ついに携帯電話会社から修理受付期間が終了しました…と言ってきたわけで、ついにオカンは次からスマホかアンドロイドを使わないといけなくなるわけです。

我がオカンは銀行の窓口で暗証番号をポチポチ入力することにすら「こいつら（銀行の職員）に私の暗証番号が漏れるのでは？そして私に不利益をもたらすのでは？」などと言い出して面倒くさい人なのです。私からしたら、なんでそれでATMの暗証番号入力は安全だなどと思えるのだ？と不思議でかなわない。リスクは一緒じゃねえかと思う。オレオレ詐欺の電話に出て、真横に件の「オレ（本人）」がいるにも関わらず警察からの電話であることは信じたくせに（「なんか警察からの電話にあんたが出てるんだけど、どうしたらいいの？」と聞いてくる）、一人で決断と判断ができないせいで詐欺にあわなかったという折り紙付きの頭の悪さです。パンピーにはできない躱し方だよ。

こういう人なので、ネット詐欺にあう可能性も合わない可能性も人より多いような少ないような…と判断のつかない怪しげな状態なのだが、それ以前に「こいつスマホ使えるのか…？」と前々から不安に思っている。

そもそも、らくらくフォンしかすすめる気はなかったのですが、試しに16Personalities診断を使って私のアンドロイドを操作させてみたわけよ。そうしたら案の定タップ操作できない。画面をチョンチョンつついて、タップで色が変わるとかチェックが入るとか実際に入力ができているかどうかを意識できないし、反応しているかどうか認識しないので、入力できていないときにどうタッチしたら反応するか試行錯誤もできない。この状態からダブルタップやフリック入力やらできるようになるだろうか、激しく不安にかられる。

そもそも設問の意味も逐一説明しないといけないし、その設問に対して肯定や否定の場合どっち側を押せばいいのかも説明しないといけないざまだったんだけど。私の説明の仕方や解釈や例えによっては正しい回答ができていない可能性があるものの、仮に私が正確な説明ができたとして、彼女が自分自身の考えや感じ方を正しく認知できているかがそもそも疑問なので、「まあいいか」という気持ち。

私の認識より、意外とわかっている可能性もあるしな。
昔「ケーキの切れない子供たち」とかいう境界知能の子供についての新書があって、ン十年連れ添いながら親父さんが「人の気持ちがわからないんか？」とオカンに怒り狂って一向にあきらめないので、「あのね、善悪と関わりなく人の気持ちがものすごくわかりくい人は否応なく存在するの。あなたは責める気持ちでそう発言しているのだろうけど、その問いかけは単なる事実の確認にしかなっていない。自分の気持ちを理解してもらうのに物凄い努力がいる相手に対して、どのように関係を維持するのかという方向に頭を使えよ」と言いたくて、ちょっと読んで聞かせたことがあるねん。
その時横で聞いていたオカンが自分で「ねえ、なんだか私の話をされているみたいなんだけど」と言ったので、私としては「マジで？自分で察せるんか！？オカン、すごいじゃん☆」と思いました。

ちなみに親父さんは死ぬまでオカンに毎回律義に怒り狂っていました。私は生まれてから最初の10年ぐらいで「自分の言動で私がどう感じるのか、どう説明してもこの人にはわからないのだ」と諦めたんだけど、そういう相手の人間性というか成長？をあきらめないところが、無駄なことに時間と感情を無意味についやして疲労困憊していてマジで理解できないよ…と思っていましたが、死ぬまで貫けたのだからむしろ尊敬に値します。私には逆立ちしてもできません。
死んでから親戚と話していてエピソードを聞いていたら、私が認識していたより親父さんの頭の出来がだいぶん良かったのですけど、こういうところで私は常々「なんで親父さんはオカンがわからないという事がいつまでもわからないのだろう」と思っていた為に、正しく賢さが納得できていなかったね。

ちょっと若い人にはうちのオカンの話をすると「あなたのお母さんって毒親？」とか言われるけど、改めて顧みて、私、うちのオカンの事は別に毒親とは思ってないのよね。めっちゃ頭が悪いと思っている。たまにイライラしたり、毎度「うぜえ！めんどくせー！」と思ったりしてるけど、人間性に問題があるとか性格が悪いとは思ってない。むしろオカンにとって自分は毒子だっただろうとは思ってるけど。
オカンの頭が悪いのは私のせいではないけど、オカンが多少精神を病んだのは私だけのせいではないが私のせいもちょっとはあるだろう自覚がある。本人に病識がなく「頭おかしくないもん！私は幸せだもん！」と言い張るので、つい面倒くさくなって「左様ですか」と放ってますが、老人ホームとかに入った時に「家族ならこんな風なのになんで放っておいたんだ」と言われるパターンだと思う。
本人が何も困ってないと言っていまして、ご近所、知人友人や親戚など周囲には多少違和感を抱かれる瞬間があっても全く気がつかれない程度で、私もそんなに困ってないもので、つい。朝から晩まで
母「（嫌いな近所の家から）毒ガスを吹きかけられてるの！くさいの！」
私「もう、うるさいな。ふきかけられてません。そんなわけあるか。大体どうやったらうちにピンポイントでガス攻撃できるのよ。そんな技術力があるのかよ」
母「あんたわからないの？！こんなに家中に充満してるのに、おかしいんじゃないの！？あんたおかしいわよ！」
私「おかしいのは、おまえだ。そこら辺の人を捕まえてちょっと聞いてみなさいよ、絶対あんたの方がおかしいっていうから。賭けてもいい」
母「なんで気にならないの、頭がおかしくなりそうなのに！」
私「私は気にならないの。全くわかりません。そんなに気になるなら、自分で自分の鼻に栓しとけばいいじゃないの。洗濯ばさみでつまんでおけ」
母「鼻だけじゃないの！体中からしみてくるのよ！」（家中を開けたり閉めたりしまくる）
私「うるさいな。無意味なことやめてよ。そんなに気になるなら、あんたがそこの家に言いに行けばいいじゃないの。毒ガスを吹き付けるのをやめてくださいって。そしたら私が警察を呼ぶから」
母「もうくさいー！」
私「ああうざいー！」
これぐらいのレベル。めちゃくちゃ困ってるかって言われたら、そこまでは困ってないのよね。めちゃくちゃに困ってれば本人の了承を得ずにまず家族だけで精神科を受診したり、警察に相談したり、役所に相談したり、地域包括センターに行ってみたり、いろいろ考えつく限りの事をどうにでもするんだけど。

でも考えるわけよ。仮に精神科とかを診察して、仮に向精神薬とかが出たとするでしょ。でもなあ、向精神薬って量も種類も合うか合わないか効くか効かないか副作用が出るか出ないかとか色々実際に使ってみないとわからないところあるし。効果がどう出るかわからんし、効能と副作用と比較して使用するメリットがあるかどうか微妙なレベルだし。そもそも精神科医療はちょっと微妙な感じするしな。実際に病院にかかってみないと、医師と合うか合わないかわからない上に、予約して診察にたどりつくまでがまた時間かかるし…。

我が母、家の中ですごくうざいだけで、割と楽しく積極的に社会生活して親戚付き合いも友達付き合いも問題なくして外では平和に暮らしてるしな…。
とか色々思うと、メリットとデメリット、残された健康寿命とか考えて、めんどくさくなってきて「…まあ、本人がつらくないって言ってるし。もしかすると本当にこの人は超人で犬レベルに嗅覚が鋭くて、人間には感じ取れないにおいに反応したりしているのかもしれんし（蓄膿症とかを疑ってまず耳鼻科に行けって言ってるけど鼻の病気になったのはガス攻撃のせいなので行っても無駄らしい。面倒くさい）。周囲の家に凸したり包丁を振り回し始めるまでは放っておこうかな…」という結論になってるねん。
現代感覚で異常なだけで、たぶん中世なら正常だし…という怠慢の言い訳。

オカンに「あんたは性格が悪い。人間性に問題がある」と言われると、「あんたには言われたくないね」と即座に返すけどね。
私「憎まれっ子世にはばかるが道理だから、我が家のうちでは私とあんたが残されたんだよ。つまりそういうことだよ」
母「そういうことか！」
↑これぐらいの仲良し親子です。


そういうわけで、タップ操作を教えながら16Personalitiesやってたんだけど、めっちゃ横でツッコみたくなりました（てゆうか母上の回答に対して実際に「嘘つくな」とか「こないだ〜してたのはなんだよ」とか「いつも〜してんじゃん」とか口だけ突っ込んでたけど回答を修正はしませんでしたとも！）。

結果は、INFP−Aですって。


ううーん？そうなの？
結果を読み上げると、本人は「そこはあってるわね！」「そこは違うと思うけど」などと言っていましたけど。
個人的には、あんだけ回答が横から見ていて「違うだろ。嘘言うな」という入力しといて結果は「そこまで大幅に外れてもいないか…？」な感じになってるの、すごいと思う（笑）。やるな、16Personalities！

「自分から見て、自分の事をこう思っている」←他人から見て間違ってると思う。
なのに結果は
「他人から見て、そんなにずれていない」
になってるのよ？不思議！

「ーA」って自分に自信があるっぽいのよな。そのわりには、やたら人に答えを聞いたり、正解が何か不安がっている気がすると思ってみてるけど。
ちなみに私もまたやり直してみて、懲りずにINTPになって、今回は後ろも出て「-A」になった。私はさ、INTJとINFJに憧れがあるねん。まあね、最後を「J」で出すのは自分的に厳しい戦いだとわかっているし、後ろから二番目に「F」を出すのもだいぶん困難だとわかっているけど。でも賢そうなところがうらやましい。

やぐちまさき ｜MAIL