ユキマークブック。...ゆき

 

 

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早着替えのヒミツ。 - 2001年10月31日(水)

夜遅くの電車に乗って帰ってきて、
家の最寄り駅に降り立ったのが0時過ぎ。
駅前の三和銀行で
看板の取り替え工事を行っていた。

三和は来年の2月には
東海と合併してUFJ銀行とやらに変わるはず。
なんで今ごろ
わざわざ看板を取り替えるんだろう・・・?

そんなことを思いながら
トラックの荷台から
クレーンで引っ張りあげられるその看板を
ぼんやりと目で追いつつ通り過ぎようとしたとき
はっと気がついた。
もしかして、
長年の謎を解く現場に来合わせたのかも!

巨大な三角錐の看板、
面の広い両面は、いつもの白とグリーンの三和の看板だけど、
面の狭い背の部分は、何も書かれていない臙脂色。
そう、UFJ銀行のイメージカラーは臙脂色のはず。
そう気付いて、『三和銀行』と書かれた部分に目を凝らせば、
その下にうっすらと透けて見える半円形のマーク。
シールのように剥がれるのかなんなのかわからないけれど、
この看板は、来るべきXデーに向けて
一晩で化粧直しをするための下準備なのだ。

思えば、トヨタの販売店の一部が
NETSに変わったときにも驚いた。
なにしろ、一夜にして、看板も店舗の外観も
見事にNETSカラー、NETSのロゴに変わってしまっていたのだから。
全国のトヨタの販売店数を思うと
どうやって一夜にして模様替えできたのか
夜中に急遽足場を組んで、
ペンキをぺたぺたやっているのを空想しては、
それだけのニーズに応えられるペンキやさんは、
日本中探しても足りないんじゃないかとか
そんなことを思ったりしていた。

そうか、こうやって、
早着替えをするための準備を
何ヶ月か前から徐々に進めているのね・・・。
謎が解けてみればあっけないような気もするけど
昔ふと湧いた疑問が
何年も経ってから偶然解決するなんて
なんだか不思議に嬉しい気持ちになったのでした。

Xデー前夜の0時過ぎには
今度こそ早着替えを目撃するために、
三和銀行前に陣取る私の姿が見られるかもしれません。




...

お風呂の入りかた。 - 2001年10月25日(木)

このところ、各セクションから何人かが集まって
おっきい取り組みをしてるプロジェクトがありまして、
うちのフロアにもその絡みで
別のセクションの方が仕事しに来ていたりします。

今日はその方(H氏・男性・既婚)が、
なぜかお土産に、ネット入りのみかんを持ってきて
「ゆきさん、はさみ。はい、ネット切ってー」と言って
みんなに1個ずつ配ってくれたのでした。
机の上に置いていたそのみかんを
21時過ぎておなかが空いた私が皮を剥いていると、
帰ろうとしていた上司Y(女性・既婚)が話を振ってきたことから
今日のワタクシの受難が始まったのでありました。

上司Y「お風呂で食べるみかんって、美味しいよねー」
ゆき 「お風呂でみかん、食べたことないです」
上司Y「え!?食べるでしょうー」
H氏 「いや、それは食べないでしょう」
ゆき 「そうですよねえ」
上司K「Yちゃん、それは、冷たいみかんなの?」
ゆき 「お風呂にみかん持って入ったらぬくくなりそうー」
上司K「冷たかったら、まだねえ。皮をお風呂に入れるといいし」
ゆき 「待ってください。みかん風呂ってそういうもんじゃないでしょう?!」
上司K「あら?そう?」
ゆき 「お風呂で冷たいみかん食べて、その皮をそのまま入れるんですか?」
上司K「違うの?」
ゆき 「違いますよ!溜めて乾かしておいたのを、ある程度まとめて
    手ぬぐいとかに包んでお風呂に入れるんですよ」
H氏 「そうだよねー、そういうもんだよねー」
上司Y「まあ、でもみかんは食べるのよ。窓際に置いとけば
    そんなにぬくくはならないわよ」
ゆき 「窓際・・・うーん」
上司K「私、ちょっと違うけど、お風呂に入るとできることがあるわ」
上司Y「なあに?」
上司K「熟睡できるの」
全員 「はあ!?」
上司K「1時くらいにお風呂に入って、はっと気付くと6時とか・・・」
上司Y「ぶくぶくぶく・・・ってならないの?」
上司K「ならないわよ」
H氏 「もう、お湯が水になってませんか」
上司Y「風邪引くわよー」
上司K「そりゃ冷たいわよ。冷たいから目が覚めるのよ。
    親とかは、ぶくぶく・・・を心配して頼むからやめてって言ってたけど」
ゆき 「普通、熟睡かどうかはともかく、お風呂で寝ませんよ・・・」
上司Y「いや、寝るけど、5時間は寝ないわ」
ゆき 「寝ますか!?」
上司Y「寝ないの!?」
ゆき 「眠くなる時はありますけど寝はしませんよ!」
上司Y「みかんも食べない、眠りもしないって、
    じゃあ、ゆきさんはずーっと緊張しながらお風呂入ってるの!?」
ゆき 「ちゃんとリラックスしてますよ!」
上司Y「えー???あ、もう21時半になっちゃう、帰ろうっと」
上司K「あははははははは」
H氏 「たかがお風呂の入り方で、
    なんでゆきさんがこんなに質問責めになるんだろうねー、可哀想に」
上司Y「じゃあねー、ゆきさん、お風呂はリラックスしなさいよ」
H氏 「あははははははは」
ゆき 「いやだから、私はリラックスしてますって・・・。
    っていうか、まるでこれじゃあ、
    私のほうが変みたいな話の終わり方じゃないですかー!」
上司K「そうねえ。まあ、熟睡するのは変かも、っていう自覚はあるわよ」
先輩W「いやー、でも明らかにゆきさんが変な人、っていう扱いでしたねー」

・・・わたし、間違ってないもん。
せんぱいたちがへんてこなんだもん。



...

かっこいい女たち。 - 2001年10月24日(水)

うちの会社には、
素敵な先輩たちがたくさんいる。
今は、男性も全社的には増えたけれど
もともとは女性社員が大半を占めていて、
まだ会社が出来て9年くらいの新しい会社でもあり
「女である」ことは
仕事には何の影響ももたらさない。

人事制度も変わっていて、
自分で半期の目標を設定して仕事をし、
期末にはちゃんと
評価して欲しい点をアピールする場を与えられる。
「課長」「部長」という役職がないため
上司との垣根もあんまりない感じ。

もちろん、問題もいろいろあって
問題意識のあるひとや不満のあるひとから
あれやこれや聞かされることもあるけれども、
私個人に関して言えば
とても居心地のいい会社だと思っている。

私のいるカンパニーは
社内で1番女性が多くて、
例えば私のいるセクションは
部長に当たる人以下12名が全員女性。
名古屋にいたときも、
今は男性がひとり居るけど
入社した時は名古屋支社全員が女性だったりして
いつも私のお手本になってくれるのは
かっこいい素敵なお姉さんたちだ。

結婚しているひとも
おかあさんでもあるひとも
独身のひともいろいろで、
仕事がパキパキできる。
そして、みんなとてもきれい。
誰のためでもなく
自分のためにお洒落をして、
バリバリ仕事をこなしていく。
そんな先輩や上司の姿は、すごく素敵だ。

うちの会社は個人のスキルや資質が高くて
だからあんまり育ててもらうにはいい環境ではない。
でも、教えてもらうんじゃなくて
先輩たちから私は何かを盗んでいきたいし、
受身でいるんじゃなくて
真似したいことはどんどん訊いていけばいいと思ってるし、
そうやって、少しづつでも
先輩たちみたいにきれいになっていきたい。

彼女たちも私も、
仕事に生きる女になりたいとか
キャリアを積んでいきたいとか思っているわけじゃなく、
多分それがいいと思えば
結婚とかでさくっと辞めたりすると思う。
これまでも、趣味に専念したいから、という理由や
昔からの夢を叶えたいから、という理由で
辞めていった先輩たちも居て。

うちの会社ではそんな意識が全くなくても、
社会的にはこんな話をすると、
「キャリアウーマンがたくさん居るんだね」とか
的外れな感想をくれる人が多い。
男のひとが、きちんと仕事をしてたって
「仕事に生きてる」とは言われないのに、
女のひとが、きちんと仕事をしていると、
人生の主目的を仕事においているようにとられるのは
やっぱり男女差別なのかなあ、と思う。
女には、仕事以上に大事なものが
ほかになくてはいけなくて、
仕事を人生と並列に考えていいのは男だけみたい。

先輩たちがかっこいいのは
仕事は仕事でちゃんとしていて
それは結婚までの腰掛けでもないし
適当にお金がもらえて遊べればいいという
いつか誰かと結婚したら辞めることを前提にしたものでなく、
今、自分に与えられた仕事に責任を持ってやっていて、
それでいて、女性であることの楽しみを
仕事のために失ったり犠牲にしたりはしていないところ。

仕事は人生の取り組みの中で1番でも2番でもない。
仕事は、仕事に過ぎない。
手も抜かない。
頑張り過ぎない。
やるべきことはやるけど、やり過ぎない。
立派なことではないけど、大切なこと。



...

伝えたいこと、伝えるべきこと。 - 2001年10月21日(日)

ほんとうは
誰かに何かを伝えるなんて
無駄なことなのかもしれない。

本当に伝えたいことなんて
言葉をどんなに尽くしたって、
結局はたった一言なのかもしれない。

例えば
暖かい気持ちを受取った時の「ありがとう」

例えば
深夜の闇の中
体を折って泣きながら呟く「辛い」

例えば
心がものすごく相手を求めた時の「大好き」

例えば
相手の幸せが自分でもほんとうに嬉しかった時の「おめでとう」


私が放っている言葉の殆どは
近くはあるけど的確ではない曖昧な飾りみたい。


...

自分にはできないこと。 - 2001年10月12日(金)

今、『AsianJapanese』という本を
読んでいるんですけれど
まだ、『1』のほんの第2章くらいまでしか読んでいないのに
胸が締め付けられるような
それでいて、羨ましい気持ちで仕方ない。

私の読む本の中に、
ルポルタージュの類は実はすごく少ないのだけれど
どうしてだか
こういった、旅人の姿を追った本は
引き寄せられるように手にとってしまう。
どうしてなんだろう?

それは多分、
自分がすごくやりたいのに
絶対できないことだから。
旅から旅へ、
今の安定した、明るい生活を捨てて
それは暗い闇の中を手探りで進む旅だ。
手探りで、求めているのは、新しい自分。

現実の私は
今の生活にものすごい不満もないし
自分が何かを我慢しているとも思わないし
閉塞感に悩まされることもない。
ぽんと期限のない旅に出てしまったひとは
日本での生活を捨てる決意のできたひとだ。
私には
そうするだけの勇気も
どうしてもそうしたいだけの理由もない。

そして、女であることも理由の一つ。
女であるというだけで
どうあっても旅の危険度は増す。
それは、例えば、
残して行く家族の不安を高めるには充分な要因であり
それだけの心配をかけるわけにはいかないとも思う。

そして、自分自身の弱さ。
日本では
そうそう行き当たることのない
置き引きや脅迫が
生きるための当たり前の手段になっている国がある。
そこには、悪意のない害意が多くあって
やさしくされることに慣れきった私のもろい精神は
おそらく持たないと思うのだ。
だまされるほうが悪いなんて
だまさないと生きていけないなんて
そんな辛い常識には、長くは耐えられない。

そんなことを思いながら
本を鞄にしまって駅を出ると
ロータリーで男の子達が数人で
『明日があるさ』を唄っていた。
いつも唄っている、2人組の男の子達に加え
聴いていたんだろう男の子達も加わって
広いロータリーを横切る間ずっと
力強く歌声が響いていた。

楽器の出来ない私には
ああやってのびのびと歌うこともできない。
楽器ができたとしても
恥ずかしい気持ちが先にたって
やっぱりああして歌うことはできないんだろう。
臆病な私。

やりたいけれど
できずにいることがきっともっとたくさんある。
いつかできる日がやってくるのか
このまま一生を終えるのか
やりたいことを全部やれる人生は多分少ないんだけれど
やりたくて、やれるチャンスがあるのなら
ひとつづつでも取り組んでいきたいと思った。



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瞬間写真展。 - 2001年10月06日(土)

今日はね、
全世界を巻き込んだ
すごく楽しいイベントの日で
私も滑り込みセーフで
参加させてもらいました。瞬間写真コレクション。

今日、10月6日。
日本標準時間12:00+18:00+24:00に
参加したい人が
それぞれの場所で思い思いのものをカメラに収めます。
同じ時間にたくさんの人がシャッターを押すんです。
ね、それだけで、どきどきしませんか。

昨日、大好きな深夜特急に乗ったら
この写真展の吊り広告が出ていて、
開催日前日で、もうだめかなあー
でも、どうしても参加したい。と思ってメールを出したら
夜遅くだったにもかかわらず
快く参加OKのお返事をいただいて
デジカメの電池を充電して
今日1日、わくわくした気持ちで過ごしました。

いつもいつも
会社から帰る電車から
実家へ向かう最終の特急から
たくさんのちいさな窓の灯りをみては
そこに灯りの数の分だけの家族と
さらにそのひとりひとりの生活があって、
私と同じように笑ったり悩んだり涙をこぼしたりしているってことが
どうしても、ほんとうのこととは思えなくて
不思議でふしぎでフシギで。
私が知らない、たくさんのひとたち。
そのひとたちが、ほんとうに暮らしているってことを
この写真展は写し出してくれるかもしれない。

写真展が公開されたら
リンクさせていただけるようにお願いしてみますね。
お楽しみに。




...

映画を観に行こう。 - 2001年10月03日(水)

積極的に、外へ出ようと思って
この間から、友人の誘いは断らないようにしています。
でも、都内に友人は殆どいないので
それでも自ずから出掛けられるようにと
何年ぶりかで
映画の前売り券を買ってきました。

もともと映画は割と好きで
でも引っ越すたびに映画館を探すのが面倒。
まだ東京の映画館は
ひとつも行ってみてない。
きっかけを作らないと
行かないまま日々過ごしてしまいそうなので
まあ、いい機会でしょう。

大阪で良く行ったのは、3ヶ所。
コークステップホールと
ソニータワーの地下、Loftの地下。
ツボな映画をかけてくれて、
好きでしたね。
後は、梅田のピカデリーかな。

今は、そんなにどーしても観たい!っていうのは
ないといえばないんですけども、
観に行ってもいいかな、ってレベルで、4枚購入。

そのイチ。『TOMB RAIDER』
これはですね、ゲームがめっちゃ面白いんです。
学生の時なんて
ゼミ以外はさぼりましたね。
ずーーーーーーーーーーーーーーーーーっとやってました。
アンジェリーナ・ジョリーが割とイメージ通りだし
スタイルが抜群なので(←おやじ発言)
普通に楽しめそう。
『インディ・ジョーンズ』とか『グーニーズ』とか
懐かしドコロを彷彿とさせそうで。

そのニ。『ピストルオペラ』
いや、CMで、
江角マキコの脚がきれいかったから・・・(←更におやじ発言)
タイトルのフォントも好きなんです。そんな理由かい。

そのサン。『GO』
窪塚洋介くん、結構好きなんです。
はじけた感じが、いいでしょう?
男前ぶってないとこもいい。
『池袋ウェストゲートパーク』でご贔屓リストに載って
今回山崎努さんとのぶつかり合いを楽しみにしてます。

そのヨン。『YAMAKASI』
これは、観に行きたいんです!とっても!!
CGなしで体で勝負、そういうのにすごく弱い。
いや、スポーツが好きとかじゃないですよ。
限界超えたものが好き、といいますか・・・。
息も付かせぬスピード感が味わえそうで
楽しみ〜。

誰か、一緒に行く?(笑)



...

龍と狛犬。 - 2001年10月01日(月)

今日は、ワンタンの実にする
豚ひき肉を西友に買いに行って、
その手前の小さな服屋さんで
龍と狛犬のタンクトップを買いました。

龍は、臙脂色。
狛犬は、黒。
私は、和柄、中華柄に弱い。

今日は
ピンクのプルオーバーを着ていたせいか
お店のお姉さんには
「いらしたときには
 可愛らしい系がお好きなのかと
 思っていたのに意外ですね」と
勧めようとしていたらしい
フリルのついたニットを手に苦笑された。

もう、タンクトップ1枚では
さすがに外を歩けませんが
早く着て、お出かけしたいなー。



...

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