TENSEI塵語

2005年03月31日(木) 今年度最後の日

明日から新年度だ。
新しい環境で仕切り直しだ。
きょうは朝少し雑用を片づけて、年休を取って遊びに出た。

朝、司書室に行くと、司書代わりの実習助手がいろいろ相談してくる。
新刊案内や図書館だよりの発行の時期だとか、
図書館の本の整理だとか陳列方法の問題点だとか。。。
どれにも新しいアイディアを答えておいた。

図書館の本棚や机の配置換えからやっていかなきゃならない。
閑職のはずなのに、忙しい新年度を過ごすことになりそうだ。



2005年03月30日(水) 1年は長い?

朝8時半から夕方4時半まで図書室にこもって、指導要録を終わらせた。
一昨日の長い校務委員会が誤算で、きょうまでもつれこんだのだ。
3カ所ある所見欄を埋めて、あいまいだったところを調べて書き込んだ。
虚しい仕事だとは思うが、終わらせないと今年度の担任から解放されない。
書き漏らしがあったりすると、点検係がいつまでも追いかけてくる。
ま、要録についての文句は、去年も書いたことだからくどくど書くまい。
一応は終わらせたけれど、係が点検して付箋を何枚かつけてくるだろうし、
まだこれから、市町合併による住所変更を書かなきゃいけないそうだ。
まったく迷惑この上ない話である。
ますますこの形式的な帳簿が、くだらなく、忌まわしく思われてくる。
来年はもう書かなくていいと嬉しく思うから、まだ我慢できるけれど。。。

去年はこれについてどう書いたのかな? と思って、去年のを見に行った。
3月のところに書いてないので不思議に思ってさらに見てみると、
4月1日に書いていた。
今年は去年よりも2日も早く片づけているではないか、と感心してしまった。

ついでに、その月の塵語をざっとたどってみたら、
イラクでの人質問題やら、それへの関心で偶然冬ソナを見始めた話。。。
あれからまだ1年しか経ってないんだ。。。
これはちょっとした驚きだった。
何となく、人質問題や冬ソナとの出会いは2、3年前に思われていたのだ。
それほど遠い過去のことのように思っていたのである。
この1年間、いろんなことがあったらしいし、いろんなドラマを見たらしい。
休日だけを待ち望んで虚しく過ごしてきたわけではないらしい。



2005年03月29日(火) 会議尽くしの2日間

昨日は新しいメンバーの校務委員会で、朝9時から午後3時まで、
それから、学年主任と学年内の係分担の原案を考えて午後4時まで、
昨日はそれで会議は終わったが、その後夜までかかって、図書部会の準備。
きょうは、朝8時半から職員会議、昨日の委員会の公表版である。
それから、10時20分から図書部会。
11時20分から学年会。
昼食をとって、午後1時半から、職員室の座席の大移動。
2時から教科会で、授業や補習の分担を決めた。
全部終了したのが4時である。
途中、意識がぽか〜〜んとすることが、時々あった。
しかし、春休み中最大の難関がこれでクリアされた。

結局私は、図書主任で、
3年生の文系(2)クラス(おとなしくまじめな生徒の集まり)の副担任で、
現代文を3クラス10時間、古典講読を3クラス6時間持つことになった。
他に、コンピューター・ネットワーク委員、総合学習企画委員も兼務。
この2つの委員は、去年または一昨年からの連投だ。
10何年ぶりかの3年生配属で、年度末の1ヶ月間が楽しみだ。
忙しくなろうとも、それを楽しみにがんばるとしよう。



2005年03月28日(月) 「ガラスの靴」

最近見ているのは、韓ドラの「ガラスの靴」である。
3週間ほど前に、いつものオークションで見つけて、検索してみた。
アマゾンのレビューを読んだら、冬ソナ以上間違いなし、
数十本見た韓ドラの中でも最高、、、等々と絶賛のカキコが次々と。。。
それでとりあえず落札して、送られてきたのをしばらく置いておいて、
見始めたのが4、5日前だ。

確かによく練られた脚本に思われる。
しかし、今夜、第9話で、かなりうっとおしい展開になってきた。
何と、15年間も妹を探し続けていたというのに、
「わたしがあなたの妹です」にだまされようとしているのだ。
それがいつまで続くのかは知らない。
どうしてこんなドラマを長い時間かけて作ることができるのだろう。
わからん、、、スタッフやキャストたちのその神経が。。。
ほんの1分でも、その誤解は残酷すぎるではないか。
それにまた、「あなたの妹です」とだますスンヒの表情が、
それまで「本物の妹」と諍いを繰り返してきた時も感じたが、
スンヒ自身はなかなかの美人と思いこんでいるが、何とも気持ち悪いのだ。
だからよけいにやりきれない思いにさせられる。

離れ離れになってしまった姉妹役の2人は、実に好感がもてる。
妹ユニ役のキム・ヒョンジュは、平凡だが確かにかわいい表情を見せる。
姉テヒ役のキム・ジホは、そう美人ではないけれど、かっこよさがある。
どちらもそれぞれにいい性格の役を演じている。

先を見るのがちょっと億劫になってきたのが問題だ。



2005年03月27日(日) 千秋楽

千秋楽も見忘れてしまった。
買い物に出た5時半ごろ、ラジオで結果を聞き、
今、TVでNHKのダイジェストを見たところだ。
昨日も深夜のダイジェストで朝青龍の優勝を知った。

今場所、関心が疎かったのは、白鵬が不調だったせいもあるが、
それだけでなく、中日に市吹の定演を控えていたからでもある。
さらにそれだけでなく、春休みなので、時間給をもらって帰ることが多く、
カーラジオで聞く機会が少なかったせいでもある。
TVの前に座って、のんびりとあの仕切りを見ている習慣がないものだから、
車のラジオで聞かなければ、そのまま忘れてしまうのが普通なのだ。
それらに加えて白鵬の不調だから、楽しみも少なくなってしまう。

その白鵬は、前半の悲惨な結果にもかかわらず、きょう勝ち越しを決めた。
今場所、白鵬の勝ちの取り組みを3、4回ダイジェストで見たが、
先場所のような勝ち方ではなくて、とても残念だった。
何とか本来の形を取り戻して、磨きをかけてほしいものだ。

朝青龍がなぜあんなに強いのかは、わからない、不思議だ。
体も大きくないし、風格もあるとは思えない。
けれども、結果を見ると、立派な横綱である。
彼がいなかったら、誰が横綱の役を務めているだろうか?
そして、10勝程度の勝ち星で優勝争いしていたのだろうか?

外国人力士に国技を乗っ取られたような批判的な意見を聞いたことがあるが、
そんなことを言うべきではない。
彼らが、日本の国技を守ってくれているのだ。
きょうの取り組みを見ていて、彼らがいかに相撲をおもしろくしてくれて
いるか、つくづくありがたいことだと思った。
国籍がどうのこうのと、そんなことを言ってはいけないのである。
世界はひとつなのだ。
世界の中の、この地方で発生した文化を、世界中の人が守ってくれればいいのだ。

朝青龍や白鵬だけでなく、今場所不調だった琴欧州にもがんばってもらいたいものだ。



2005年03月22日(火) めぐり合わせ

きょう正式に校長から図書主任を依頼された。4度目である。
1ヶ月ほど前に、前任者のA先生が担任に下りたがっているので、
その後の図書主任をやってもらいたいと、打診されていた。
私としては、図書部にいられるのはいいとしても(競争率の高い分掌である)
何年か前から会議アレルギーになっているので、
会議の増える主任(=校務委員)はできるだけ避けたいところだ。
その時はむにゃむにゃと言葉を濁して終わっていた。
それから再度念を押され、土曜日に電話でまた依頼された。
校長直々の三顧の礼である。(笑)
私は、校長方針であろうとずけずけ意見を言うので煙たいはずで、
担任さえ持たせずに干しておけばいいと思うのに、どうもよくわからない。
ま、前任校でもそうだったけど、主任になってから意見の着眼点が変わって
より包括的になったから、そこを狙っているのかもしれない。
そんな遠い配慮ができる校長ではないと思うけれど。。。

前任の図書主任は、地区の図書館研究会の事務局を2年やらされ、
やっとそれが終わったと思ったら、30周年記念誌の編集をやらされ、
たいへんな時期を過ごしてきた人である。
やっとラクになれるという時に、どうしておりるんだろうと、
きょう本人と顔を合わせたときに問いただしてみた。
子どものスポーツ少年団の会長をやらなきゃいけないので、、、と、
新たな理由を言っていた。

私に関して言えば、めんどうな負担が終わった後の図書主任である。
また、一昨年の今ごろ、転勤してそれまでの取り組みを断たれて、
そのことに大いに不満を抱いたのだけれど、
実は後任の北さんが、図書館研究会の事務局に当たってしまったのだった。
そして、この2年間、担任として割と平和で楽しくのんびりやっていた。
私には格別大きな不運は訪れないように運命づけられているのかもしれない。
純粋な副担任という恵まれた立場はちっとももらえないけれども、
こんな風に考えてみれば、案外トクをしてるのかもしれない。
これから、うんざりするような会議も増えるけれど、我慢しなくちゃいけないのかな、と柔軟に考えることにしよう。



2005年03月20日(日) 昨日の続き

昨夜の塵語が書きかけだとは、、、橋本さんのカキコを読んで驚いた。
とりあえず、最後まで書いて終わったと思ってたんだけどなぁ。。。
そう思いながら、昨夜の寝る前の行動を思い出そうとしても、
PCをきちんと終了して、階下に下りて、トイレを済ませて、
そのままベッドに入ったという記憶しかない。
しかし飲み過ぎて眠くなっていたので、瞬時に直前のことを忘れて、
頭の中にさまざまな勘違いを作りだしていたのかもしれない。
実は、朝起きてこの部屋に入ったとき、PCの電源が入ったまま、
スリープ状態になっていることに驚いたのだ。
そして、橋本さんが「また尻切れとんぼ」と書いていることに驚き、
塵語に行ってみて、「ついに」で途切れているのを見てますます驚いた。
「ついに」という言葉を持ち出したのが不思議だ。
ここは「ようやく」という言葉になるはずである。
よほど酔いが回って眠たくなっていたらしい。。。

6時20分にようやく練習が始まった。
本会場での唯一の練習の機会は、団員にとってはたいへん苛酷である。
私は彼らのすぐそばにはいない。
遠く離れた客席の中程か、それよりちょっと後方にいる。
客席での聞こえ方をチェックしておかないと、
奏者が何度も練習した成果が徒労に終わることもあるからである。
たいていは、肝心な部分が聞こえないことがないようにバランス調整をする。
発音が甘すぎないか、とか、表情がどれくらい表現されているかも確認する。
しかし、時間が限られているので、気になるところ全部の調整はムリだ。
この取捨選択も瞬時に決めていかなければならない。

10年ほど前までは、本番直前の練習だから、
ちゃんと指揮台できちんと合わせる練習をして欲しいという意見もあったが、
もうそんなことを言う団員はいない。

きょうはその本番だった。
午前中の進行確認を主とした練習で、今回は演奏させすぎたかもしれない。
Tpがかなりばててたようだ。これは大きな反省点だ。
また、例年のごとく、聞こえてきた音に対し、思わず奏者の顔を見てしまう、
そんな危なっかしい場面にもしばしば出会ったが、
それもアマチュアバンドで棒を振る楽しさのひとつでもある。
もっとも、何のミスもなければそれに越したことはないが。。。



2005年03月19日(土) 定演前日

昨日まで仕事が慌ただしかったので、定演間近の実感がまったくなかった。
そして昨夜は、新しい韓ドラ「ガラスの靴」を第2話まで見ていた。

今朝は8時に電話で起こされた。
起き上がって、フラフラと電話までたどり着いて、受話器を手にして、
耳にあてやすいように持ち替えたときに、小指で切断ボタンを押したらしい。
耳にあてたときには切れてしまっていた。
9時過ぎにかかってきた電話は校長からだった。
新年度から図書主任をお願いしたい、と言う。
休日返上で、新年度の校内人事のために出校しているらしい。
・・・ん? ひょっとして、、、8時に切ってしまった電話も、校長?

それにしても、頭と心を定演モードに切り換えようとしているのに、
タイミングの悪い電話だ。
この2日間は、仕事の話から離れていたかったのに。。。

昼前から、振りにくい部分の最終チェック。
本番では譜面を見ないことにしているので、私には大切な時間だ。
なぜ譜面を見ないかというと、譜面台が邪魔だからである。

3時過ぎに出て、4時ごろ会場に着いた。
打楽器の配置を決めるのに、議論と試行錯誤で40分ほどかかった。
客席も狭いが、だから当然舞台も狭い。

6時20分ごろ、ついに




2005年03月17日(木) 「ランチの女王」

ドラマに熱中してしまうと、どうも塵語が途絶えてしまう。
そろそろ寝なきゃと思いつつさらに2〜3時間、、ということはなくなった。
もう、夜中の3時4時に寝ても7時前に起きられる体ではなくなっている。
だから、いくら次を見たくても忍耐して中断する訓練を積んでいるところだ。
その代わり、少し早めに見るのを切り上げて、塵語を書き始めても、
数行も書かないうちに、酔魔と睡魔に負けてしまう。

月曜日から昨日までもそんな感じだった。
「ランチの女王」を買ったのも、楽天フリマである。
1セット4000円で、いろいろな日本のドラマを売っている。
中国で販売されている製品のようだ。
3週間ほど前そこで物色していたときに、すでに持っているもの以外は
まったく興味がなく素通りしていたが、「昼餐女王」でちょっと止まった。
サイト検索して内容を調べているうちに、ぜったい当たりのような予感。。。

想像がまったく及ばなかったほどのおもしろさで、
大いに笑わされ、大いに泣かされた。
一言でいえば、ランチを楽しむことが生き甲斐の女(なつみ)が、
男所帯のあるレストランの家族の一員になっていく物語である。
しかし、なつみにとってランチが生き甲斐となった理由、
とりわけ、オムライスを愛する理由には、彼女の重い過去が絡んでいる。
断ち切りたいと願っても、引きずらずにはいられない過去である。
その過去のために、レストランにも深刻な陰が近寄ってくる。
けれども、レストランの兄弟たちはみななつみを愛する、
従業員の2人も、恋敵の八百屋の娘も。。。。
結末も、至極妥当な答を出している。

甘っちょろいと言う人もあるのかもしれないけれど、
私はとにかくこういう温かい物語が好きだ。
竹内結子の笑顔も、「プライド」よりもさらに魅力的だ。
これじゃぁ、兄弟みんなが取り合いしてもしかたがないと思わせるし、
伊藤美咲の美貌もくすんでしまっている。



2005年03月13日(日) 演奏会プログラム

恒例のPRを忘れていた。きょうはもう1週間前である。


・・・・・・・・・・・・・・・・・

3月20日(日) 午後1時半  
             於 岩倉市総合体育文化センター 入場無料

演奏 岩倉市民吹奏楽団   指揮 私、である。

【第1部】

1 「ハウルの動く城」より「人生のメリーゴーランド」

2 ギリシャ民謡組曲(チェザリーニ 作曲)

3 せんばやま変奏曲(福島弘和 作曲)

4 第六の幸福をもたらす宿(映画音楽からの組曲)

【第2部】

1 サンバ・デ・アイーダ

2 メモリー(ミュージカル「キャッツ」より)

3 まつり〜お祭りマンボ(演歌)

4 マイメモリー〜最初から今まで(「冬ソナ」より)

5 いい日旅立ち、、(山口百恵ヒットメドレー)

6 リトル・マーメイド・メドレー

7 ソーラン・ファンク

・・・・・・・・・・・・・・・

ちなみにきょうは、来年度用の曲探しをした。
再来週からは早速新しい曲を配らなきゃならないから。

樽屋雅徳という人の「民衆を導く自由の女神」という曲を見つけた。
ドラクロワの絵をもとに作った曲だそうだ。

櫛田さんの「雷神−Foojin」をすでにやることに決めているから、
これで有力候補曲が2曲になった。



2005年03月12日(土) 今朝の寝坊

きょうはI高校との合同練習日で、生徒と8時半に集まることになっていた。
ところが、目を覚まして時計を見たら、何と8時15分である。
そのまま着替えもせず、何の準備もしないで出ても間に合わない。
もちろん、着替えたり顔洗ったり、メールチェックしたり、、、など、
やるべきことをとりあえずして、出たのが8時半ごろである。
幸い、休日の朝でも24分間より早く学校まで行けたことはなかったのに、
今朝は信号のタイミングも実によくて、16分で着いた。
「先生寝坊した?」「寝坊した(-人-)」「ハハハ、、、」で済んだ。

それにしても、昨夜寝たときの記憶がまったくない。
朝起きたら、このPCは電源が入ったままで、スリープ状態になっていた。
起こしてやると、この塵語のログイン画面だった。
塵語を書こうとしていたのに、そのまま下の部屋で寝てしまったらしい。
そうだ、確かに書こうとしていた、そこまではちゃんと覚えている。
というよりも、ちゃんと書いたつもりだったのに、
ログイン前に寝てしまった、その経緯がさっぱり思い出せない。

一昨日の晩は、2回目の「パリ恋」の第18・19話を見て、
寝たのが3時ごろになってしまった。
寝不足の昨日は、娘の入っている弦楽合奏団の演奏会に新栄まで行って、
帰ったのが11時ごろだ。
家族でひとしきり会話した後、「パリ恋」の最終話を見た。
1回目見た時は、このドラマの終盤の展開に疑問がいくつも生じたのだが、
2回目は、いろいろな点でほとんど納得できた。
些細な部分にも、ついつい涙ぐんでしまう。
感服した!
その思いを書こうとして塵語にログインしようとしたらしいが、
どんな経緯だったか、下の部屋のベッドにもぐり込んでしまったらしい。
しかもきょうは、二日酔いのようなぼけ頭で午前中を過ごした。。。

それでも、何となく幸福でおおらかな気持ちで過ごせたのは、
昨夜見終わった「パリ恋」の余韻のためではないかと思われる。





2005年03月09日(水) 「パリ恋」の汚点

第17話。
テヨンとキジュの関係は完璧だ。
もう、テヨンの言葉に、嬉しくて泣けてしまう。
そうして、2人の会話に、心底楽しくて笑ってしまう。

ところが、そこにスヒョクが現れて、ぶち壊してしまう。
自分でテヨンがスヒョクに対して笑顔を向けられない理由を作っといて、
1度でも笑顔を向けてくれたら裏切り行為を止めることができるのに、だと?

このドラマの脚本は絶妙な会話がちりばめられているのに、
こういうところで台無しになってしまう。
そもそも、ラブコメにこんな深刻なアンチテーゼはいらないのである。
スヒョクのじめじめぶりは、あまりにも気持ち悪すぎる。
普通のドラマならすんなり見ることができただろうけど、
このドラマにはふさわしくない。
テヨンとキジュがさわやかすぎて、それに感動してしまうのだから、
スヒョクが現れると、まったく別のドラマに入り込んでしまったみたいだ。
韓国のドラマ作者たちは、よっぽどこういう無益な諍いが好きらしい。



2005年03月07日(月) ふられ男の心理

好きで好きでしょうがない女性が、自分から離れていこうとするときに、
何とかそれを引き留めたいと思い、一縷の望みにかけたい気持ちはわかる。
離れていくのを憎く思い、またそれゆえに執着する気持ちもわかる。
またその女性を奪っていく男を憎悪する気持ちもわかる。
もうダメだとわかっていても、諦めきれない気持ちもわかる。

しかしそれは、その女性がある時期自分の方を見ていた場合であろう。
だから、冬ソナのサンヒョクとか、夏の香りのチョンジェは許せる。
サンヒョクはハンガーストライキまで打ってユジンを取り戻そうとし、
チョンジェは、長かったつきあいを盾にミヌを遠ざけようとした。
それは、客観的にドラマを見ていて、異常な心情に思われてならない。
ユジンもヘウォンも、もう他の男に一途になっているのに、
それをむりやり自分の隣に置いて、いったいなにが嬉しいの?と思う。
そうは思うけれども、現実的には、そういう立場の男にとっては、
そんないびつなやり方でも、手放したくない気持ちは理解できる。

韓ドラを見ていて理解しがたいのは、
相手が最初から恋愛の対象としては拒絶しているのにも関わらず、
あたかも自分が最もその人を愛していて幸福にできると信じてる人物である。
今はパリ恋を再び見ているので、スヒョクを見ていて不思議に思う。
彼は、叔父(実は兄)が何でもかんでも持っている上に、
テヨンまで手に入れると憤っているけれども、
テヨンにとっては、確かにスヒョクは親切で優しい存在ではあるけれど、
恋愛の対象としては最初から眼中になかったのである。
それなのに彼は、
自分がこれだけ思っているのだからテヨンにも自分への愛を期待するし、
テヨンが自然に好きになった叔父のキジュを憎悪する。
キジュに向かって、俺にテヨンを譲れとさえ言う。
譲れと言ったって、テヨンはキジュが好きなのである。
愛する愛すると、盛んに告白もし、それらしい態度もとるけれど、
肝心なその相手の心情は無視している。
いかにも自分だけがテヨンを愛する資格があるかのように振る舞う。
それなのにそうはならないので、2人に対しさんざん憎まれ口をたたき、
ついにはキジュを失脚させるための背信行為に及んでしまう。

女性だが、夏の香りのチョンアにも同じ鬱陶しさを感じる。
ミヌが最初から恋愛の対象として拒絶しているにもかかわらず、
自分だけ恋人気取り、婚約者気取りで、当然の権利にしてしまっている。
ミヌとヘウォンが一緒にいたりしたら、
「私というものがありながらなにしてんの?!」の勢いである。

こういうのも〈一途な愛〉のひとつの形として描いているのかもしれないが、
時に過剰表現のような感じがして不自然に見えてしまうのだ。



2005年03月02日(水) 再び「パリ恋」

成績処理もあったし、生徒の出欠席の集計をしなきゃならなかったし、
消化授業のための教材も用意しなきゃならないし、、、
学校ではなかなか時間がない上に、マシンが使いにくいので、
家での仕事が多い。
帰宅してから、早く仕事を終えてやりたいことは、パリ恋を見ることだ。

今回は、もう4日目で、まだ第6話だ。
前回は、4日間で20話を見てしまった。
でも、今回は急ぐ必要などない。
1話か2話を見て、テヨンちゃんに会って元気になる。

テヨンちゃん役のキム・ジョンウンは、基本的に美人でない。
しかも、貧乏な娘の役でもあるので、品のない動きも多い。
けれども、笑顔が輝いているし、セリフも実に気がきいている。
テヨンちゃんが楽しそうだと、こちらも心底楽しくなってくるし、
彼女が落ち込んでしまうと、こちらも一緒になって落ち込んでしまう。
我々を巻き込んでしまうほどの勢いが感じられる。

相手役のキジュをやっているパク・シニャンが、これまたいい。
こちらはもう明らかに三枚目である。
かっこいいとか美形とか、そういう問題から外れた存在である。
ドラマを見るに先立って、紹介サイトで写真を見たときに、
主役がスヒョクの写真と間違っているのではないかとも思ったし、
または、ふられ役が主役なのかな、とも想像したりしたほどである。
けれども、ドラマを見始めるとそんな懸念はすぐに吹っ飛んでしまう。
表情ひとつひとつに味があって、そしてやはりセリフも実に気がきいている。

これは、2人の演技のよさもあるけれど、とにかく脚本がすばらしいのだ。
テンポもいいし、さばさばした展開が続く。
残念なのは、終盤に近づくにしたがって、重たくなってしまうことだ。
2人を一時不幸な立場に追いやるスヒョクの苦悩なるものは、
別のドラマに持っていってほしかったと思う。


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