策の犠牲者たちなのだよ。
でも、彼らのことなどほとんどかえりみず、
庶民の隅々からいかにして税金を搾り取って、
それをお世話になる人たちにばらまいて、代わりに献金をいただき、
票をいただく、、、そんなことにばかり躍起になっている。。。

憲法を守れ。
憲法は、君たちのわがままから国民を守るためにあるのだよ。



2008年05月02日(金) 恐ろしいチベット人いじめ

昨日ニュース番組を見ていたら、韓国での聖火セレモニーの裏で、
中国人留学生たちによるチベット人攻撃。。。
傘や棒でよってたかって殴りつけているのだが、
上から突き刺すような感じで激しい攻撃で、恐ろしくて震えてしまった。
憎しみが集団で募って行くかのような、加速度的に力がこもるような攻撃。
防ぎに入った韓国の警官が何針も縫うほどの重傷を負った。

あたかもそれが当然の正義の制裁であるかのような中国人留学生たち。。
確かに、北京の聖火リレーを邪魔するやつは許さん!! と
そこだけを取るならばそれほど驚かなかったかもしれないが、、、

最近のチベット人たちの抗議行動は、
中国に侵略され、国を奪われ、政府を追い出され、国土を蹂躙され、
理不尽な政策で母国語も奪われつつあり、子孫も制限され、、、
そうして多くのチベット人が祖国を追われ中国人が入り込んでくる、、、
長年の中国の侵略行為に対する抗議行動である。
それは、戦前に日本が韓国や中国に対して行った行為であり、
今なお、反日感情の火種となっている行為と同種のものである。

さすがに韓国内では中国に対する反感が高まっているようだ。
それを受けて、中国人へのビザの発給を厳格にする動きも出ている。

それにしても、中国はあいかわらず、チベットへの侵略行為について
表立っては何も語らない。
チベット人たちの抗議行動をただ批判し続け、弾圧するだけだ。
日本の閣僚さえ、ちょこっと忠告しかけたことがあるが、
「内政干渉だ」と突っぱねた。
靖国問題の時の小泉クンと似たような態度だ。

自分たちが被害者である分の侵略には徹底的に文句を言うけれども、
自分たちが行う分の侵略は常に正当だと主張し続けるのだろうか?

昨夜の映像を見ながら、彼らがなぜこんなに堂々と、
チベット人たちに対して怒りを露わにできるのか、不思議だし恐ろしかった。

中国側がチベット問題を何とかしないと、
北京オリンピックが平和の祭典になるどころか、
平和を破壊するイヴェントになる恐れを抱かずにいられない。





2008年05月01日(木) ねじれ国会の意義

今夜の談話室での、葬儀屋Pちゃんとのやりとり。
(3月13日に亡くなった橋本氏の代わりに書き込んでくれてるのだ。
 私がこの日記をやめてしまわないように、、)

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暫定税率復活

このまえの選挙に行かなかった私には、
コメントする資格はありません。

が、自民党以外に一票いれても、
あのふがいなさを見たら、
悶絶しちゃいそうなんで、
次回も選挙には行きません

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ふがいないのは確かですが、
暫定税なんてものの存在や正体を知ることができたのも、
ガソリン税にさらに消費税がついているのを知ったのも、
道路財源の無駄遣いの数々を知ることができたのも、
この前の選挙で参院が野党過半数になったおかげ。
つまり、国会がねじれたおかげ。
与党への不信感や不支持増にはかなり貢献しています。

結果的にふがいないのは何でかと言うと、
その前の衆院選で、与党に3分の2以上の議席を与えたため。
小泉に洗脳されてしまった半数近い有権者のミス。
もうひとつは、国会がねじれた直後に、
衆院解散総選挙に持って行けなかった民主党のミス。

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