2010年04月25日(日)
ゴメン、落語じゃなかった
お昼は神保町花月に「なんでもええわ」を聞きに行く。
トーク内容は
「疑惑芸人コホリ」「真面目芸人・遠藤かおる」「修士流・職務質問の対処」「テーマその1:桜」「テーマその2:殺虫剤」「テーマその3:むちゃぶり(かきこみ禁止令のため、お題は割愛)」「テーマその4:ベビーバス」etc。
小堀さんは色んなことを疑われて誤解されているのが嫌だ、ということで色々弁解していくのだが、自ら墓穴を掘って自爆する、というなんだかもう予定調和な結末に。
小堀さんのプライベートについては法に触れるようなことだけはしてくれるな、という最低限のことしかもう望んでないなぁ。
「あの人は、私生活はアレだったが、打って変わって芸には、人一倍真面目だった」みたいなことを誰かが後々言ってくれれば良いけど。
儚い願いだろうか。
それにしても、何で財布にあれが入ってるんだろうか。
これが修士さんだったら引くけれど、小堀さんなだけにこちらも思考が一周回ってしまい、引いたり驚いたりすることなく(それは優しさの表れといえるのか?いや、そんなこといえないよな)なんてことを淡々と思う自分が少し嫌だった。
トークライブは1時間で終わったので、終演後はICI石井スポーツに寄り、登山グッズをわくわくしながら見る。
そして、半蔵門線に乗って三軒茶屋へ。
鶴瓶噺に行くのは今年で4回目。
今回は3階席だったので、関係者で誰か芸能人がいないだろうか結構探したが見つけられなかった。
そういえばmixiニュースで、山ちゃんがAKB48のライブに関係者招待で入ったことをブログに書いたら炎上した、みたいな記事があったが気の毒。
ジャンルは違えど、山ちゃんは舞台の向こう側に立てる権利がある人なのだから、招待される特権があって良いじゃないか、と個人的に思う。
ぴあなりなんなりに並んで自腹でチケットを買う、という正統な手段でライブに行くのに越したことはないけど、一般人と同じラインにいると勘違いしてはいけないだろう。
鶴瓶噺の今年のテーマは「シンクロニシティ」。
偶然が偶然を呼ぶ鶴瓶師匠なだけに、話題が豊富豊富。
その中で特に印象的だったのが
「運が縁を呼び、縁がツキを呼ぶ」
「人と付き合うなら、トコトンその人と付き合うこと。中途半端じゃだめ」。
良い時ばかりだけでもだめ。良い人とだけ付き合ってもだめ。
人と関わる、ということはそういうことなのだ、と。
うーん、今年もさらりと染み入ることをおっしゃる鶴瓶師匠。
その後に、長嶋茂雄氏の目の前をオムツ姿で通り過ぎた映像とかを流しちゃったりもするのだが。
「緊張と緩和」そのものの人生。
初日、一番前に座ってた人が遅れて入って来るツレに「ごめん、落語じゃなかった」というメモを渡していたそうで、そんなんされたら気になるやんか、ということで、急きょ予定になかった「落語」を後半20分ほど披露。
洋服で立ち姿のスタンダップ落語。
鶴瓶さんが「落語をやります」と言った時、客席から起きる笑いが、(鶴瓶が落語?)といった冷やかしの類でなく、(鶴瓶の落語!)という喜びの笑いだった。
それが当たり前なんだろうけど、凄く嬉しかった。
もちろん、私も思わずぐぐっと身を乗り出した。
初日…「長屋の傘」2日目…「ファイティング松岡」3日目…「回覧板」4日目…「青木先生」で、楽日の今日は「オールウェイズお母ちゃんの笑顔」。
落語としてではなく、普通のトークとしてでも聞いたことがある話なのに、何回聞いても笑ってしまう。
この人のファンになって良かった、と、ライブや独演会に行く度に思う。
2010年04月24日(土)
ぬかるみの高尾
友人・マナちゃんと陣馬山〜景信山〜高尾山へ。
5月の八王子八峰登山大会前に2人で行けるのは今日が最初で最後。
ついでにいえば、マナちゃんが18.5kmを歩くのは今日が初めて。
なので、ゆっくりめに7時間〜7時間半を目安に歩くことにしたが、先週の雪と、前日までの雨で、山道はなんだか笑えて来るほどの悪路三昧。
山じゃなくて田んぼの中を歩いてるんじゃなかろうかと思うほど。
結局7時間50分ほどかかった。
でも、どんなに足元が悪くても、山を歩くのはやっぱり気持ち良い。
花が綺麗だとか、珍しい植物があるとか、そういったことを報告し合える同伴者がいるのもやっぱり楽しい。
山に行くようになって、笑いに対する執着や煩悩が薄れていく。
鶴瓶さんや2丁拳銃の単独は優先するけど、土曜日が晴れていたら、山に行きたくてうずうずして、結局山に行ってしまう。
土曜日の晴天は、チケット代をパーにしても惜しくないほどの魔力がある。
…なんてなことを思っているのは事実だが、その思いは果たしていつまで続くのやら。
来年の今辺りは突拍子もないことにハマってるんじゃなかろうか。
五円玉で金閣寺作るとか、マッチ棒でどこぞの橋を作るとか。
2010年04月13日(火)
ブンブン飛ぶ虫は蚊だ
サニムを見に、シアターブラッツへ。
18時35分頃行ったら、既に開場していたものの、席の選択は自由自在。
客の入りは50人前後といったところ。
4月半ばだというのに何故か蚊や小さい虫が会場内をチョコチョコと飛び交っているというカオス状態。
今日の出演者は、サニム首謀者(?)小堀さんを筆頭に、遠藤かおるさん、船越哲志さん、押見さん(犬の心)、さっくん、ヒデさん(ペナルティ)、ケンさん(水玉れっぷう隊)。
チラシにアキさんの名前が間違えて刷られていた件について、ケンさんが「久しぶりというか初めて見たというか」というぐらい、アキさんは小堀さんを激しく怒ったそうで(最後辺りはオカマ口調で)、しばらく小堀さんは、アキさんについて軽いトラウマを覚えているとか。
遠藤さん、船越さん、小堀さんの落語は、先週のCLUB CRAWLと同じ演目。
CLUB CRAWLはお客さんはおとなしかった分、CLUB CRAWLでやった時はうけなかったくすぐりに、ちゃんと反応してウケていたお客さんが多かったのに、ウケたことに驚いている遠藤さんがおかしかった。
ヒデさんはトリで「ハンカチ」。
あの噺の基になってるエピソードは割と強烈なので、他の人がやっても笑えるんだろうかと思っていたが、ヒデさんがやったらヒデさんの「ハンカチ」として笑える噺だった。
作者の手を離れても、演者に可愛がって育ててもらっている感じがして、なんだかこちらも嬉しく思った。
さっくんは、リアルな「田舎に泊まろう」コント、押見さんはノンスモーキン・中尾さんに提供したプレステのコント、ケンさんは綾戸智恵コント。
ケンさん、20年近く芸風と動きが一貫して変わらないところが凄いと思う。
帰宅し、PCを立ち上げたら、@ぴあから「志村魂」のプレリザーブに当選したとお知らせが。
第三希望の10日。
去年と比べたら、ドリフへの情熱はかなり下がってるのだが、去年行ってみて面白かったから良いか。
天王洲遠いけど。
土曜日だから晴れても山に行けないけど。
2010年04月12日(月)
子は鎹
桂文珍師の国立劇場10日連続独演会を見に国立劇場へ行く。
ゲストは鶴瓶師!
14時30分開演と思い込み、それなら午後休でも間に合わないからと一日休を取ったが、よくよく見たら14時30分開場/15時開演だった。
演目は、開口一番が珍念さんの「代脈」→「軒付け」(文珍)→「子は鎹」(鶴瓶)→仲入り→大神楽(柳貴家小ゆき)→「口入屋」(文珍)、という流れ。
上方らしい噺を、ということで文珍師は選んだとのこと。
鶴瓶師は正直なところ、(まぁ今日も「青木先生」かなぁ)なんてな気持ちで足を運んだら、鶴瓶師の番になると見台が取り除かれ、(あれっ、これはまさかの古典?)と期待が高まった(鶴瓶さんの場合、見台でやる時は私落語)。
しかも、演目は2002年9月9日にこの国立劇場でやり、落語に回帰するきっかけとなった「子は鎹」!
(わぁ〜、鶴瓶やる〜(興奮のあまり敬称略))と、毎度のことながらテンション上がった。
私が知っている「子は鎹(または子別れ)」は、子供は母親と一緒に住んでいる設定だが、鶴瓶さんは父親と一緒に住んでいる設定。
無理矢理泣かそうとする感じじゃなくて良かった。
子のこまっしゃくれ具合もちょうどよくて。
文珍師は、時々、言葉の端々にブラックな一面が垣間見えた(^^ゞ。
「口入屋」のサゲの状況はあまりイメージが湧かなくて、教養があればなぁ...と少し悔しくなる。
生まれてこの方集合住宅以外に住んだことが無いので、“膳棚”といわれても、食器棚の親戚ぐらいにしか想像できず…。
母親が出てくる夢を立て続けに見る。
いずれの夢も覚める間際に私の方から、「ぎゅってしていい?」と訊ね、抱き締めに行く。
抱きしめる感触と抱き締められる感触が確かにあり、夢から覚めると寂しさと切なさが募る。
そんな折、柳家花緑師の入籍のニュースをネットで見て、そこに奥さんのお母様が亡くなられたのが4月なので、今まで悲しい思い出だった4月が楽しい思い出となるように、という配慮で4月に入籍した、とあり、それもありだなあと思った。
でも、入籍した日が姑(花緑師の実母)の誕生日というのはちょっと…なんてことも(^^;。
Youtubeで、斉藤和義さんの「ずっと好きだった」を見ると、“あなたへのお勧め”に、ビートルズの「Get Back」が出て来るので、機械のくせに分かってるじゃん、となんだかにやりとなる。
ちなみに昨日の「日曜日のそれ」でも「ずっと好きだった」が流れていた。
「空から日本を見てみよう」のホームページにある「くもじい」と「くもみ」のプロフィールが良い味出過ぎて面白い。
くもみ、バイト中という設定なのに、くもじいとしょっちゅう散歩(というのも変だけど)してて良いのだろうか。
3日、11日と、陣馬〜高尾17kmを歩いてみた。
11日は5時間50分で歩けたから、もう大丈夫だろう。
最近、週間天気予報で土曜日が晴れだと山の用意をしてしまう(12日に有休を取ってたので、昨日は日曜日だけど登った)。
歩いているうちにむかむかしていたことやもやもやしていたことがどこかに消えてくれるから、心身とも良いデトックス効果を生みだしてくれて、しばらく止められなさそう。
2010年04月05日(月)
CLUB CRAWL寄席
仕事終わりで行けたので、CLUB CRAWL寄席に行くため、渋谷へ。
HPからプリントアウトした地図を頼りに行ってみると、住宅街のようなところという意外な立地。
お客さんは15人程度と非常に小じんまりしたもの。
1ドリンク制だったので、早々にカルアミルクを頼み、まったりしながら開演を待つ。
今日の演目は、1.「埴輪」(遠藤かおる)2.「転失気」(鈴々舎やえ馬)3.「2/3の嘘」(船越哲志)4.「替わり目・上(立川志らら)」(仲入り)5.「獅子の子」(小堀裕之)6.「書割盗人」(笑福亭瓶二)、という流れ。
遠藤さんや船越さんは、初めての落語だったそうだが、ここでやれたのならもう次からはどこでも臆せずやれるのでは…と思う。
「2/3の嘘」は2年前に神保町花月でやった「本当の嘘」の元となった作品で、上方落語台本大賞の優秀賞受賞作でもある。
私は「本当の嘘」が非常にはまる作品だったため、元となったものはどんな噺なのか非常に興味があったので、これを聴けただけでも行った甲斐があった。
「埴輪」は二度目、「2/3の嘘」は初見だったが、面白いもので、噺を繰ってるのは遠藤さんや船越さんなのに、ちょっとしたセリフ回しや言葉の使い方で、そこにはいない筈の小堀さんをそこはかとなく感じた。
これは落語特有の感覚だと思う。
噺家さんは一門ごとにカラーが違うのも面白い。
鈴々舎馬風一門はあまり詳しくないので分からないが、志ららさんからは立川流独特の鬼っ子な雰囲気が漂い、瓶二さんからは、鶴瓶さんを思わせる、敵を作らないもっちゃりとした雰囲気が漂っていた。
来月のマントヒヒ寄席、談春さんの筆頭弟子・こはるさんが出るので見に行きたいのだが、その日は陣馬山〜高尾山20km歩行に出る日なので、行けないのが残念。
演者さん達は次回を考えているような考えていないような、という感じだった。
あの秘密結社の集会のようなひっそりとした空気、見ている側は問題ないのだが、出る側にしたらどんなもんだろう。