My Cup Of Tea...POO

 

 

ミスサイゴン初見 - 2004年08月27日(金)

ミュージカル「ミス・サイゴン」初見@帝国劇場

家族で観にいった。
ベトナム戦争版「蝶蝶夫人」。
釈然としない気分で目を赤くしながら劇場を後にした。
でも、実は、私より父親のほうが大号泣。
それが一番ほほえましかった。

市村エンジニア、井上クリス、石井ジョン。
市村正親さんのエンジニアは凄かった。
彼のちょっとした仕草や台詞回しが会場のお客さんの笑いを誘う。
したたかで抜け目なくてでも憎めないエンジニアそのもの。

タムのミッキーさんの赤いシャツが目に焼きついてる。
なんて辛いアメリカンドリーム。
当分ディズニーランドには行けないと思った。


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森は生きている - 2004年08月23日(月)

ミュージカル「森は生きている」@アートスフィア

原作が好きだったし、
沢木順さんとRollyが出てると聞いて観にいった
オリジナル日本産ミュージカル。

結論。
日本産ミュージカルで心底面白いと思えるものに
いつ出会えるんだろうか?


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どうですか可愛い小鳥 - 2004年08月14日(土)

昼、
「ジーザス・クライスト=スーパースター」ジャポネスクバージョン観劇。

ジーザスを筆頭に
みなさん歌舞伎調のメイクで、縄文弥生時代的イメージな衣装をつけ、
鼓が鳴り、横笛は吹き荒れ、
竹槍やら大八車やらが舞台を駆け回り、
ユダちゃんは三途の川を渡ってお亡くなりになりました。

いろいろと笑えて腹筋大変でしたが、
エルサレムバージョンよりこちらのほうがはるかに好きでした。
歌舞いてて。
キリスト教の既成概念に挑戦して生れたロックミュージカルだから
うんとアナーキーな演出の方が生きる作品なんじゃないかな。

夜、
東京タワーってどうしてああものぼりたい気分にさせられるものか。
劇場の近くだったので、
観劇した仲間一行で、衝撃的に鉄塔おのぼりさん。
おりしも東京湾で花火大会をやっていて
花火が目の高さに見えました。

金色の、でっかいやつが好きだ。


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諸事情を呟く - 2004年08月13日(金)

最近出入りして音声分析を手伝っている研究室があって、
博士課程に進学するなら、うちに来てもいいよと言ってもらっている。
ただ、書類でもなんでも書くから、
そのまま奨学金ぶんどって留学しなさい、とも。

海外かぁ〜。
と、思う。
憧れはある。
言語音声研究自体は海外が本場だからね。
いわれて納得する部分と、
日本語の方言音声を対象にしている身としては
悩む部分と。

現実として、
私が現在所属している科が扱っている専門分野と
私が現在興味を持って研究している分野が
どんどんかけ離れてきている。
研究科で一人だけ浮いてるな、馴染めてないな、というのが
最近の正直な感想。
自分の分野に近い他科に出入りしているほうが楽しい。
残念ながら、それが本当のところ。

密室の中で、
みんな丸くて柔らかいのに、
わたしだけ三角で尖がっている。
うっかりつっついちゃったらどうしよう、と思う。
優しい人たちなのに。

けっこうしんどいのであった。
これって。

今の環境がどんどんストレスになってきているし、
的確な指導もしてもらえないし、
このままうちの科でドクターに行くのは無理だと思う。

でも、もし、そちらの研究室に行ったら、と考えて、
迷ってしまうのでした。

どっちにしろ、このまま日本にいても、
先はないしね。

国内で博士課程に進んだところで、
博士号をもらえる可能性は皆無だ。

私が無能だとかそういうのには関係なく、
現在、ウチの大学の文学系博士課程では、
ほとんど博士号の審査を通る人はいない。
博士課程を修了した後は、
ほとんどの人が、称号を得られないままに、
どこかしらの大学や研究機関に研究者として配属されていく。
たぶんこの状況は、どこの大学の文学系専攻でも似たようなもの。

ほんとうに業績のある、いわゆる「大物研究者」しか
博士号をもらえないのがしきたりなのだ。
「あなたは本物の博士の中の博士です」って、承認されるのが博士号。
国内選考レースで金メダルを取りなさい、
って言われているようなもの。

しきたりね。
しきたり伝統。
そういうのが重くって、
大学は自由なところに行ったつもりだったんだけど。
大学の上は、ちっともそうじゃなかったね。
日本にいるかぎり。もうどこでも不自由。がっちがち。

海外に目を向けると、博士号の意味はがらっとかわる。
「博士課程を終了したものに与えられる称号」という意味合いが強く、
しっかりした論文を数本書き、
ある程度の業績さえ残していれば貰えることになっている。
博士号がないと、どこかの研究機関に就職することも出来ない。

私が言語学をやろうとしているから、
立場が微妙になっちゃうのだ。

国語学だけに限定して、日本に閉じ篭っていたら、
博士号がなくてもどうにか食べていけるだろう。
でも、
私が興味があるのは、日本語だけじゃない。
基本は日本語に置いてるけど、
どんどん言語そのものの構造に目が向くから、
世界の諸言語も一緒に比較してみたくなる。
世界の言語も含めて研究するなら、
日本に閉じこもっているわけにいかなくなる。

世界も相手にするなら、博士号がなければ相手にされない。
就職の幅も圧倒的に狭まる。
博士号を取りに、海外に行かなければいけない。

でも、私がやりたいのは、結局日本語なのだ。
博士号取って、帰ってきてから、日本語研究すればいいじゃん、
とも思う。
でも、せっかく今日本にいるのに、とも思う。
英語をあまり上手くしゃべれないし書けないし、
怖いし。
将来見えないし。

ぐちゃぐちゃ。

あー。
欲を捨てたいな。欲を。
世の中の何かの役に立つ研究したいな、とか
誰かに認められるような研究したいな、とか
なんとか生計立てたいな、とか
そんなこと全部捨てたら、きっと楽しい。
すごく楽しい。



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風よ風よ パパを返して - 2004年08月12日(木)

ミュージカル「Pippi!」@世田谷パブリックシアター。

日本の子供向けミュージカルって、
本当に子供ばかりを対象にしたものが多いよね。

ロンドン・ウエストエンドなんかだと、
チキチキバンバンとかJosephとか
子供でも大人でも両方楽しめるミュージカルが名作としてロングランされていて
日本もそうなればいいのにな、と思う。

今日のピッピも子供向けで、
「明るく、楽しく、元気よく!!」の典型。
それなりに楽しかったけれど、教育テレビみたい。
子供の頃の世界って、そんなに楽しかったかい?
底抜けに楽しいだけだったかい??
何か足りないんだよな、と思った。

それなりに別れが描かれたり、
子供なりの切なさが描かれたりしてたところは好感が持てた。
ピッピがパパを思って眠れない夜を過ごす歌とか、いいね。




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11日目 - 2004年08月08日(日)

ぞろ目!!

というわけで、昨日はふゆどんのおうちに泊めていただき、
今日はいそいそと4人でお出かけ中日劇場。

「金のしゃちほこと金のトート閣下を観にいこうツアー」
なのでした。
要は、
エリザです。
山口閣下です。
浦井ルドです。
綜馬フランツです。
ああもう。馬とでも鹿とでもおっしゃい。どちらもエリザ的さ。

で、当然馬鹿ですから、当然幸せです。
色々な意味で、行った甲斐がありました。

まず、閣下の喉がここ最近ないほど絶好調で、
そういうときの閣下のお歌と存在感は、確実に常人技でなし。
東京と演出が変わった点もあり、
新鮮でした。見飽きないなぁ〜。閣下かわいいなぁ。

二階席、前傾姿勢で、凝固しているうちに
あっという間に時は経ち。
みんなできゅーんきゅーんと身を揉みながら劇場から出てきたら、

お帰りの山口さんにばったり遭遇。

あっという間に人に取り囲まれてしまいましたが、
頭一つ飛びぬけて背が高くてらっしゃるので、
しっかり見てしまいました。
笑顔でした。
でかかったです。
髪ぼさぼさでした。
47歳の男性にする形容ではないと思うのですが
ものすごく「可愛かった」です。

出待ちは色々な人に迷惑がかかるので、したくない派なのですが、
いや、出待ちする人の気持ちがよく分かってしまいました。
しないけどね。
でも、こんな偶然って、すごいよね。
気付いたらわたくし、ぴょんぴょん飛び跳ねながら
「でかっ」「髪ぼさぼさ」「お肌つるつるっ」と叫んでおりました。
知らない周りの方に笑われました。

建物の外に出たら、足震えて、奥歯かちかちしてやんの。

それから、地下鉄乗って
名古屋城のふもとまでいって、
ひつまぶし食って、
東京に帰ったんですが、
なんかもう、ずっと魂宙に浮いててわけわかりません。
とりあえず、ずっと笑ってました。それから虚脱して、また笑ってました。

帰りの新幹線でも笑ってて、
通路側の席に座りながら虚脱して、
「これから検札させていただきます」と車掌さんが車両入り口に立って挨拶するのが聞こえたので
「ああ見るがいい」と言ったら
響さんとねーさんに、慌てて真ん中の席に押し込められてしまいました。
なんでぇ?


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前夜祭 - 2004年08月07日(土)

♪〜そして僕らはいつもの笑顔と姿で〜
そして、なぜか
ねーさんとともに名古屋にいます。

数日前から、落ち着かず、実はあんまり寝てもいません。
だって、だって、明日はぞろ目。

とりあえず、ふゆどんと落ち合って
ドライブに連れてってもらいました。
車の色は空の色。るるるん。
明治村というところに行きました。
実際に使用されていた古い建物が集団移築されているテーマパークで、
ひろびろのんびりと蝉鳴いて素敵でした。
湖のほとり、山を切り開いた緑の中に、
旧帝国ホテルやら、小泉八雲の別邸やら、灯台やら、旧日赤病院やら、監獄やら、郵便局やら
ハイカラの同窓会。

途中で夕立に降られて、立ち往生。
ちょっと暗い教会の中で、置いてあった木琴やら積み木やらで遊びました。
躁病みたいな雷と雨だれと木琴と積み上げた僕のおうち。
ぜーんぶ片付けられたら、
また、蝉しぐれ。

曇り空のまま日が暮れて、頭上でごろごろいうのを聞きながら、
名古屋にもどって後発隊の響さん拾ったあたりから
また雨がひどくなり、車の前がよく見えないほど。

おどろおどろしい雰囲気がいいだろう、ということで
劇団四季の「オペラ座の怪人」CDを掛けながらドライブしていても
一向に雨が弱くならない、ばかりか
ファントムが声を張り上げるのに合わせたように
雷が光るし鳴るし落ちるし。

「うたえ私のために〜!!」(ピカーバリバリバリッ)

ってな具合で、ファントムの呪いの効果絶大。
しばらく車内オオウケしていたのですが。

あまりに雷が止まないので次第に困り、
ためしに「Cats」に代えてみたところ
ふゆどんの家につくころには見事止んでしまったのでした。



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合宿3日目 - 2004年08月04日(水)

東京に帰る前に、いっちょ露天でもつかるべ〜
というわけで、朝起きてすぐに露天風呂へ。
と思ったらアブの襲撃を受けて、まともに入れませんでしたわ。
耳たぶをおもいっきり刺されました。
昨日の煙の復讐か。
まあ正面から襲い掛かってくるあたり、
敵ながらあっぱれの心がけではあるね。
今度来たときには覚えとけよ!!
とか捨て台詞を内心で吐きつつ、
耳が痛てぇ。

帰りのバスで熟睡、乗り換えた新幹線でも熟睡。
おかげで脳みそ溶けました。
データなんかなんにも覚えちゃいねぇ。
さあ夏休みだぁ!!


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合宿2日目 - 2004年08月03日(火)

はい、調査をしましたよ。
わたくしの担当、
2軒のはずが、3軒に。

新潟と長野の県境をはさんだ二つの集落で、
みごとに発音が変わっておりました。
でかした両唇摩擦音。

宿の周りには家も街灯もないので、
夜になると虫という虫が光を求めて、
一心不乱にあつまって来るのですが。
・・・今夜は羽虫が大発生。
びっしりひしめく羽の反射で、
アスファルトがきらきら光って見える。

電気のついた部屋にも大量に入り込み、
半狂乱でキンチョール撒き散らしたところ、

虫もおだぶつだが人間もおだぶつ〜ぽくり♪、

ってな苦境に。

やつらを燻す目的も込めて
外で花火大会をしました。

カブトムシとかクワガタとかが
ふつーにふつーに道路を這っておりました。


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合宿1日目 - 2004年08月02日(月)

合宿@新潟県・長野県県境の秋山郷。
研究会で、調査旅行に来たのであります。

私が以前
「イノチ」と「エノキ」がともに「エノチ」という発音になる
とこの日記に書いて、
一部の心無いエリザファンの友人たちにどつかれるようになった
因縁の地であります。

・・・ものすごい秘境でした。
目的地まで、片道一車線しかない崖沿いの道。
転落したら、はるか下方にキレイな山川。

小さい集落が点在するのみで、
当然コンビニなぞはなく、
というか、食料品店みたいなのもなく。

ケータイは見事にdocomoしか通じず。
現代っ子なauユーザの学部生は、
電波を探して常に宿の周りを徘徊。

もしかして、けっこうサバイバラーなかんじ?
もしかして、ここ修論の対象地に選んじゃって
人生まずっちゃったなぁぁぁぁああああああ?ん?
ってかんじ??

笑顔で
ぶるー。


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