戯言
目次過去未来


2001年06月30日(土) 失う

君に触れたいと

そんな衝動に駆られたのは

いつの日だっただろう


あの日から

長い時間が経ち

いつの間にか君に触れている事が

当たり前となった


その瞬間は

とても幸せで

きっと

今までは知らなかった幸せで


それを失う事がとても怖くて

あたしは

何かを犠牲にし続けた


それが正しいと思ってた



だけど今

君を失ったあたしは

失う幸せと

犠牲にしてきた物を考え

とても怖くなっている


あの日に感じた

衝動を

とても大切な物だと思っていたのに


今では

あの日の事を考えては

ただ後悔するだけ


2001年06月21日(木) 想い出

これからはもう

君の傍で想い出は作れない

あたしにそれはもう許されない


だけど

あたしはこの小さな胸に

溢れる程の想い出を詰めて

君の傍を離れてゆくよ


あたしはこれがあれば

君の傍にいなくても大丈夫だから


過去はその時現実であった物

だから消えたりしないんだよ


君がそれを忘れてしまっても

あたしがそれを覚えていれば

絶対消えたりしないんだ


だからそれは

永遠に存在する物なんだよ


だけど

その時に戻る事は

決してできないけれど


2001年06月18日(月) 言葉

君の傍にいると

なにも言葉が浮かばなくなった


まるで思考回路が止まったかのように


言葉より

言葉にできない気持ちが先走り

なにも言えなくなるんだ


でも

あたしたちの間に言葉など

必要無かったね


君の考えてることは

あたしはすぐ分かったんだよ


もっとも

君にあたしの思いは

伝わらなかったみたいだけれど



最後まで言葉は要らなかったね


あたしにはすぐ分かったよ

君の最後の言葉が


だけど

それは決して言葉になることは無いまま


あたしにそれはとても痛かった

君の優しさが

あたしにはとても痛かったんだよ


2001年06月17日(日) 偶然

会いたいなんて思っても

それを伝えられない


伝えたら君が困るだけだって事

よく分かってるから


でも思いは止まらないよ

決して止まってくれない


苦しいよ

笑えないよ


ただあたしは

君を好きになっただけなのに


なんでこんな思いばかりが

膨張していくのだろう


悪いことなどなにもしてないのに

好きになった人が

偶然君だっただけなのに


2001年06月14日(木) 存在

昨日までは

確かに君はここにいた


急にここに誰もいなくなるなんて

考えた事もなかった


君がここにいなくなる事を

あたしは想像すらしてなかった


本当はいるはずの場所に

君がいない

だから悲しくなる


悲しいなんて

そんな言葉じゃ

到底表しきれない


なんだか

もう

全てが

意味を持たない気すらして


君に依存して過ぎていた

自分に気付き

消えてしまいたいと思った


2001年06月13日(水) 裏切り

君と出会えてよかったなんて

思える時がいつかくるの?


もしそれが現実になるのなら

その瞬間はとても幸せな瞬間でしょう


あたしは君と出会って

何故だか泣いてばかりいたね


それでも

たまに感じる幸せに

君への愛を感じていた


でも

やっぱり

あたしには耐えられなかった

逃げてしまった


確実な幸せを掴む方に

逃げてしまったんだ


それが自分の弱さだと

認めることができなくて


あなたを責め続ける毎日

出会わなければよかったと思うばかりで


きっと

それが間違いだとは

気付いているんだけど


でも

君に愛されなかった自分を

認めたくないんだ


ごめんね

まだ君を許せないんだ


きっとまだ君を愛しているから


2001年06月10日(日) 貪欲

あの頃に戻りたいなんて

贅沢なことを思う



あなたの姿を見るだけで

幸せだったあの頃


あなたの声を聞くだけで

舞い上がってたあの頃


あなたの笑顔が見れただけで

限りなく至福の瞬間を感じてた



気付けば

貪欲になっていき

止まらなくなっている


あたしだけを見てて

あたしだけを思ってて

あたしだけの笑顔でいて

あたしだけ

あたしだけ


苦しいよ



あなたと愛し合うことを

覚えてしまったから

幸せより

苦しいことが増えた



それでも苦しいのは

あなたを好きだからで

離れることなど

出来ないことも

自分でよく分かってる



一体どうすれば

あたしは幸せになれる?


2001年06月07日(木) 笑顔

いつまでも

君の笑顔が

消えなくて


消えずに

残っていて欲しいと

確かに願っていたけれど


それは過去であって

今はただ

早く消えて欲しいと願うだけ


君が笑ったから

あたしは

君に惹かれていった


あんなに大好きだった

笑顔なのに

今ではもう

あたしを苦しめるだけ


いつも傍に

その笑顔があって

あたしは幸せだった


その瞬間だけは

永遠のような気がしてた


でも

記憶だけじゃ

何も意味はなかった


傍にあったからこそ

幸せな

笑顔だったのに


もう

傍にいてくれない

君の笑顔は

その記憶は


ただ

切なくて

苦しい


2001年06月06日(水) 日々

止まらない

あたしは何かを見失ってゆく


見失ってゆくものは

増えていき


あの日のあたしは

それを見て

笑うだろう


それでも

あたしは

見失ったものを

もう一度見つけることができなくて


あの日のあたしの

馬鹿にした声が聞こえる

嘲笑う声が聞こえる



だけど

今のあたしは

明日のあたしを

嘲笑う


2001年06月04日(月)

手をつないでた

一番幸せな瞬間


この瞬間が

いつまでも続けばいいのに


なんて

思った



だけど

その願いは叶うこともなく


その手が離れてゆくのは

あまりにも早過ぎて


あんなにゆっくり

流れた時間が


一瞬で消えてゆくのを感じた



まだ

その手を求めている

あたしが居て


この手を

振り払った

君のことを


それでも

求め続けている


・・・あの記憶に揺られながら


藍音 |MAIL

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