under one umbrella

2004年04月30日(金) 捨てよう。

「忘れてしまいたいんだ」
淡々と寺島が言う。
「君に関すること全て。君との過去は全て」

忘れないで、というつもりだった私は言葉を失った。
友達でいよう、という提案は寺島に却下されたから、
それが最後の望みだったけれど。

今までのどんな別れの言葉より、心に響いた。
だから本当に最後なんだと思った。
それ以上、反論はしなかった。



ボクらの関係は、これほどまでに崩れてしまった。
最低限の「思いやり」すらも見つからないほどに。

どんなときでも、笑顔が見れる距離にいたかった。
肩書きは何でもよかったから。

でも、捨てよう。そんな気持ちは。
持っていたって仕方ない。
陽ちゃんには届かない。

何もかも手遅れ。
だからさよなら。


↑VOTE.



2004年04月29日(木) 「縁切り」「抹殺」「過去の人」


涙は、多くは無かった。
「慣れ」と言ってしまえば悲しいけれど、
寺島との「別れ」は、もう何度も経験していたからだと思う。
頭はポジティブに切り替わっていた。

頑張らなきゃいけない。
ちょうど今日から大学生活が始まったのだから。
あんな不埒で、未来の無い関係は終わらせなければならない。
新しい恋を探さなければならない。
大丈夫。
頑張れる。

というより、腹が立つ。
それは、寺島に対して初めて持つ感情だった。
「むかつく」とか、「悔しい」とか、「怒り」とか。
思ったことなかった。
感じたことなかった。
だけど今回だけは、腹が立つ。
あの人を追うのなら、今日言ってくれればよかったのに。
信じなかったあたしも悪かったけれど。
ものすごく悪いことをしたけれど。
何故、何故言ってくれなかったの。
何故あたしは市丸から聞いてるの。
そう考え出したら止まらなくて。
今までの関係も許せなくなって。


↑VOTE.



深夜に、寺島に電話した。
途中までメールでしていたけれど、返事を待つのが嫌になったから。

そこであたしは、
「縁切り」宣言をされ、
「抹殺」宣言をされ、
「過去の人」宣言をされた。

要するに自分はもう、忘れたいのだと。
未来へ向けて歩きたいのだと、寺島は言った。




2004年04月28日(水) 泣き叫ぶ声を

寺島と縁を切ったのは、4月2日のことだった。
私は大学の入学式だった。

もう随分と、怠惰な関係が続いていた。
同じことの繰り返しだから、書く意味もない。

それでも私はどこかで、寺島に好かれていると思っていた。
少しずつでも私が変われば、またちゃんと付き合ってくれるんじゃないかと。
短所を直せば。
そう思っていた。


入学式から帰ってきた後、会った。
いつになく寺島は、真面目な顔をして、
「けじめをつけよう」
と言った。
でも私は信じなかった。
こんなこと言ってるけど大丈夫、とか。
私がそう言ったときは、つけてくれなかったくせに。とも思っていた。
話は進まなかった。
まだ、次はあると思っていた。

夜に市丸と会って、話した。
「なんだか今日、けじめって言ってたけど。よくわからない」
そう言ったら、市丸が、
「言っていいか?」
と言い出した。
何のことかわからずに、とりあえず「うん」と言った。


↑VOTE.


何であの人なの?
私が、一番とられたくなかったあの人。
寺島を頼りにしているあの人。
寺島の初恋の人に、似ているあの人。

私の涙を、泣き叫ぶ声を、市丸は受けとめてくれた。



2004年04月27日(火) 残ったのは。

日記を更新するということは、気持ちを吐き出すということ。
私は、とても好きだったのだけれど。
この間の更新ほど、辛かったことはなかった。

私の心はあまりに単純な構造だった。
吐き出したら、無くなる。
気づいたときは一人で笑った。

憎む気持ちも、悔しい気持ちも、あの更新の後は、
すっかり目立たなくなってしまった。
残ったのは、1%の気持ち。

無理矢理忘れようとは思わなかった。
そうしてむしろ忘れられなくなっても困ると思ったから。
時の流れで、自然にそうなるだろうと思った。

寺島に逢うことなどもうないから。
忘れたくなくても、きっと忘れていく。
だから、頑張ろう。


↑VOTE.


***追記

やっとつながりました。ネット復帰。
幸せです。

過去日記だったのに、「今」に押し負けてしまって。
これからどう書こうか迷っています。

また、よろしくお願いします。



2004年04月19日(月) 過去。


とてもとても、いろんなことがあった。
日記の続きを思い出そうとしても、思い出せない。
家のPCに当時書いた日記があるけれど、大学の友人のPCを借りているので、
あまり自由にできない。

メールマガジンを読んでくださっている方はご存知だと思うが、
寺島と完全に縁を切った。
日記を書かなくなってから、何度も始まりと別れを経て、
ようやく結末を迎えた。

怒り、悲しみ、憤り、後悔。
あんなにも渦巻いていた感情も、今は薄れて、
ただ平穏だけが残っている。


メルマガでは省略した、別れの理由は、
寺島が、昔好きだった人を忘れられなかったこと。
しかもそれは、寺島ではなく、市丸の口から私へと伝えられた。
別に伝言というわけではないが。

初めて寺島に、「怒り」を覚えた。
「悔しさ」を覚えた。
何故こんな男にしがみついていたのかと、本当に思った。

相手は、あの娘。
「これまで見たことがないほど」に書いたあの娘。
やっぱり、あの娘。
でももう嫉妬は、しなかった。


別れるにあたって、これからも友達でいたいと言った私に、
「もうお前は、俺にとって過去だから。
過去は、抹殺したい。
縁が切れても、かまわない。
会っても、初対面扱いをしたい」
そう言った寺島。
泣く自分が、許せなかった。
泣かされることが、悔しかった。


今は、それでよかったと思っている。
私の生活は、とても楽になった。
寺島へのメールを考えなくていい。
素っ気無い返事に泣くこともない。
どれだけ寺島に気力を使っていたか、思い知った。


日常で、ふと、気持ちがよみがえることがある。
涙がにじむこともある。
99%寺島を嫌っても、1%が確かに存在している。
でも、間違いなく、
過去。


「寺島は、戻ってくるよ」
そう周囲は言う。
「また戻るんじゃない?」
「結婚するんじゃない?」
この期に及んでもそんな声が飛ぶ。

寺島が戻ってくるかもしれないことは、否定しない。
そんなに強い人ではないからだ。
強いふりをしているけれど。
しかし問題は、 
私の気持ちが復活するか?ということだ。
いつかのように、100%寺島を信じることができるのか?
自信はない。
まぁ、寺島が戻ってきたときの話だから、これ以上は考えない。


私の生活から、寺島の生活から、お互いが消えていく。
それでも、それが恋だ。
それが人生だ。
皆頑張っている。
私だけ止まってはいられない。


***


卒業したらつなぐ予定が、延びに延びています。

迷惑メールの急増に困り、アドレスを変えました。
先週の15日から今日(19日)まで、フォームメールは使えていません。
もしくださった方がおられたら、お手数ですが今一度ください。
メールマガジンの登録希望も、メールでお願いします。

では、また。
次がいつになるかわかりませんが。


悠介




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