つんつん日記
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2002年08月31日(土) 相手の気持ち

同じ状況に接しても…思うことが人によって違うことがよくある。

だから…人間関係は難しい。

互いの思いがすれ違っても…そのことに気づき…
…歩み寄れば心はつながるのだが…。

相手の気持ちをくんで振る舞うことはたやすいことではない…
…が…自分の中に他者の存在を常に置きながら行動することを心がければ…
…家庭も地域も職場もより良い環境になっていく。


2002年08月30日(金) 華(花)

“あの人には華がある”…よく使われる表現だ。

この華(花)という言葉…世阿弥の能楽論では…
…演技…演奏が観客に感動を呼び起こす“魅力”という意で使われる。

その世阿弥に「風姿花伝」という能楽の書がある。
同書の「年来稽古条々」に述べられた…年齢別の稽古の要諦。

そこに出てくる二つの“花”が興味深い。

それは「時分の花」と「まことの花」。

若さゆえの美しさ。
しかし…時とともに散るのが「時分の花」。
これに対し…鍛え抜いた修業により…時とともに輝くのが「まことの花」。

たゆまず自身を磨き続けた人だけが…
…年を経ても年齢に関係なく「まことの花」と咲くことができる。

どんな分野でも言えることだが…
…“これでよし”と満足した瞬間から…惰性と後退が始まる。

一時の名声や勝利に酔いしれることなく…
…間断なき飛翔を続けることができるか否か。


2002年08月29日(木) 強靭な可能性

脳梗塞を患っても…記憶や学習能力を回復させることができる…
…こんな研究結果が発表された。

これまで脳の神経細胞は再生しないとされてきた。

ところが脳梗塞を起こしたネズミの脳に…ある種のタンパク質を注入すると…
…神経細胞が4割まで回復することが確認された。

脳細胞の再生は…生命の強靱な可能性を示す一つの証といえよう。


2002年08月28日(水) 飛び込み

サッカー日本代表の勝利でドボン…タイガース優勝でザブン。

「そんなに飛び込みが好きなら」と…作家藤本義一さんらが大阪・道頓堀に…
…「飛び込み」名所をつくる。

「道頓堀飛び込みステージ」…毎週土曜の夜…
…10組の素人さんが川ならぬ舞台に飛び込んで自慢の芸を披露する。

9月から12月までの期間限定興行だ。

1月に閉館した演芸場「浪花座」跡にステージを仮設。

「演芸の種をまきたい」と藤本さんは言う。

川に飛び込んだあなた…今度は舞台で目立ってみませんか?



2002年08月27日(火) 創造

現代社会は…さまざまな局面で行き詰まりの様相が濃い。

環境汚染、資源浪費、倫理崩壊…。

こうした悪条件に屈しているだけでは滅びを迎えるしかない。

新しい挑戦…創造が欠かせないのだ。


2002年08月26日(月) 外国人労働者

中小・零細企業で働く外国人労働者が不況のあおりをもろに受けている。

勤務先の経営難によって…何の補償も得られないまま…
…まっさきに解雇されて路頭に迷うといったことがしばしば起きている。

賃金の未払いや…仕事中に負傷したのに労働災害の手続きがとられないなどの…
…トラブルも珍しくない。

失業しても生活保護などの公的手だてから取り残され…
…野宿するうちに病死した事例もある。

子どもたちの不就学の増加など派生する問題も一段ときびしい。

外国人単純労働者を巡っては治安対策をはじめ様々な問題がある。

だが…人手不足に悩む中小・零細企業を底辺から支えてきたことを…
…忘れてはなるまい。

日本人が嫌ういわゆる3K(きつい、危険、汚い)職場を守っているのも…
…主に彼らである。

日本にとって外国人単純労働者は不可欠な存在なのに…
…日系以外は認められていない。

それでいて就労は半ば黙認という矛盾が…不況下で露呈している。

社会の安定や少子高齢化時代の労働力確保の観点からも…
…彼らの保護に取り組むべきだ。


2002年08月25日(日) 希望

世界的な自動車メーカーを築き上げた…
…本田宗一郎氏は自らの仕事を振り返り…語っていた。

「99%は失敗の連続であった。
そしてその実を結んだ1%の成功が現在の私である」と…。

どんな困難にも挑戦し抜き…あきらめない勇気が人生を輝かす。

環境に左右されない自身をどう築き上げていくか。

人生の遠征にあたって…最も大切なものは…財産でも地位でもない。

胸中に炎のごとく燃え盛る…“希望”の一念ではないだろうか。


2002年08月24日(土) 名前

名前で苦労した。

日本ハム創業者の大社義規(おおこそよしのり)氏の自伝や社史を読むと…
…その話がしばしば出てくる。

ブランド名を高めようとする苦労話である。

たとえば若いころ…叔父の会社がつくっていた香川ハムを京都で売り込む。
戦前の35年ごろのことだ。そのころ京都は鎌倉ハム一色だったという。

「四国の田舎でこしらえたハムなんか置くと店の肉まで悪く思われる」と…
…精肉店からよく断られた。

徳島ハムを起こし…事業を広げていくときにも…
…「田舎でつぶした肉は質が悪い」という偏見に苦労させられたそうだ。

63年に鳥清ハムと合併したときに会社名を日本ハムにしたのは…
…そんな名前をめぐる苦労があったからだろう。

プロ野球の球団を買収したのも知名度を高めようというねらいがあった。
日本ハムという名前も…当初は「なかなか浸透しなかったんですね。
とくに東京で浸透しなかった」。

東京の消費者にも親しみをもってもらおうと球団買収に踏み切った。
後に大社氏はそう語っている。

こうして営々と築き上げてきたブランド名を失墜させるのは何と簡単なことか。
雪印グループのときと同様に…この日本ハムの偽装問題でも痛感させられる。


2002年08月23日(金) 苦労

子どもに苦労させたくない…そう考える親が増えている。
だが…それで子どもは本当に幸せなのだろうか。

ルソーは言った。
子どもを不幸にする確実な方法は…
…「いつでもなんでも手に入れられるようにしてやることだ」…
…(今野一雄訳)と。

常に欲望をみたし…苦労を知らずに育った子どもたちの行く末こそ心配である。

近ごろは…「苦労は買ってでもしろ」と言う人がいなくなった。

それは…耳に痛い忠言を正面から言えるだけの…
…“深い人間関係”を築けなくなった証でもある。

「世間の情が薄くなった」「懐の深い人がいない」と嘆く人は多い。

だが…効率を求め…苦労を避けたがる社会の風潮にあって…
…それも当然の成り行きといえる。

遠回りに見えても…信頼の絆で結ばれた人間関係を回復していく以外…
…閉塞した社会の苦悩を救う道はない。

親子の絆も…葛藤や闘争を乗り越えて結ばれていくことを忘れまい。


2002年08月22日(木) 先手必勝

「先手必勝」…勝負事に限らず…人生全般に通じる格言である。
特に健康面では…先手を打つことが大切だ。

男性の世界最高齢者…
…113歳の中願寺雄吉さんが長寿の因について語っていた。
「人を喜ばせ、自分も喜ぶ。感謝の気持ちを忘れないこと」と…。

生への感謝があれば…何よりも健康が第一と自覚できよう。

日ごろの不摂生を注意されると…
…「人生、太く短くでいい」と開き直る人がいる。

命を粗末にする人は結局…思いとは逆の結果になりがちだ。

かけがえのない人生である。

「最後まで健康な日々を!」と祈り…努力したい。


2002年08月21日(水) 人を…

人を嫉むのは…人格なき証拠!

人を讃えるのは…一流の人格の証!


2002年08月20日(火) 心をつなぐ言葉

人は心がつながれば…
…自然に感謝の言葉が出てくるもの。

あいさつや礼儀がすたれてきたのも…人の心が分断されているからだ。
だからこそ…思ったことをもっと言葉にし…人に伝える努力をすべきであろう。

トルストイは…
…「われわれは他人のために生きたとき、
はじめて真に自分のために生きるのである」(北御門二郎訳)と…。

その生き方に…真実の喜びと友情が生まれる。

自分らしいやり方で構わない。

「心をつなぐ言葉」を心掛けたい。


2002年08月19日(月) 人間通

真の友人が生まれるには二つの要素が考えられるという…
…(「人間通」谷沢永一著)。

一つは友がいないと寂しいとの心の渇き。
この感情を欠く人は精神活動も鈍く活気に乏しい。
この心情のある人は感情生活に湿りがあり…人に好かれる。

もう一つは人を喜ばせることを好む性向。
他人がうれしがることを自らの楽しみとする。
その心躍りこそ人間性の宝というものだ。

人を憂い…あえてかかわる心情。
友の幸せを思う無心な行動。
その人間模様は多くの人の心動かす光景を生み出す。


2002年08月18日(日) ボランティア

ボランティアの世界には…命令も…強制もない。

利害も…地位も…関係ない。

一切平等な人間と人間の関係です。

自ら進んで行う行為です。

だから…尊い。


2002年08月17日(土) ふるさと

懐かしいふるさとの山や川や海に再会して…
…ゆったりと時間を過ごしている方も多いことだろう。

そのふるさとを漢字1字で表現するとどうなるか?…
…住友生命がアンケートをした。
「山」が1位で…「海」が2位…3位が「母」だった。

地域による特色もある。
京都では「寺」…新潟は「米」…滋賀は「湖」が1位だった。
東京の1位は「街」である。

ふるさとの変わらぬ自然ではなく…
…変容激しい「街」をあげざるをえない東京の人たちである。


2002年08月16日(金) 暗闇

都会では昼も夜もあまり変わらない明るさです。
24時間営業のコンビニも…昼夜分かたず客が出入りしています。

「真っ暗闇」などを体験することは特に…都会では少なくなりました。

確かに…「外界」の暗闇は減りましたが…
…「生命」の内の暗闇はほとんど変化していません。
いや…「心」の闇は一段と深くなっているようです。


2002年08月15日(木) 20世紀の教訓

なにやら…新しい戦争が始まるかもしれない。
そんな重苦しい空気の中で…終戦記念日を迎える。

国家間の争いごとを軍事力で決着させる人類の悪癖は…
…もうこりごりだ。

それが…2度の世界大戦を経験した20世紀の教訓のはずだった。

しかし…新世紀に入ったとたん…
…早くもその反省を忘れたかのようなことが起きている。


2002年08月14日(水) やられたらやり返す

世界各地では今も…紛争が続き…
…多くの市民が犠牲となっている。

“やられたらやり返す”という唯一の論理では…
…いつまでたっても解決の道は開けない。

相手の立場に思いをいたし…勇気ある対話で…
…自分発の平和運動を広げていきたい。


2002年08月13日(火) 藤井寺サティ

長年のご愛顧、誠にありがとうございました。

藤井寺サティは、いよいよ8月18日(日)をもちまして
完全閉店とさせていただきます。

31年間、サティはご当地で開店以来、
みなさまにお世話になってまいりました。
あたたかなはげましやご支援、そしてご愛顧を
みなさまからお寄せいただきながら、
閉店のやむなきにいたり、誠の残念でございます。
お買い物にご不便をおかけいたしますことを
従業員一同心からお詫び申し上げます。
サティはイオン株式会社様のご支援により
あらたな再生に向け歩みはじめました。
今後は藤井寺サティ同様、お近くのサティを
ご愛顧いただきますよう、お願い申し上げます。
最後になりましたが、みなさまのご多幸と
ご健勝を祈念申し上げて、お別れといたします。
ありがとうございました。

            藤井寺サティ 従業員一同

(13日付新聞折込みチラシから)

藤井寺サティ…完全閉店…あそこのバックヤードで働いていた…
…パートのオバちゃんたち…これから…どーするんやろ?…(??)


2002年08月12日(月) ワーカホリック(仕事中毒)

私たちの周りで…仕事に没頭する人を見かけることは珍しくありません。
しかし…生活のほとんどを仕事に生き…
…仕事をしていないと不安や焦りにかられる人もいます。

事業の計画を成功させるための活動であったはずが…
…仕事それ自体が目的の行為となっていき…
…仕事をする中でしか自分のよい評価は得られないと信じ込むようになり…
…仕事に依存していく…このような人々の状態を…
…ワーカホリック(仕事中毒)といっています。

彼らの価値観はすべてのことに対し「仕事が優先」になるのだと思います。
そして…過度に働く結果…心身の健康を害していくこともあります。


2002年08月11日(日) 家族の意識革命

心の悩みをもつ方は…最近…とみに増えているように感じられる。
しかも…孤立してしまっている方が多い。
不登校…引きこもり…摂食障害…うつ病の方々など…
…症状はさまざまであるが…皆…孤独である。

家族がいないという物理的な理由からの孤独ではなく…
…家庭…家族がありながら…その家庭…家族の中で孤立してしまっている。

精神的な孤独に陥っている。

例えば…
…「今、不登校のお子さんが、もし、白血病で、あと半年か、
よくても1年しかもたないでしょう…と言われたら…
…ご両親、ご家族の皆さんはどうされますか」…と尋ねてみると明らかである。

皆さん一様に…ハッとした顔つきになる。
あと数年しか生きていられないのならば…それこそ…悔いなく…
…思う存分に充実した生活を送らせよう…悔いの残らない介護をしよう…
…と思われるはずである。

「そのような気持ちで接していらっしゃいますか?」…と尋ねると…違いがある。

ダラダラと長引くグループの方は…
…心のどこかに「厄介者だ」という意識が働いているのである。
そして…当人は…家族のもつこのような気持ちに敏感に反応してしまい…
…孤立してしまっているのである。

体の病気にせよ…心の病気にせよ…一番苦しんでいるのは当人であろう。
その苦しみに同苦していき…励まし…力づけ…安心感を与えていくのが…
…本来あるべき家庭であり…家族関係であろう。
そして…家族の意識革命が起こった時が…治療のスタートになるのである。


2002年08月10日(土) 相対成長

「相対成長」という言葉がある。
植物が成長するとき…葉や根…茎など…
…すべての器官が同じ割合で同時に発達すること。

上へ伸びたいだけなら…茎だけ伸ばせばよい。
一見…関係ないように見える葉や根も…より多くの養分を吸収し…
…多くのエネルギーをつくり出す。

「相対成長」の特徴は…成長のエネルギーが加速度を増し…
…全体がともに勢いよく…一回りずつ大きくなることだ。


2002年08月09日(金) 星の王子さま

「ぼくの友だちになってね。ぼく、ひとりなんだ」と…
…だれもいない高い山で呼びかけたのは「星の王子さま」だ…
…(内藤濯訳 岩波書店)。

世界中でベストセラーになった『星の王子さま』には…
…心に残る寓話が…いくつもちりばめられている。
人っ子一人いないアフリカの砂漠で…孤独な王子がキツネと出会い…
…友だちになる話もその一つだ。

キツネが友だちになった王子に“秘密”をうち明ける。
「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目に見えないんだよ」(同)と…。

人と人…人と自然の結びつきや友情…信頼の絆こそが…
…人生を豊かに彩る財産であるというメッセージだ。

今…対人関係のストレスを嫌い…
…一人で過ごすことを願う青年が増えているという。
面と向かって話すより…
…携帯電話や電子メールでのコミュニケーションを好む傾向も強い。

作者のサン・テグジュペリは語っている。
「本当の贅沢というものは、一つしかない。
それは人間関係という贅沢だ」と…。

小さな自分に閉じこもっていては…新たな出会いのドラマは生まれない。

人は人と交流し…心を結びあう中で価値ある生涯をおくれる。


2002年08月08日(木) ひまわり

「ひまわり」
ねえ どこにいるの?
鳴き声は あっちこっちから
きこえてくるけど
ちっとも姿が見えないよ
セミはへんてこ
ふしぎだらけ
だから つかまえたくなるのかな
わあ おひさまがいっぱい
金色の光のしぶきをふりまいて
きらきら輝きながら咲いている
おにいちゃんより背が高い
ひまわりは きっと遠くが見える花
夏のゆくえを追いながら
セミともお話ししてるのね
(詩 橋出たより)


2002年08月07日(水) 読書

読書は…人間だけができる特権である。動物に読書はできない。

本を読むのが一般的になったのは…
…ドイツのグーテンベルクが印刷機を発明した1450年以降。
その前は写本が中心。部数も限られ高価だった写本は…
…市民の手には届かなかった。
また…写本の多くは修道僧によるものだったので…
…キリスト教に不都合な本が世に出ることはなかった。

16世紀初頭のイタリアで「文庫本」が誕生すると…
…読書人口は一気に増えた。小さな文庫本は大ヒットし…
…女性もハンカチーフとともに手に持つのが流行したほど…
…この話を紹介した塩野七生さんは…
…「ルネサンス時代の出版人は…発明されたばかりの印刷技術を活用することで…
…キリスト教会による規制の撤廃に成功」と…(『ローマ人の物語』)。

本の歴史は「言論の自由」を獲得する歴史ともいえる。
今…「言論の自由」を盾にした無責任な活字があふれているのは皮肉だ。


2002年08月06日(火) 57年前の記憶

広島は6日…被爆57周年となる「原爆の日」を迎えた。

広島市中区の平和記念公園では…
…「原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」(平和記念式)が開かれ…
…参列者は犠牲者を追悼し…核兵器廃絶を誓った。

昨年の米同時多発テロ後…「テロリスト支援国家」との…
…対決姿勢を強めた米国は「使える核兵器」の開発をも視野に入れ…
…中東やインド・パキスタンでは紛争がやまない。

秋葉忠利市長は平和宣言で…
…そうした「力の論理」が支配する世界に向けて和解と寛容を訴え…
…57年前の記憶に基づく「平和と人道の世紀」の創造に広島が…
…努力すると誓った。

(Asahi.comから)

「57年前の記憶」…みんな…もう…忘れてるんとちゃう?…(汗)


2002年08月05日(月) 基本が大事

コマを強く回すと…ずっと回り続けるが…弱い力だと…すぐに倒れてしまう。
教育においても…基礎学力という回転をしっかり与えれば…
…子どもたちの可能性は広がる。

ある小学校教師の実践記。
基礎学力向上のために“読み書き計算”に力を入れた。
音読の推進や漢字の反復練習…日記の励行…
…縦横10列のますに数字を記入して四則計算をする“百ます計算”…。
基礎学力の向上で子どもたちの生活態度が変わり…
…学習意欲も増したという(『子供は無限に伸びる』)。

どんな分野であれ…基本が大事。

あるプロ野球の監督が語っていた。
「勝ち続けるためのセオリーというものがあるとすれば…
…それは地道な練習…なおかつ勝つための基本練習を…
…どれだけやりおおせたかという以外にはない」と。

「近代彫刻の祖」といわれるロダンは芸術の努力をこう語る。
「石に一滴一滴と喰い込む水の遅い静かな力を持たねばなりません」。
一滴また一滴…対象にくい込んでいく基本の努力が…
…不朽のものをなす鉄則となる。


2002年08月04日(日) 心の扉

子どもが木の上で遊んでいた。
「危ないから、下りなさい!」と言いがちな場面。
しかし…ある年配の婦人は「そこから何が見えるの?」と声を掛けた。
しばらく言葉を交わした後…「でもね、危ないから気を付けてね」と注意。
子どもから「ありがとう」と…素直な言葉が返ってきた。

頭ごなしに命令口調で言われても…
…楽しさに心を奪われている子どもの心には届かない。
まず言動を前向きに受け止め…子どもと心を通わせる。
そこで初めて…大人の言葉に耳を貸す態勢が整うのだ。

家に入る時は「玄関の扉」を開けるのが当たり前。
しかし…子どもとの会話で…まず「心の扉」を開けようと…
…意識する人は意外に少ない。
どんなに言葉を掛けても…受け止められずにこぼれてしまう。

子どもと接する時の心構えは…まさに「急がば回れ」であろう。
忙しいからこそ「心の扉」を開けることに…時間を費やしたい。
その分だけ…子どもの心は伸びやかに育つ。


2002年08月03日(土) ごまかし

太平洋を挟んで…このごろ「倫理」という言葉がしばしば語られる。

個人よりもむしろ企業人の倫理についてである。

日米ともに…企業による「ごまかし」が横行しているからだ。

「倫理なき資本主義は崩壊に向かう」…米国ではそんな危機感も漂う。


2002年08月02日(金) 真珠

真珠は…宝石のなかでは一風変わった存在と言える。
石ではなく…アコヤ貝など「生命体」がはぐくんだ装飾品だからだ。

貝類は…体内に砂や寄生虫等の異物が侵入すると…「真珠質」を分泌する。
それが層を形成し…やがて異物を包む。
真珠は…それらの層が重なってできていく。
1枚の層の厚さは…およそ0・4ミクロン。
1ミリ成長するためには…2500枚も重なる計算になる。

この無数の層が光を受けると…「多層膜干渉」という現象が起きる。
真珠の優雅な輝きは…このためである。

ある意味で…異物の侵入という「障害」を乗り越えて…
…はじめて生まれる輝きなのである。

幾多の苦難を乗り越えた“人生勝者”の笑顔…
…その輝きに相通じるものがあるようだ。


2002年08月01日(木) 人格の鍛え

訓練を受けた人は…強い!崩れない!

人格の鍛えがないと…人間は腐敗する!


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