今年も残すところあとわずか・・・ 年末の大掃除やらお正月用の買い物やら、まあ私の場合は適当にやっているのですが(笑)
毎年12月30日に必ずすること、それが床の間にお正月用の花を生けることなのです。 生け花、実はずいぶん前に何年か習ったことがあります。 龍生派だったかな(^^; とは言え、ホントにもう昔ですので(笑) 生けると言っても、すでにほとんど自己流になっています。 うろ覚えで、こんな形だったかなと言う程度に生けているので、一見それっぽく見えるかな(笑) 専門家の方が見たら、あきれるかもしれませんが(^^;
今年は、と言うか毎年だいたい同じなのですが、松を基本に、梅、菊、そして千両。 生け花って、私はバランスかなと思っているのですが、ほんの1cm高さが違っただけで、全体のバランスが変わってきたり。 これは邪魔かなと思う枝を切ったとたん、すっきりと見えたり。 微妙なバランスを取るのが難しく、また面白いところでもあるんです。 でも、自己流の私のこと、生けるには時間がかかるし、あれこれ悩んで結構生け終わるとぐったりします(笑)
今年もなんとか生け終わって、お役ごめん(笑) うちの床の間も、これで新年が迎えられます(え、床の間だけ?)
さて、今年もいらして下さってみなさんには大変お世話になりました。 来年も、少しでもみなさんの心に残る言の葉たちを綴って行きたいと思っています。 どうぞよろしくお願い致しますm(__)m よいお年をお迎え下さいますよう。
イブですねえ(笑) と言っても、私の場合特に変わったこともしないのですが。 一応ケーキを食べるくらいね。
夜になって、こちらは雨が降ってきました。 これが歌だと「夜更けすぎに雪へと変わる」のでしょうけど、どうやら雨のままみたい(^^; 今日はわりと雲の多い一日でしたが、そのおかげで素敵なものを見ることができました。 そう、天使の梯子。雲の切れ間から、太陽の光が帯状に射していると言うあれです。 時々見かけるたびに、その神々しい光景にしばし見惚れるのですが。
今日は特に光の落ちてくる下の方の雲の色が、薄いグレーの段になっていて、一部がピンクっぽく見えたりして・・・ なんとも不思議な美しさでした。 もちろん、しばし見惚れました(笑) クリスマスに天使の梯子、ぴったりだと思いませんか? それだけでも、いいクリスマスイブだわと、ささやかな喜びをみつけた日でした。
そんなわけで、みなさんへ。 メリー・クリスマス!
最近、また鉢植えを増やしました(笑) 今までまったく園芸音痴だった私が、夏のアメリカンプルーたち以来、鉢植えが売っているとふらりと覗いてしまいます。
実は・・・つい最近までパンジーとビオラの違いも知りませんでした(^^; この間ホームセンターの園芸コーナーに、たくさんのビオラの鉢植えが並んでいるのを見て、そうか、パンジーより花が小さいんだと気づきました(笑) 小さい分、なんだか可憐に見えて・・・
あれこれ眺めていたら、思いがけない名前を発見! ビオラもいろいろな種類、色合いがあって、それぞれ名前がついているんですね。 私が「おお〜っ」と思ったのは「フロド・バギンズ」「ピピン・トゥック」と言う名前。ファンタジー好きな方なら、にんまりしそう(笑) そう、「ロード・オブ・ザ・リング」に登場するホビットたちの中の二人の名前なんです。
もともとそういう名前がついていたのか、それとも「ロード〜」の人気にあやかってついたのかは知りませんが。 でも、ちっちゃくても寒さに負けず、けなげに咲くビオラとホビットのイメージは、妙にぴったりに私には思えました。 そして・・・もちろん買いました、二人とも(笑) 他にも、いくつか色合いの気に入ったのを買ってしまいました。 もちろん、その花たちにも名前がついています。
上の写真、正面向いているのが「フロド・バギンズ」俯いているのが「ピピン・トゥック」です。 下の写真は芳香性ビオラと言う種類で、かすかにいい香りがします。 名前は「はるか」です。 なんだか、ちょっとビオラにはまりそうな私です(笑)
2004年12月05日(日) |
『魔法使いハウルと火の悪魔』 |
見て面白かった映画に原作があると、ついついそちらにも興味がわいたりします。 『ハウルの動く城』にかなりはまった私は、今回も当然のごとく原作『魔法使いハウルと火の悪魔』をGETしました(笑) ひとつには、映画を見終わって謎が多かったせいもあります。原作を読んだらわかるかなと思って・・・ その原作も読み終えました。 ここから先、ネタばれになると思いますので、まっさらな状態で映画を見たい方は読まないほうがいいかな(^^; ちょっぴり内容を知った上で見ようと思う方、見たけど謎が残ったと言う方には、ある程度参考になるかもしれません。
映画の中でストーリーの背景となっている戦争、これに関しては、原作にはありません。映画では、ふらりと出かけて行くハウルが時々戦いに参加しているらしく、ぼろぼろになって帰ってきたりするのだけど。 あれは、もしかしたらハウルの中の正義感や男っぽさを見せたかったのかな? だって原作では、ハウルが外出するのは、もっぱら女の子を口説きに行くため(^^; たいていは1時間以上も浴室にこもり、目一杯おしゃれして、花の香りを振りまきながら出かける。 それを見ているソフィーとしては、内心穏やかではないわけです、「絶対デートだ」と(笑) いえ、実は王様からの依頼の仕事も、ひそかに進めていたりはするのですが(^^; やきもきしたり、落ち込んだり、時にはきついひとことや、ちくりといやみを言ったりするソフィー。 そして、帰ってくるハウルの様子もいろいろ。機嫌よく帰ってきたり、不機嫌だったり、どうやら女の子の気をうまくひけなかったらしく沈んでいたり。
そんなハウルとソフィーの会話の面白いこと。 軽妙にかわしたり、からかったり、時にはすねたり、文句を言ったりするハウルに、振り回されながらも負けじと言い返すソフィー。 落ちこんでしょんぼりしているハウルに「かわいそう」と同情したとたん、ハウルが「今までの女の子ならなびくのに」と嘆き、口説くのをゲームのように考えていると知って、ソフィーの「かわいそう」に、ぶすぶすっと穴が開きます(笑) 「なんてやつ!」と憤慨し、ハウルをとんでもない悪者と思うことで、自分の気持ちを否定しようとするソフィー。 その様は、むしろユーモラスに描かれています。そこが絶妙!(笑)
映画の中で、老女に変えられているはずのソフィーが、時々少女の姿に戻ったり、老女よりはもうちょっと若いおばさんくらいの年に見えたりします。 これはきっと、ソフィーのその時の気持ちによって違って見えるのかと思っていました。でも、原作では老女のまま変わらないらしい。 ただし、ハウルは最初からソフィーにかけられた呪いに気づいていて、こっそりと何度も呪いを解こうとしていたのだと、おしまい近くで打ち明けます。 映画でのソフィーの変化は、もしかしたら呪いを解こうとするハウルの魔法が、不安定に効いたり、もとに戻ったりしていたのかもしれねい、なぁんて思ったりもしました。
原作でのソフィーは、確かに肝がすわってはいますが、なかなか思った通りにことがすすまず、「また、へまをしちゃった。これも長女だからだわ」とグチります。(どうやら「長女は何をやってもうまく行かない」と言う昔話のパターンがあるらしい) そして、へまをしてしまうたびに、ハウルの機嫌をそこねないかと気にします。でも、ハウルは決してソフィーを追い出すようなことはしない。 他の人がハウルを悪く言う度に、ソフィーはハウルが意外にも優しかったこと、今まで黒魔術と呼ばれるような魔法を使ったりしていないことに気づくのです。 ソフィーの中で、ハウルはいつのまにか信じるに足る存在となっている。 たぶん、ソフィーが唯一気にいらないのは、ハウルがきれいな女の子を追いかけてばかりいることなのでしょう。 これはもう、かわいいヤキモチ以外の何物でもない(笑)
さて、その当のソフィーも、実は自分でも気がつかずに魔法が使えていたのです。 ソフィーの魔法は、物に命を吹き込むこと。 ソフィーが語りかけながら作った帽子はものすごく人気が出たし、かかしもソフィーが話しかけたから命が宿った。 最後にハウルとカルシファーを救うことが、ソフィーにだけできたのです。 だからこそカルシファーは「他の人がやったらだめだけど、ソフィーなら」と言う。 ソフィーは最高に素敵な魔法が使える魔女だったわけです。 って、こうなると、ちょっと出来すぎなお話?(笑) まあ、魔法がふしぎではないファンタジーの世界ですから、ね!
この辺りが、私が原作を読んで、多少は解けたかなと思った謎でした(^^; 映画は、おおまかな設定は原作から取っているけれど、後半のストーリーやハウル以外の魔法使いや魔女の在り方は、ほとんどスタジオ・ジブリのオリジナルと言ってもいいかもしれません。 それくらい原作とは違った話しになっています。 でも映画は映画で面白かったし、そのおかげで素敵な原作の本にも出会えました。 映画を見て面白かったと思った方、原作も絶対面白い、お薦めです!
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