under one umbrella

2004年06月29日(火) 38分間の実況をありがとう。


本屋でテニス雑誌を立ち読みして、
女子テニスのヒンギスの記事を読んでから、
テニスの試合を見るのが楽しくなった。


夕べ電話をしていて、寺島が、
「あ、杉山の試合やってる」
と言い出した。
BSが映るのは、とても羨ましい。
見たい見たいと騒いだら、寺島が実況中継してくれた。
兼、基本講座。兼、解説者。


0時を過ぎると、寺島は眠くなったと言い出した。
一昨日の電話で最後眠ってしまったのを、気にしていたのかもしれない。
正直試合の展開が気になったけれど、
そのまま喋らせ続けるのも酷なので、電話を切った。
38分の実況をありがとう。


以前は電話をなかなか切れなくて、切りたくなくて、
ぐずぐずしていたのに。
いつから簡単に、
「じゃあおやすみ」
と言える様になったのだろう。
そういう自分を確認するたびに、
少しずつ変わっていく自分を実感する。


寝るのが遅くなってしまうけれど、
1:05からのNHK総合でのテニスを見ることにして、お風呂に入った。
上がると、携帯に2件のメール。


↑VOTE.



残念に思う心の片隅で、
すごく嬉しく思った。


寺島の優しさと、
こうして同じものを楽しめるようになったことに。


無理矢理テニスを見てるわけでもない。
純粋に楽しめるから。
余計に、嬉しい。





2004年06月28日(月) 「ね?ほら安心」

夕べ寺島と電話して、落ち込んで、
母と茶原に引っ張り上げてもらった。


深夜の2時にメールを返してくれる茶原に、
いつまで甘えていられるかな、と思う。
あたしがいつも泣きつくから、夕べはついに、
「どうしたんだい?のび太君☆」
なんて言われてしまった。
本当にドラえもんみたいに、助けてくれるけど。



君は焦っているんだよ、って茶原は言った。
そんなことない、って一瞬思ったけど、
そうじゃなきゃ説明がつかないことだった。
答えがすぐに出るものじゃないことは、知っているのに。
出たかのような気になって、調子に乗って、
そして否定されて、落ち込む。
ここに書くと改めて、バカみたいだと思う。
そんな自分に気づかずに、母や茶原に迷惑かけて。
もっとバカ。


茶原が、本当にたくさんたくさん、
ポジティブになれる言葉をくれる。
どうしてこんなに、あたしの欲しい言葉がわかるのだろうと思う。
本人に言ったら、きっと、
「わかるんじゃなくて一般論だ」とかなんとか言うんだろう。
結局あたしの悩みなんて大したことがない、と言いたいらしい。
ちょっと考えればわかること、と。


「ね?ほら安心」って茶原の一言に。
どれだけ癒されたかはかり知れない。
涙がぽとぽと落ちて。
ありがとうは足りなくて。
「ありがとうドラえもん。僕また頑張れるよ」って、送った。


↑VOTE.



2004年06月27日(日) 恐怖症。


最近。
寺島との仲が、良い。
なんだか、安定している。


「会いたい」と言って以来だ。
私自身、あれ以来素直に接することが出来ている。
多分、理由はそれなのだと思う。



けれど悩めることが、ひとつ。

日記が、書けない。




思うことは、たくさんある。
心に残ったセリフも、ある。
なのに。何でか。
ここに残すことが出来ない。
きっと、怖いのだ。


ここに残すということは、私の中でそれが確立するということ。
そのときの私の精一杯を文章にするから。
私が感じ、考えていること。
そうして出てきた、自分の本音。
それを私の言葉で、綴る。


それが未来に、否定されるのが怖いのだ。
むしろ私の中に、既に否定している私もいる。
その否定の気持ちを考えずに、
今の心境を綴ることは、難しい。


喜びに溢れた日を過ごしても。
パソコンの前に座れば、ネガティブが頭をもたげる。
どうも、喜びのままに綴ることが、出来ない。


「幸子。#4」なんかは、
書きたかったことをやっと書けた気がしていた。
けれど。
それがメインではない。


↑VOTE.



2004年06月25日(金) 少しためらって


幸子の話を書きながら、思い出した。
あれはいつだったかな。
高校生のとき。
寺島とまだ付き合ってもなかったとき。


寺島と、帰り道に偶然会って。
分かれ道で、喋っていたとき。
寺島の高校の、同じ中学の男子達の話になった。
私のことを、嫌いな。


その人達は、中身もだろうけど、
私の外見を主に嫌ってる人達だった。
私もその人達の、外見で判断するところが嫌いだったし、
中学3年生のときにその中の1人が、
授業中漫画を読んでいるところを私に見つかって、
先生に告げ口されたことを根に持っているという、
くだらない性質も嫌いだった。


寺島は、どちらかというと、その人達と仲は良かった。
けど、私とも仲良くしてくれて。
いくら小学生のときからの知り合いだからって。
周りがああだったら。
同じようになってもおかしくないのに。


「寺島は、あの人達みたいにしないね?何で?」


それは、あの人達が嫌うように、
私は外見がよくないのに、という意味だった。


寺島は、少しためらって、


↑VOTE.



私が今、寺島をはねつけられないのは、
こういった過去が作ってきた寺島への信頼だと思う。
数えてしまえば少ないけれど、
私の中に、深く残るものばかりで。
それこそ、私をそのまま受け入れてくれた人だから。



寺島のその言葉の後、何て答えたか覚えてない。
嬉しくて、泣きながら帰ったことは覚えてる。


もし言ってなかったら困るから、今ここで。
寺島、ありがとう。
あたしを救ってくれて。




2004年06月24日(木) 幸子。#4

今日、今井から聞いた。
今井が、あたしと寺島の関係を幸子に話したとき、
幸子はキレたんだって。
それは、幸子が地元に帰ってくる、少し前のことらしい。


やっぱりなぁ、と思いつつも寂しかったり、
あたしの前では、キレてる様子はなかったのに、と思ったり、
でもそれは、
前川のことを一切言わなかった幸子なんだなぁと思ったり。




今日は雨だったから、家に寺島が来てくれた。
あたしより早く帰って来ていたから、迎えにも来てくれた。


家への道を歩きながら、たくさん話した。
部屋で、たくさんのキスをした。
寺島に電話がかかってきて、それが長くて、
あたしがふてくされると、寺島は慌てて頭を撫でてくれた。
手を握っていてくれた。
会話に出てきた女の子の名前を尋ねると、ちゃんと説明してくれた。

抱いてくれた。
抱き締めてくれた。
「好き」って言ったら、キスしてくれた。
たくさん、甘えさせてくれた。
甘えてもくれた。

帰り道、手をつないでいてくれた。
次の約束も、してくれた。



ごめんね、幸子。
例え、あたしを「彼女」にしてくれなくても。
こんなにも喜びを与えてくれる人に、
今、これ以上のことを要求するなんて出来ない。
ましてや、この人にはあたし以外の女はいない。

そして、夕べの電話で寺島が言ってくれた、
「好きだ」って言葉も、忘れられない。


差別されていたこと。
あだ名をつけられたこと。
そのことも勿論、傷になって残っている。
だけど、だからこそ、
あたしを好きだと言ってくれる寺島が大事だ。
それは今だけのことと言うなら、
続くように努力をしたいと思う。
寺島が好きだから。


「付き合う意味がわからない」なんて、
ただ逃げているだけだと思うかもしれない。
寺島と別れた帰り道、
間違っているのかもしれない、と思った。
だけど、
じゃあ「付き合っている」ならば正しい道?
あなたは許してくれる?
祝福してくれる?
そうでもないんでしょう。


何度となく同じことを繰り返してきたあたし達。
だけどその度に、傷は広がって。
今はお互いに、その道を選べぬほどに。
繰り返すことが、怖くて。


それでも、一緒にいたい。
だから。




ごめんなさい、幸子。
寺島を捨ててあなたを選ぶなんて、出来ない。
今のあたし達には、これしかない。

でもあたしは努力をする。
決して、これで満足はしない。
ちゃんと歩いてゆくから。
見てて欲しい。


↑VOTE.






2004年06月23日(水) 幸子。#3


そういう意味では。
私はきっと、男の人に恵まれていたんだろう。
小田も、寺島も。
私の気持ちをちゃんと受け止めてくれたうえで、フッてくれた。

「好き」という気持ちを、
外見という理由で真っ向から否定されたことは、なかった。



だからむしろ、この外見のままでは寺島に申し訳なくて、
茶原にダイエットを勧められたときも、不思議には思わなかった。
寺島が外見で判断する人だとは思っていないけれど、
少しでも、寺島の「可愛い」に近づきたいと思う。

そんな私に、幸子は、
「外見で態度が変わるような人はダメだよ」
と言う。




幸子の頭にはきっと、
前川や、差別をした男子のことが思い浮かぶのだろうと思う。
そうじゃなくても、
外見で判断する男の人というのは、私だって嫌だ。

要するに幸子は、
「外見も含めた、ありのままの自分」
を好きになってくれる人がいいのだと言っているのだと思う。


だけど、
ぶっちゃけた話、今の外見を好きになってくれる誰かがいる、
と思っているところがわからない。
それは結局、自分を可愛いと思っているんじゃないかと思う。
思っていないのなら、努力をするはずだ。



中身が外見をつくる。
そんな風にも思う。
だから、努力をしたい。

寺島に甘えたままは嫌なのだ。
本当の意味で「可愛い」と思われたいと思う。



でもそんなにまで寺島を好きだということを、どう伝えればいいのだろう?
好きなことはわかってる、と言われればそれまでで。
今まで散々勝手を言ってきた寺島をどうして、と聞かれることもわかっていて。
それは、いつも繰り返していたことだったけれど。
もうここまでくると、意味が無い応酬に思えた。


経験や、育ってきた環境や、友達が違うから。
考え方が違うのは、どうしようもないことで。
他人だから、その更に他人を想う気持ちが判るわけもなくて。


私と幸子はこれまでだな、と思った。
好きな人に好きと言ってもらえるように、と思う私と、
ありのままの自分を好きになってもらおうとする幸子。
どっちもどっちだと思うから。


寺島との関係を聞いて、幸子は、
私との間に壁が出来た、と言った。
寺島への気持ちは、どうしても判ってもらえないらしい。
判れ、というんじゃなく、
好きなんだねー、と、認めてもらえたら、と思っていたんだけれど。




↑VOTE.


親友である資格などない。
所詮は、そんな女だ。




2004年06月21日(月) 幸子。#2

幸子とのすれ違いを感じたことは、もう一つあった。
それは、「外見」のこと。




ぶっちゃけた話、私も幸子も、外見がよくない。
中学校の頃、男子に差別されたりしていた。
中には、女子もいた。
変なあだ名もつけられてた。

私には、寺島がいた。茶原がいた。
部活の友達や、クラスの女友達がいたから、
ほっとけた。

幸子にいなかったわけじゃない。
友達は私より多かったと思うし、男友達も、いた。
でも、私より傷が深かった。

多分、彼女にあって私にない、体験があるからだと思う。



中学2年のとき。
幸子には、3年想った人がいた。
名前を前川という。


前川は背が小さくて、「可愛い」タイプの男だった。
バカだけど、それをしゃべりの面白さでカバーしていた。
いつも周りに人がいて、笑い声を響かせていた。

幸子は、小学生の頃から彼を好きだった。
同じクラスで、仲が良かったと言っていた。


チビなのにバスケ部で、毎日学校の周りを走っていた。
それを楽器片手に、4階の窓から2人で見下ろしていた。
「可愛い♪」
と幸子は、笑顔だった。



けれど私は、心から応援することは出来なかった。
前川を含む男子のグループが、幸子にあだ名をつけていることを知っていたから。
だから前川を、人間的に好きになれなかった。

私が前川を好まないのを、幸子は知っていたのかもしれない。
バレンタインに告白することを、教えてくれなかった。
その結果も、教えてくれなかった。
友達が教えてくれるまで、私は知らなかった。



↑VOTE.



前川のことは、今でも許せない。

幸子は、私に何も言わなかった。
泣きもしなかった。

泣けもしなかったのかも、しれない。




2004年06月20日(日) 幸子。#1

幸子の話を、少し。



幸子の大学が開学記念日だとかで3連休になるので、
幸子が地元に帰ってきた。
うちに遊びに来た幸子に、日記を見せてと言われて、
寺島のことを言えるわけが無いので嫌だと言ったら、
「私に言えないことを書いているんでしょう」
とずばり言われ、顔に出てしまった。


結局見せはしなかったものの、
寺島のことを、大体言わされた。
案の定、いい顔はしなかった。


それは構わない。
幸子に限らず、誰でも、こんな関係にいい顔はしないだろう。
どんなに主張しても、所詮はセフレだ。
少なからず、私と寺島の間でしか理解出来ない部分がある。
私と寺島のやり取りを、一言一句話すわけにはいかないのだから。


けれど、

「私はもう、何も言わない。
あんたは結局、茶原の意見を採るから」

というセリフに、固まってしまった。




確かに。
彼女はずっと、私に、寺島と別れろと言っていた。
もっと自分を大事にしてくれと言っていた。
付き合ってもいないのに、そういうことをしてはいけないとも言っていた。

彼女の意見を、シカトしてきたわけじゃない。
元々が、一般的な意見であるから。
私の理性だって同じ意見だし、理解は十分に出来る。


ただ、「理性」と逆の言葉として使うならば、
「本能」が寺島を選んだという話だ。

「彼女」という称号も、周囲の祝福も、周囲の理解も、
私は要らなかった。
寺島といられればよかった。
いつでも、私は。

寺島が好きだ。
理由なんか無い。
後付の理由なら、いくらでも喋れるけれど。



それが結果的に、茶原の意見を採るカタチになっているだけだ。
茶原は、私達を応援してくれているから。
同じ方向性なわけだ。

幸子と茶原をランク付けしているわけじゃない。
私の頭の中には、ちゃんと2つの意見が存在している。
それはどちらも、本当の気持ちだけれど、
選ぶなら、私は寺島への気持ちを選ぶのだ。
だから、幸子のセリフがショックだった。


すれ違ってしまっている。
はっきり、そう感じた。


↑VOTE.




2004年06月18日(金) 本当に馬鹿だったけど。

3日ぶりの、メール。

「生きてる〜?」


返事は意外にも、早かった。

「死んでる〜」


いつも通りの応えが返ってきて、改めてホッとした。
全部私の思い込みで。心配しすぎで。

本当に馬鹿だったけど。
その分。
いろんな想いを、再確認して。
大事にしようと思えて。
素直になろうと思えた。
それはとても、今の私にとって、収穫だったように思う。



いつからなのか、よく覚えていないけれど、
寺島と自分の間にワンクッション置こうとしてきた。
寺島の前で、いい女を演じようとしてきた。

けれど、
経験も何もない私に、そんなことが達成できるはずもなく。
所々のほころびから、自分が零れて。
ギャップに、苦しんでいた。



今は、多分、寺島を信じているのだと思うけれども、
必要が無いと感じている。
それと、この2年間を経た「今」を通して感じるのだと思う。

寺島は少なくとも、私に演技なんかしていなくて。
しなくていいから、私の部屋に来るのに。
私がしたら、意味がない。
していたから。
寺島もワンクッション置いていたのかなぁ、と思った。



素直になること。
2年前の私は、そうだったはず。
素直な私が好きだと、寺島が言っていたことを、私はまだ覚えている。


それは、案外簡単で。
何も迷うことなく、寺島へのメールに書くことが出来た。
「会いたい」

私からこんなことを言い出すなんて、本当に初めてだよね。
今までは、ひねくれた甘え方しか出来なかった。
けどこのときは。
この言葉しか、思いつかなかった。




↑VOTE.



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リンクページ、作成が止まっておりましたが、やっと一段落。
とりあえずは、お世話になっているサイト様のみですが。
これから勿論増やしていきます。
ハートのアイコンからどうぞ。



2004年06月17日(木) そうしてやっぱり。

『無理だ。』
その一言だけの、メールが。
ずしりと、2日間を背負って。


もし、あの4月2日の夜、寺島の口から知らされていたなら。
こんなに怖いわけが無かった。
あたしはあの夜のように、普通に聞き返しただろう。
「なぁに?気になる!早く言ってよ」と。




そして何よりも、
寺島の名前すら出ていないのに、こんなに思い込むこともなかったろう。




何の類の話なのか、市丸からは聞いていない。
ただあたしが、寺島のことかもと思ってるだけ。
いくらそう言い聞かせても。

この2日間の寺島をあたしは知らなかったし、
市丸から寺島の想いを聞いた、
4月2日の夜を思い出さずには、いられなくて。
不安は、消せなくて。



思い切って、聞いてみる。


『無理、って…。寺島の、こと?』




↑VOTE.



涙がにじむほどに、あたしは。
本当の意味で、安心をした。


そうしてやっぱり。
寺島への気持ちはなくならないと実感する。
やめると決めたはずの、独占欲も。


寺島に、会いたくなった。



2004年06月16日(水) きっと今も、これからも

市丸の、「重大発表」。

メールを返すのが、怖い。



ついさっき、大丈夫だって思ったばかりなのに。
本当に信じられなくて信じていないのなら、何も怖くないはずなのに。
あたしの悲劇のヒロイン癖は。
まだ直っていない。



何も知らない友達の前だっていうのに。
あたしの顔はひきつっていた。
いつもだったら笑う話題だったのに。心から笑えなかった。

なんだかんだ言いながらも、寺島を信じていて。
だからこその笑いだったと、思った。
そんなあたしは、きっと今も、これからも、居る。


怖い。
けれど気になった。
同じ思いをするなら、早くてもそれはかまわない。


返信:『何?気になるから、今言ってよ』



市丸からの返信を待つ間、2日前を思い出していた。
その直前の会話も、4月2日の夜も、思い出した。
ちょっと前の、ここには書けなかったことも思い出した。


↑VOTE.



どくりと、心臓が鳴った。
あたしの顔は、かなりのものだったと思う。


やっぱり?
軽く言えるようなことじゃないの?




2004年06月15日(火) 泣けないだろう


先週の火曜日、寺島に会ってから。
その後2日間、何の連絡もとらなかった。

別に、話したいことがなかった。
くっついたからしばらく間を空ける、という感覚でもあった。


寂しくは無かった。
何をしてるのかなぁ、と何度か思ったけれど、
メールでそう聞いたところで、すぐ話が終わることは目に見えた。


3日目の金曜日、
それ以上期間を空けたことが無かったから、さすがにちょっと不安になって、
暇なときにメールをしようかなぁと思っていた。


火曜に会う直前の、会話は。
あの人のことだったっけ。
そう思うと、この2日間の寺島を知りたくなった。


でも今、あの人を追いかけるからと言われても。
そう落ち込まないだろうと思った。
いつも考えてることだからだ。
やっぱり、って思うだけだし。
泣けないだろう、とも思っていた。





金曜の4限は授業がないので、
学食で、友達3人で語り合う時間になっている。
いつも盛り上がって、大声で笑ってしまう。
大好きな時間。



そこへ、市丸からメールが入った。
『重大発表がある。』





↑VOTE.



寺島の、あの人への想いが復活したこと。
あの人をまた追いかけることを、決めたこと。
それを市丸が教えてくれた。


もしかして、また?
また君が持ってきたの?
私への報告を。




2004年06月14日(月) 一体何。

もう、いつものこと。
寺島が、
「彼女欲しい」
ってあたしに言うのは。


けど。
何で今日はこんなに、こたえるんだろう。
全て捨ててしまいたくなる程に。



今日の寺島は、不機嫌だった。
ネガティブなことも言ってた。
だから、それなりのメール返して。
少しでも、元気になってくれたらって。


でも。
最後の締めはそのセリフ。
いつもそう。
あたしが書いたメールは、一体何。


セフレの言うことなんて、信用ないってことね。




求め出したらきりがないことは、わかってる。
だから、しない。
寂しいと口に出せば、たちまちリアルになるように、だ。





寺島は、(笑)をつけれるようになっていたから、
少しは機嫌も直ったのだろう。
それだけでいいよ。

あたしが、市丸や竜崎君や有田君に求めることを。
君があたしに求めてくれるということ。
そして、それを少しでも満たせているなら。
十分だね。
自信はないけれど。



いつか、
寺島を100%満たせる人が現れたら。
ちゃんと彼女にするんだろうね。


↑VOTE.



寺島のために努力することは、決して嫌いじゃない。
幸子にそう言ったら、嫌われるだろうけど。



2004年06月13日(日) それは無理。

やってきた寺島は、妙にご機嫌だった。

その日は教授のおごりでご飯を食べてきたとかで、
きっと楽しかったんだろうと思う。



竜崎君のことを気にしていたのか、よくわからないけど、
いつになくキスが多かった。
頬にもしてた。
笑いながらしてくれたから、嬉しかった。






寝っ転がって、しゃべっていた。
寺島の携帯のデータを見ながら。
その中に、
宇多田ヒカルの「誰かの願いが叶う頃」があって。
寺島が、ああこれこれ、と話し始めた。


あの人の、着メロだって。


だからあの人からメールが来るたびに、余計切なくなって、
「そうなんだよな、皆の願いは同時には叶わないんだよなって、思うんだ」





最近。
感情をそのまま出すことに、慣れてきた。
不快とか。


「あ、そう」
不機嫌な顔で起き上がると、
寺島がひっぱった。


「怒るなよ」
「怒ってない」
「悲しむな」
それは無理。


キスが繰り返される。
でも心だけ泣きっぱなし。






↑VOTE.




2004年06月10日(木) 竜崎君のこと。


5月のゴールデンウイークに、
竜崎君と、市丸と、もう1人男友達と、カラオケに行って。
その後、竜崎君と市丸と3人で、飲んだ。


当初、そんなに期待はしてなかった。
カラオケで、皆疲れてて。
次の日、竜崎君は県外へ帰る予定だったから、
次は会えるのは遠いんだし、せっかくだからーみたいな感じだった。


それが、お酒のせいだか何だかわからないけど、
異常に盛り上がった。
買ってたお酒はすぐになくなって、あたしは買いに行かされた。


あたしの部屋で飲んでいたのだけど、
宴会だった父がえらく早く帰ってきて、何となくお開きの雰囲気になり、
それでもずるずるとしゃべりながら、
午前1時44分に、彼らは帰っていった。


何の話をしたのか、もうあまり覚えてない。
けれど、あの夜は。
ずっと最近まで、あたしの癒しだった。


竜崎君とは、実はあんまり喋ったこと無かった。
あの夜に、初めて打ち解けて話せたのだと思う。
他愛も無い話題だったけれど、一緒に笑い合えたことは、
あたしにとって、大きかった。


カラオケで、竜崎君が歌って盛り上がった、大塚愛の「さくらんぼ」。
聴くとよみがえる、あの盛り上がった雰囲気も、竜崎君の声も。
いつもあたしを元気にしてくれた。
もっとも最近は、あの歌自体のパワーにも癒されていたけど。



元々、竜崎君は歌が上手くて。
彼のポルノグラフィティを聴くのが、あたしは大好き。
野球の専門的な話が出来るとこもすごいって思うし。
好きなチーム一緒だから。
話してて、聞いてて、楽しい。


何となく機会がなくて、アドレスを教えてない。
市丸から教えてもらえるし、多分送っても大丈夫だと思うけど、
いざ送ろうとすると緊張して、手が止まる。
それで何度、市丸に笑われたことか。


自分でも、そんな感覚が久しぶりで。
自然にそうなってしまうというよりも。
楽しくて、それを選んでいる。




本当はわかっている。
竜崎君に逃げているだけなんだと。
だって彼とは。悪い思い出がないから。
いつも楽しい思いさせてもらってるから。

けど現実。
人間関係にそれだけってありえないし。
だから本当は。彼とは何も始まっちゃいない。




悪い思い出。
寺島とのそれは、もう数え切れない。
いい思い出の数を、越してしまっている気もする。

なのに、選んでるのは寺島。
そんなことは、あたしが一番わかっている。
だから、竜崎君のことを考えるたびに。
寺島への想いを再確認するというバカなことを、
あたしは最近、繰り返していた。





そんな、何でもない彼のことを。
寺島に対するあてつけになんて、使えるわけなかったのだけど。
あのときあたしはとにかく嫌で、
何でもいいからぶつけて、
これ以上寺島の口からあの人の話を聞きたくなかったのだと思う。


案の定あの人は、機嫌を悪くして。
「俺は妥協の産物か?!」って。
このあたしに言った。


↑VOTE.



妥協して選んでるんだったら。
こんなに、我慢するわけないのに。



2004年06月09日(水) あぁ本当に。


前日の日記の会話は全て、チャット。
寺島とは、初めてのチャットだった。

あたしは、ビール片手だった。
寺島も、市丸も、竜崎君も、ビール好きになりかけていて。
あたしだけ飲めないなんて、嫌だったから。

そのせいかもしれない。
寺島に、感情ぶつけてしまったり。
話しちゃいけなかったこと、話してしまったり。



あの人の話題が、続いてた。
正直、しんどかった。
個人的に、あの人を嫌いじゃないから、余計に。

同じ高校生活を送ったうえでの、気持ち。
寺島に関しては、いろいろ複雑な思いがあるけれど。
それ以外は、面白いし、よく気がつくし、
顔もスタイルもいいし。

寺島に「嫌いでしょ?」って言われてそう答えたら、
「気持ちが再燃するようなこと言わないでくれる?」だって。
そう言われてあたしが辛いって、何でわかってくれないの?


あぁ本当に。
あたしは彼女に敵わない。
そう実感させられる。


だからね、我慢、できなかった。
これを言ったら、寺島は機嫌悪くなるって、わかってたけど。
お酒の勢いもあったんだろうけど。

憧れている人の存在を、話してしまった。
…それも名前も。
寺島がよく知ってる人だったから、絶対話さないようにと思ってた。


↑VOTE.




ごめんね、陽ちゃん。
今考えたら、ものすごく自己中だった。
あなたは、昔を忘れられないきつさを、あたしに話してただけだったのに。
勝手に嫉妬して、勝手にキレて、ごめんね。

あたしが、憧れる気持ちを聞いて欲しいのと一緒だったのに。




2004年06月08日(火) ちょっと意外だよ。

「心が痛む」
と寺島が言う。


画面の向こうで。


どうしてあげたらいい?
私じゃあの人に、敵わない。




寺島の好きなバンドの新曲。
100%別れの歌。
寺島がすっごくイイってずっと言ってて、
歌詞検索で私も見てみた。
私が寺島に言いたかったセリフ、そのままだった。
それだけ、私の思考回路がありがちって話だけれど。


それを聴くだけで、心が痛いって言ってた。
ただ、歌がイイのかなぁって思ってたけど。
あの人のこと、考えてたからなんだね。

そんなに、あの人のこと好きだったんだ。
ごめんね。ちょっと意外だよ。
だって昔聞いたときは、本気じゃなかった、みたいなこと言ってたじゃない?
ってことは、本気だったってことだったんだね。



曲聴きながらメールしたら、もうやばかったって。
忘れられなくて。
心が痛くて。
だから私を抱きたいって。
私の慰めの言葉なんて、シカトで。




↑VOTE.



言葉通り、
寺島は次の日、やってきた。



2004年06月07日(月) ほらね。


寺島に言われちゃった。


「お前って結局、セフレだよね」

って。





考えないようにしてた、けど。
無理矢理ポジティブに持っていってたけど。
否定なんか出来ない。


だよねだよね。
それ以外の何物でもないよね。
いくら気持ちがあるからって、決してそれ以上の何かではない。


わかってたよ。
それ以上の何かに出来るほど、君に気持ちはないって。
あったら。
先延ばしにする必要ないもんね。


ほらね。
だから、信じなくてよかった。
前みたいに立ち上がれなくなったりしなかった。
よかったよ。
今倒れたりしたら、将来に響く。



でもさ。
こんなぶっきらぼうな日記が、傷ついてる証拠だったりするの?
「信じなくてよかった」って言葉は、
どこかで信じてたからこそ出るものなの?



無神経なセリフには、慣れたつもりなのに。
ぽろぽろぽろぽろ。バカみたいに。隠せもせずに。




涙を、飲み込めきれなくて。
誰かに、受け止めて欲しくて。


↑VOTE.



あの人に、逃げてばかり。




2004年06月03日(木) もう戻れない


「幸せになって欲しい」って、
寺島からも言われたことがあったな。
何回か言われた気がするけど、一番最近は、
いつだかの電話で、これからのことを話していたとき。



どうしたい?って。
俺は、セックスしない友達でもいいよって。
我慢できるよ。
お前には、幸せになって欲しい。



あたしの初めての人になってしまってから、そんなことを言う。
正直、あのときは泣きたかったよ。
そんなのが全然ない友達にはもう戻れない、なんて。
言いたくなかった。



幸せになって欲しいと、本当にあなたが思うのなら。
何の決意もなしに、うちのチャイムを鳴らしちゃいけなかった。
あたしはあんなに。
醜いほどに、すがったのに。



あたしは今、あなたがいて幸せだけれど。
あなたがいなくってもきっと、それなりに生きていただろう。
あなたに代わる幸せが、見つかっていなくても。



だから、
「幸せになって欲しい」なんて言わないで。
どんなときだって、あたしは幸せだから。
あなたがいてくれたら尚更、という話。



あのね。
あたしだって、初めての人があなたで、よかったから。
そう思うことは、びくびくものではあるけど。
確かに、思うから。


大丈夫。
幸せ。




2004年06月02日(水) 私は信じたい。


ここに書けないことが、多くなってきた。
ここを「Make My Day」にして、
新しく日記を作ろうかと思っているのだけど。




また、寺島への信頼が減った。
今の私は保身ばかり、考えている。


信じて傷つくのが、怖い。
過去が、信じるなと私に言う。
傷つくからと。


傷ついてもいい、私は信じたい。
と言える強さは、もうない。



友達と、憧れの人と、
少しだけ寺島を信じる気持ちに、
少しずつ癒されながら。
何とか毎日を送っている。



全部信じきれたら。
きっと、ここに全てを書くけれど。




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好きだから。
信じた分傷つくんだろうけどね。
それは大事にしたいけれどね。

今、これ以上傷ついたら。
立ち直れる自信、ないんだ。


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