ユキマークブック。...ゆき

 

 

Go!

足音のひみつ。 - 2001年11月16日(金)

夜の暗さは、
足音を普通より大きく響かせる気がする。
私は足音が好きだ。

家に居て
階下の家族の足音を聞くのも好き。
ひとり住まいの部屋にいて
近付いてくる来訪者の足音を聞くのも好き。

会社から帰るとき
車の通る大きな道から横道に入ると
急に自分の足音が
大きく聞こえたりすることがある。

だらだら歩いている若い男の子の足音が
ずるぺたずるぺたと耳障りなように
足音は、その人の気分や歩く姿を
思ったよりも顕かにしてしまうものだ。

いつのことだったか
自分で思っているよりも
ものすごく疲れたような足音が
しんとした周囲に響いてびっくりしたことがあった。

1日働いた後にでも
首を上げて歩く。
視線をどんどん上にあげると
知らなかったお店の看板を見つけたり、
長方形だと思い込んでいたマンションが
実は階段状の形をしていることに気付いたり、
アパートの3階の窓から
素敵なランプシェードが覗いていたり、
空家の屋根を猫が走っていたり、
車のライトすら吸い込むような
黒いアスファルトを踏む自分の靴だけ見るよりも
よっぽど楽しいものを見ることが出来る。

そんなときの私の足音は
多分同じ時間同じ道を歩いているどの人よりも
楽しそうで元気な自信がある。

疲れてる時に
疲れてる足音がするのは当たり前のこと。
でも、
疲れてる時に元気な足音をさせるのは
結構かっこいいと思う。気概だ気概!




...

名前ってなに? - 2001年11月15日(木)

バラと呼んでいる花を
別の名前にしてみても美しい香りはそのまま。




『GO』を観てきた。
いい映画だった。とても。
私は
役者さんでは窪塚洋介くんが好きで
演劇人では宮藤官九郎さんが好きで
今回は2人が絡んで映画を作ってくれた。
それで、楽しみにしていたんだけど
その期待を裏切らない
更に上回るパワーと、情熱と、意志。

宮藤脚本が、やっぱり素晴らしい。
そして、カメラワーク。
時間の逆行と分断が頻繁に行われるのに
一切混乱なく繋ぎ合わされる見事さ。
驚くほどの出演陣の豪華さ。
これだけの俳優さんたちに囲まれて
ヒロインを演じられる紫咲コウ、運が強い。
まだ芸歴の浅い若い出演者にも
癖のある印象深い人が多かった。

杉原が「在日」であることは
確かにひとつのキーになってはいるけれど、
「在日」や「人種差別」はこの映画のテーマではなく、
「マイノリティー」であることの克服を、
少年が自分の道を見つけるまでの葛藤を、
ある親子の姿を通じてその絆を、
若いからこその純度の高い友情を、
条件を省みずに人を愛せる少女の恋を、描いてるように思う。

ああ、ほんといい映画だった。



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映画の日。 - 2001年11月11日(日)

今日は、木曜に行けなかったので
映画を観に行ってきました。リベンジ。
久々の晴天、12時に起きて
洗濯して
洗いものをして
掲示板を覗いていたら、あら時間がないわ。
15:20に家を出た。

16:10からの『ピストルオペラ』
その後、隣に移動して
18:40からの『トゥーム・レイダー』
渋谷で映画館のハシゴをするのだ。

『ピストルオペラ』は渋谷シネパレス
『トゥーム・レイダー』は渋谷ジョイシネマ
どっちもこじんまりとしていて
完全入替制のきれいな劇場で良かった。
椅子の座りごこちもいいし。
どちらもドリンクホルダーがなかったのは残念。

『ピストルオペラ』は映像に惚れ惚れ。
きれいだー・・・。
着物の柄もハイセンスでクール。
山口小夜子も謎っぽくていい。
そして隣に座ってた男の人がすごくかっこ良かった。
ぜひまたどこかの映画館でご一緒したい。
そしたらもう運命の人ね。
あら話が映画からずれたわね。
それなのにそれなのに
野良猫が笑顔でいられないのはどうして?
ぽーんと放り出される、私。
ビデオで観ても、だめなタイプの映画だと思う。

『トゥーム・レイダー』は
プレステでめっちゃはまったゲーム。
クリアした時の達成感といったら!!!!
でも、『3』は出だしで詰まって
その後、手がつけられていないんだけど。

1作目の『トゥーム・レイダース』では
レイラ・クロフトだったのに
それ以降は世界標準でララ・クロフトと訳されて
今回の映画でやっと慣れた。
アンジェリーナ・ジョリーははまり役。
この人じゃなかったら
映画観に行こうかな、って気にならなかった。

『インディ・ジョーンズ』が楽しめる人なら楽しめる
よくまとまった娯楽アクションでした。
アンジェリーナ・ジョリーのプロポーションだけでも
一見の価値アリ。いいなあー。

今度の木曜は、『GO』と『メメント』を観に行く予定。



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分不相応。 - 2001年11月10日(土)

ううーん・・・。

私は
優しくないし
立派でもないし
特に人より優っているところなんてなくて

逆に
欠けているところや
至らないところや
いいかげんなところがものすごく多いんですよー。

自分がしたいことしかしないし
興味のないことには見向きもしないし
だから。

だから、お願い。
私は私以上でも以下でもないの。



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携帯メール。 - 2001年11月06日(火)


[件名:元気?]
[本文:毎日遅くまで]

毎日遅く迄
がんばっているようだけど、大丈夫?
たまには息抜きや手抜きも必要かもーー!
うまくいかない時は
ちょっと視点を変えてみて


『狼』のお知らせとともに、朝、届いたメール。
10月半ばから
自宅も毎晩留守電だわ
メールもこないわの娘へ、
1度母に、会社から電話して
忙しいことを伝えていたのでそれを聞いたのであろう
父親からの携帯メール。
すごい、と思った。

うちは、愛されているのはすごく良く分かっていたけど
基本的に「誉める」ということがない家庭で、
成績にしても生活態度にしても
改めるべきところを注意されることはあっても
誉められることはなくって。
ましてや、心配なんて、
言葉に出されることはなかった。

風邪を引いて、熱を出しても
あったかくして、病院に抱えて連れて行かれて
その行動でどれほど心配してくれているか分かるけど、
実際にかけられる言葉は、風邪を引いた原因へのお叱りだった。

実際には、言葉がなくっても
どれほど愛されてるか
どれほど甘やかされてるか
どれほど心配されてるか
ちゃんと伝わってて自信があったので、
別に言葉がないことはなんとも思っていなかったけど、
一緒に住んでいたら
絶対に、こんなメールは一生もらえない。

離れているから余計に心配で
でも電話では多分言えないんだろう。
そんな言葉を
すっと短くまとめて
要点だけダイレクトに伝えられる携帯メール。

私自身が、
先だっての悪徳不動産騒動がなければ
おそらくずっと持たなかったはずの携帯。
父も、携帯を持つようになってまだ3ヶ月ほど。
(携帯歴が一番長いのは母だ・・・変なうち)

別にあってもなくても困らないものだけど
あると便利、ということだけでなく
こんな一面もあるってことを知った。

このメール、多分しばらく消せない。


...

連休の無駄なんだか有効なんだか良く分からない使い方。 - 2001年11月04日(日)

どうも長い間、
微熱が下がらず
体のだるさが抜けきらないまま、
楽しみにしていた連休も終わってしまった。

持ち前の扁桃腺が腫れたわけでもなく
ただただ体がだるい状態は
続いてみると思ったよりもしんどくて
気分も滅入ってくる。

連休の二日目は
まるで人形のように眠った。
多分、誰かが側にいたら
その人が逆に心配になっただろうような眠りかた。

土曜日は、
19時くらいから眠り、
0時に目を覚まして電気を消して
次に起きたのは翌日13時過ぎ。
この時点ですでに
18時間眠っている。

喉が渇いていたので
カルピスを作って飲んで
TVをつけたけど面白いものはなくって
そのまま意識を失って・・・次に目覚めたのは15時。
(18h+1.5h=19.5h)

TVを消して、またそのまま眠る。
次に目覚めたのは18時半過ぎ。
またTVをつけて、『サザエさん』を見るとはなしにかける。
で、最後まで見ることなく
またも眠りにつく。
(19.5h+3.5h=23h)

次に目が覚めたのは22時過ぎ。
ぱたぱたとチャンネルを変えて
結局『土曜ワイド劇場』を
話の途中から見出す。
ベッドに横たわったまま。
今回はさすがに長く起きていられて
残り45分エンディングまで見て。
そしてまたすーっと意識が遠のく。
(23h+3.5h=26.5h)

次、1時に一瞬目を覚まし、
テレビと電気を消して、
(26.5h+2h=28.5h)
7時半に目を覚ます。
(28.5h+6.5h=35h)

うつらうつらと夢と現実の狭間で
タイマーセットしてある『トクダネ!』の
オープニングを見たような見ていないような。
そして、11時。
井森美幸と榊原郁恵がお料理している。
(35h+3h=38h)

うわっ。
こうやって合計してみるとなんて睡眠時間!
もともと眠るのは好きだけど
それにしたって眠りすぎ。
そのままお布団のなか
目を閉じたり開けたりしながら過ごして
11時半過ぎに
まさに「身体を剥がすようにして」ベッドから抜け出て
会社に向かったのだった。

ほんとにたくさん夢を見た日だった。




...

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