きまぐれをジェット気流に乗せて。...菱安

 

 

DARK ENTRIES - 2001年03月28日(水)

 その夜は何かがいつもと違っていた
 
 それはまるで、世界の時間の歯車が食い違っているかのような、僕の”幻想”という名の孤独だった。
 意味の無い言葉と行動。夜がただ僕を処刑台へと引きずり上げたんだ.
 うな垂れるしかない僕を、容赦無い残酷さと優しさの二つの顔をもった”手”が握り締めるもの。
 拳の指と指の隙間から滴り落ちるのは僕の恐怖。死ぬかもしれない。この行為に意味など始めからなかったんだ!
 その手の中で縮み上がり、今にも押しつぶされそうな神経の瞳は赤く縁取られ、全ての始まりと終わりを映し出す。

 お前は誰だ!−−−−−その名、思い出すまで。
 やるしかない。その拳を翻せ!高く、もっと高く。
 GO AHEAD! RUN THE HAZARD!!
 超えてみろ、その夜を。
 
 その先に、何が見えた?
 


...

Devil said to me "I'm a child." - 2001年03月20日(火)

 朝起きて、バイクに火を入れる。暖機ってやつだ。
 奏でる排気音が、心地良く俺の寝ぼけマナコをノックする。
 全てがうまく行きそうな日。
 うはうはだぜ。
 
 メットをかぶり、ゆっくり皮のグローブに手を通す。
 いつもどおりの”儀式”
 ギヤをローにかちいれ、走り出す俺の背中に、翼の生えた俺の背中に、近所のガキが一言。
 ”うるせえんだよ!”
 ・・・・合掌。
 ふりむきざまに、
 ”死ね!このタニシ野朗が!!”

 って、言えたらいいのにねえ。


...

折れた翼と欲望の扉 - 2001年03月15日(木)

 昨日までの冷え込みが嘘のように暖かい夜。
 全てが狂い出すような予感と、退屈な毎日。
 キリンの群れもお出迎え・・・

 朝日を見る前に、生きていることが罪だというならば、俺は照らし出される罪のまえにコウベを垂れてうな垂れるだけ。
 でもちがう。ソウジャナイダロ?
 俺はその答えを、知りたいと願う。
 それは祈りにも似た、欲望の形。
 
 今日も俺は”生きて”いる。


...



 

 

 

 

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