つぶやきDiary
何気ない日常のつぶやき
聞きに来て下さってありがとう。

2009年06月27日(土) スーパースター

紛れもなく、スーパースターと言える、そんな一人だったのでしょう、マイケル・ジャクソンは。
訃報を聞いた時には、びっくりしたと同時に、なんとなくこういうセンセーショナルな最期は、いかにもマイケルらしいようにも思ってしまいました。

得にファンと言うほどではなかったですが、あの世界的ヒットとなった「スリラー」のビデオはしっかり持っています。
あの頃、店頭にずらっと並んでいたそのビデオを、私も買った一人です。
あれは・・・ホントになんて言うか、こりゃ〜すごい!とひたすら感嘆したものです。
今ではさほど珍しくなくなった、ドラマ仕立てのプロモーションビデオ。
いや、そんな枠を超えてましたね、ほとんど短編のスリラー映画でした。
オバケ類、大の苦手な私には、ハンパではない怖さだった{{ (>_<) }}

恋人とのデート中に、いきなり狼男に変身してしまう青年(マイケル)・・・と言う映画を楽しそうに見ているマイケルと、怖がって途中で帰ると言いだすガールフレンド。
少しすねた彼女と、なだめようとするマイケルが、古めかしい墓地を通り過ぎると、その墓地から続々とゾンビが現われ、いつしか二人は取り囲まれてしまう。
恐怖にひきつった彼女が隣を見ると、なんと同じようにゾンビになったマイケルが・・・

そして、ここで「スリラー」の曲に乗って、かの有名なゾンビとマイケルのダンスが始まるのです。
そのダンスの見事なことと言ったら! あれがかっこよくなくて、何がかっこいいと言うのだ、ってくらい(笑)
いやぁ、すごい、マイケル・ジャクソンて、やっぱりすごい!と、身にしみた瞬間でした。

あのビデオには、メイキングも入っていて、これがまた面白かったのです。
たくさんのゾンビダンサーたちの楽しそうなこと(笑)
狼男メイクの過程やら、不気味なセットやら。
あ〜、なんだか久々に見てみたくなりました。
どこにしまっちゃったかなあ(^^;

最高に輝いていた頃のマイケル・ジャクソン。
きっと、あまりにも輝きすぎた時期があっただけに、その後は様々な葛藤もあったのでしょう。
容赦なく侵害されそうなプライバシーを、必死に守ろうとして、自分だけのガラスの城に籠ってしまった哀しい王子さま・・・だったのかもしれない。
幸せな人生だったのかどうかは、本人のみぞ知る、ですが。
けれど、彼が残した功績は十分すぎるほど大きい。
そのパフォーマンスに感動した人も、世界中数知れないでしょう。

さあ、「スリラー」のビデオ、探さなきゃ。
もう一度、あの神がかりのような最高のダンスを見て、せめてもの追悼としましょう。
どうか、やすらかに。



2009年06月18日(木) 今年の紫陽花




少し遠出をして、県内にある紫陽花で有名なお寺へ行ってきました。
そのお寺、本土寺は数年前の秋、紅葉を見に行ったことがありました。
紫陽花でも有名だと言うことをその時に知り、いつか紫陽花の時期にも訪れてみたいものだと思いつつ、なにせ結構遠いので、なかなか実現できずにいたのです。
おりしも、梅雨時らしい曇り空、でもまだ降りそうにはない。
これは、紫陽花を見るにはいいかもと、思い切ってでかけました。

広い境内は、平日なのにかなりの人。
みなさん、お花好きなのですねえヽ(´ー`)ノ
紫陽花は、少し時期を過ぎてしまったようにも見えました。
菖蒲の咲く池もあったのですが、それもすでに花の終わり間近。
う〜む、もう数日早かったらよかったのかな(^^;

でも、このお寺は緑が多い。頭上には、みずみずしい葉を茂らせた楓の枝が広がります。
お寺全体が、緑の空気に包まれているよう。
この楓の葉が色づく秋は、それはもう見事なものです。
やはり秋の紅葉が、もう一度見たいなあ。

紫陽花が見られる場所は多いですが、お寺で見る紫陽花は、また独特の風情があるように思えました。
帰り道は、なぜか何度も道を間違えました(笑)
雨に降られなかったのが、幸い、かな。
とりあえず、今年の紫陽花を見ることができてよかったです。



2009年06月05日(金) 「さよならは言わない」

あまり考えたくはないけれど、何かの折にふと、「これって、年だから?(^^;」と思うこともあるわけでして(笑)
そのひとつ、音楽に関して。

車での通勤時、よほど考え事をしている時以外は、CDを聞いています。
でも、昔ほど熱くはない(笑)
仕事へ向かう時だからと言うこともあり、ほっとできるもの。
ともすれば、それは昔なつかしの歌になってしまいます(^^;
今流行っている歌の中にも、もちろん名曲はあり、テレビなどで耳にして、いいなあと思ったりはするのですが・・・
ここからが昔(こだわるなあ)と違うところ。
わざわざCDを買ってまで聞こうと、なかなか思えない。
ま、いいか、と流してしまう。これって、年のせい?(゜o゜)ゲッ!!

そんな私が、久々に「この曲は聞きたい!」と思えた歌がありました。
最初に耳にした時から、ハッとして、心に残り・・・
その曲のシングルCDを、やっと手にしました。
小田和正さんの「さよならは言わない」
美しいメロディ、切ない歌詞のバラードです。

小田さんと言えば、オフコース時代も、ソロになってからも、その伸びやかなハイトーンの歌声と、透明感のある繊細な詩が印象にあります。
ピュアな青年の心を詠った歌と言う感じ。
哀しさや切なさを、ぴんと張った糸の緊張感の美しさで魅せる、みたいな・・・

今回買った「さよならは言わない」をじっくり聞いた時、「あ、大人の歌になった」と思いました。
すみません、私などがこんなこと言うと、失礼ですよねm(__)m
いえ、きっとずっと小田さんの歌を聴き続けていた方なら、当たり前と思われるのでしょうが、私の場合、小田さんのCDは「ラブストーリーは突然に」(古い!)以来でしたので(^^;

「さよならは言わない」は、今年1月から放送していたテレビドラマ「トライアングル」の主題歌でした。
25年前の未解決少女殺害事件。その少女に初恋を抱いていた主人公が、時効を迎えた事件の謎を解こうと動き始める。
そんなミステリーでした。
謎は、二転三転して、周りの様々な人物の真実を見せ始めます。
エンドロールで流れる美しい歌が、事件の落とした悲しみの影を切なく彩っていました。

この歌の歌詞をじっくり聞いていると、一見、別れなくてはならなくなった恋人に対しているようでいて、ふと違う景色が見えてきたりするのです。
友達、青春時代を共に過ごした仲間、もうお互い若くはない年になってしまったものの、楽しかった時を分け合った友への思い、そんなものが感じられたのでした。
この歌の2番の歌詞です。テレビでは聞けなかったこの部分に、ハッと胸を突かれました。


  戦い続けてきたわけじゃない 流されてきたとも思わない
  追いかけた夢のいくつかは 今この手の中にある

  晴れ渡ったこんな日は いつだって思い出す
  飛ぶように駆け抜けた 遠い日の僕らのことを

  こころは今も あの時のまま
  思い出に そして君に だからさよならは言わない


年月を重ねたからこそ書ける歌詞、切なさだけでなく、温かくおおらかなものに包まれるような気のする、そんな歌なのです。
CDを初めて聞いた時、不覚にも涙が出ました。
誰にでもある、あるいは巡ってくる、若く遠い日を思う時。
この歌の出たしは「ずっと楽しかったね」と言う語りかけです。
そう、楽しかったのだ、きっと・・・
今になってだからこそ、そう思える日々があるのだ。
そんなふうに、やわらかく納得し、なつかしくなる。
いい歌に出会えました。


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