非日記
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2012年09月29日(土) ちょっとちょっと!

今、家に帰って来たんだけど、そしたらバケツが無くなってるの!
これはどうしたこと……?

ここ数日に起こっていた事を説明します。


そもそも事の起こりは……、あれは確か今週の頭、月曜日の事だったと思う。もしかすると日曜だったかもしれない。
二連休中だった私は、珍しく朝から活動的に洗濯をしていた。元来が愚図の性分なので、めんどうくさがっているうちに時間が経っていて昼過ぎにのそのそしていたりするのだが、その日はなんの理由も無く何故か朝からしていた。うちの裏庭はン年前の隣家の増築によって思いっきり日照権を侵害されており(しかしながら日照権の侵害問題は建築物の高さによっていた気がするので、法的には日照権の侵害にはあたらなかった、ような気もする。でもずっと日陰になっちゃったんだよ)、そうでなくても狭いので、私達店子は洗濯物を干す時、前庭に当たる大家さん宅の庭のど真ん中に立っている物干し竿を使用していた。
その前庭に下り、その朝私は洗濯物を干していたのである。

私が異変に気付いたのは、洗濯物をあらかた干し終わって、うちに戻ろうと振り返った時だった。自分の家(部屋)から物干し竿までの道なりの途中に、なんか何者かによって踏まれたうんち君みたいなものがあります。みたいなものっていうか、明らかにそのものがある。ちなみに大家さん宅の前庭は全面ふさふさと手入れの悪い芝生が植えてあるので、ナチュラルグリーンの中の茶色は大変に目立つのです。見間違いようが無い。

心臓の縮みあがるような思いをした私は、直ぐさま自分の足を見ました。素足にサンダルだったので、私の心臓はもう一段階縮みました。

人間という生き物は愚かな生き物で、動揺すると愚かさは鰻登りに天元突破するので、例えば人を刺殺した後、できれば無かった事にならないかと咄嗟にその辺にあるもので血まみれの手を拭ってみたりします。動揺した私も咄嗟に無かった事にならないかと、気がついた時には大家さん宅の庭石にサンダルの底を擦りつけてみたりするという悪行を為していた事をここに告白するのであるが、幸いにしてか不幸にしてか、私のサンダルは割合に厚底だった上にヒールがあって、そのヒールのちょうどくびれの部分がまたぐように踏んづけていたらしい。どう頑張ってもサンダルの裏にくっついたものを上手く擦りつける事が出来なかった。

どうしたものかと家と現場を無意味に二往復して、その間に二回は無かった事にしようかと思った。だが私はお風呂に行く時もトイレに行く時もこのサンダルを使用しているのである。その上に寝ぼけていたり、暗がりで適当に足を突っ込んでいたりすると、誤ってサンダルをひっくり返し、素足でサンダルの裏を踏んだりする事がある。それに思い至ると、無かった事にする方がいやんな結果が待ち構えているような気がしてきた。そこで私は落ち葉や木の枝を使って、取り敢えずサンダル裏側の微妙なカーブに付着している固形を削ってみた。許し難い事に、意外とというか新鮮さ故というか、結構粘着質で頑固だったので、今度は外の水道まで行って流したりした。

そうやってサンダルは何とかしたものの、振り返ってみれば、そこに未だ厳然とあるものをどうしたらいいかわからない。犬の散歩に行った時みたいに、新聞紙とかビニール袋とか使ってなんとかするの?どこの何者の物かわからないのに?たぶん猫か犬のだと思うけれど。ちょっと人間だったらビックリする。ありえへん。
とりあえずサンダルをなんとかした私は、とりあえず凶器を始末して手を洗った後の人間が死体は放置して逃亡するように、とりあえず以後踏まないように気をつける事だけ心に決め、後は今度考えようと家に帰って寝る事にした(注:朝です)。寝てる間に消えてないかな?いや、ありえへん。

そして目覚めて買い物に行こうと家を出た私が目にしたのは、被せられたバケツだったのである。

大家さんの仕業だろうか?
でもしかし、バケツを被せてどうしようというのだろう。
風雨に晒される事無く、バケツに守らせてどうしようというのだろう。
とりあえず踏まないようにバケツがあるのだろうか。
でもバケツを被せたって消えないのよ?
この誰かのバケツを退けて、私は何かを為すべきなのか?
何を為すべきなのか?

休日が終わった私は、仕事に行く時も帰る時も庭の真ん中に置かれたバケツが気になって仕方なかった。そんな中、大型の台風が刻々と近づいてきたので、あのバケツはどうなる事だろうと興味津津になっていた。

そうして近づいてきた台風が雨をふらせ始めた今日、うちに帰ってきたら朝はあったバケツが無くなっていた。暗くなっていたのでよく見えなかったけど、少なくともバケツは無かった。
これはどうした事か?


今朝出掛けに剪定の人が来ていたようだったので、あの人がなんかしたのかもしれない。


2012年09月12日(水) デミオのおしり。

車好きな人は車の顔(フロント部分?)を見て判断する時に、部分の特徴を見て分析比較したりせず、人間の顔を判別するのと同じ方式で見ている……というような話を聞いた事があります。走ってる車をちらっと見るだけで「あ、○○だ」とわかるらしい。
私はさっぱりわかりません。

今乗ってる車を買った時にも、予算の上限と「どこにでもよくある地味な車」である事を希望し、「免許とって以来まる六七年はハンドルを握ってない年老いたオバサンが運転しても無事に走る可能性の高い車」である事だけ指定して、知り合いの知り合いである中古屋さんが持ってきたやつに即決したぐらいです。
愛は育むものよ。
つまり、それぐらい車の事がわからない私ですから、車の顔なんて見ても全然わかりません。

そんな私ですが、車の尻ばかり、ほぼ毎日一時間以上二年間見続ける事になりました。対向車線の車なんてろくに見ないだろう?つまり人は車の顔ではなく、車の尻を見ながら走り続けるのだ。
ついでに車の名前は大体、何故かお尻に書いてあるようです。私のような門外漢を通り越した人間、それどころか興味関心すら甚だしく薄い人間であっても、赤信号で止まっている時には暇すぎて、無意識に目の前にあるお尻と、そこに書いてある名前をぼんやり眺めるしかないのです。そうやって車の尻ばかりを眺め続けた結果、最近、自分がデミオの尻だけは他と区別できているらしき可能性に気づきました。

ちなみに、本当のところ最初に覚えたお尻はプリウスなんですけど、プリウスのお尻は明らかに他の尻と違っていますので勘定に入れていません。前から見たらたぶんプリウスである事に気づけないと思う、私。お尻を見たらわかるけど。

で、「このお尻、見た事あるわ」と思って名前を見ると、十中八九、demioって書いてある。なんでデミオの尻だけわかるのか、自分でも全くわかりません。別にデミオの尻が好きなわけではないというのに。デミオの尻が気になってマツダのマークまで覚えました。恥ずかしながら、私、ホンダとトヨタのマークはわかってもマツダのマークを知らなかったんですけど、この妙に引っかかる尻にいつもついてるマークは何かしら?って。
今日はシビックやインプレッサの尻を見ながら帰ってきましたが、こっちの方がデミオの尻よりかっこいいような可愛いような気がしました。しかし見て「あ、この尻……知ってる」とわかるのはデミオ(たぶん三代目)。

「もしかすると私、デミオが好きなんだろうか?」と思った事もあるんですけど、此間じっくり眺めて「それは違うな」という結論に至りました。



ところで、
私の嫌いな赤いタマタマの名前が判明しました。
社員食堂で出て、「これなんですか?」と聞いたら、「これです」と瓶ごと持って来てくれました。
ピンク・ペッパーと言うんですって。
相変わらず不味い。


やぐちまさき |MAIL