ゆうじの日記

2004年12月31日(金) 世紀の6分間と呼ばれる演説

独裁者ヒンケルが迫害するユダヤ人たちの中に、ヒンケルとそっくりな床屋(チャップリンが独裁者と床屋の一人二役を演じる)がいた。
ヒンケルの気まぐれな政治に抵抗したシュルツは床屋のもとに身を寄せる。逃走の途中、独裁者と間違われた床屋は兵士たちの前で演説をしなければならなくなる。

申し訳ない 私は皇帝にはなりたくない

支配はしたくない
できれば援助したい ユダヤ人も黒人も白人も

人類はお互いに助け合うべきである
他人の幸福を念願としてお互いに憎しみあったりしてはならない

世界には全人類を養う富がある
人生は自由で楽しいはずであるのに
貪欲が人類を毒し 憎悪をもたらし 悲劇と流血を招いた
スピードも意思を通じさせず 機械は貧富の差を作り
知識を得て人類は懐疑的になった
思想だけがあって感情がなく人間性が失われた
知識より思いやりが必要である
思いやりがないと暴力が残る

航空機とラジオは我々を接近させ
人類の良心に呼びかけて世界をひとつにする力がある
私の声は全世界に伝わり失意の人々にも届いている
これらの人々は罪なくして苦しんでいる
人々よ 失望してはならない
貪欲はやがて姿を消し
恐怖もやがて消え去り
独裁者は死に絶える
大衆は再び権力を取り戻し
自由は決して失われぬ!

兵士諸君 犠牲になるな
独裁者の奴隷になるな!
彼らは諸君を欺き
犠牲を強いて家畜のように追い回している!
彼らは人間ではない! 心も頭も機械に等しい!
諸君は機械ではない!
人間だ!
心に愛を抱いてる
愛を知らぬ者だけが憎しみ合うのだ!
独裁を排し自由の為に戦え!

”神の王国は人間のなかにある”
すべての人間の中に!諸君の中に!

諸君は幸福を生み出す力を持っている
人生は美しく自由であり素晴らしいものだ!
諸君の力を民主主義の為に集結しよう!
よき世界の為に戦おう!
青年に希望を与え老人に保障を与えよう

独裁者も同じ約束をした
だが彼らは約束を守らない!
彼らの野心を満たし 大衆を奴隷にした!

戦おう約束を果たす為に!
世界に自由をもたらし国境を取り除き貪欲と憎悪を追放しよう!
良心の為に戦おう 文化の進歩が全人類を幸福に導くように
兵士諸君 民主主義の為に団結しよう!

ハンナ 聞こえるかい? 元気をお出し
ごらん 暗い雲が消え去った 太陽が輝いている
新しい世界が開けてきた
人類は貪欲と憎悪と暴力を克服したのだ

人類の魂は翼を与えられていた 
やっと飛び始めた
虹の中に飛び始めた 希望に輝く未来に向かって
輝かしい未来が君にも私にもやって来る 我々すべてに!

ハンナ 元気をお出し!


これはチャップリンの『独裁者』のラストシーンでの演説である。チャップリンとヒトラーはわずか4日違いで生まれた。差別主義者やナチス信者の多かったアメリカで彼は『独裁者』を撮影中に何度も脅迫を受け、周囲にも「殺されるかもしれない」と話していたという。演説の中に出てくるハンナとは劇中でのヒロインであるとともに、チャップリンの亡くなった母親の名前でもあるところから彼の覚悟が感じられる。
「動きで表現できるのに声を出す必要はない」と言ってサイレント映画にこだわり続けたチャップリンは、しかしとうとうこの作品で吠えた。
映画というものを超えてチャップリンは母親に、独裁者に、兵士に、子供に、若者に、老人に、男性に、女性に、そして全人類に語りかけ、公開から60年以上経った今でも僕たちはそのメッセージを受け取り続けている。



2004年12月29日(水) オレンジの箱に入った正体不明の生き物

サイモンとガーファンクルのコンサートビデオ観てます。やっぱ音楽だけと映像とは違いが大きい。ポール・サイモンがいい人そうだぁ。
最初っから「ミセス・ロビンソン」「早く家に帰りたい」「アメリカ」と名曲揃い。そして二人の声の絡み合いがやっぱりとってもキレイ。涙がでそう。

他には『殺人狂時代』と『キッド/のらくら』『チェブラーシカ』『バグズ・ライフ』を借りました。前の二つはチャップリンの映画。『チェブラーシカ』は前から観たいと思ってたので。『バグズ・ライフ』は妹の選択だけどおもしろそう。

すでに『チェブラーシカ』は観ました。ロシアの人形アニメーション。なかなかいいセンスしてると思います。チェブラーシカがめちゃくちゃ可愛いし、他のキャラも魅力的。シャパクリャクおばあさんも素直じゃないところに可愛さがある気がする。妹には不評だったみたいだけど。

うあー、チェブ可愛いー!しょんぼりした表情が可愛いー!
オレンジの箱に入ってた正体不明の生き物チェブラーシカ。友達を求める若いワニ、ゲーナ。ある日、二人は出会って仲良しになる。

(外見からはなんの動物かわからないチェブラーシカを見て)
ゲーナ「チェブラーシカ?チェブチェブ…。うーん図鑑には載ってないなぁ。」
チェブ「なんだかわかんないと友達にはなれない?」

セリフは記憶で書いたけど、この「なんだかわかんないと友達にはなれない?」って聞くときのチェブの表情にくらっとやられた。
君が何者でも僕ら友達だよ!!ちなみにチェブラーシカの意味は「ばったりたおれ屋さん」。くあー、オレンジの箱に入れて連れ去りてぇ。ちなみにうちにはチェブの耳が持ち手になったマグカップがあります。

チェブのサイトはこちら。



2004年12月27日(月) 能面のポストカード

開店してすぐに本屋さんに行って『ランティエ。』っていう雑誌を買ってきました。本当は24日創刊なのに入荷は今日。そうだ、ここは鳥取なんだ(笑)
文芸ジャンキー・パラダイスのカジポンさんが連載を開始されたと聞いて買ってみたこの雑誌、ターゲットは40代の男性かな。
キャッチコピーは「退屈でない人生を求める男たちへ」。特集は日本人論とかお供えとか老舗とか。付録に能面のポストカード。渋いぜぃ。

夜は友達とご飯を食べに行って、そのあとに再び同じ本屋に行きました。
買ったのは『チャップリンのために』っていうチャップリンの解説本です。すでに2回観た『独裁者』も、昨日観た『モダンタイムス』もかなりいい映画だったのでなにか本が欲しいと思って。結構評判のいい解説本らしいです。
淀川長治さんの最後のインタビュー(ネットでそう聞いただけで本当かどうか確認はしていないけど、97年の12月13日のインタビューだからそうなんだろうな。ちなみに亡くなられたのは98年)も載ってます。チャップリンと会ったときのことが淀川さんの言葉で書いてあるので興味ある。
ぱらぱら読んでたらまた『独裁者』観たくなってきた。最後の演説シーンを観ないのは絶対もったいないです!あれは映画の一場面というものを超えてしまった気がする。
例えば、マイケル・ムーアの『華氏911』とチャップリンの『独裁者』は共に当時の権力者(ブッシュとヒトラー)を批判した作品だけど『華氏911』は公開後60年経ったらやっぱり色あせていると思う。
いや、コンセプトが違うからしょうがないか?
マイケル・ムーアはアメリカって国を描こうとしていて、チャップリンはどこかはハッキリ決めていない国を描いてる。そんな架空の国でも人は出会って、笑ったり泣いたりしとる。
チャップリンの映画が今でも愛されているのはその共通性なのかも。チャップリンの作品を2つ観た今の段階で思ったことを自分なりに整理。もっと観たい。

今、スマスマで冬のソナタの主題歌を歌ってる人(リュウ?)とスマップが一緒に歌ってます。冬のソナタのテーマソングってよく聴くわりに、歌ってる人の顔は今日はじめて見た。いつも歌を聴くたびに頭の中にはヨン様がうかんできた。
あ、夜空ノムコウを歌い始めました。シカオちゃんの曲なのにー。

色々しながら日記を付けたししてたらあいのりも終わってしまいました。



2004年12月26日(日) 機械文明批判

『ICO イコ』なかなかいい感じです。ほんと雰囲気がよくって楽しい。舞台となるお城の中を見渡したり、拡大したりするだけでも楽しい。一応、女の子を連れ去ろうとする黒い影という敵はおるんだけど、たまにしか出てこない(?)し、出てきたときはちゃんとデモみたいになるしでそんなにゲームゲームしてないところがいい。謎解きとかあの世界を味わうの重視なのかな?
でも高いところがめちゃくちゃ怖いゲームです。クレーンに乗ったり、ベランダみたいなところに出たりするんだけどそこで下のほうに視線をやるとクラッとする、本気で。
あと、女の子と手をつないで一緒に逃げるというのが大きいテーマなんだけど手をつないだ状態で走ると女の子がカクカクと辛そうに走るのでなんだか申し訳ねぇ。

『モダン・タイムス』観ました。1930年代の映画なんだけど、それでも古くささを感じさせないのはさすがチャップリンってところか。工場で働いてるところで歯車にチャップリンが巻き込まれちゃうシーンは大いに笑わせてくれながらも、人間が機械の一部になっちゃってるモダン・タイムス(現代)への警告を思わせて関心する。
そのあと、工場から警察にいったり、ある女性(やがて恋仲に)に出会ったり、デパートで夜警として働いたりするんだけど毎度毎度、運悪く失敗してしまう。それでもどんなときでもチャップリンは「笑っていこうよ」という。
↑にも書いたように、機械文明を批判した作品のように思えるけど、それよりもやっぱり人生っていうのは素晴らしいものなんだというメッセージが印象に残った。『独裁者』を観たときもそうだったけど、観終わったあとに心がぽかぽか温かい。



2004年12月25日(土) ポイントカード

本屋さんいってきました。大好きな本屋さんなんだけど、今日はいつにも増して楽しかった。1時間半があっという間だった。小津安二郎と黒澤明、チャップリンの特集本と、淀川長治さんの映画ベスト1000なんかに興味あり。音楽のほうではベスト・オブ・ベストアルバムなんかもおもしろそうだった。

実家のパソコンを新しくした。実家に以前からあったパソコンも、ノートパソコンも新しいパソコンもすべてNEC。初期設定自分ですんのも同じメーカーのほうが楽だと思って。配線とかも、自分で繋げるとどういう線なのかわかっておもしろい。
ヤマダ電器はポイント率がいいです。ノートパソコンも新しいデスクトップも同じくらいの値段だったんだけど、ノートの時(ソフマップで購入)は1500ポイントしかたまんなかったのにヤマダ電器は5000ポイントもたまりました。この差は大きい。でも、ヤマダ電器の商品交換所のお姉さんは質が悪かった。いきなりタメグチだった。やっぱり安かろう悪かろうなのかしら。お菓子をくれたんだけど、中身がうまい棒のココア味&かばやき味だったのも悪印象(笑)です。うまい棒ってたいていどれも美味しいと思うのだけど、かばやき味はやっぱりまずかったです。ココア味は試す勇気がない。

たまったポイントで妹と一緒にゲームソフトを買いました。『風のクロノア2 世界が望んだ忘れ物』と『ICO イコ』です。両方ともかなり高評価の作品。『風のクロノア2』はいかにもなアクションゲームで小さいころにやったスーパーマリオブラザーズを思い出した。クロノア可愛い。わっふー。
『ICO イコ』は前々から興味のあったゲームです。宮部みゆきさんがこれを素材にした小説を書いて結構話題になってた気が。
あるお城に生贄として連れてこられた男の子が、そこで出会った言葉も通じない女の子と一緒に脱出するって感じです。ストーリーだけを書くと結構ジブリっぽい?実際、ラピュタが好きな人にはたまらん世界観みたい。妹がやってんのを少しみただけだけど、確かに好みな世界かも。キャッチコピーにも惹かれる。

この人の手を離さない。僕の魂ごと離してしまう気がするから。

パソコンを新しくしたことで、実家でもCDからCDーRに録音することが出来るようになったのでCD借りてきました。プライマル・スクリームの『バニシング・ポイント』ってアルバムです。本当は『スクリーマデリカ』っていうアルバムが聴きたかったんだけど、残念ながらレンタル屋さんにはなし。『スクリーマデリカ』は試聴してみたんだけどかなり気に入りそうな感じです。レディオヘッドに似てるかも。



2004年12月24日(金) クリスマス映画

メリークリスマスイブということでオススメなクリスマス映画。

『サンタクローズ』・・・サンタクロースではなくてサンタクローズ。サンタ契約って意味になるんだって。
エリートサラリーマンが、屋根から落ちてきたサンタとサンタクロースの仕事を受け継ぐ契約をしちゃったことから始まるドタバタ騒動を描いた作品。ちょうど10年前に公開された作品だけど、当時の僕はこの映画を観て「サンタはぜったいにいる!」って気になったもんです。今でもいるって思う。自分が信じなくなっただけで。
妖精たちに連れていかれる北極のサンタ基地(おもちゃとか作ってるの)がステキだった!

『スモーク』・・・ブルックリンの煙草屋を中心としたステキな大人(子供もいる)の物語。毎朝同じ時間に同じ場所で写真を撮り続けている煙草屋の主人が知り合いの小説家に語るクリスマスストーリーは必見!

『素晴らしき哉、人生!』・・・いつもなぜかツキに見放され続けてきた男。とうとう12月の寒い夜に自殺を図ろうとするが、そこにあらわれたのは天使を自称する老人。そしてその老人が男に見せたものは男が生まれなかった世界だった。その世界を観た男は…。
46年公開ながら、今でもアメリカではクリスマスに必ず放送されるという古典的名作。

ラピュタ観た。物心ついた頃から何十回も観た作品だけどやっぱりいいなぁ。パズーが塔にいるシータを助け出すシーンとかは神懸かり的。鳥肌がたった。
あと、滅びの呪文を唱えるときの二人の覚悟とか人間にとっての緑や大地の大切さとか考えちゃうと涙がでてくる。やっぱりすげー映画だ。ジブリではこの作品が自分のベストですよ。



2004年12月23日(木) 蝙蝠と猫とペンギンと狼と鮭

『バットマン・リターンズ』を観ました。
ペンギンとかキャットウーマン(ミャ〜オ!)が出てくる作品です。この間は『バットマン』を観たんだけど、かなり良くなってた気がします。奇形児として生まれたペンギンのエピソードとかかなり考えさせられるところがあって、ただのアメコミヒーローもんじゃねぇなっと。映像のセンスもさすがティム・バートン監督。
大富豪役をやってるクリストファー・ウォーケンも怖い顔で相変わらずだった。バットマンよりも周りを固めてる人たちが素晴らしい!
次の『バットマン・フォーエバー』も観てみたいんだけどバットマンシリーズは最初の2作だけって評判なんだよね。

あとは『ブラザー・ベア』も観た。
人間がとあることから熊になっちゃうっていう短い映画だけど、かなり大事なこと言ってる気がする。アメリカとイラクの関係、戦争とかについてかなり考えた。自分が攻撃した、殺した相手にも家族や大事な人たちがおるっていう当たり前のこと。
深い。さすがディズニー。短すぎてもっと説明してほしい部分はあったけど。
ちなみに特典の占いをやったら、思いやりの狼でした。妹は情熱の鮭だったかな。

ギター侍とかヒロシですとかTVで観たんだけどそんなにおもしろくない…。





2004年12月21日(火) シフトが長い。

今週はもうクリスマスなんですね。小学生のころなんかは、クリスマスの週に入ればわくわくが止まらなかったものだけど今は、直前になってやっと気づくしだい。なんだかそれって寂しい。

ロードスターが他の人に売られちゃってました。最後の挨拶が出来なくてかなり残念です。今はムーブを貸してもらってます。MT。ムーブー太郎。
ムーブ、座席高いし燃費もいいし4人乗れるしで便利なんだけどやっぱりどこか物足りない。
例えば、ロードスターだと妹を迎えに行ったときに本屋(少し遠くの)にでも行こうか?ってなるけどムーブだとあんまり足をのばす気がしない。
例えば、ロードスターなら明け方まで起きていたらドライブに行きたくなったりするけどムーブではそれがない。結論、ロードスターはやっぱり楽しいし気持ち良い車だった。以下、ムーブの○×。

○燃費いい。4人乗り。座席が高いので周りが見やすい(でも、高すぎてなんだか気持ち悪い)。軽のわりには駆け出しがスムーズな気がする。
×CD聴けない。シフトが長くて変えにくい。

ビートルズの『ホワイトアルバム』聴いてます。母親が持っていた「ビートルズ全詩集」を読んだりしながら。

ものを知れば知るほど、ふいになにかとなにかが繋がることがあっておもしろい。ピンク・フロイド初期の中心人物だったシド・バレットが本格的に音楽をめざしたのはビートルズの「ラヴ・ミー・ドゥー」を聴いたからなんだって!



2004年12月20日(月) バック・イン・ザ・鳥取

土曜日から実家に帰ってます。
普段は11時くらいの飛行機なのですが、今回は朝7時30分くらいの飛行機にしました。部屋を出たのは5時30分。それでもあんまり時間的余裕がなかったりして。
まわりが薄暗いあいだに道を歩いたり電車に乗ったりするのは楽しい。

成人式は今のところ出るつもりです。そう決めたら、夢に中学校のときの友達が出てきました。



2004年12月16日(木) またもやジャック・ニコルソン

学校の授業で『カッコーの巣の上で』を観た。
オレゴン州の精神病院に入ったマクマーフィはそこの管理体制に反発を感じ、婦長たちと対立する。そして、他の入院患者たちに生きる気力を与えていくのだった。

主演はジャック・ニコルソン(やけに最近、縁があるな)なんだけど、この映画でもやっぱりすごかった!なんなんだろうね、あの顔は。すごい引き込まれる。
映画自体も単純な改革ストーリー(?)にはなっていなくて感心した。あー、こういうふうにしちゃうかーって。最後らへんは人によって色々な解釈が出来そうだった。そこが名作の所以かな。1回は観ることオススメします。作品の雰囲気もなんか好きだ。



2004年12月15日(水) 経済制裁

経済制裁。
確かに北朝鮮の行動は許せないことかもしれんけど、ここでそういう行動に出ちゃったらいつまでも日本との関係は変わらないんじゃないかな。実際、北朝鮮の外務省は「経済制裁発動は宣戦布告とみなす」とコメントしてるらしいし。
日本人の半分以上が経済制裁発動に賛成しとるらしいけど、本当にそれでいいのだろうか?






2004年12月14日(火) 初めてのサイモンとガーファンクル

出帆するのだ 銀色の乙女よ
帆を上げて海を渡っていこう
今こそ 君は輝くのだ
きみの夢はすぐそこまできている
ほら 眩しい光で
輝いているのが見えるだろう
ひとりで心細いのなら
僕が後ろからついていってあげよう
荒れた海に架けた橋のように
きみの心を和ませよう


サイモンとガーファンクルのベストアルバム『冬の散歩道』をレンタル。一通り聴いたんだけどかなり気に入った。声や曲がキレイ(穏やか)だし、歌詞もすごくいい!↑は「明日に架ける橋」で↓は「サウンド・オブ・サイレンス」から。

ハロー ぼくの古い友達 暗闇よ
また君と話しにきてしまった
ボンヤリとした幻影がそっとやってきて
ぼくの眠ってる間にその種を置いていった
そのまぼろしはぼくの意識に宿り
今も静寂の中で動かない


「スカボロー・フェア」という曲も二人の声の絡み合いがゾクっとするほど美しかった。

ピンク・フロイドにしてもビートルズにしてもサイモンとガーファンクルにしても「伝説」となっているものはやっぱりすげー!



2004年12月13日(月) シャイニング

コンテンツの雑文にビートルズのアルバムについて一言コメントしたものをアップした。音楽について語るセンスないな、俺。
もともと、音楽を言葉で表現するのって特に難しいと思うんだけど、自分の場合は語彙が少ない(音楽関係は特に)ので余計に。この音いい!っていうのがあってもどういうふうに表現すればいいのかがわからない。
なので、読んでも決して買いたくなるようなコメントにはなってません、はぁ。

『シャイニング』観た。
ジャック・ニコルソンはやっぱりいい演技しとるなぁ。『バットマン』とこの作品を続けて観て、好感度アップ。笑顔が怖いぜ!
映画自体はたいしたことない作品のように思えた。部屋を真っ暗にして観始めたけどやっぱり途中で電気付けたくらいには怖いんだけど、ああいう現象がどのようにして起きたのかとか説明がぜんぜん出来てない気がする。なんか、説明不足で気持ち悪さが残った。これは原作者(S・キング)が不満を持ってもしょうがないんじゃないかな。子どもが三輪車で走るシーンとかはなかなかのものだと思うんだけどね。絨毯のあるところを走る音と、ないところを走る音の組み合わせはかなりすごい。
原作と併せておもしろくなる作品なのかしら。途中で挫折したんだよね。
あとどうでもいいことかもしれんけど、最初のシーンでホテルに向かう車を撮ってるときにヘリコプターの影がめちゃくちゃ見えてるんですけど。気にならなかったんだろうか。

今日はほとんど人と話してない。電話をしたりや、お店の人とのごく短い挨拶はあったけど直接にしっかりとは誰とも話してない。気持ちがどんどん内側に向かっていって、部屋から外にでるのさえ億劫になってくる。



2004年12月12日(日) 35円の日曜日

『素晴らしき日曜日』観た。

ごく普通のカップルがわずか35円のお金を持って、日曜日を素晴らしいものにしようとするが二人の前には厳しい現実が…ってお話。

今までに観た黒澤映画の中ではちょっと評価低めになっちゃうけど、ほのぼのとした幸せをところどころで感じさせてくれる映画だった。少年野球にまざるシーンとかモデルルームを見に行くシーンが好き。現代でああいう人間関係を見るのは難しいだろうなぁ。

二人のやり取りも好印象。

男:だんだん寒くなるしなぁ。雪でも降ったら…。
女:雪だるまが二つできるわ。
男:靴も見たぜ?
女:大きな穴が開いているんでしょう? 水が入った時でていくようにあけてあるのよ。

男:どうしたんだい?怒っているのかい?
女:幸せなときはなにも喋らないの。


などなど。
下のほうのシーンは、二人のあいだでひと悶着あったあとのシーンだけに幸せな空気が画面からにじみ出てきているようだった。
「怒っているのかい?」って聞く男に対して「鈍いなぁ」と思いながらも、男なんていつの時代もああいうものなのかもと思ったりして。すぐにいじけたりして観ていてむかついてくる。けど、その気持ちはよくわかる。

最後のシーンは話には聞いていたんだけどやっぱり斬新。でも詳しく書いてしまうとこれから観る人がつまんなくなっちゃいそうだから書きません。

以前の日記で35円は300円から400円くらいかなって書いたけど映画観てたらまたよくわからんくなってきた。おまんじゅうが二個で10円、コーヒーが一杯5円のあたりは10円=100円と考えれば納得いく(コーヒー一杯50円は安すぎる?)んだけど、音楽演奏会のB席も10円なんだよね。おまんじゅう二個と演奏会の値段が一緒?んー?

『七人の侍』のときも感じたけど、少し前の邦画は時々セリフが聞き取りにくい。なのでDVDみたいに字幕出る機能があると「ん?なんて言ったんだ?」ってときに便利です。でも、変に凝ったメニュー画面(メニューを選ぶと映像が動いたりとか)はいらんと思う。ぴしぴし動いてほしい。黒澤明のDVDはそうでもないけど『スタートレック』はやけにストレスがたまった。



2004年12月11日(土) ジョーカー

『バットマン』と『スタートレック』を観た。両方ともシリーズは観たことあっても一番最初の作品をしっかりと観たことなかったんだよね。

『バットマン』は夜中に観ると最初から決めてた。ゴッサムシティー(バットマンの舞台となる治安の悪い街です)のあのダークな雰囲気に身を沈められそうだったから。色々とツッコミを入れたいところもあったけど、比較的楽しめた作品でした。
敵役・ジョーカーを演じるジャック・ニコルソンの魅力爆発って感じ。ジョーカーになる前はそばに寄ったら切り刻まれそうな危ない男って感じなんだけど、ジョーカーになったらそばにも寄りたくないっていう(笑)色々なポーズをしながら銃を撃つところとかはすごく楽しそうだった。ジャック・ニコルソンの演技を観るための映画です。スタッフロールでも確か一番上に名前があった気が。
『シャイニング』も借りているのでまたジャック・ニコルソンの演技が観られるー。

『スタートレック』は途中でかなり退屈してしまった。観るのをやめようかと思ったくらい。SFにとって、周りの技術が進歩していくにつれ古臭く思われるようになってしまう(この映画は79年に公開)のは避けがたいことなんだろうけど、それ抜きにしてもおもしろくない。なんでだろ…。ピカード艦長のシリーズはそこそこ楽しめたのに。盛り上がりに欠けていて、どっちかっていうと人間の存在とはなにか?を考えさせられる内容だったからだろうか。
ってかカーク艦長嫌い。最初のほうのシーンで、ワープの成功率が5分しかないって言ってるのに「地球がピンチなのだ」とか言ってワープさせたところから嫌い(そして、当然のようにトラブルにあう)。そういう彼がだんだん成長していくストーリーと思えればいいんだろうけど無理!

トーベ・ヤンソン『ムーミン谷の夏まつり』買った。



2004年12月10日(金) ツグミよ、飛び立て。

DVD借りてきた。
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』
『シャイニング』
『バットマン』
『スタートレック』
『素晴らしき日曜日』

特に楽しみなのは『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』と『素晴らしき日曜日』です。前者はキューバの音楽ドキュメンタリー。後者は敗戦直後の日本を舞台に、35円しか持っていないけれど、精一杯の工夫をして楽しい休日にしようとする貧しいカップルの話。
35円って今のお金にすると何円くらいなんだろうと思って調べてみたら、昭和23年(戦争が終わって3年後)に出た漫画雑誌が一冊35円とか40円だったみたい。
あと昭和27年の、食堂車で出たジンジャエールやレモネードの値段も35円。ってことは現代にすると300円から400円くらいだろうか?

ビートルズの『ホワイトアルバム』もやっと借りることができた。
ホワイトアルバムっていうのはあくまでも通称。ジャケットが真っ白で「TheBEATLES」としか書かれていないから。やっぱりこのアルバムにも知っている曲が入っていて嬉しい。「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」なんかは最近にも車のCMで聴いた気がする。
小学校のときに母親の車で聴いてた「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」や「ブラックバード」は再び聴いた瞬間に「あ!」って。
んー、いいねぇ。特に「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」はメロディーがキレイ。

「ピッギーズ」っていうブラックな曲も。


至るところ豚だらけ
大勢の豚どもが豚並みの人生を送ってる
ほら 見えるだろう
豚の女房を連れて夕食に出かける奴らの姿が…
フォークとナイフをしっかり握って
自分たちのベーコンを食ってるのさ



2004年12月08日(水) 涙の乗車券

自主休校日だったのにうだうだしていました。もったいない。先月までだったら火曜日がゲオのレンタル半額サービスデーだったのでDVD借りてきて、映画三昧な一日をおくれるはずだったのにサービスデーが変更になっちゃったからなぁ。

今観たいのは『案山子(かかし)男』と『BARに灯ともる頃』です。
『案山子男』はいじめられっこの怨念が案山子にとりついて今までの復讐をするっていうホラームービー。その設定からしてすでにB級のにおいがぷんぷん。
よりにもよって案山子。畑に立ってのんびり(?)とした一日をおくっている案山子。どうやって歩くんだろう、どうやって人を殺すんだろう。あぁ、気になる気になる。
でも、観たあとに後悔するっていうのは半ば確定している。こういうのは友達と一緒にツッコミを入れながら観ると楽しいんだろうなぁ。一人で観たらただ、後悔だけが後に残りそうだ…。
『BARに灯ともる頃』っていう映画は、離れて暮らしている息子のところへ一緒に暮らしていたころはろくに話もしなかった父親が尋ねていき、ぎこちないながらも親子水入らずの一日を過ごすという話みたい。
こういう話、すごく好みだ。タイトルもなかなかセンスいいのでは?ぎこちない関係の父子っていうのは自分と少し重ねちゃう部分もあるのかも。

ビートルズ聴いてます。涙の乗車券。
ビートルズ、何回も聴いてるのにぜんぜん飽きないってのはやっぱりすごいな。



2004年12月07日(火) もんじゃ焼きの見た目

『ベルリン・天使の詩』を観た。
『シティ・オブ・エンジェル』がこれのリメイクだと聞いていたのでもっと恋愛を重視して描いている映画かと思っていたんだけど、それよりももっと深い映画だった。もちろん恋愛も重要なんだけど。
ってかこれをリメイクして『シティ・オブ・エンジェル』みたいな映画ができちゃったのは失敗と言うしかないと思う。

天使ダミエルの話。天使はほとんどの人間には見えない(例外もあり?)し、寒さや暑さを感じることもないし、世界はモノクロで見えるし、コーヒーの美味しさも感じることはできない。それゆえにダミエルは人間にあこがれている。
彼が「(人間が)トランプをしていて、無言でうなずきあう」のにあこがれると話すシーンで、友達のことを思い出した。この間地元の友達たちともんじゃ焼きを食べていて、遠くの席でおばさま方が「もんじゃ焼きは見た目が(印象よくない)ねぇー」なんて話しているのが聞こえた。
同じことを考えていた僕が「うん」とうなずくと友達の一人が僕が何に対してうなずいたのかを理解して、しっかりと反応してくれた。
たったそれだけのことだけど嬉しかったし、この映画を観たあとではそういう些細な人間の行動が愛おしくさえ思える。
天使の目から見た世界はモノクロで描かれている。そしてダミエルが人間になると一気にカラーへ。そのとき、ダミエルが喜ぶと同時に自分もとても嬉しくなった。世界がこんなに鮮やかだとは!思わず自分の周りも見渡してみた。
詩的な映像と言葉で作られている映画だった。上にも書いたように、恋愛がメインではなく色々な人間や天使の物語。それを詩で感じる映画。天使が耳をかたむける人々の内なる声。言葉というものでこんなにも深い世界が描けるとは。以下は印象的だった言葉(詩)。

1、子どもは子どもだったころ、木をめがけてやり投げをした。ささったやりは今も揺れている。

2、空のとは別の太陽があるんだよ。

3、「だれか捜してる?」
  「だれかを捜したい気分なの」

作中でよく語られる詩が素敵だったので引用。

子どもが子どもだったころ

いつも不思議だった

どうして僕は僕で

君ではないの?

どうして僕はここにいて

どうしてそっちにはいないの?

時の始まりはいつ?

宇宙の果てはどこ?

お日さまの下で生きるって

ほんとはただの夢じゃないの?

見たり聴いたり嗅いだりすることは

この世界の前にある世界の

ただの影じゃないの?

悪があるってほんとう?

悪い人ってほんとうにいるの?

僕が僕になる前

僕はなんだったの?

そしていつか僕が

僕でなくなったら

僕はなにになるの?


生きているのが嬉しくなる映画。寒い日のコーヒーがさらに美味しく感じられるようになる映画。監督はヴィム・ヴェンダースという人なんだけど、ほかの作品も気になる。

学校は午前中で終わったので、帰りに神保町に寄った。優しそうなおばあさんのお店で妹尾河童さんの『河童の手の内 幕の内』を、キチンとした対応のおじさんが好印象だったお店で玉村豊男さんの『ロンドン 旅の雑学ノート』を買った。それぞれ100円。妹尾河童さんの本の中で出雲大社に行った章があったんだけど、今井書店(地元で一番有名?な本屋)の名前なんかがでていたし、妹尾さんも「山陰はいい」なんて書いてくれてて嬉しかった。



2004年12月05日(日) ハニーシッポ

『2001年宇宙の旅』を観た。
わけわからんかった。正直、最後らへんのシーンは観終わって色々な解説を読んでやっとおもしろさがわかってきた感じ。解釈なんかも人それぞれらしい。その難解さがこの作品の魅力なのかも。
宇宙空間やコンピュータの無機質な感じがとても怖くてよかったし、クラシックがながれながらの宇宙空間のシーンはやっぱりすごいと思う。ピンク・フロイドに音楽の依頼がきた、なんて話も聞いたんだけど確かに彼らの音楽はこの映画に合うかも。どこかに連れていかれそうな…。
『2001年宇宙の旅』を返しに行ったついでに『ベルリン・天使の詩』を借りた。天使が人間に恋をして、自らも人間になりたいと願うようになるって作品みたいです。90年代の後半にニコラス・ケイジとメグ・ライアンが出演してた『シティ・オブ・エンジェル』はこの作品をリメイクしたものなんだとか。
『シティ・オブ・エンジェル』はあんまりおもしろかった記憶がないんだけど、こういうストーリーが好きなので楽しみ。

ミスドでドーナツ持ち帰りにしたらえらい可愛い袋に入れてもらえた。ポン・デ・ライオンとその友達たちなんだそうです。ハニーシッポっていうリスみたいなキャラクターがお気に入り。

『ニューシネマパラダイス 完全版』を観た。
これは通常版でカットされた、大人になったトトのシーンが加えられたもの。
通常版が大好きで、こちらのほうもいつかは観なければなぁと思ってたんだけど、通常版のほうが好きだなぁ。カットされたシーンはやっぱりいらんだろって思ってしまった。トトの知らなくてよかった部分を知ってしまい、通常版でのいいイメージが崩れちゃいそう。
そういうわけで、この映画を観るなら通常版を絶対オススメします!完全版が気になるなら通常版の後からにすべき。
通常版はめちゃくちゃいい映画です。
幼いトトと映写技師アルフレードの友情。映画館に来る観客たちの笑顔、泣き顔。青年になったトトの恋愛。そしてアルフレードの訃報を聞いて30年ぶりに田舎に帰ってきたトトが形見として受け取ったもの。ラストのトトの表情と音楽。
とにかくとにかく素晴らしいのだ!!



2004年12月04日(土) 怒れ大人

ツタヤに行った。
やけに人が多いなぁと思ったら、今日は半額デーだそうです。お昼って時間帯もあってか子供もたくさんいた。

「シュレック観ようか?」
「みるー!」

なんて微笑ましいやり取りもあった。

で、一人の男の子(3、4歳?)がカゴの入ったカートを店内の緩やかな坂道で転がして遊んでた。カートはビデオのたなに直撃。それから男の子はカゴを取り出して放り投げたり…。
しまいには棚に入ってるビデオをひっぱりだして床に放り出す始末。注意したらどっか行ったけど、まだしていいことと悪いことの区別があんまりつかないような年なんだから親がしっかり見といてほしい。
その子よりも、ほったらかしにしてる親(散らばったビデオを片付けたのはどうせ俺…)や自分よりもずいぶん前からその子の近くにいるのになんにもせずに見てるだけだったおばさんに対して頭にきた。
今の日本はそうなのです、近所に怒る大人がいないのさー。
あ、僕は見知らぬ人に怒られた経験を持つ人です。おじいちゃん、怒りながらカマ振りかざすもんだから怖かった怖かった…。

借りたのは『2001年宇宙の旅』です。ふと、あの有名(?)なオープニングシーンが観たいと思った。

デイリーポータルZっていう日替わりで色々な記事が載ってるサイト(おもしろいです。うちのリンクからも行けます)がある。
そこのサイトはミニゲームなんかもあるんだけど、今日更新されたミニゲームのことを開発者が語った記事があって、その中で鳥取が話しに出てきた。

聞き手:今回のゲームの背景がすごいですね。
開発者:日本じゃないですよね。
聞き手:鳥取ですかね。
開発者:鳥取に現れたことにしましょう。


鳥取は日本じゃないっていわれました(TT)



2004年12月03日(金) 効果的な音

『どですかでん』を観た。

電車が好きで毎日車掌の真似をしながら町を歩いている六ちゃんは、少し知的ハンデがある。六ちゃんのお母さんはそんな六ちゃんのために毎日お経を欠かしたことがない。
貧しい住宅街には様々な人がいる。
優しい老職人。
自分が住みたい家をいつも想像している男とその息子は廃車の中で暮らしている。
ふとしたキッカケから妻と家を交換してしまう労働者ふたり。
色々な男と関わりを持つ妻とその妻が産んだ子供を黙って育てる夫。
まったく何も話さない男の元にはある日、女がやってくる。
他にも色々な事情を持つ人が暮らしている。そして起こる様々な出来事。

登場するのは全員、生活レベルのかなり低い人たちだけど(だから?)とても愉快でエネルギッシュ。
笑えることも悲しいことも愚かなことも並列で描いてる作品だと思う。それって現実世界そのものなんだよな。
『七人の侍』のときは迫力のある音だったけど、今回は効果的な音だったと思う。何も話さない男が布切れをちぎっている音は印象的。戸口をガタンガタンって音もなんだか懐かしい。
六ちゃんが運転する電車は当然空想のものなんだけど、整備が悪いとぼやきながら電車に乗り込むシーンでのパントマイム(?)はお見事。
黒澤作品の中では評判イマイチらしいけど、いい映画だと思います。

キノコノクニヤ書店で久しぶりにrelax購入。今回の特集はペットサウンズと読書。特集に惹かれてというより『モーターサイクル・ダイアリーズ』のレビューが載ってたから買った。読書特集はまぁまぁおもしろかったけどね。それに今回はいつもならカラーのページが白黒だったりしていて、それもおもしろい。



2004年12月01日(水) もう12月

『素晴らしき哉、人生!』を観た。

不運なことばかりが続いてきたが誠実に生きている一人の男。
しかしある日、ついに自殺しようとしてしまう。そこに現れたのは天使と自称する老人。その老人は、男がもし生まれていなかったらという世界を見せる。それを見た男は…。

いやー、いい映画に出会えました。「俺なんて生きてても…」なんてときにはぜひ観てほしい!ステキなシーンもあったし、ラストは涙でグスグスだった。おじいちゃん天使もいいなぁ。アメリカではクリスマスの時期によく放送されるんだって。幸せになれる映画。

本人が覚えていない些細な親切が、どれだけ他の人間を救っているか僕たちは知っている。

あぁ、もう12月。外を歩いていてふいに焼き芋のにおいがする12月。京都を歩きたい。
180(車)の目(ライト)が開くとなかなか可愛いことに最近気づいた12月。


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ゆうじ