紛れもなく、スーパースターと言える、そんな一人だったのでしょう、マイケル・ジャクソンは。 訃報を聞いた時には、びっくりしたと同時に、なんとなくこういうセンセーショナルな最期は、いかにもマイケルらしいようにも思ってしまいました。
得にファンと言うほどではなかったですが、あの世界的ヒットとなった「スリラー」のビデオはしっかり持っています。 あの頃、店頭にずらっと並んでいたそのビデオを、私も買った一人です。 あれは・・・ホントになんて言うか、こりゃ〜すごい!とひたすら感嘆したものです。 今ではさほど珍しくなくなった、ドラマ仕立てのプロモーションビデオ。 いや、そんな枠を超えてましたね、ほとんど短編のスリラー映画でした。 オバケ類、大の苦手な私には、ハンパではない怖さだった{{ (>_<) }}
恋人とのデート中に、いきなり狼男に変身してしまう青年(マイケル)・・・と言う映画を楽しそうに見ているマイケルと、怖がって途中で帰ると言いだすガールフレンド。 少しすねた彼女と、なだめようとするマイケルが、古めかしい墓地を通り過ぎると、その墓地から続々とゾンビが現われ、いつしか二人は取り囲まれてしまう。 恐怖にひきつった彼女が隣を見ると、なんと同じようにゾンビになったマイケルが・・・
そして、ここで「スリラー」の曲に乗って、かの有名なゾンビとマイケルのダンスが始まるのです。 そのダンスの見事なことと言ったら! あれがかっこよくなくて、何がかっこいいと言うのだ、ってくらい(笑) いやぁ、すごい、マイケル・ジャクソンて、やっぱりすごい!と、身にしみた瞬間でした。
あのビデオには、メイキングも入っていて、これがまた面白かったのです。 たくさんのゾンビダンサーたちの楽しそうなこと(笑) 狼男メイクの過程やら、不気味なセットやら。 あ〜、なんだか久々に見てみたくなりました。 どこにしまっちゃったかなあ(^^;
最高に輝いていた頃のマイケル・ジャクソン。 きっと、あまりにも輝きすぎた時期があっただけに、その後は様々な葛藤もあったのでしょう。 容赦なく侵害されそうなプライバシーを、必死に守ろうとして、自分だけのガラスの城に籠ってしまった哀しい王子さま・・・だったのかもしれない。 幸せな人生だったのかどうかは、本人のみぞ知る、ですが。 けれど、彼が残した功績は十分すぎるほど大きい。 そのパフォーマンスに感動した人も、世界中数知れないでしょう。
さあ、「スリラー」のビデオ、探さなきゃ。 もう一度、あの神がかりのような最高のダンスを見て、せめてもの追悼としましょう。 どうか、やすらかに。
少し遠出をして、県内にある紫陽花で有名なお寺へ行ってきました。 そのお寺、本土寺は数年前の秋、紅葉を見に行ったことがありました。 紫陽花でも有名だと言うことをその時に知り、いつか紫陽花の時期にも訪れてみたいものだと思いつつ、なにせ結構遠いので、なかなか実現できずにいたのです。 おりしも、梅雨時らしい曇り空、でもまだ降りそうにはない。 これは、紫陽花を見るにはいいかもと、思い切ってでかけました。
広い境内は、平日なのにかなりの人。 みなさん、お花好きなのですねえヽ(´ー`)ノ 紫陽花は、少し時期を過ぎてしまったようにも見えました。 菖蒲の咲く池もあったのですが、それもすでに花の終わり間近。 う〜む、もう数日早かったらよかったのかな(^^;
でも、このお寺は緑が多い。頭上には、みずみずしい葉を茂らせた楓の枝が広がります。 お寺全体が、緑の空気に包まれているよう。 この楓の葉が色づく秋は、それはもう見事なものです。 やはり秋の紅葉が、もう一度見たいなあ。
紫陽花が見られる場所は多いですが、お寺で見る紫陽花は、また独特の風情があるように思えました。 帰り道は、なぜか何度も道を間違えました(笑) 雨に降られなかったのが、幸い、かな。 とりあえず、今年の紫陽花を見ることができてよかったです。
2009年06月05日(金) |
「さよならは言わない」 |
あまり考えたくはないけれど、何かの折にふと、「これって、年だから?(^^;」と思うこともあるわけでして(笑) そのひとつ、音楽に関して。
車での通勤時、よほど考え事をしている時以外は、CDを聞いています。 でも、昔ほど熱くはない(笑) 仕事へ向かう時だからと言うこともあり、ほっとできるもの。 ともすれば、それは昔なつかしの歌になってしまいます(^^; 今流行っている歌の中にも、もちろん名曲はあり、テレビなどで耳にして、いいなあと思ったりはするのですが・・・ ここからが昔(こだわるなあ)と違うところ。 わざわざCDを買ってまで聞こうと、なかなか思えない。 ま、いいか、と流してしまう。これって、年のせい?(゜o゜)ゲッ!!
そんな私が、久々に「この曲は聞きたい!」と思えた歌がありました。 最初に耳にした時から、ハッとして、心に残り・・・ その曲のシングルCDを、やっと手にしました。 小田和正さんの「さよならは言わない」 美しいメロディ、切ない歌詞のバラードです。
小田さんと言えば、オフコース時代も、ソロになってからも、その伸びやかなハイトーンの歌声と、透明感のある繊細な詩が印象にあります。 ピュアな青年の心を詠った歌と言う感じ。 哀しさや切なさを、ぴんと張った糸の緊張感の美しさで魅せる、みたいな・・・
今回買った「さよならは言わない」をじっくり聞いた時、「あ、大人の歌になった」と思いました。 すみません、私などがこんなこと言うと、失礼ですよねm(__)m いえ、きっとずっと小田さんの歌を聴き続けていた方なら、当たり前と思われるのでしょうが、私の場合、小田さんのCDは「ラブストーリーは突然に」(古い!)以来でしたので(^^;
「さよならは言わない」は、今年1月から放送していたテレビドラマ「トライアングル」の主題歌でした。 25年前の未解決少女殺害事件。その少女に初恋を抱いていた主人公が、時効を迎えた事件の謎を解こうと動き始める。 そんなミステリーでした。 謎は、二転三転して、周りの様々な人物の真実を見せ始めます。 エンドロールで流れる美しい歌が、事件の落とした悲しみの影を切なく彩っていました。
この歌の歌詞をじっくり聞いていると、一見、別れなくてはならなくなった恋人に対しているようでいて、ふと違う景色が見えてきたりするのです。 友達、青春時代を共に過ごした仲間、もうお互い若くはない年になってしまったものの、楽しかった時を分け合った友への思い、そんなものが感じられたのでした。 この歌の2番の歌詞です。テレビでは聞けなかったこの部分に、ハッと胸を突かれました。
戦い続けてきたわけじゃない 流されてきたとも思わない 追いかけた夢のいくつかは 今この手の中にある
晴れ渡ったこんな日は いつだって思い出す 飛ぶように駆け抜けた 遠い日の僕らのことを
こころは今も あの時のまま 思い出に そして君に だからさよならは言わない
年月を重ねたからこそ書ける歌詞、切なさだけでなく、温かくおおらかなものに包まれるような気のする、そんな歌なのです。 CDを初めて聞いた時、不覚にも涙が出ました。 誰にでもある、あるいは巡ってくる、若く遠い日を思う時。 この歌の出たしは「ずっと楽しかったね」と言う語りかけです。 そう、楽しかったのだ、きっと・・・ 今になってだからこそ、そう思える日々があるのだ。 そんなふうに、やわらかく納得し、なつかしくなる。 いい歌に出会えました。
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