きまぐれをジェット気流に乗せて。...菱安

 

 

メランコリック・メリーゴーランド - 2001年04月23日(月)

いつもそうやって、くだらないことばっかやって
くだばりぞこなったのかい?しょーがねえなあ、全く。
お前の決まり文句もそろそろ聞き飽きたよ。
ほれっ、手を貸すぜ 兄弟―。ああ!もう俺乃お気に入りのシャツがああ!
酒?んなもん買う金なんかあるかよ!タバコ?アンタ、背中に空いた穴で呼吸したいんかい?ほどほどにな、早死にすんゼ。
ああそうさ、いいことなんか何も無いこの街じゃ、俺たちだけがお互いの真実だったもんな。見ろよ、俺の手の震えだってまだ止まらないんだ、くそったれ!
もうじき夜も明ける。そしたら二人でここから出ていくんだ。何度だってやってやるさ。腐ったアイツラの犬にゃあならないぜ、そうだろ?
死んでも負けネエゼ!へっ、ガンバラナクッチャ。
なあ、なんだか見えない螺旋にはまっちまったな。イツからなのかわからんが俺の周りはウソだらけで、なんだかかすれて良く見えないよ。

この長い夜を抜け出せたなら―。
きっとなにもかもうまくいくさ、兄弟!!




...

堕ちる誰かの空の色。 - 2001年04月15日(日)

 低く垂れこめた空。

 重く俺の頭上にのしかかる重圧感に、心が悲鳴をあげている。
 シケタ心を蹴飛ばし、そいつをかき消す為に俺はブーツをわざと音高にし、コンクリートジャングルを歩く。その音はまるでバス・ドラムのように規則的で、やがて俺の魂に響き始める。

 どれくらい歩いただろう? 生まれ堕ちたこの世界を―。
 とりとめの無い事柄と、通りを行き交う人々の喧騒の中を俺はただ、歩きつづけた。
 やがて辿り着くはず、その行き場の無い魂の放浪の果てに。

 少し汗ばむくらいになって、ようやく気付いた。
 俺は迷ったらしい―。
 
 自販機に頭を摩り付け、見上げた空は、グラサン越しで灰色に見えた。


...

Ray of Earth〜 - 2001年04月07日(土)

 氷の世界からやって来た

 なないろの竜神使いが

 ひかりの先へと 宿る


 反対側の世界では

 だけど まだ足りないと

 小人達が騒いでる


 どうしようもないほど

 ロマンテイック

 このグレーな空へ 溶けていくだけだろう


...



 

 

 

 

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