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| 2005年11月30日(水) | はやぶさについて |
なのだが、イトカワ表面からクマムシなんて採集してくれると非常に嬉しいのだがなあ。そういうロマンのある発見はないもんかねえ。
| 2005年11月28日(月) | 佐々木譲『冒険者カストロ』読了 |
「はやぶさ」が「イトカワ」に無事着陸したようでめでたいめでたい。今後もこういう低予算・ハイメリットの実験を繰り返し工業立国日本の誇りを世界に示してもらいたいものである。
で、本題。
佐々木譲は『ベルリン発飛行指令』『エトロフ発緊急電』『五稜郭残党伝』と好きな作家だけに、作者名とタイトルだけでゲット。
今回は小説ではなくカストロの人生を描いたノンフィクション。その人生がそのまま冒険小説の主人公になるゲバラではなく、後半生は現在に至るまで政治家に徹しているカストロの前半生を描いたところがミソ。
話はカストロの生い立ちから革命家となる学生時代、チェ・ゲバラとの出会い。そして伝説的なヨット一隻でのキューバへの再潜入とゲリラ戦。そして国家樹立とともにゲバラとの別れ、キューバ危機で物語りは閉じられる。
あくまでも反体制革命家であったカストロがどこから共産主義者に傾倒していったのか、果たしてそれは政治的に生き残るための方便だったのかその点が不明なのが残念だが、「戦士」としてのカストロ像は遺憾なく表されている。まあ秋の夜長を楽しませてくれた一冊、て仕事あるじゃん！
そういえばこの調子だと来月半ばには50000HITいきそう。豪華商品もあるので是非申告を。
| 2005年11月27日(日) | 凹 |
響鬼、ついに明日夢が弟子入りしたなあ。手っきり最終回はここで閉めるんだと思っていたが。給料はいったもんで本屋にいって『シグルイ』１〜５巻と『王道の狗』1〜４巻を買ってくる。
| 2005年11月26日(土) | 二日連続飲み会 |
本日は神竜会の飲み。17時品川駅集合。ところが職業運転手・F氏の行きたかったオイスターバーは「高すぎる（牡蠣一個400円）」「ここは本気で女口説く時に行く店だ」との声がしきり。結局予約抜きでは入りようが無いことが分かり行き先は浜松町のモツ鍋屋へ。
それでもモツ鍋お代わりしたり、焼酎4本開けたりで4時間さんざ飲み食いした挙句1人7500円。オイスターバーならこの倍はしたよ鶴亀鶴亀。ぐだぐだに酔ったw氏を介抱しつつ帰宅。
| 2005年11月25日(金) | 友あり遠方より来る |
涙目で記者会見を受けるミッシェル･ウィーを見てはじめて「かわいい」と思ったべっきぃです。こんばんわ。いや美少女だとは思うんだけどね。俺より20cmも高いと思うとどうにも萌えを感じなくって。
中学時代の友人SM君がはるばる愛媛から上京。有楽町で呑む。
一年ぶりくらいであうと二段顎になっているというか生え際前線が後退しているというかすっかりオッサンですかシャアですか、という風情になっていてお気の毒。最近入院されたようで無事でまあ何より。
話題も子供の話とか住宅の話とかこれではまるで中年の会話ではないか、もし15年若かったらアキバに通い詰めて人生変わっていただろうと、発言も後ろ向き。愚か者め、俺は現役で通っているぞ（ウソです）。寄る年波に危惧を感じたものの、羽田空港で買ったANAのスチュワーデスのフィギュアを見せびらかされた時にはほっとしたというか虎皮の縞は洗っても落ちないことを再確認。まあよかったよかった（何が）
| 2005年11月24日(木) | 「フリークス」観てきた。 |
俺の発音では牡蠣と柿の区別のつかないことが判明。箸と橋とか。こういうところが落語を習う上での色々なネックになっているのだ。別に京都訛りなくしたいわけじゃないしなあ。
今日は早めに仕事が終わったので渋谷まで「フリークス」を観に行く。電車の中で『タフの方舟』2巻読了。
渋谷は実に一年ぶり。こういうミニシアター以外来ることもない。まあ大の大人が遊びに来る街ではなかろう。
スペイン坂の脇に地下活動しているような映画館へ。
実に小さい。スクリーンもだが小屋そのものも。2階含めて30席くらいしかなさそう。スキージャンプペア他の予告から本編へ。
で、まあこの「フリークス」知っている人にとっては常識なのだが、世界のモンド映画の頂点というか、タイトルどおり全編コ○ト、カ○ワ、シャム双生児が総出演。しかも全部が当時の見世物小屋から連れてきた本物、という映画。下半身無い人とか頭がソフトボールくらいしかない人とか。
ストーリーとしてはサーカスの花形のブランコのりが遺産目当てに同じサーカスのコ○トを色仕掛けでたぶらかして毒殺を図り、正体に気付いたコ○トはかわいさアマってにくさ100倍、仲間の見世物カ○ワの群れと復讐を果たす、というもの。ラストシーン豪雨の中みなさんがぞろぞろぞろぞろ這い出してくるシーンは正に圧巻「いくで〜ダイモン〜」の世界である。
まあ一度は観なくてはなるまいと思って観に行ったのだが、無理していかなくてもよかったというか今夜夢に出たらどうしようというか、自分の中の潜在差別意識の試金石というか。フリークス一同が回し飲みした固めの杯をブランコのりがどうしても呑めずにひっくり返すシーンがあるが、あなた飲めますか。
とりあえず「一生に一度は」という通過儀礼は果たしたような気がする。
追記．ハンズの前で酒配ってたんですけどね。「100％林檎果汁を発行させて作った全く新しいお酒」て……それってシードルじゃないのか？
| 2005年11月23日(水) | 『タフの方舟』１巻読了 |
他所のサイトで紹介されていたんで読んだのだが、なかなかに良質のSF。ジャンルとしては生物モノSFということになる。古代文明の戦略兵器・あらゆる世界の遺伝子情報を搭載し、必要に応じて改造し繁殖することができる「胚珠船」こと＜方舟＞を手に入れた「銀河一あこぎな商人」タフの活躍する連作シリーズ。
なんといっても身の丈2m半の肥大漢・駆け引き上手で菜食主義の愛猫家で慇懃無礼な口調で話し愚痴っているのか真面目におこっているんかさっぱりわからない怪人物・主人公タフのキャラクターが面白い。
さらには毎回登場する異様な生命体と生態系の謎を解き、事態を解決する謎解きSFの面白さも満喫できる。この手のSFの傑作としては星野之宣の『ベムハンター・ソード』以来か。
| 2005年11月22日(火) | 秋眠暁を覚えず |
馬鹿と天国に行くよりは賢者と地獄に行くほうがいい、を人生訓にする私がそそくさと帰ってまいりましたよ。
なんにせよこの3日ほど眠くてたまらない。どきんちょネムリンに取り付かれたかというくらいで。仕事から返ってきたら布団に直行である。おかげで『タフの方舟』がすすまないこと。それほど難しい文章でもないのになあ。都会っているとまた眠気が〜。最近酒に弱くなったというか少し過ごすと頭痛がするようになった。どうしたことかなあ。なんか関連があるのかなあ。
| 2005年11月20日(日) | 冬ごもりの日 |
起床昼過ぎ。渋谷に「フリークス」を見に行くつもりだったのだが23日に廻すことにする。
しかたがなく一日かけて身の回りの整理。まずは溜まった洗濯物を片付ける。
その一方で常備菜の調理。
まずは鰤大根。鰤の粗を下湯でしてあくを取り、半月切りにした大根と昆布と一緒に炊くこと２時間。骨ぐち食べられる柔らかさに。飯にも良し焼酎の肴にも良し。熱くても美味いが冷めて煮こごりがプルプルしているのもまた乙。
次に金平蓮根。蓮根は薄切り。蒟蒻は小さくちぎって下茹で。鶏皮を中華鍋で熱してその油で炒める。醤油・黒砂糖・鷹の爪で味付け。冷めても良し。これは飯のおかずに。
もうひとつ鮭の粗と豆の炊いたん。2時間かかりで煮込んで水気を飛ばす。やや焦げてしまったのが残念。これは朝食のおかずに最適。ご飯にどっさりぶっかけて御茶漬けにするのもよし。朝粥にぶっ掛けるのも良し。
むこう3日はこればかりになりそうである。
| 2005年11月19日(土) | 吉村昭『彰義隊』読了 |
本日は出勤日。そして今日の御題は「酒の粕」（いい加減に仕事しろよ俺）。酔っ払いの演技の基本になる噺である。どうもうけが悪いと思ったら今日びの若いもんは酒粕を焼いて食べたないとのこと。あんたらも昭和生まれなんだからあああ。
で、上述書読了。タイトルから彰義隊の激戦振りを期待してはならない。本作品の主人公は彰義隊たちが拠った徳川家の菩提寺である上野寛永寺の山主・輪王子宮能久。その名で分かるとおり皇族である。
彼はその立場と徳川家に忠義をしめさんとする彰義隊の志士達に好意を持ち、寛永寺を貸し与えたことから皇族ながら朝敵と呼ばれる立場になる。
彰義隊の敗北と共に宮も寛永寺を追われ、戊辰の動乱の中、流されるように東北に落ち延び、ついに新政府軍に帰順する。謹慎処分の後、皇族として名誉回復した彼は陸軍軍人になるべくドイツに留学し、日清戦争の最中、台湾で陣没する。
彰義隊については少し調べたこともあるので輪王子宮の名前くらいはしっていたが、こんな後半生を送った人物とは思わなかった。いやそれなりの人名辞典を引いたらこのくらいは出ているんだろうけど。
主人公・輪王子宮もさることながら彼の生涯の宿敵として立ちふさがるのが官軍の司令である有栖川宮。この人物も今まで単なるお飾りの対象としか考えていなかったのがこの作品では血肉の通った人間として描かれている。
もういいかげん掘り尽くされている観のある幕末の人脈にもまだまだ面白い人物はいるものであるな、と感心。
でもこのタイトル「台湾出征願いにも戊辰の朝敵の汚名を晴らしたい、とあったのでこの表題が妥当」とかいっているけど、やっぱ出版界の大人の事情というヤツだろうなあ。
追記．チンクアンタ新で良し、ていうか氏ね
| 2005年11月18日(金) | 『近代世界システム』読了 |
昨日聞いたんだけど、「後ろからなら美人」という表現ははっきりブスというより浸透度は深いように思われるのだがどうか。
まだ落語熱抜けず。今日は『鶴』に飽き足らず『千早振る』までやってしまう。やはり正式に習うべきか。
しかしなんといっても江戸前落語を習って困るのはやはり訛りである。
なんといっても京都人は語頭の「Si」を「Hi」と発音してしまう。七月が「Hitigatu」になってしまうわけで東京の人には「一月」に聞こえてしまうわけだ。
先日知人に「七年戦争」の話をしたら「一年戦争」と間違えられてしまう。嗚呼私が世界史の先生だったらやってみたいぞ一年戦争の授業。「ここでブリティッシュ作戦が発動されて人類の半分が死滅したわけですね。ここ試験に出ますからチェックするように。」
で、とりあえずほぼ一週間がかりで上述書再読。いまどき何読んでるんだと同業者にいわれそうなのでいっておくが学生時代に読みはしたのだ。ただほとんど斜め読みにしてしまったので内容はほとんど忘れていただけで、読み返すと新鮮な感動。
とにもかくにも16世紀のヨーロッパの変革が世界史において重要な位置を占めていることは分かったが、世界史は16世紀のヨーロッパの変革で全て説明できるような問答無用の押しの強さを感じる。まあこのくらいの強気顔顔の姿勢で自説を唱えないと大家といわれるようにはならないわけだが。
| 2005年11月17日(木) | 落語熱やまず |
ああ！不覚!!
いやね、今日の通勤途中、昨日の落語会のこと思い出していて気づいたんですよ。
ほれ、昇輔さんの元師匠って故・春風亭柳昇（しゅんぷうてい・りゅうしょう）師匠じゃないですか。「日本で春風亭柳昇といえばこの私、私ただ1人であります！」の。
で柳昇といえばゆうきまさみ『究極超人あ〜る』の舞台、春風（はるかぜ）高校の柳昇（やなぎ・のぼる）校長のモデルじゃないですか。「日本で春風高校の柳昇といえばこの私、私ただ1人であります！」の。
で、いきなり天啓に撃たれたんですよ。そもそも春風高校という校名自体が「春風亭」のもじりだということに!!
いやこうして字にするとあまりにも当然のことを言っているようですが、人間えてして当然の事に気付かないもんです。ああ、『あ〜る』をリアルタイムで読んで20年間一体俺は何をしていたんだあ!!!これは『宇宙の騎士テッカマン』の登場人物「アンドロー梅田」の名前が「アンドロメダ」のもじりであることに大学生になって気付いて以来の不覚である！！！。
で、ともかくにも落語がやりたくてたまらない。じつはわしの落語好きは小学生以来のもので、その頃には『ライオン』とか『子誉め』とか『道具屋』とか『酒の粕』とかを丸覚えにして親戚やクラスのお楽しみ会で一席ぶっていたんです。中学校に落語研究会はあったんですがね、その頃は天文趣味とアニメオタクに目覚めて結局落研に入らなかったのがわが青春の一大痛恨事（他には彼女出来なかったとか彼女出来なかったとか彼女出来なかったとか初恋の女の子と二人きりになった時何にも話せなかったとか、実はそれは関西アウシタン集会で知り合った子だとか、次に好きになった女の子にラブレター送ったりして、結局彼氏がいることがわかって一晩眠れずに翌日の数学の試験で8点しか取れなかったとか、その彼女は今現在……いやそれはよそう）俺も5円で雇われた。
とにもかくにも落語がやりたくなったので本日仕事中、客と話している中、今度『夕鶴』を観に行くと聞いたんで、ついつい調子に乗って即興で「鶴根問い」を一席やってしまう
「鶴と言うのはもともとは首長鳥というてなあ。あるところに一羽の首長鳥がツーと飛んできて、その後からもう一羽ルーととんできた」
のあの話である。お客もさぞ驚いたことだろう。いきなりカミシモまで振り出してボールペンを扇子代わりに使われた日には栴檀は双葉よりかんばしこういうおこさんにあやかりたいあやかりたい。
やはり習いに行くべきかなあ。しかし6回2万円もさることながら、江戸前落語なのがネックだ。「てやんでぇべらぼうめぇこちとら江戸っ子でぇシ鉢にシがねえからシぃ持ってきてくれいなんてことが私にやれますでしょうか千葉大時代「謎の関西人」と異名を取ったこの私に。ただでさえこの日記を見て「標準語で書かれているので違和感がある」なんていわれるんですよ大学の友人に。その一方、高校時代の友人に言わせると「お前もすっかり東京弁になった」といわれるんだよなあ正に蝙蝠状態お雛様の首が抜けます。
お試し一回というのもあるからそれ受けてみるかなあうん焼いて食べた。
追記．さっきTVをつけてたらクイズミリオネア500万円の問題。
で、どんな難問と思いきや「鯨の潮吹きとは何の行為」なんて問題。出題するほうもするほうなら、解答者もこんな問題に「電話相談権」をつかってやがんの。呼吸に決まってろうがああなんでこれしきに答えられんヤツがここまで残ったんだあ？？マジにイラつく超むかつく。俺に解答権よこせええええ！もっともわしは芸能情報には全く疎いので芸能問題については1万円くらいので間違えそうなのだが。
ああ、モー娘。からロシア文学まで守備範囲のふょーどる氏と相対性理論から自衛隊の新型魚雷まで守備範囲のヤンの大将をブレインにつけたら1000万円も夢ではないかも知れんなあ。
追追記．自衛隊で思い出した。さっき『モーニング』立ち読みして『ジパング』読んだら丙型駆逐艦島風のことを乙型駆逐艦なんていってやがった。絵はちゃんとした島風。ちゃんと資料見て書いてるのに何でこういうミスするんだかわぐちかいじは。
追追追記．『モーニング』で思い出した。『ドカベン対野球狂の詩』も読んだわけだが9回裏2アウト同点・バッターは岩鬼の場面でメッツのプレイングマネージャー岩田鉄五郎が「ピッチャーわし！」とマウンドに上がった。まあ絶対やるだろうとは思っていたシーンだが、現実に投手でプレイングマネージャーを務めた人物に阪神の故村山実がいる。流石に当時のことなんて知らないんだが、こういうのってどういう風に登板を決めてたんだろう。いきなり「ピッチャーわし！」なんて野卑なことしてたのだろうか？
今日の一行知識．フランシスコ・ザビエルはパリ大学神学部卒業
（ミリオネアの1000万円問題。司馬遼太郎『南蛮の道』でこのことを読んでいたわしはそれこそ畳に詰めたてて転げまわった。100万円でいいからよこせええ!!ああクイズ番組は精神衛生に悪い）
| 2005年11月16日(水) | 落語鑑賞へ |
まずは業務連絡。
独天氏から正式な謝罪をいただきましたのでここに氏の名誉を回復し、書込み禁止を解除いたします。私も侮辱的な言い方をしましたが御互い水に流しましょう。
夕方5時40分に御徒町につく。小腹がへったのでアメ横で買ったたこ焼きをつつき、末代までの恥氏を待つが、急用の為こられなくなったとのこと。残念だが1人で上野広小路亭へ。
客数はおよそ30名。まずは、元ボーヤンの総長だったという新人落語家・瀧川鯉斗君の「饅頭怖い」。まだまだ発声ができていないし（俺の方が声の通りはいい自信はある）キャラの演じわけができておらず、まだまだ金の取れる芸ではないが前回に比べたら一応は成長の後はある。後で聞いたところ今のところ持ちネタはこれと「新聞紙」だけとのこと。精進せいよ。
次に本命・昇輔師匠の出番。今回はじめて知ったのだがねっからのロッテファンだったそうで、今年の優勝に大いに気炎を上げる。まあロッテファンなんて阪神ファンよりも茨の道というか平成元禄のこの世の中になんでそんな七難八苦を求めるようなマネを……という立場なんで一堂大目に見る。なんでも旧師匠の故・春風亭柳昇師匠に「お客も十人十色で色々な趣味の人がいるから噺家は高座で好き嫌いをいっちゃいけない。でもロッテファンといってもむしろ同情されるだけだからかまわない」とのありがたい教えを受けたそうな。枕に安藤三男そっくりの国勢調査員が夜な夜な押し寄せる、なんてネタ振られて俺1人爆笑。壇上の昇輔さん、俺のほうを見てにやりと笑う。狙撃なんて反則というか光栄というか。しかしプロフェッサーギルが昇輔さんと対決する姿を想像して笑わずにはいられんでしょう。
で、本題は新作落語「おとうさんの城」。蛍族のおっさん達がボロアパート借りて（快楽亭ブラックが自殺した部屋なんで安い、とまた無茶なネタ振り）憩いの空間にするのはいいが、だんだんみんなの我儘が見えてきて……と『黄昏流星群』のようなペーソスあふるる一席。
「じゃあ、『週刊漫画』を駅に捨てずにもってきてもいいんですか！」
「ええ、私は『週刊漫画ゴラク』を毎週買ってきますよ！」
のあたりリアリティがあって笑えた。
続くは瀧川柳好師匠の「壷算」。前座の鯉斗君と二つ目の昇輔さんの実力さほどではないが真打の本領発揮。おっさん３人しか登場人物はいないのになんとも艶というか色気が感じられる。是非とも今度は廓はなしが聞きたいもの。
最後に昇輔師匠の古典「宮子川」。将棋に夢中の生真面目な若旦那と、幼馴染の向いの娘を早とちりのおじさんが無理やりくっつけてしまうラブコメディ。娘さんの可愛さはともかく色気がまだまだなのが残念。
で、トリに重大発表。来春５月に昇輔師匠ついに真打昇進・襲名披露！パチパチパチ……といいたいところでしたが、実は柳好さんが枕に「皆様もご承知のとおり……」と話しちまった。いや薄々というか内々二というか知ってましたけどさあ。こう格好よくいかないというかドジというか♪シャープにいかないB級アクションというのがやはり我らが昇輔さんらしいところ。
その後は恒例・「さくら水産」にて打ち上げ。落語マニアのオッサンばっかし集まってコアな落語業界の月旦と「パリーグと落語の行く末」について話に花が咲く。ここで前から考えていたのだが、落語を教えてもらえるカルチャーセンターのようなものは無いか、と相談する。小学生時代かなり自分流ではまったことがあるのである。昇輔氏によるとあることはあるけどやっぱし江戸前落語で講義料月一回・半年で２万円はするとのこと。どうするかなあ。
| 2005年11月15日(火) | 『復讐の航路』読了 |
我らのカイたんシリーズ第二弾が早くも発売・さっそく購入。3日がかりで読み干す。相変わらずカイたん２１歳萌え。（ところで『さよなら絶望先生』で隣のクラスの万世橋わたる君も言っていたが、一般人が萌え萌えいうんじゃない。我々は二十年がかりでこのもやもやとした感情に的確な用語を発見したのだ）
なんちゅうか、命をねらわれているからとはいえピストル一丁買うだけで二十ページもかかる小説も珍しい。敵に手の内を知られないようにするため、とはいうもののそれなりに分厚くしろとかの「大人の事情」もあるのではないか（『ジョーズ』なんかも大人の事情で二冊ですむところを三冊立てになったそうな）
SFとしては２流（宇宙船の「最大速度」ってなんだよ）、冒険小説としては１流半。この小説を読ませているのは、捨て犬をほおっておけない（比喩的表現なのだが今回は本当に拾ってしまう）天使の心と、殺人に快感を覚える悪魔の心を同居させているヒロイン･カイのキャラ造詣によるところ大だろう。
で、今回は冒頭からカイの実家が何者かに襲撃され、一族ほぼ皆殺し・積荷はみな没収の圧倒的危機のなかで忍び寄る刺客、その上に危険な香りぷんぷんの色男の魔手までせまる。あやうしカイたんの運命はいかに？で次巻に続くわけだが（ところでアメリカのジゴロというのは女の子の前でライムの皮を剥くものなのか？）２巻までと３巻以降かなり話の性格が変わるような気がする。
小説の醍醐味のひとつに「情報が制限された環境の中で徐々に主人公と読者に情報が提示され、謎が明らかにされていく過程」があると思う。日本の小説の７割以上が推理小説であるのは、どんな駄作であっても推理小説にはこの過程が最低限保障されているからだ（と筒井康隆がいってた）。
で、このシリーズにおいてもこの原則は守られており、主人公カイは「何者かによる恒星間通信システムへの破壊工作」と「負傷による脳内情報端末への一時的接続禁止」という二つの形で、未来世界においての情報が極端に制限された状態に置かれている。
この情報制限された環境でカイは知力を振り絞り、己の判断に全てをかけなくてはならない。（この情報制限された中での自己責任の重さと絶対の独断権を与えられている自由さ、こそが帆船時代を舞台にした海洋冒険小説や、それをSFRPGに置き換えたトラベラーの面白さなのだが）
ところが本巻ラストにおいてカイは両者を取り戻すどころか「恒星間通信が可能な脳内情報端末」というこの世界では誰も存在すらしらないスーパーアイテムを手に入れてしまう。次巻からのカイは作品世界においては超能力者である。３巻からは一気に謎に秘めた敵の正体が明らかにされていくのは間違いは無いが、天上人になってしまったカイからこれまでの魅力が失われないか、そのことだけが心配である。って、まだ３巻って本国でも書かれて無いじゃん。
| 2005年11月13日(日) | ゲーム＆夕食会 |
昼前に起床。サイゼリヤで朝食権昼食後の後ははまる氏とゲーム。
とりあえずエポックの「ドイツ戦車軍団」のハリコフ戦シナリオをプレイ。今ひとつ要領をつかめないうちに敗北。
そのあとRPGAMERS付録のモンスターメーカーのゲーム。完全ブラインドシステムかつ城守側も攻めていかねばならないシステムであり、討ち取りごとに「その真田は父か子かぁ」とまるで大阪夏の陣のような心境になる。
攻守どころを変えて三度プレイするがはまる氏の愛娘るふぃーあを三度とも蹂躙するかされたので精神的勝利。
はまる氏の帰宅後、6時から美女3人と待ち合わせ。夕食会へ。4時間ばかり話が弾む。たまにはこういうことも無いとなあ。
追記．で、いわゆる「アホ毛」（ぴんと一房だけはみ出している毛）というのは『ぱにぽに』が発生源ではなくて美容師仲間の符丁なんですな。初めて知った。
私信．末代様。水曜日の昇輔アワーにこられるようでしたら前回と同じく水曜6時御徒町駅松坂屋側改札口にて。
| 2005年11月12日(土) | ゲームの日 |
午前11時過ぎに起床。たっぷり15時間寝ていた計算になる。
慌てて部屋を片付ける。
はまる氏等いつもの面子でトラヴェラーをプレイ。今回はプレイヤーにやれることが少なく話の流れを見ている時間の方が多かったのだがなんにせよセッション終了。やや予定とは異なる結果になったが次回で第一部完の予定。
その後はいつものごとくだらだら飲み会。鍋をやるつもりだったのだが、午前中寝過ごしたため中止。次回こそ鍋。3時過ぎに就寝。
| 2005年11月10日(木) | またしても訃報 |
上方落語の雄・桂吉朝氏逝去。享年51
若い。若すぎる。こんなことで上方落語はどうなるのか。人間国宝・桂米朝が死んだらその名を継ぐのは吉朝氏だけだと思っていたのに嗚呼。
これはあの世から中島らもが引いたとしか思えない。なんちゅうことさらすんじゃおっさん、とわかぎえふの怒声が聞こえてそうです。らもに大麻の味を教えられなければもっと長生きできたろうに（吸ってません）
合掌。
追記・うひゃああ。さすがヨーロッパ一セコイ航空会社・ライアンエア。そこまでやるか。
| 2005年11月09日(水) | 気になる噂 |
帰宅するとコミケット委員会より通知がとどく。ヤン先生今回も落選のようです。
で、ちと小耳に挟んだんですがね
�仝痢λ榲槌�奈子．（本名工藤美奈子）と工藤夕貴は従姉妹である
�▲妊好痢璽箸慮矯郤圓蓮悒薀奪�ーマン』のガモウひろしである
てのは本当なんでしょうか？
こういうのって検索してもそう信じている人のサイトが引っかかるだけで客観的事実は得られないんだよな。
追記．今日の「そのとき歴史は動いた」はジョン万次郎。万次郎役が『風雲児達』のジミー大西顔にみなれている身にはなにやら不自然也。
| 2005年11月08日(火) | 熱いよね。 |
今期始まったアニメで一番面白いのはCAPETAと思うのだがどうか。
曽根正人の原作はまだ読んでいない。前から気になっていたのだがどうせいつもどおり天才と基地外の紙一重の主人公に回り一同引っ張りまわされて酸欠になってぶっ倒れていく、という展開が容易に予想できるわけで単行本を買うのを控えていたわけだが、アニメの面白さを見る限り一気に先を読みたい、と思う一方いっそここはアニメで一週間ごとじっくりおっていくべきか、とも思う。しかしまあ曽根漫画の中で一番面白いのは人力レース漫画の「シャカリキ」であることは確かだろうが。
| 2005年11月07日(月) | まあ何だな |
たまには調子こいて生臭いこといいまくってドンビキされたりする俺だが
こういうもの見て癒されたりするピュアな心も持ち合わせているわけだ。「人の顔が一つでは世の中味無い味無い」（池波正太郎『鬼平犯科帳』より）
追記．先日の三笠宮発言は「プライベートなひとり言」として皇室と委員会ではシカトすることに決まったようです。まあ当然か。
| 2005年11月06日(日) | ちょいと悲しい |
キムチを食いたいんだけど回虫が怖くて食えない……。
てかあんなトンガラシの嵐の中で生きているのか回虫。韓国側は「未成熟卵だから安全」といいはってるけどやはりダメージ大きいだろうなキムチ屋。
昼過ぎまでぐっすり寝たらかなり回復。気管支あたりにとどまっていた風邪の菌が咽喉元辺りまでに追いやられてきた感じ。
雨も降ってきたので家でごろごろしていると本田美奈子の訃報を入手。わおなんてこった！去年『ナージャ』の主題歌歌っていて、まだ芸能人だったんだなあ、と感心してたのに。
自分の性春（誤字）時代のアイドルが逝ってしまうというのはなにやら悲しいでござんすな。ONE WAY GENERATION なんて今でもたまに職場で口ずさんで周りに嫌がられているのに。
つくづくご冥福をお祈りしますです。まりり〜ん！（へそ出しながら）
とかいっているとたけしの『座頭市』初見。「刺激が強いですのでお子様には見せないでください」なんて映画を日曜日の一家団欒タイムにやる日曜洋画劇場が大好きさ。
どっかの映画で見たような、でもどこの映画で見たかわからない時代劇の典型的エピソードの結晶。それでいながら絶対時代劇じゃない。（奥さん腹切っちゃおかしいよな）コマ割のテンポはいいしたけしの殺陣はなかなか見られるし浅野忠信も様になってる。こりゃ外人受けするわなあと思った。
追記．今ニュース見てたらさ。例の毒殺少女、「ブログのみに本当の素顔を覗かせていた」とさ。あのさ、公開日誌に本当の素顔書く馬鹿いねえぞ。俺がここで書いているのも俺の持っているペルソナ（仮面）の一つだぞ。
何でこういう時にはどこからとも無く素人サイコメトラーとか素人探偵とかが理由つけたがるんだろうね。
「人間なんて所詮不可思議な生き物だよ。ほれ男と女があんなことしてできる。不思議だとは思わないかい」（池波正太郎『剣客商売』より）
| 2005年11月05日(土) | スイングしちまったよ |
本日は出勤日。午前はお仕事にてござる。どうも咳き込む。風邪再発か。医者は午前中しかやってないしなあ。げほげほ。
わはは。
夕食後とりあえず「スイングガールズ」見る。
いやいいなあ。もう何度か見てんだけどやっぱ面白い。
上野もいいけど本仮屋もいい。関口に萌えない人とは友達になれないかも知れん。前に友人とも話したんだが今のご時世に日本で青春モノやるなら舞台は田舎に限るよな。
こうして今頃TVでやるっつうことからにはTVドラマになるんかねコレ。とにかくグレンミラーのCD聴きながら寝ます。
| 2005年11月04日(金) | また当たっちまったよお |
「親切なクムジャさん」公開記念の
パク・チャヌク復讐三部作一気上映試写会へ当選しました
日時11月11日（金）
時間21時30分開場・22時開演・終演翌朝5時
場所 新宿東急（歌舞伎町）
作品 「親切なクムジャさん」「オールドボーイ」「復讐者に哀れみを」
で、毎度のことで同伴者募集します。韓国映画のえげつなく濃いところを7
時間ぶっ通しで見たい方は連絡くだされ。
ところで今日の新聞で読んだんだが三笠宮がアレほど頭の悪い人間とは思わなかった。
「女性天皇反対」のエッセーを発表したというんで、今日日みんなリベラルぶって女性天皇賛成としかいわんご時世でなかなか骨のあるな、と思って記事を読んだら
�｜坊賄傾陳招呂録隻霤傾聴瞥茲瞭�本の伝統である
��男系天皇継続のためには側室制度の導入が望ましい
……あんた本当に59歳？。戦後教育をどっぷり受けた身でしょう？それとも皇族はいまだに戦前教育受けてるの？神武天皇て……そもそも日本史上何人女性天皇いるか知らんの……で、21世紀になって側室制度復活てあんた……フェミニズム団体につるし上げくらいますよ。ちょいとあいた口がふさがらなかったんでここに。
| 2005年11月03日(木) | 明治節です |
10時過ぎみんなにたたき起こされて起床。われながら貧乏性で布団が柔らかすぎて畳の上で掛け布団に包まって寝てたらえらい笑われる。
朝食は朝粥でバイキング。またーりとデザートのヨーグルトを食ってたら従業員に視線で追い出される。朝風呂に使ってから12時にチェックアウト。ロビーに故・水谷なおき先生の名作『人類ネコ科』を発見して感動。
昼飯は抜きで湯河原へ。国喜多独歩公園内の足湯につかってまったりすること約2時間。贅沢にもグリーン車に乗って帰京。
その後総武線を乗り継いで西千葉へ。母校・千葉大のサークルMODOのOB回に10年ぶりに出席。今回は同期のKが入籍発表とのことなので参加。懐かしい面々にあうがみんなオッサンになっているなあ。俺は全然ふけていないらしいがまあもともとオッサン顔なので変化なしなのか。
結局2次会まで引きづられ12時前に帰宅。明日の仕事準備を済ませて3時過ぎ就寝。二日合わせて2万円・けっこう散財したかなあ。
| 2005年11月02日(水) | 熱海へ |
本日は例の運転手・F氏のさそいで神竜会のイベントで温泉旅行
仕事終了後、新幹線に飛び乗って熱海へ。
当初八人の予定だったのがドタキャンが相次いで参加者5名。辰録兄貴がかけたのが痛かった。トマス･キッドとかオーブリーの話で盛り上がれたのに。
食事はバイキング形式。なんかもう体がバイキングで勝ち組になることを受け付けていないのを感じる。年取ったなあ。
食後露天風呂でまたーり。その後は人気の無い熱海の夜をぶらぶら。
酒買ってきては「涼風」なんぞ見ながら4時ごろまで馬鹿話に興じる。昔みたいに大暴れということは無かったがF氏の宮崎勤事件巻き込まれの一件を聞くだけでかなり楽しめる。またーりしたまま就寝へ。
| 2005年11月01日(火) | またしてもお誘い |
毎度恒例、春風亭昇輔アワーのお誘いです。
日時 11月16日（水）午後6時開場6時半開演
場所 お江戸広小路亭（上野広小路下車）
演目 古典落語「宮子川」
新作落語「異国の兄貴」
出演 春風亭柳好
滝川鯉斗
木戸 前売り1500円
私と一緒なら前売り料金で行けます。つまらなかったら昇輔さんに生卵でも何でもぶつけてください。
ではでは。
