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終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2004年12月01日(水)



初冬の早暁、週末のレースを前に本命と目された馬が追い切りにかかる。
蹄が砂を蹴る重い音、合わせ馬の荒い鼻息、騎手の鞭のうなり。
東の空を破って赤い朝の光が斜めに射し、馬身から湧き立つ湯気を照らしている。

来春の廃止の決まった宇都宮競馬場、その古ぼけたスタンドに私は立つ。
それとも私が立っているのは無人となった廃墟なのか。
たかだか一年の未来に、そうなっているであろう廃墟なのか。
私の眼前で、風景はともすれば幻影に似る。


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