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| 2007年09月07日(金) | 酒を飲みたい上司 |
本日は台風のおかげで一日蟄居押し込め。読書にホームページビルダーのインストール。
ところでニュースで台風情報見てたら（本で昨日のシーツのサヨナラ安打捜し求めてたら）目に留まったのがタイトル。
で、一位が所ジョージで二位がさんま、てのはどうよ？
「酒を飲みたい相手」てのならわかるけど（ちなみにわしはさんまは飲むはおろかTVにでたらその瞬間チャンネル変えます）「上司」ですよ「上司」この二人に上司になってもらいたいですか？？わしは絶対嫌です。
ちなみにわし的に三人選ぶなら（順不同）
荒岩一味（その場で作ってくれる即興料理が期待大）
長嶋茂雄（とにかくなに言い出すか楽しみ）
ムラマツキャップ（人情味のあふれた話が聞けそう）
次点ドギー・クルーガー（牛角奢ってくれる）
ちなみに嫌そうな人は
野村克也（ひたすらぼやきを聞かされそう）
王貞治（ひたすら精神論を聞かされそう）
星一徹（何時ちゃぶ台ひっくりかえされるか……）
次点 辻正信（てか間違っても部下になりたくない）
| 2007年09月06日(木) | 岩波新書『戦艦大和』読了 |
本書は「ぎりぎり間に合った」（あとがきより）戦艦大和の生き残りたちからの証言によって描かれたノンフィクション。
いや戦後６２年。敗戦当時１８歳だった少年兵もいまや８０歳。
太平洋戦争の戦場を記録したオーラルヒストリーの書としてはこれが最後のものとなるだろう。
3332名の乗員を乗せ、沖縄へ出向した大和はわずか2時間の航空攻撃の末に伊藤整一司令以下3000名以上とともに海の藻屑と消えた。生還率１０％未満。そして平成１９年現在の生存者はわずか二十数人。筆者はそのほとんどといっていい２３人と直接、もしくは手紙などの間接手段で連絡をとり、大和の最後を浮き彫りに成功した。
当時の常識では�‖舅造両莪�は陸揚げ・陸戦隊員に配属��大和は「最後の機会」まで温存するため朝鮮に退避する�Ｂ舅造浪�縄戦に投入される。最も愚策と考えられていた��が採用され、それは一般に言われる「神がかり」神参謀のごり押しだけではなく、「沖縄戦には航空攻撃しかないのか」という天皇からの無言のプレッシャーに幕僚たちが耐えかねたということでもあり、また敗戦後も大和が残っていたら建造者の責任が問われることを恐れての年度末の道路工事に似た計画でもあった。そのことの無意味さについて青年士官の間で論争の末殴りあいに発展したことは吉田満『戦艦大和の最後』に詳しい。
だが、あるものは語る。大和が長門のように戦利艦になることは耐えがたかったと。
そしてあるものは語る。戦友の死骸を処理し血がこびりついたその手で空襲の合間を縫って握り飯をつかんでほうばったことを。
そしてあるものは語る。連合艦隊最強最大の戦艦へ配属された誇りを。
そしてあるものは語る。自分たちの出撃が「特攻」とみなされない悔しさを。（数年前ようやく「準特攻」と認められた）
そしてあるものは語る。どうしてもっと早く戦争を終わらせられなかったのか、戦争をおこすものは自ら戦場には行かない、と。
そして全員が語る。「死に損ねた」肩身の狭さとつらさを。
そこには戦争における全ての要素が現れている。おろかな司令部への怒り。戦士としての誇り。戦場の中で磨耗していく人間性。敗者としての屈辱。
澤地久江は『滄海よ眠れ』でミッドウェー海戦の戦死者の遺族からの聞き取りを行った。しかし、そこからは第一章「友永大尉の最後」で語りつくされていた「戦争の勝者・敗者というのは国家のレベルの話であり、戦場の兵士にとっては「戦死」という敗北しかない」というテーマを同工異曲で語り続けているだけであり、文庫本にして前４巻にわたる『、『滄海よ』からはわずか２２０pの本書のような戦争のさまざまな横顔は見えてこない。その点、本書は『滄海よ』を超えているといえる。
そして巻末では吉田『戦艦大和』で描かれた「救命艇にすがりつく水兵の手首を切り落とした」光景は少なくとも大和の最後のときには見たものも聞いたものもいないこと。吉田自身も「自作はフィクション」と認めていたようだ（すると前述の殴り合いも怪しくなるが）
せめて士官候補生数十名が「日本海軍の未来のために」下艦させられたことと、大和の建造によって培われた技術が戦後日本を「造船大国」にし、復興の大きな足がかりになったことが彼らにとって慰めといえる。
是非一読。
| 2007年09月05日(水) | 巨人大鵬玉子焼き |
つくづく思うのだが、世の中の「いわゆる」巨人ファン。ぬるい巨人ファンって本当、野球が嫌いなのな。
いや友人の中にも巨人ファンがいることは重々承知なのだが、現在の白熱したセリーグで、中日と首位を賭けた3連戦を地上波で放送しない＝商品としての購買者が期待できないってどうよ？本物の巨人ファンなら誰しもがTVにかじりつく状況ですよ??
結局は巨人というチームがどうたらというよりも「100％買ったという報酬を保証してくれる組織」としてみているんだよねえ。かつて故ナンシー関に「あえてこの平成元禄の世に７難８苦を求める求道者」と称された半身ファンを３０年やっている身から見るとねえ。架空戦記の読者か幼稚園児レベルのメンタリティの持ち主としかいえないわけですよ大方の「巨人」ファンが。（ちなみに私はCSに加入して阪神の全試合を見られる環境に自らを追い込む勇気がありません。半年間TVにかじりつくになるのが目に見えてるから）
明日からの阪神戦もTV中継しないのかねえ。もうこちとら金があったら3日間球場に通い詰めたいくらいなのだが。
追記。やっほう！岡田はん３００勝目で２位浮上!!明日からの首位決戦が楽しみいい!!!
| 2007年09月04日(火) | 岩波新書『アジア・太平洋戦争』読了 |
太平洋戦争の概説書として随所に鋭い視点がちりばめられている。
曰く「「重要国防資源」は（中略）東南アジア経済を日本経済に従属させる政策であり（中略）それは民衆生活の悪化に直結した。なぜならこの政策は宗主国の工業力から各種の工業品が供給されることで成り立っているのにかかわらず、日本にはそれを供給する経済力が無かったのである」
植民帝国が商品の輸出先に駆られて領土拡大に走ったのに対し日本の国策の本末転倒振りが端的に描かれている。
曰く「戦後、サイパンの防衛がなぜ遅れたのかの問いに対し「（略）我々の（略）考えいたらず（略）のんきに構えていた」」
数万の使者を出したサイパン戦の責任を呑気の一言で済ます日本の司令部の正に「呑気」ぶり
曰く「学徒兵は将校の中で「消耗品」と位置づけられていた。その結果、生き残った学徒兵たちは、軍隊や軍人に対する根深い不信感を身につけて戦後社会に復帰していくことになる。このことは経済復興から高度経済成長をになった日本のエリートたちの政治文化に深い影響を与えることになる」戦後の「軍事」アレルギー・「非戦憲法」への「崇拝」がここに現されている
曰く、「都市に対する無差別爆撃が戦略的にどれほど有効であったかは解らない。（略）大井篤は（略）「もし敵が機雷攻撃と平行して鉄道爆撃を実行していれば日本はもっと早く降伏を余儀なくされていたかもしれないが、なぜか、敵の戦略爆撃は都市にだけ向けられた」」東京空襲の指導者カーチス・ルメイに代表される、黄色人種に対して行えた非人道振りがこのようなところに現れていないか。
曰く、「増産が至上命令となる中で、政府は直接生産者である小作農を保護する政策をとらざるをえなくなり、結果として、寄生地主制は、戦時下において大きく後退することになった」このことは想像もしなかった。咲く所は何箇所かで（戦後民主主義を受け入れる萌芽は戦時下に芽生えていた）という胸のことを書いている。戦争は平等を推し進める、という言葉があるが、そのことはあの戦争中にもあったのだ。
曰く、「中曽根康弘元首相も（略）「あの戦争の指導者には日本人自らがきちんとけじめをつけるべきであったのにかかわらず、冷戦が始まり、別の温かい風が流れ込んできたため中途半端に終わってしまった」A級戦犯の靖国合祀を行った中曽根がこんな発言を、という意外感（しかし「けじめ」をつけていれば職業軍人であった中曽根は総理はおろか防衛庁長官にもなれなかったのではないか）
ひさびさに唸らされた新書。岩波の面目躍如か。
| 2007年09月03日(月) | 第２次マイ箸携帯啓蒙運動宣言 |
わしの大学生時代、マイ箸を持ち歩き、割り箸を使わないのがはやったことがあった。日本の割り箸消費のため世界の木材資源が浪費されている（岩波新書『地球環境白書』などが主な出典）だから割り箸の使用を控えて環境問題に貢献しよう、という考えだ。
しかし「間伐材は割り箸以外に使用道が無いので林業保護のために割り箸消費は必要」という意見がどこからとも無く広がり、半年ほどでブームは去った。
しかし2007年現在、割り箸の使用節減・マイ箸の使用は地球環境に有益であると考え、「第２次マイ箸携帯啓蒙運動」を宣言する
割り箸使用は２つの意味で問題があると考る。
�’海┐襯乾澆鮟个垢海箸�環境破壊につながる
�⊇祥莖笋衄ぐ奮阿忙箸て擦量気い箸気譴討�ていた間伐材にエタノールの原料という使用法が生まれた。ゆえに林業復興のために間伐材を伐採することは割り箸使用以外でも経済的に採算の取れる仕事になった。
そもそも上述の意見自体に当時から「間伐材は割り箸として売れるので他の使用方法を考える必要がない」という考えの上に成り立っているいわば本末転倒な話ではないか、と漠然と思っていたのだが流行の移り変わりについていったのだ。
間伐材の新たなる利用価値については以下「よくわかる！技術開発―NEDO技術開発機構」http://www1.infoc.nedo.go.jp/kaisetsu/index.htmlより引用
建築廃材や間伐材などの木質系バイオマスは、廃棄物として年間2,650万トンと多量に発生していますが、製材所で発電用や乾燥用に一部再利用されているものの、ほとんどが未利用のままになっています。木質系バイオマスを原料にエタノールを作ることができれば、安価な燃料用エタノールを供給できるばかりでなく、化石資源の消費を抑え、地球温暖化ガス(CO2)の削減に大きく寄与します。資源的に最も豊富な木質系廃棄物からのエタノール製造技術に関しては、1980年代より、全世界で研究開発が進められています。
一般に、トウモロコシなどの穀物からエタノールを作るときには、穀物に含まれているでんぷんを抽出し(糖化)、それを酵母(イースト菌など)で発酵させて製造します。しかし、木質系バイオマスの糖化液には、でんぷんを多く含む穀物(サトウキビやビートなどの糖質類)と異なり、従来の酵母では発酵しないペントース(Ｃ5糖)を多く含むので、採算性が低いという課題がありました。そこで、Ｃ5糖を発酵できるように、酵母の遺伝子組み換え技術を利用した酵母菌を使用します。また、効率的に脱水を行うゼオライト膜によるエタノール濃縮装置も開発しています。
木質バイオマスは、繊維質のセルロースやヘミセルロースとその他リグニンでできています。それらを糖化したときに、セルロースからはＣ6糖ができ、セミセルロースからはＣ5糖が多くできます。しかし、このＣ5糖は、従来の酵母では発酵せずエタノールとして回収できませんでした。そこで、遺伝子組み換えによる強力酵母菌をつかい、エタノールの回収率を大幅に上げます。
分離膜によるエタノール濃縮・脱水装置を開発しています。その結果、99.6%以上(水分が0.4%以下)に濃縮することができるようになります。（引用終わり）
バイオテクノロジーの発達により間伐材が立派に燃料に生まれ変わることについて解っていただけた、と思う。
ゆくゆくは専用サイトの立ち上げも考えたいのだが、この日記を読み、私の主張に賛同いただけるかたはバッグに一組箸を忍ばせて外食の折には使用していただきたい（うどん系は割り箸で無いと食いにくいかもしれないが）
そして同席者に「どうして割り箸を使わないの？」「割り箸を使わないと間伐材が売れなくってかえって環境破壊になるんだよ」といわれた時には食事のひと時に上述の考えを伝えていただきたい。
このネットという大海に落とした一滴のしずくが大きな波紋になっていくことを祈る。
| 2007年09月02日(日) | 今日のお料理 |
スーパーでテンペを見つけたので早速購入。にんにくの芽とあわせて炒め物にする。
ご存知の向きも多かろうが、テンペとはインドネシアの食材。「インドネシアの納豆」とか紹介されているが全く違う。いうならば「豆腐を作ろうと思ってゆでた豆を押しつぶしたところで忘れて三日ほど放置したら発酵しかけていた」様な食べ物だ。「発酵しかけ」というのがポイントでかすかなチーズ臭が食欲をそそる。腐乳やブルーチーズをご飯に混ぜて醤油をたらして食べるのが大好きな私にはかなり気にいったインドネシアの味覚である。ジャカルタの大衆料理屋ではよくテンペとさやインゲンの炒め物をご飯にぶっ掛けてもらってかっこんだ。
で、食ってみた。
ちがうよ。ちがうよママン。これじゃあ「豆腐を作ろうと思ってゆでた豆を押しつぶしたところ」だよ出来損ないの豆腐ステーキだよ。肝心の「三日発酵」が抜けているよ。
本場のテンペを食べたい方は日本で売っているテンペ5に対してなるべく臭いチーズを１の割合で混ぜて炒めて見ましょう。本場のテンペに近くなります（多分）
| 2007年09月01日(土) | 9月ですなあ |
起床時には「ケロロ」はほとんど終わりかけ。
コンビニでおでん７０円均一セールだったんで昼飯はそれ。もうおでんの季節か。具をこんにゃくとか昆布とか大根とかつみれにすればヘルシーなくいもんとはいえる。
で、昼からは広尾へ。
JICA地球広場でのシャンティ国際ボランティア会主催の「日本のハナシ、世界のハナシ〜子供向き落語会とカンボジアでの活動紹介」に出席。三遊亭 遊之介氏（前座名 三遊亭おまえ）の落語「浮世床」（子供向けということなので真柄十郎左衛門まで）を聞かせてもらい、カンボジアでの絵本を通じた識字率向上活動の紹介を聞く。目からうろこが落ちたのは、カンボジア人に衛生の大切さを教える絵本の紹介。今まで漠然と現地の人たちは生水飲んでも耐性ができてるだろう、と思っていたのだがやはり現地人でも腹壊すわけで、なら煮沸した水を飲むくらい誰でも知っているだろう、と思い込んでいたのは我々が幼少時から衛生・細菌についての基礎知識を刷り込まれているが故のおごりであるということ。現地の人々には生水を飲むことと、腹痛・発熱・下痢の間に因果関係があること自体わかっていないわけね。
アホみたい、と思う人は江戸時代に田舎から江戸に住み着いた農民がほとんど白米だけといっていい食事で暮らした結果（江戸の農民にとっては白いおまんまが毎日ありつける、というだけで信じられない幸せ）、ビタミンB欠乏症・つまり脚気にかかっても食生活が原因と考えず、田舎に戻ると（つまり玄米や麦飯の生活に戻る） 回復したことを都市の空気の問題と考えていて結局は日露戦争にいたるまで無数の使者を出したことを考え合わせるといい。知ること・知る力を持つの意義に改めて啓蒙される。
ここででれば３時だったのだが、遊之介師匠と落語の話（特に共通の友人である瀧川鯉朝師匠の話で盛り上がる）、代表の方にさらに詳しい話（特にポルポト時代に少年期を送った世代の葛藤の話。自分の両親を殺した人物に出会ってしまい、復讐を考えつつも「彼は殺さなければ自分が殺されていた」と考えて何とか怒りを静めて今日を生きている、という話。現在二十歳くらいのポルポトの末娘が今、名を隠していきているという話など非常に興味深い）を聞いているうちに気がつけば４時。活動内容が説得力ある足に地がついたものであることだと解ったのでサポーター（毎月２０００円を寄付）になる約束をする。
それからしんく亭へ向かうが駅を間違えて降りてしまい３０分のタイムロス。結局上京してきたおかねやんには遭えずじまい。しんく亭を訪れるのは今世紀になって初めて・実に１０年ぶりなのだがこの１０年間にさらに強化された同人誌コレクションにあきれ返る。
Otakutalker氏・うきゃ氏・でんでん氏（正式に挨拶したのは今回初めてだが金満商事で何度かお会いしている）とカードゲーム「ジャック・ザ・リパー」をプレイ。わしが入ったら一気に会話の品性が下がったと不当な指摘をされる。
ゲーム後夕食。「牛角」経営の食堂へ。学生街にありそうなボリュームメニューが並んでいてうまそう。うちの近所にもできないかな。サイゼリアはもう飽きたぞ。
ここにて解散。帰路に着く。これからはちょくちょくゲームに混ぜてほしいな。
