ノエルの日記
日々いろんなことがあるよね。

2005年06月28日(火) ☆ツバメの子9

ピーちゃんは死んでしまったけれど
いろいろな事を教えてくれた。

ピーちゃんにとってかわいそうだったこと。
1、テープでぐるぐる巻きにされた事。
2、電車で会社まで2回通勤した事。
3、伊豆の旅行に付き合わされたこと。
4、ちゃんとした虫を食べさせてあげられなかった事。
5、ミミちゃんがちょっかい出した事。

子供の頃に何回かスズメの子を保護して育てた事がある。
うまく育っているように見えてもやっぱり突然死んでしまう事もあった。
そんな事が今回も起こるのかもしれないという不安はあった。
病院の先生、野鳥に詳しい店員さん、子供の頃スズメを保護した事のある
会社の同僚、みんな口をそろえて「野鳥は難しい」と言う。

今回いろいろなサイトを覗いて勉強させてもらった。
うまく放鳥まで行った人、うまく行かなかった人。
こういうときのインターネットは本当に心強い。

来年はヒナが落ちない事を祈っているが
やっぱり落ちているのを見かけちゃったら
置き去りには出来ないような気がする。
でも、今回みたいな保護の前に、もしどこも悪いようじゃなければ
なるべく巣に戻すことを考えよう。
そして保護した鳥が怪我しているようなら
放鳥しない方向で保護するようにしたいと思う。

ピーちゃんは土に戻してあげた。
ピーちゃん、短い間だったけどすごく楽しかった
(ピーちゃんにとっては楽しくなかったと思うけど)
生きる事に正直な「ごはんごはん〜!!」って口を開ける姿は
素直でとても愛らしくって、すごく美しかった。
ピーちゃん、どうもありがとう。
そして本当にごめんなさい。

どうか、安らかに眠ってください。



2005年06月27日(月) ☆ツバメの子8

朝のピーちゃんはなんだか抗議しているように
見えるくらい元気だった。
「ちょっとーこれはずしてよー」と言っているかのようだった。

「ピーちゃん、少しじっとしててよ、かえって危ないからさ」
と、話したところで無理だとは思っているが一応言い聞かせてみる。

午後になって会社に母親から電話がかかってくる。
「ピーちゃんが、ごはん食べなくなっちゃった」
最後に食べた時間を聞いて、早急に食べなくても大丈夫な時間だったので
体力温存のために暗くして眠らせた方がいいのではないかと提案した。

夕方打ち合わせに向かうある駅で母親から電話。
「ピーちゃん、死んじゃったよ・・・。」と。
これから打ち合わせに入らなければならない旨を伝えて
終了後に電話するからと言っていったん切った。

打ち合わせ終了後、会社に戻る予定にしていたのだが
一緒にいた弊社社長が
「このまま、帰っちゃっていいよ。」と言ってくれた。
会社に残っている人に自分の使うマシンを落としてくれるよう
電話で頼んで、帰宅させてもらうことに。

社長と別れた後、急に涙があふれてくる。
明らかに私の判断ミスだ。
ピーちゃん本当にごめんよ。

骨折がわかった時点で放鳥をあきらめるべきだった。
骨がついて、空が飛べても、渡りは無理なんじゃないかと
心のどこかでずっと思っていた。
それなのにテープでグルグルにさせてごめんね。

もしかしたらテープで巻かなくてもピーちゃんは
生きていけなかったかもしれないけど
少なくとももうちょっと自由に動き回れたよね。
ホントにホントにごめんね。



2005年06月26日(日) ☆ツバメの子7

朝一でまたつり橋を見に行った。
戻ってくるとピーちゃんはまたテープに中に足を入れてしまう。
そのたびに起き上がれなくなってしまうし
変に暴れるので他を怪我してしまうのではないかと
心配になる。

9時を待って動物病院に電話。
事情を話して、テープの一部を切らせてもらうことにした。
帰りがけにもう一度病院に寄る約束もした。

羽が少し自由になったピーちゃんは早速羽ばたきの練習・・・。
「やめてー、羽ばたかないで〜!!」といっても聞いちゃいない。
羽ばたくといってもまだ羽の先のほうはテープで止められてるし
完全に羽ばたけるわけではないのに、本人は練習してる。

そうだよなぁ、もう君の兄弟はすでに空飛んでるもんなぁ・・・。
と、感傷的になる。

本人はちょびっと自由になった身体で巣の上に仁王立ち。
「なんか頂戴〜!!!」と声を上げる。
すり餌とミルウォームを食べて満足そうだ。

ああ・・・、もうこのままテープ全部切っちゃおうかなぁ。と
またよからぬ考えが頭をよぎる。
うちで飼えないのかなぁ。
虫取れるようになるのかなぁ。

等と思いながらも、帰りにまだ病院によってテープの巻きなおし。
今回は少しきついんじゃないのかい?
ちょびっと自由を味わってしまっただけに
ピーちゃんもなんだかがっかりしてるように見える。

ごめんね。少しの可能性でもやっぱりいかしたほうがいいのかも。
もう少し我慢してね。



2005年06月25日(土) ☆ツバメの子6

さあ。いざ城ヶ崎へ!!!
と思いきや、またテープの中に足を突っ込んでしまう。
「お前元気良すぎだよ〜」
出発前に再びお医者さんへ向かう。
もう一度テープを直してもらって気を取り直して出発。
車の中で体力を消耗しないようダンボールで作った
格納庫へ収納しておいたのだが(顔は出せるよう作った)
いつの間にか出てきてしまう。
心配してちょびっと覗くと「めしくれーー」攻撃なので
暗くしたままであまり覗かないようにした。

サービスエリアで一緒に車から降ろして木陰でご飯タイム。
怪我はしていても元気があるから、テープがかわいそうだ。
このまま骨がくっつかなくてもいいから
テープを取ってあげたい感情にかられる。

いかんいかんと思い直して、また車に乗る。

泊まり先のペンションでは野生動物の持込にもかかわらず
(あらかじめ電話で許可は取っていました)
やさしく対応してくださり、感謝。

ピーちゃんは部屋にお留守番で、私達は早速城ヶ崎のつり橋へ行った。
ミミリンはつり橋でビビルかと思いきや、
まったく大丈夫でルンルンと橋を渡った。
途中で橋の下を除く余裕まで見せていた。



2005年06月24日(金) ☆ツバメの子5

元気が良すぎて固定したテープが緩んできているかもしれない。
そこへ足を突っ込んでしまうから、身動きできなくなってしまう。
そっと細い足を突っ込んじゃったテープの中から引き出すのだが
ちょっと強い力で引っ張ってしまうと折れてしまいそうで怖い。
会社の人にメールで遅刻する旨を伝えて、
病院へ連れて行くことにした。
テープを巻きなおしてもらって、会社へ出社。

明日からの城ヶ崎旅行へも一緒に連れて行く予定だ。



2005年06月19日(日) ☆ツバメの子4

朝一番で動物病院へ。
先生がゆっくりと触診をする。
「あーー、ここで折れちゃってますね。」
右の羽が折れている事を教えられた。
「じゃ、もう飛べないんですか??」
「今のままじゃ飛べないね、テープで固定しておくと
骨がくっつく事が多いから、固定してみよう。」
気が付いたのは昨日だけど、折れたのはいつだったのだろう。
巣から落ちた時か、ミミリンがちょっかい出した時か。

とりあえずかわいそうだけど固定してもらって帰宅。
翼を閉じた状態で上から首の下あたりと腹の辺りの
2箇所ぐるりとテープを巻かれている。

母親はきっとミミリンがやった時に折れたのじゃないかと
自分を責めてしまう。
「巣から落ちた時かもしれないじゃない」と私が言っても
あまり慰めになっていないようだ。

2週間このまま固定するらしい。
放鳥の夢が遠くなっていく。
兄弟との合流も多分無理だと思う。
こいつにどうやって餌のとり方を教えればいいんだろう。
一生うちで飼う訳には行かないのか。

いろいろな事が頭を駆け巡る。
情がうつらないように名前をつけたりすることは
控えていたのだけれど、もう暫くはお付き合いする事になりそうだから
この頃から「ピーちゃん」というありきたりの鳥の名前で
呼ぶようになる。



2005年06月18日(土) ☆ツバメの子3

母親の悲鳴で起こされる。
どうもツバメの子にご飯を上げようとしたら入れ物から出てしまい
そこをミミちゃんがちょっかい出したらしい。
ツバメの子はショック状態でうずくまっている。
そこで急いでツバメの子を入れるものを買いに行こうと言う事になった。
小動物を移動する時に使うキャリー兼用の籠がちょうどいい大きさ。
止まり棒も付いているのでラッキーとそれを買った。

早速その中に巣を入れて、止まり木もかけてみた。
産毛はあるが巣のふちにとまったりしていて元気だ。
ご飯も良く食べるようになったし、一安心。

午後から朗読会があるのでうちを出た。
会が終わると、そそくさと帰路へ。
ちょうどミュージカルでご一緒したEさんにあったので
駅までの道を話しながら帰った。

自宅に戻ると母親が「この子の右の羽おかしくない?」と。
確かにだらりと下がっている。
止まり木に止まって本人は元気だが、羽の様子はおかしい。

いつも行く動物病院の先生は鳥を見てくれるのだろうか?
しかも野鳥だし・・・。
とりあえずペットショップの野鳥に詳しい方に電話をしてみた。
「右の羽がおかしいのですが、野鳥に詳しいお医者さんを知っていますか?」
紹介してくれたお医者さんはとても遠くのお医者さんだった。
「いつも行っている先生に聞いてみた方が早いかもしれませんよ。」と
言われて先生に電話をしてみた。
「鳥も見ますよ」と言うお言葉にほっとする。
「今日はもう時間が遅いので、明日の朝一番でうかがいます」と
電話を切った。



2005年06月17日(金) ☆ツバメの子2

18日
会社についたツバメの子はお菓子の箱にティッシュを敷き詰めて
その中に入れた。首の周りにまだ産毛が生えている。
口を真一文字に閉じていて、ショックのせいか動かない。
口の前に指を出しても口を開く様子がないので、暫くは暗くして
休ませてみる事にした。
ネットで検索すると結構保護してしまった人の体験日記がたくさん出てきた。
ヒナのうちは寒さで死んでしまう事が多いようなので
電気湯沸かしポットの上にタオルを重ねてその上に箱を置いた。
落ちないように設置してそのまま暫くそっとしておいた。

その前を通るたびに覗いてみる、じっとしているかこっちを見る。
でも、見るだけで口は開かない。
ご飯粒を割り箸を平たく削った先にのせて近づけると
一度だけ口を開いて食べた。

就業時間を待ってダッシュでおうちへ連れ帰る。
急いでお店へ行って「野鳥に詳しい人」にいろいろと相談した。
ミルウォームとすり餌で大丈夫と言う事なので、それを買って帰る。
急いですり餌を作って食べさせると、バクバクと食べ始めてくれた。
ミルウォームも食べさせて就寝。
食べてくれた事でかなりほっとする。

翌日19日。
雛の世話をする自信がないと母親が言うので
会社に連れて行くことにした。
1時間も電車に揺られていくのだが仕方がない。

自分がいた巣の近くを通りかかると兄弟達の声に
答えるように鳴く。そして巣に戻りたいよ〜というように
バタバタと暴れた。
ううう・・・切ないなぁ。
でも、もう戻れないんだよ、ごめんね。
多分近いうちに飛べるようになったら、お母さんと兄弟と
合流させるから、それまでがんばってくれと心の中で思った。

会社の中は冷房で寒いので、冬に椅子の上に敷く暖房座布団みたいなのを
持って行ってそこにツバメの子が入っている箱を置いた。
仕事しながら小まめにウォームやすり餌を食べさせる。
仕事ミスらないように気をつけなくちゃね。

無事に一日が過ぎて帰宅。
電車の中でおなかが空いたのか「チュイ、チュイ」と鳴く。
かわいいなぁ。



2005年06月16日(木) ☆ツバメの子

ツバメの子を保護してしまった。
会社近くのビルの壁にツバメが巣を作っていたのも
そこに5〜6羽のヒナがいることも知っていた。
と、いうか毎朝元気なヒナを眺めながら会社に行っていた。
昼間、銀行に用事があって会社を出た。ピーピーピー・・・
何の声??ツバメの声でした。お母さんツバメが落ちてしまった子を
心配してか騒いでいる。
私がヒナに近づこうとするとツイッツイッと威嚇するように近くを横切る。
答えるようにはじめは声を上げていた子ツバメが声を出さずにヨチヨチと
建物の方へ歩いていってうずくまる。
母ツバメが「危険危険!!身体を隠して!!」といっているようだ。
困った・・・この辺には野良猫もいる(ごはんはもらっているけど)
カラスもいる、ハトもいる、ネズミもいる。
でもツバメは野生動物だ、野生動物には人が手を出してはいけない事になっている。
(どうする、どうする)とりあえず会社に電話をかけた。
出たのは経理の仕事をしているSさんだった。Sさんは今、諸事情で大変忙しい。
が、ツバメが落ちている旨を話して野鳥の会の電話番号を調べてもらった。
野鳥の会に電話をかける。
野鳥の会の人は優しい口調で「巣立ちの雛ではありませんか?」と言う。
「まだ産毛が残っていますし、小さすぎますので巣立ちではなく
落ちたのだと思います。」
「ツバメは人の匂いがついてもまたもとの巣に戻せば育ててくれます、
巣のある建物の人に聞いて、戻せるようなら戻してください。」
「もし、戻す事が出来ないようでしたら、自然の摂理に従うか
放鳥する方向で保護してください」との事だった。
最後に「やさしいお心をありがとうございます」と言われた。
落ちた雛は何かの食事になる運命だ、それが自然の摂理なことはよくわかっている
でも、やっぱり通り過ぎる事が出来なかった。
拾った雛を抱えて(その頃には母ツバメは他の子ツバメのために
ご飯を取りに行ってしまったようだ)建物の事務所へ向かった。
「あの、すみません、ツバメのヒナが落ちてしまったのですが
野鳥の会に聞いたところ戻せるようなら戻してあげてほしいと言われました。
ヒナを戻す協力をしていただけませんか?」と私は言った。
事務所にいた女人は明らかに困った顔をした。そして奥にいる男の人に
視線を投げた。男の人は立ち上がって
「あの巣も本当ははずしたいのですが、取ってはいけないと言われて
仕方なくあのままにしてあります。ですからヒナを戻すのはちょっと
勘弁してください」と言った。
始めから返事はわかっていたんだけどね。
ビルの裏にある駐車場にも「猫やハトに餌を上げないでください、
迷惑しています」って張り紙がいくつかしてあるし。
これで心は決まった。
私はヒナをTシャツに包んで、銀行に行って、それからとりあえずのヒナの食べ物に
発芽玄米ご飯を買って会社に戻った。



2005年06月01日(水) ★会社近くの猫達

会社の近くには野良猫ちゃんたちがいる。
餌をあげに来ている人が何人かいて、その中の1人と
最近良く話をする。

シロクロとクロはずいぶん長くそこにいるらしい。
去年くらいからアメショー柄の茶トラと首元が白いサバトラが
あたりをうろうろしている。茶トラはシロクロとクロと仲良しだ。
サバトラは少しはなれたところが縄張りのはずだった。
が、最近サバトラがクロをいじめたり、茶トラをいじめたりしている。
縄張り争いなのだろうか。クロはその後も同じ場所に戻っているが
茶トラの姿が見えなくなった・・・という話だ。

茶トラはひどく攻撃されたらしい。
怪我をしているかもしれないとその人も心配していた。

シロクロはずいぶんと年を取っているようで
ここのところ元気がない、よだれもたらしているし息も荒い。
何かの病気に感染しているように見える。
餌をあげに来てくれている人の中で一番古くからあげている人が
シロクロとクロを保護して連れて行こうかと考えているらしい。
この辺は来年あたりから地域開発で今ある建物がなくなってしまう。
他の若い猫はともかく、年を取っているシロクロとクロには
新しい環境は無理なのではないかと考えているようだ。

「餌をあげないでください、迷惑しています」という看板もある。

年を取ったシロクロがこの長年暮らした環境の中で
ゆっくりと往生できる方法はないのかな・・・と考える。


 < 過去  INDEX  未来 >


ノエル [HOMEPAGE]

My追加