クリムゾンの迷宮

「クリムゾンの迷宮」読了。なんかどっかで聞いたことがある題名だとずっと思っていたのだけど,これってずいぶん昔に角川文庫ででたやつじゃん! ノベルスにグレードアップして発売されたのを買って読んでしまった。"コレクターエディション"と書いてあるが,何か文庫版と違うのだろうか?

ある日目覚めるとまったく見覚えの無い土地にひとり置き去りにされていた主人公..ってあまりにベタな発端だけど,話は面白い。制限された状況の中に,複数の人間がいることが分かり,"ゲーム"に参加するか,"パーティ"を組むのかどうかといった選択を迫られることになる。状況の謎,"参加者"の謎,"主催者"の謎。さまざまな謎の中で,"ゲーム"は進行していく。

読んでいる間に色々と妄想が膨らんじゃって,エンディングに関してはちょっとかたすかしな気もしたけれど,ま,面白いからいいか。
2004年05月22日(土)

第六大陸(2)

「第六大陸」第二巻読了。土木エンジニアリングSFだけど,テーマは技術ではなくプロジェクト管理ですね。「アボロ13」といえば分かりやすいか。

企画,人材,技術上のトラブル,資金繰り,訴訟,反対運動,事故。あらゆる障害を乗り換えて,月面に「第六大陸」を建設するプロセスが描かれる。その中にも多くの人間ドラマが織り込まれていて,上下二巻じゃ足りないんじゃないか気もする。でもこの長さにしたおかげで,非常に読みやすかったのも事実なので,最近の海外SFみたいにやたら大作にしなかったのは正解なのか。ただキャラの作りこみはいまいちかなあ。
2004年05月15日(土)

第六大陸

土木エンジニアリングSF「第六大陸」の一巻を読了(ちなみに二巻で完結)。
月に大規模建設物を作るという目的に向かって奮闘するエンジニアの姿を描くSFですが,なかなか燃えるものがあります。発注したのが,ウルトラ大金持ちの天才美少女っていうのはドーヨと思ったが,読んでいるとあんまり違和感が無かった。そういう話に慣れちゃったかな。オレ。
関係ないけど,本のカバーに書いてある内容を紹介する文章(あれはなんて言うのだろう?)に「第一巻竣工!」とあって,思わず本屋で感動してしまったワタシ。
2004年05月10日(月)

ま2の本日記 / ま2