I.W.O.活動日誌

2002年11月30日(土) 怒り!!!

「ハリポタ」の楽譜は早速火曜日に届いて、あまりの早さに感心したが、
スコアをパラパラめくって、もういろいろな箇所に落胆していた。
交響組曲と題しながら、シンフォニックな楽しさが想像できなかったのだ。
きょうそれを団員に演奏してもらったら、本当にその通りだった。
スコア面は素人目にはつまらなく見えても、吹奏楽界に名を馳せるスミスさんの
編曲だから、そうひどいこともあるまいとたかをくくっていたのに。。。
(もっとも私が気に入ってるわけでなく、好んで演奏する人が多いという意味だが)

50分ほど悪戦苦闘した結果、こう叫ばざるをえなかった。
「この楽譜、作りかけなんじゃないの?!!」
また後でいろいろ書き足して完成しようと思ってたのに、
うっかりそのまま出版してしまったとしか思われない。
この程度の編曲で、完成品として値段をつけて売り出すなんて信じられない。
手違いで、作りかけのまま印刷し、売り出してしまったに違いない。
オーケストレーションに最も不満で、作りかけだと判断した理由なのだが、
曲の選び方、メロディーの扱い方についても、不満はいくつもある。

先日の「リングズ」の編曲もそうだし、こんなんでなぜ金が取れるのか不思議である。
素人が趣味で編曲したのと大差ないではないか(劣っているかも)。
著作権料も安くはないだろうに、それも無駄づかいしているようなものだ。
以前にやった「タイタニック」でも「スターウォーズ エピ1」でも、
途中まではがまんしてそのまま使ったけど、ラストの部分を入れ換えた。
アメリカの出版業界はいったいどうなってんだ、と大がかりな怒りにまで発展する。
我々には買って演奏するまで中味を確認しようがない、
それを大々的に宣伝して(少なくとも「交響組曲」は誇大広告だ)、
実は中味がこんなんでは、詐欺、ぺてん、大泥棒である。

しかも、なんとか使えるようにならないだろうか、と頭を悩ませ始めて、
休日をつぶすことになる、、、まったくひどいやつらである。
これで金儲けしているプロなら、もっとしっかりやれぃ!!
誠実さもない上にセンスも乏しいやつらめ!!

つまらない楽譜を試奏してもらった時は、はなはだ不愉快になるのである。
試奏してもらわなければ何も確かなことはわからないから、必要悪とはわかっていても、
貴重な週1回の練習を無駄にさせてしまったな、と申し訳ない気分にさせられるのだ。
しかも、今後どうしたらいいか、途方に暮れ、混乱してしまうのだ。
「ハリポタ」に時間を費やしすぎて、30分しかなくなった残り時間に、
「I Got Ryhthm」と「ぐるりよざ」をざっと通したけれど、
なぜか聞こえてくる音も冴えないし、半ばやけ気味みたいな練習になってしまった。


最近、きょうほどひどくはないにしても(きょうは積年の不満の頂点である)、
こういうことが続いていて、やっぱり路線転換すべきかなぁ、とも考えさせられる。
もう話題の映画音楽はあきらめて、普通の吹奏楽曲を選ぶか、ということである。
しかし、ずっと前からちらちら考えているけれど、
日本人作曲家の曲なら思いつくけれど、そればかり並べるのもまずい気がする。
外国人作曲家の適度ないい曲(オリジナル曲)を私は見つけることができてない。
オーケストラ曲のアレンジだと、パーカッションの多い曲になかなか出会えない。
パーカッションが多いので喜ぶと、それは超難しかったりする。
こんなわけで、第1部のメインの候補曲はわりと簡単に出てくるのだけれど、
1曲目、2曲目の曲選びには毎年苦しい選択と決断を強いられているわけだ。

・・・定演のことはそれとして考えるにしても、
「ハリポタ」は子ども会の行事に使いたいので、とりあえずちょっといじってみるしかなさそうだ。



2002年11月24日(日) 「ハリー・ポッター」が浮上

ジョン・ウィリアムズ自身が吹奏楽編曲した「ハリポタ」の組曲が出るそうである。
グレードがそのカタログの最高水準の6なので大変そうである上に、
発売予定が12月下旬では、ちょっと練習時間が心細い。
もしやるなら、来年か再来年じっくり取り組むべきだろう。
前から出ていてどうしようか迷っていたスミス編曲の「交響組曲」の方は、
グレード4で、6曲メドレーの8分間のものらしい。

たまたま、「ヘドウィグのテーマ」の録音だけ持っていたので、聞いてみたら、
プロコフィエフ調の、実におもしろい曲である。
この曲だけでもいいぞ、と思ったら、これだけの楽譜もあったけれど、
グレード2では、優秀な団員たちは満足してくれまい。
こうなると私はブレーキがきかなくなるので、さっそく自転車で2軒のCD屋を回り、
前作と新作のサントラ盤を手に入れてきて、楽譜収録曲を中心に聞いてみた。
映画も、DVDで家族が見ているところをところどころ覗いた程度なので、
大しておもしろい曲に思われないままでいたけれど、
サントラを聴きながらメドレーを思い描いていると案外おもしろくなりそうである。

とりあえず、「交響組曲 賢者の石」を取り寄せることにした。
あくまでも編曲次第なのだが、ま、もしつまらなくても子ども会には使えるだろう。
昨日新作が封切られたばかりなのに前作のメドレーではなぁ、、という懸念も、
新作のサントラ盤を聴いて少し緩和された。前作と同じ曲もあるからである。



2002年11月23日(土) 曲探しの1日

休日なれど午前中出校したついでに楽譜をいろいろ漁ってみたけれど、
すぐにやれそうな適度なものは見つからなかった。
保科洋の「愁映」のパート譜を持ち帰ってきたけれど、
生徒の手書き譜で見づらい上、当時なかったパートのは抜けていたりする。
いずれにしても、「ぐるりよざ」とセットにするには、、、ちょっと疑問だ。

午後に帰ってから楽譜検索をいろいろやってみた。
「スターウォーズ エピ2」の楽譜が出ていた。意中の「愛のテーマ」も入っている。
ところが、演奏時間が3分21秒となっているのはどういうことか。
3曲メドレーがこれでは慌ただしすぎるし、
「愛のテーマ」もじっくり演奏させてもらえるわけではなさそうだ。
「ロード・オブ・ザ・リング」の別編曲も出ているようである。
2曲メドレーでこちらは買って試してみてもよさそうである。
最近やっていたものから部分的に採用して、合成することができるかもしれない。

それから、瀬氏のHP(「はかなき人生」を手に入れたところ)に行って、
「白鳥の湖」メドレーが5種類出ていたので、サンプルmidi を聞いてみた。
しかし、今ごろからこんな長い、しかもワルツの入ったメドレーを仕上げるのは難しい。
今回はメインの曲探しではないので、ラヴェルとかR.シュトラウスとかは避けて、
シャブリエの「ポーランドの祭」あたりも適度かな、と思って聞いていたけれど、
残念ながらこの曲は、打楽器は4人いれば十分のようだ。


第1部の曲対策が決まらないので、ちょっと早いけれども、
2月の子ども会の行事用に、「久石譲作品集2」を試奏してもらうことにした。
今年買っておいてくれたけれども、使わずじまいになりかけていた楽譜である。
前にやった「久石譲作品集」と抜粋合成して使おうと思う。

きょうの「ぐるりよざ」は、第1楽章の速いテンポのところだけを最初にやって、
それから冒頭からやるうちに、2楽章もピッコロにソロを吹いてもらって、
全曲を初めてカットなしで通すことになった。
そういう予定ではなかったのだが、時計をにらんで残り時間を数えているうちに、
そういう成り行きになってしまったのである。
とにかく今は、それぞれに練習課題箇所を見つけてもらって、
個々の練習をしっかりしてもらわなきゃならない。
速いテンポのところは今はまだ苛酷に思う人もいるかもしれないが、
今から早くしておかないと間に合わない。



2002年11月16日(土) ロード・オブ・ザ・リングは却下か

今週はちょっと腰痛が気になる週で、きょうも腰の重い1日だったが、
練習前の倉庫からの打楽器運びの人手が足りなさそうなので、
いつもはできるだけ関わらないようにしているけれど、加わらざるをえなかった。
ま、あんまり腰の負担になるようなものは運ばないようにしていたけれど。。。
「打楽器出します」とか「倉庫へお願いします」とか、全体に声をかけるようにすると、
全体にもっと動きがよくなるかもな、、、と思った。

「イマジン」「ABC」「I Got Rhythm」をひと回りかふた回りやってから、
先週の続きで、「ロード・オブ・ザ・リング」をやった。
1カ所、そうおもしろくもないし楽譜に不可解な指示のある部分をカットして
やってみたけれど、やっぱり、全体にそうおもしろくはない。
映画を見ていたときは、映像もすごいが音楽もすごいと思ったけれど、
この楽譜があんまりおもしろくないのは、編曲のせいか、
もともと吹奏楽にむかないのか、そこまではわからない。
とにかく、ただメロディーを追っているだけという感じは否めない。
この映画のパート2が来年の2月か3月に封切られるようだから、
タイムリーかと思ったのだが、残念である。
次なる期待はスターウォーズのエピ2なのだが、これも、
「愛のテーマ」か「エンド・タイトル」をじっくり編曲してくれてればいいけど、
つまみ食い的で、めあての部分をあっさり編曲されていてはおもしろくない。
とにかく、また新たに「ぐるりよざ」の前に置く曲を考えなければならない。

「ぐるりよざ」1楽章は、速い部分のアンサンブルを中心に練習した。
なかなかすっきりと前進しない。苛酷な要求だけれども。
とにかくホルンを補強したい。多すぎてもいい。2人ではつらい。



2002年11月09日(土) 「ロード・オブ・ザ・リング」の試奏

久々に、「アニトラ」「君の瞳に・・」「ABC」をやった後、
すべての時間を「ロード・オブ・ザ・リング」に費やした。
この楽譜は、先週箕輪氏が持ってきてくれたのを1万円で買ったのである。
映画がヒットしてから最初に出るメドレーは編曲が手抜きだとは思いながら、
とりあえず、これしか出てないわけだから、ぜいたくは言えないのである。
これが堂々と使えそうなら、来年の定演の第1部の曲目が決めやすくなる。
けれども、この楽譜のスコアを見ながらサントラ盤を聴いてみても、よくわからない。
どの部分が使われているかもはっきりわからないし、
わかっても、おもしろい対旋律が入ってなかったり、オーケストレーションにも疑問。。
それで、とにかくこの楽譜のまま音を出してもらうことにしたのである。

結果は、なかなか微妙である。
これはこれで、真剣に作ってみればおもしろそうな雰囲気もある。
けれども、ホントに使うとなれば、多少書き換えたりカットしたりする必要もありそう。
スターウォーズのエピ2に期待したい気持ちも一方であるし。。。
要するにまだ決定しがたいということだ。



2002年11月03日(日) 市民音楽祭

出番は4時過ぎだし、集合は3時ごろでよかったとはいえ、
私自身はこの日、学校関係の吹奏楽祭の日でもあり、早朝から楽器運び、
昼休みは約1時間の混成バンドのステージ練習、
そのまま午後1番の約30分間の本番を振った。
音楽祭の演奏よりもこっちの方がうんとハードである。
何しろ、こちらのメインは、リードの「オセロ」全曲である。
しかも、演奏者は13校から集まった希望者で、
6回の練習しかしてなくて、しかも、前回の練習は明日の指揮者がやったのである。
こういう状況で指揮台に立って振っていると、ホントに引っ張ってるという感じがする。
油断すれば一挙に破綻してしまいそうなのを、ぐっと信頼して手綱をたぐってる感じだ。
これはこれでなかなかの緊張感を伴った楽しい仕事である。

でも、「オセロ」自体はどうしても消化不良なので(しょうがないことだ)、
ぜひ、再来年の(今めざしている定演の次の)定演で取り上げたいものである。
10年ほど前に、第3楽章までを定演でやっているが、
今回の混声バンドの活動のおかげで、またいろいろいいところを発見したからである。
そんなことを妻に話したら、それはいいけど、今年の曲もまだ決まってないよ、
と言われてしまった。たはは、、、
明日の指揮者の箕輪響が、「ロード・オブ・ザ・リング」の楽譜を持ってきてくれるはずだが。。。

さて、帰りの楽器の片づけや運搬を他校の先生にお願いするので、
その手筈を整えてから、岩倉の会場に車を走らせる。
もうすでに脚腰が痛くてたまらないけれども、ま、何とかなるだろう。

さて、「利家とまつ」はなかなかの緊張ものである。
何年か前から、こういう行事では本番前に少しも合わせる時間を持たずに、
本番1本勝負にしているけれども、テンポが心配なので、
練習室に入って、3回ほど最初の方をくり返し練習してもらった。
もちろん、配置にはこだわらない、今適当にいるその場所のままでである。

この「利まつ」に、まだ最後の音が鳴っている最中から拍手が来たのには驚いた。
これはたぶん神妙に聞いてもらうことになるだろうから、
次の「ど宴会」に入った瞬間の格差こそが狙い目だったからである。
「宴会」の時に客席に手拍子を促そうかどうか迷って、
次の「ど演歌」までそれを引きずってほしくないな、と、催促は断念したのだが、
自然と一部で手拍子が始まったようだ。それでいいのだ。
後で聞くと、演歌を歌っていた人もあったようだ。



2002年11月02日(土) 市民音楽祭前夜

(仕事仲間に長欠者が出て、毎日の仕事が2人分になってしまって、
 心のゆとりがなくなって書き忘れました。これも11月9日記です)

とにかくまず、明日のための仕上げである。
「利家とまつ」は、テンポの最終打ち合わせと、歌い方の最終確認。
演歌の方も少し調整した箇所もあったけれど、まあ上々である。
もういいだろうと思ったけれど、休憩後、もう1度通し練習をしておいた。
それから、「ぐるりよざ」第1、3楽章を強引に通した。


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