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2006年08月19日(土) アンチ・キャンサー・リーグ

ナラティブ・プラクティス関連の著訳書で有名な小森先生からお知らせいただきました。小森先生は、4月から愛知県がんセンターに移動されました(つい先日まで知りませんでした)。

これまでも城山病院では、統合失調症への家族教育の一貫として「ミスタースキゾへの独占インタビュー」など、独自のユニークな取り組みをしてこられましたが、がんセンターでも早速にナラティブなお仕事をはじめられたようですね。名付けて「アンチキャンサーリーグ」。これまでにもナラティブプラクティスでは、心理教育や、家族を含めたエンパワーを目的とした治療コミュニティがつくられることが多くありましたが、これもその一貫ですね。

サイコオンコロジーについては僕も不勉強ながらあんまり知りませんが、今後、注目して行きたいと思います。




まだ、ページは試行段階ということで、本格稼働は9月後半からということですが、今後の展開が楽しみです。上にのっけてるのはこのアンチキャンサーリーグのシンボルマークです。カニの絵が書いてあります。これは、ガンの血管などの組織がカニの姿に見えることから、英語ではガンのことをカニを意味するCancerと呼ぶからなんだそうですね(受け売りですが)。

なお、愛知県がんセンターの"アンチキャンサーリーグ"のページは以下です。
http://www.pref.aichi.jp/cancer-center/200/235/index.html


2006年08月18日(金) あの日、あの時、あの場所で

先日、某所にて、博士論文の作成にあたってはひとかたならぬお世話になった人にお会いした(厚かましいことに御馳走になってしまった)。

その方が転勤されてのちはお会いするチャンスもなく、もう何年もお会いしていたなかった。で、不義理なことではあるが、博士論文が書けたことも、本が出版されたこともお知らせせぬままになっていたのである。

が、なんとその方は、某業界人から拙著が出版されていることを聞き、すすめられて読んでお知りになったそうである。「まだ全部は読んでない」といいつつも、あの時の実践をあのように記録してくださるということは、大変うれしいことだとおっしゃる。いやいや、感謝するのはこちらのほうでございます。

そんなにバンバン売れるわけではないけれども(地味だから)、こうやっていろいろと反応をいただけるのはとてもうれしい。

さて、その方は、僕よりも実践のうえでも、人生においても大先輩、大ベテランである。にもかかわらず、これからまだまだ非行のことについても、臨床心理学のことについても勉強し直したいとおっしゃって、また、よい勉強会でもあったら教えてちょうだいとのことであった。勉強熱心なことに頭がさがります。

そのように頑張っておられる方にお会いして、こちらも元気をもらえた。
これからもがんばるぞー。


2006年08月16日(水) フィールドワークに関するワークショップのお知らせ

フィールドワークに関してのワークショップをやることになりました。

いまや心理学研究でもフィールドワークという手法がそれほど異端ではなくなってきました。それは喜ばしいことですが、と同時に、どういうのはフィールドワークとして(あるいは質的研究として)本道で、どういうのはよくないというような選別が起こっているようにも、僕自身は感じています。

本道とされるものの一方は、現象学的な記述の方法としてのあり方であり、もう一方は客観主義的な観察のひとつとしてのあり方でしょうか。

僕はどちらにも与したくないのですね。要は、自分がつきあたっている問題意識なり目的意識をどうにかしたいというのが先にあって、そのための方法なんだという認識です。そこらへんのところをお話できればいいなと思います。


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ワークショップ「私のフィールドワーク:転がり続ける渦中からのながめ」
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●日時:9月30日(土) 12時から5時半

●場所:名古屋大学VBL(ベンチャービジネスラボラトリー)の「ベンチャーホール」(http://www.vbl.nagoya-u.ac.jp/access/index.html)
●登壇者
司会:  徳田治子(お茶の水女子大学)
話題提供:松嶋秀明(滋賀県立大学)
     大倉得史(九州国際大学)
     松本光太郎(名古屋大学)
企画:  荒川 歩(名古屋大学)
     松本光太郎(名古屋大学)
●企画趣旨
 フィールドワークとはどのような営みなのだろうか。フィールドワーカーとしての私はとどまることはない。そして,時間を経て初めて,当時の私には見えなかった何かが見えてくることもあるだろう。
 本企画では、質的研究と呼ばれる実践を行ってきた3人からの話題提供を肴に,フィールドワークという実践について,改めて濃密に語り合いたい。この3名の登壇者は、日本の質的研究/フィールド研究が大きく変化を遂げる中で、同時代的にそれぞれ独立して登場してきた研究者たちであり、皆それぞれ違った立場や質的研究観を持っていると思われる。この3人の登壇者のそれぞれの立場や見方の違いを浮き彫りにすることで、フィールドワークにおける質的研究のさまざまな可能性を考えたい。
 学会年次大会のシンポジウムやワークショップは,限られた時間において完結することが求められる。また,半匿名の相手と議論しなければならないため,否応なく当たり障りのない議論に堕ちていってしまう。しかし,フィールドワークに関して,そろそろラディカルに語られる時期に来ているのではなかろうか。
 フィールドワークとは,実践者が客観主義的に静的な位置に立つのではなく,実践者自身が事象に巻き込まれ転がり続けながら,かつその内部において「書く」という実践を行っていることを指すと思える。話題提供をされる3人には,転がり続けている渦中の中間報告として,自身のフィールドワークという営みに関して語っていただきたい。
 参加者として想定しているのは,積極的に議論に加わりフィールドワークという実践に関して,「私のフィールドワーク」として思考を深めることを希望される方としたい。内容的には、入門編というわけにはいかないが、フィールドワークをはじめたばかりの人にも、ぜひご参加いただきたい。

●参加申込
会場設営の関係上,事前に申し込みいただくようお願いいたします。当日参加も受け付ける予定ですが、できるだけ事前申し込みをお願いします。
 (1)参加費 500円(当日支払い) 定員50名
 (2)参加ご希望の方は、氏名・(もしあれば)ご所属・E-mailアドレスを記入の上、下記お申し込みください。
  
※ ワークショップ当日,名古屋大学では全学を挙げてのイベント「ホームカミングデー」を開催する予定です。混雑が予想されますので,会場のお間違えのないようお越しください。

●参加申込先・問い合わせ先
荒川歩 arakawaa@fc.ritsumei.ac.jp
●後援 日本質的心理学会研究交流委員会の研究会援助


2006年08月06日(日) ひさびさに京都へ

昨日、今日と京都でお勉強。
1500人も参加者がいたらしい。
すごいねー。

運営に当たられた皆様方、おつかれさまでした。

もう何年前になるかしら、僕らも当事者でした。
だから、運営の大変さはわかるつもり。
まあ、僕らのころと参加者の量は比べるべくもないでしょうけどね。

ともかく、自分の足許をみなおす意味で有意義だったし、こんなにも多くの人が同士として頑張っているということが実感されてエンパワーされました。










2006年08月03日(木) 先生も勉強している

先日、教職課程を履修している学生をつれて、滋賀県総合教育センターというところに実習にいった。教員の研修をしておられる施設なのだが、今回、はじめておじゃますることになった。

学生たちは、そもそも、教採にうかった先生が、まだ研修しなければならないということを知らないことが多い。そこで、まず、研修ということにびっくりする。で、なかにはいってみて実際の研修の様子をみて、先生たちが真剣に授業をうけているという光景にまたびっくりする。

感想レポートをだしてもらったところ、これまで学校の先生というのは何でも知っていて、教えてくれるだけの存在としてとらえていたけれども、先生もまた学んでいるんだということを記述している学生が多くいた。「教師」についてのイメージががらっと変わる体験ではないかと思うので、時間外補習というかたちであったが、いってみてよかったと思う。

それに、なにより学校での仕事のほかに、このような研修をうけているにも関わらず、それぞれの先生が実にいきいきと熱心に受講されている様子をみて、(その姿から)学生はあらためて「ああ、教職っていうのは魅力的な仕事なのかもな」と実感したようである。これを今後にいかしていってもらえれば幸いですね。

お世話になった先生方、ありがとうございました。


2006年08月01日(火) ten years after

10年目研修の講師をする。小学校、高等学校の教育相談の。

午前中は小学校。午後は高校。各参加者が過去にうけもたれた生徒とのかかわりを発表され、それを僕が指導するという構図。

指導なんておこがましいけれども、でも、みなさん先生方は、本当に上手に生徒への対応をしていらっしゃるのでいうことがない(でも、言ったけどね)。

臨床心理学では、個人の心の理解が主たる関心であり、学校場面についても安易にそれをあてはめようとする。それでもいいのだが、学校というところはたくさんの生徒がおり、その背後には父兄が、地域の人々がいるという場所だから、その複雑な関係性のなかに埋め込まれた生徒をみなければならないという点でことなっている。

個人が問題を抱えていることは理解できても、そのことが、集団のなかでそれをどういかしていけばいいのかという手だてに結びつくとは限らない。そういう意味で、うまくやってらっしゃる先生方にあうと、感心する。


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