先月ぐらいから時々、同僚数人にしみじみ顔を見られて「痩せた？」と言われ、「全然痩せてないよー？」と正直に告白しても、「でも顔が痩せてる気がするんだけど」と言われておりました。
そうかなぁ？自分では変わらん気がする。
でも頻繁に見てると変化に気づかなかったりするものだしな。
「年をとって顔の形が変わってきたのかも！」と言ったら、奥様に「そういう事を言わないで！」と何故か怒られました。
たまーに、何故それを言うと嫌がられるのかが心底本当にわからん時があるよな。

私は常に腹と二の腕は痩せて欲しいと思っているが（歩く仕事なので足は諦めてる）、顔は多少ふっくらしてる方が肌が張って断然若く見えるし可愛らしいという持論があり、痩せて欲しいなどとは木端も思っていないので、「なんだと？それは一大事だ。ただでも乾燥肌でしわしわなのに余計しわしわになってしまう！」と心配になりました。ついでに「顔がコケるなんて、やつれてるのと一緒じゃないの！？目に見えない大病を患ったかもしれないわ！ガンなんかになってたら若いうちは進行が早いのよ。今年の健康診断を受ける頃には既に末期かもしれない。少しでも体力をつけなくっちゃ！」などとも思いました。

そこで主に腹と二の腕に関わる野心はきっぱりと捨て、ぶくぶくと肥える事を決意しました。

一カ月で順調に１〜２キロ肥え、「あー…、この二の腕がチョー気になる。つい引っ張ったり揉んだりしてしまうわ。でも女は一生のうちに三回は体型が変わるの。女性ホルモンに呪われた身の上では多少は致し方ない事なのよ」と己を慰めていたら、またもや他の人様に「顔が痩せてる」と言われました。

「いよいよ大病かもしれないわ」と思うがままに言いふらして「体に気をつけてね」と優しい人々に労られていたら、今日、思い出しました。

一年以上前に歯科医で噛みあわせの治療を始めた時、「まず就寝時にマウスピース？で顎にかかる力を分散しながら、顔の筋肉バランスを変えるので、顔が痩せてくると思う」って言われてたよ、そういえば！
アレか！
忘れてた！
「鏡に向かって何やってるの？」と激しく不審がられながら、一週間に二三日はさぼりつつ、一日一回（注：本当は毎日二回しろと言われている。端から人によっては時間がかかる事もあると言われていたので、面倒臭がって「バレやしねえよ」とさぼってきた）二十秒ぐらい顔の筋トレをしていたのだった。


おおおお……
この無駄に努力して肥やしてしまった肉を今さらどうしてくれようか。

やぐちまさき ｜MAIL