池袋に出たついでにジュンク堂に寄り、「昔昔亭桃太郎2 『受験家族/寝床』」を購入。
「〜1」には「金満家族/結婚紹介所」が収録されていて、こちらも面白かったが、個人的にはこの「〜2」の方がよく笑った。
「受験家族」は浅草演芸ホール昼席を収録したそうで、客が噺の最中に入り込んできたり、予測したオチを声高に口走ったりし、「客vs桃太郎」の丁々発止なやり取りだけでも十分楽しめる。
普段、私が行くお笑いライブや寄席はずいぶんと紳士的な雰囲気の中で行われているのだなぁということも再確認。
ご挨拶として、以下の文章が歌詞カードに寄せられていた。
以下、引用。
>人間誰でも悩みがあり、辛い事がある。
>落語を聞きに来るお客さんもみんなそうだ。
>だから私は、高座ではお客を楽しませたい。
>悩みを忘れさせたい、辛さを解いてあげたい。
>あぁ面白かったと帰ってもらいたいと、
>いつも思って落語を演じています。
>このCDが少しでもお客様の癒しになってくれればと念じています。
ここだけ読むと、何ともグッとくるが、この挨拶のシメは
>それがストレスたまったりして。
このシニカルな感じがなんともたまらん。
つくづく、昨年11月の練馬は収穫だった。
結局新にっかん飛切落語会のチケットは取れなくてがっかりだったが、7月に高田文夫さんと桃太郎師、遊雀師の三人会が行われるのでこれは抑えたい。
それにしても、桃太郎師と遊雀師をセットで見られる機会が年に二度も組まれるなんて嬉しい限り。
ブラボー、芸協。
ちなみに「〜2」に収録されている「寝床」はあの古典落語の「寝床」だが、中身は完全に桃太郎色満載で、登場人物の一人に鶴瓶さんもいたりする。
サゲも桃太郎師以外の人では出来ない型なので、このあたりは鶴瓶さんの落語に通ずるものがある気がする。
鶴瓶さんと桃太郎師の両方に興味がある方なら、聞いてみて損はしないだろう。
ちなみにお値段はAmazonだと3980円するが、
「落語くらぶ」なら2,000円で買える。