MIKI.PRUNEの方丈日記
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2006年09月24日(日) 懐かしき人々

 22日、金曜日は大学時代からの友だちと会って飲む。

 お互いの近況や仕事の様子、家族のこと、昔話にと

 花が咲き、楽しいお酒に酔いしれる。

 出版社に勤める彼の話は興味深いことばかり・・・。

 作家や書店、出版界の現状などを聞いていると

 もっともっと本を読もうと思う。

 お互いにがんばろうと言って別れる。


 23日は彼岸の中日。墓参りに出掛ける。

 行きは、娘の運転。

 お墓をきれいに掃除して、おじいちゃん、おばあちゃんに

 「みんな元気でいるよ」と語りかける。

 2人ともにっこり微笑んだ。

 父の実家にもより、仏壇に手を合わせる。

 こっちのおじいちゃん、おばあちゃんの写真を

 見ながら、親戚とおしゃべりしてきた。


 夜は、BSで吉田拓郎とかぐや姫のコンサートを見、

 歌を聞いていると、青春時代が思い出される。

 私と同じような年代のおじさん、おばさんが弾けていた。

 いろんなことを乗り越えてきた人たちには、白髪が

 見えたり、しわが増えている。

 でも、それも人生の勲章と年輪なのです。


 24日は、車で1時間くらいの町に住む。大学時代の

 友だちに会いに行ってみる。

 卒業して28年ぶりに会うその友だちは、

 本人が実家にいるかもわからない。

 勇気をだして電話をかけたら、おかあさんが出てくれて、

 大学時代の友人と告げると懐かしそうに、また、よく電話を

 かけてくれたと言ってくれる。

 近所に出かけたその人に連絡をつけてもらい、久し振りの

 再会を果たす。お互いにあまり変わっていなくて、

 すぐにわかり「変わってないね。ひさしぶり!」と笑顔がはじけた。

 互いのいままでを話したり、今を話したりして、楽しいひととき。

 その人は「大学時代のことはみんないい思い出だよ。」と言っていた。

 また、会おうと約束をして帰ってきた。

 元気な友だちに会って、こちらもパワーをもらいました。ありがとう!

 
 夜には、田舎に泊まろうという番組に谷村新司が出ていた。

 大学時代にいつも聞いていたアリス。

 甘酸っぱい青春が想い出がよみがえりました。


 このように、この週末は懐かしき人々との再会で、

 こころがいっぱい熱くなりました。

 なお、娘とは互いに一生懸命向き合ってます。


  今日の一句

    夕焼けに こころも赤く なりにけり

    口ずさむ 青春時代の メロディを

    遠き街 セピア色の 想い出よ

 


2006年09月21日(木) 最悪

 娘との関係は、最悪。

 ここのところ、口論ばかり。

 自分のひとことが駄目にしていることも

 わかっているが。



 ダメかもしれない。


2006年09月18日(月) 誕生日

 誕生日を迎え、大台に突入してしまいました。

 いつの間にこんなに年を重ねていったのかと思うくらいです。

 これからの10年は、今後、残りの人生を生きて行く為の

 道筋をつけてゆく10年としたい。

 将来やりたいことのできる下地を作ること!

 シフトを変えて生きて行きたい。

 

 支えてくれる多くの人に感謝いたします。

 これからも宜しくお願いいたします。

 わたしも皆さんを応援し、支えます。


                 MIKI.PRUNE


  今日の一句

   人生は 晴れたり 曇ったり

   悔いのない 生き方したい これからは


    
 

 


2006年09月17日(日) 免許更新

 誕生日を前に、免許更新に県の免許センターに行った。

 いつもは地元警察に行って、簡単に手続きを済ましていたが、

 新しい免許証が届くまでに時間がかかるので、即日交付の

 センターまで行ってくる。

 朝8時30分からというのに、私が着いたのは15分前なのに

 大勢の人たちが受付に並んでいた。

 ようやく受付を済ませ、書類に必要事項を記入し、

 収入印紙と協会加入費合わせた額を支払う。

 2階で、適性検査(視力検査)をし、また、1階に下りて

 写真撮影、続いて、30分のビデオ講習をして、

 ようやく無事に新しい免許証を交付してもらう。

 受付に並び始めて、約1時間15分で終了した。

 免許更新は、何度目かな?忘れるくらい・・・。

 20歳台に東京・鮫洲の免許センターにも行ったことがあるし、

 30歳台だったが埼玉・岩槻署でも行ったことがあったなぁー。

 運よく?捕まったことなく、30年間、無事故・無違反でいられる。

 これからも、安全運転に気をつけよう!


 免許センターのある近くのK市はこんにゃくの製造で有名

 なので、帰り道に立ち寄り買って帰る。

 こんにゃくのさしみにして、あまったら、煮物にするといいよと

 店のご主人に言われたので、そうして、食べた。

 さしみはつるっとした感触がうまい!煮物の最高!!

 おいしかった。


  今日の一句

   運転は 自分も相手も 気持ちよく

   秋風を 窓より受けて 帰り道

   すがすがし 晴れて更新 新たな誓い


 

 


2006年09月16日(土) ラッハ・ドッホ・マール

 これは、13日に発売された山中千尋の最新アルバム。

 今回のアルバムは、彼女の指から繰り出される

 ピアノの旋律がとても心地よいサウンドとなっている。

 前作、マドリガルは私がイメージする山中千尋サウンドでは

 なくて、ちょっぴり残念なアルバムでした。

 しかし、今回の作品は彼女らしい曲構成になっていて、

 十分に千尋のピアノを聴く事ができた。


 サボット(SABOT)

 セレナーデ・トゥ・カッコウ

  (SERENADE TO A CUCKOO)

 ナイト・ループ(NIGHT LOOP)

 ワン・ステップ・アップ(ONE STEP UP)

 タイトルにもなった ラッハ・ドッホ・マール

  (LACH DOCH MAL)


 リーブスレイド 〜愛の悲しみ

  (LIEBESLEID) 

 モード・トゥ・ジョン(MODE TO JOHN)

 は最高です。


 また、最後、途中で音が切れてしまったと思わせる演出の

 緑は異なるもの
  (WHAT A DIFFRENCE A DAY MADE)

 は印象に残る曲です。


 キュートでかわいい山中千尋だが、ピアノを弾く姿は

 力強さを感じるアーティストです。

 また、近くでコンサートをしてくれることを

 期待したい。



 今日の日本語教室には3人の新しい生徒さんが

 見えられたので、リーダーがその人たちを

 教えなくてはいけないので、いつもはリーダーが

 教えているペルーの男性を私が教える。

 彼は6年前に日本へやってきて、独学で日本語を

 勉強したそうです。日常会話は、支障なくしゃべれるが

 接続詞の使い方がわからないようなので、その勉強をした。

 勉強の合間に、ペルーの風土や歴史、見所を教えてもらう。

 ナフカの地上絵やマチュピチュの遺跡、インカ帝国の遺跡

 など。

 ナフカの地上絵は、どのように鳥などの絵を描いたのか

 謎が残るし、遺跡の多いペルーに行ってみたいと思った。

 行くなら、7月頃がいいと教えられる。

 いつか実現できるといいな。


  今日の一句

   秋の夜に ピアノの旋律 ながれてく

   軽やかに ピアノを弾く 鍵盤の妖精

   ペルーには 地上絵・インカ ロマン呼ぶ 

   

  



 

 


2006年09月09日(土) それぞれの土曜日

 先週の土曜日は、上松美香 コンサート 2006

 「春夏秋冬」に娘と聴きに行く。

 上松さんの音楽は、春に行われた国府弘子さんの

 コンサートにゲストとして来られ、演奏を聴いて

 いたが、自身のメインのコンサートを聴くのは

 はじめてでした。

 今回は、夏バージョンの曲仕立て。

  みかの夏休み

  カスターダ(滝)

  夏の思い出

  生まれ行くときの中で

  となりのトトロ〜風の通り道

  魔女の宅急便〜海の見える道

  虹のたもとへ
 
 をアルパの柔らかな調べは優雅に響きわたり、

 会場を魅了する。

 後半は、ギター・パーカッションを交えて

  銀河鉄道999

  キャンディー・キャンディー

  ウミノカナタ

  風
 
  OASIS −水の生まれる場所−

  ラ・ビギーナ

 演奏する。パーカッションなどを加えると

 どんな演奏かなと思っていたが、アルパの

 音色とリズミカルなハーモニーが、うまくマッチ

 していました。

 パーカッションを担当した山下由紀子さんの

 いろいろな楽器を巧みに操る姿をみて

 パーカッションのマジシャンと私は称したい。

 上松さんら素晴らしい演奏に聞き惚れ、

 あっという間に終了。

 アンコールのコーヒー・ルンバも最高でした。

 早速、彼らのDVDが10月に出るというので、

 予約を入れ、家で春のライブを楽しもうと思う。


 今日、9日の土曜日はいつものようにボランティアの

 日本語教室に向かう。

 今日は、いつもの韓国の人がお休みなので、

 フィリピンの人を教える。日本に来て、2ヶ月の

 彼女はひらがなと少しの日本語はわかる主婦です。

 今日は、カタカナの読み書きと簡単な日常会話の

 練習を娘がメインで教える。

 サブとして、私が付いて教える。勉強熱心な生徒で

 興味があること、知らなかったことなどは

 ノートに書き込んで覚えようとている。

 いつもと違った人を受け持つのも新鮮で楽しいものだ。

 この日本語教室で学んだことをそれぞれの生活の中で

 役立つように、これからも教えてあげたい。


  今日の一句

   残暑なか アルパの音色 そよ風のよに聴こゆ

   リズミカルに 楽器操る 魔法の手

   言の葉で 心が通う ボランティア


      

 


2006年09月08日(金) 東北への旅 5

 東北への旅は、あっという間に終わりを告げ、

 私の夏休みも終わる。

 東北で会った人々は、とても人情味のある人や

 素敵な人に出会うことができた旅でした。

 
 先ず、花巻温泉の仲居さん。

 自宅の窓を開け放しにしてきたが、

 まあ、泥棒に入られたら、それも運命とか、

 雨が急に降ってきたのを見て、洗濯物が

 濡れてしまうが、部屋が水びたしになるより良いとか

 悟りの境地を開いている人でした。

 同じ温泉で足・肩のマッサージをしてくれた人は、

 凝った場所を指摘しながら、体について気をつけることを

 親切に教えてくれる人。


 旅先のいたるところで、道を親切の教えてくれた

 女子高校生、お店の人たちなど。

 親切にインターネットで目的地まで検索、印刷を

 してくれる人にまで出会う。

 その時は、道を尋ねるだけで10分以上話していたので

 車に乗って待っている家族が、どうしたのか心配になるほど・・・。

 関東ならば、手短に説明して終わるはずなのだが、

 いろいろと話していたりしたら、あっという間に時が流れていた。

 それだけ、どこの誰だか知らない人に、

 親身になって教えてくれる気持ちに感謝!する。


 (私も帰ってきて、翌日、インターネットでそのお店を調べ、

  無事に目的地まで着いたお礼の電話をした。)


 気仙沼のホテルでも、いろいろと旅の案内や見所、美味しい

 物などを丁寧に教えてもらうことができた。

 いろいろな所で、人の優しさに出会うことができたので、

 今回は、とてもハッピーな旅でした。

 東北人の人柄に接して、人間の交わりって、「素敵だな」と

 改めて思うことが出来ました。

 今度は、わたしがそのような人にならねばと思いました。


  今日の一句

   白露の 涼やかな光 秋の朝

   旅人よ ふれあうごとに 想い出の夏

   道すがら 真心触れる 東北の旅 

 

 


2006年09月05日(火) 東北への旅 4

 東北地方の旅もラストを迎える。

 気仙沼を後にして、今日はげいび渓の舟下りをして

 家まで帰るつもり。


 また、東北の田園地帯や山間の町を走らせること

 1時間ちょっと、途中で道がわからなくなるアクシデントが

 あるも、無事に到着する。


 一関をはさんで、厳美渓とこのげいび渓がある。厳美渓は

 空中だんごが名物のところ。

 このげいび渓は日本百景にも選ばれた渓谷で、深山幽谷の世界を

 船頭さんの一本の棹さばきで、往復90分、のんびり舟下りを楽しむ。

 両岸の岩は、くじら岩、あまよけ岩、屏風岩など奇岩・怪岩などあり、

 高い岩だと100mあまりの絶壁になっている。


 舟がそんな両岸の岩の間をゆっくりと進む光景は、中国の桂林の

 漓江下りを連想させる。

 新緑や紅葉の季節は、最高の舟下りになりそうだ。


 船頭さんが、唄ってくれる「げいび追分」も舟下りの名物で

 深山幽谷にこだまして、旅の風情を盛り上げてくれた。

 90分ゆったりとした時の流れを体験し、こころも少し

 和らぐことができた。


 こうして、家族での2泊3日の東北への旅も終わりを告げる。
 
 東北地方の人の温かさ、ゆっくりとした時の流れ、

 歴史、史跡、風土に接して、リフレッシュできました。

 今回、訪れたところは、また、来てみたいと思わせる

 素晴らしいところばかりでした。


  今日の一句

   げいび渓 深山幽谷の 別世界

   のんびりと 川面を下る 舟のたび

   舟着いて 旅もおわり 夏も行く

   人情の 溢れる地方 旅をする  

   

 

 


2006年09月03日(日) 東北への旅 3

 花巻温泉で英気を養い、2日目は花巻・遠野・気仙沼まで

 車を走らせる。途中の釜石自動車道という高速道路は

 娘が教習所以来の高速運転をする。

 まずまずの出来!? 
 
 前にも後ろにも車がなくてよかった。ホッ。


 遠野は、柳田國男が民話の研究をして有名になった場所です。

 柳田國男が調査・執筆のため滞在した旧高善旅館が

 とおの昔話村となっている。


 とおの昔話村で、座敷わらしの話を聴いたり、柳田國男の研究の

 資料などをみたり、滞在した部屋をみたりする。

 周りの資料館など民話のふるさとにふさわしい展示物がたくさんある。


 次に、語り部の話を聴きに行く。

 長いすに座っていると、その時間の受け持ちの語り部さんが登場。

 先ず、聞き手がどこから来たのかを聞く。

 栃木や神奈川、遠くは名古屋から来られた方が一緒だった。

 何故、語り部さんがどこから来たのかを聞くには、関西以西の方が

 いると、なまりや表現がわからないところがあるから、聞くそうです。


 いよいよ、「むかし、むかし、あったずもなー」といって話し始める。


 今回は、60歳になった老人が捨てられたとされるデンデラ野のはなし。

 昔は、食い扶持を減らすために60歳になると、捨てられてしまう。

 ここデンデラ野に連れられてきた老人たちは、自給自足の生活を

 しながら静かに死を迎えるのが、慣わし。

 しかし、あるわらしのじっちゃんは、デンデラに連れて行かれるが、

 わらしの必死の説得で、家に帰ってくる。

 家族は、世間体から床下に隠して生活させるが、殿様にそのことが

 わかり、難題を突きつけるが、そのじい様の知恵でその難題を克服する。

 訳を聞いた殿様は、考えを改めて、老人の知恵を捨ててはもったいない。

 家で暮らしてよいといわれる。めでたし、めでたしのお話。


 もうひとつは、蔵っこという座敷わらしの話。これは、商売の家に

 嫁いだ嫁は、ぶつぶつ文句をいったり、おこったりしていると、

 客が離れていって、つぶれてしまうというお話。

 どちらも我々の生活の中で、なるほどなと思わせるお話2題を

 語り部さんの温かな語り口で話を聞けて、気持ちが和んだ。

 民話を受け継ぐことは大切だなと思った。語り部さんに感謝!
 
 
 車は、田園風景の広がるところや山道をくねくね走らせる。

 隣はローカル線が、たまーに、1両で走っている。

 今度きたときは、そのローカル線に乗ってのんびりと

 旅したいと思うほど、素晴らしい日本の風景が広がっています。


 車は、釜石へ。釜石は昔、新日鉄釜石があり、製鉄で栄えた町。

 今は、製鉄記念館があり、当時を思い出させる。

 碁石海岸は、黒い碁石をつくることのできる石が転がっている海岸。

 いろいろなところを少しずつ見て回り、今宵の宿の気仙沼へ到着。


 ホテルの部屋からは、気仙沼市場と漁船がすぐそばに見える。

 海なし県に住んでいる私たちは、波が穏やか、夕陽がきれい、

 ウミネコが鳴くそんな素敵な風景に感嘆の声を上げる。

 ここも温泉があり、露天風呂と内風呂の大浴場をひとり占め

 状態で入ることが出来、のんびり湯に浸かっていい気分です。

 うっとりしすぎて、夢気分。

 夕食では、海の幸がこれでもかというくらい出てきて、満腹。

 気仙沼はふかひれで有名で、もちろん、ふかひれスープや料理も

 出てきました。海鮮釜飯もおいしかったです。

 そんな素敵なホテルでした。  続く。


  今日の一句

   郷愁を ローカル電車 運んでく

   頭たれ 稲穂黄色く 秋ちかし

   語り部の 優しいお話 引き込まれ

   海岸線 うみねこと飛ぶ 夏の暮れ

   貝殻を 耳におしあて 磯を想う

   とおくきて 愛しき人想う 旅路かな

    

 

 

 


2006年09月02日(土) 東北への旅 2

 1日目の後半は、また、東北道を走らせて花巻へ。

 ここは今、宮沢賢治生誕110年で賑わいをみせて

 各種のイベントが模様されている。


 花巻のはずれにある宮沢賢治記念館は、山の中腹にあり

 山猫の置物が出迎えてくれる。

 この記念館で、賢治の生い立ちやら教師時代、

 農民と一緒に暮らし始めた時などを詳しく知った。

 銀河鉄道の夜や注文の多い料理店などをはじめとする

 作家としての宮沢賢治はよく知っているが、

 農学者としての賢治はあまり知らなかった。

 
 自筆の原稿や愛用の品々、農地開拓の様子、作物指導

 などの様子がわかる。

 妹思いの賢治、農業をする貧しい人々をも愛する

 こころ優しい人だった賢治。

 志半ば、若くして死んでいった宮沢賢治は無念であった

 ことだろう。

 
 やや歩きつかれて、今宵の宿、花巻温泉に向かい、

 ゆっくり温泉に浸かる。

 広々した湯船で、今日1日の疲れを癒し、おいしい

 料理に舌鼓。

 まだまだ、旅は続く。


  今日の一句

   森の中 賢治ワールド 夢世界

   星星に 祈りを込める まこと道

   銀河系 夢を描き 残すひと

   ゆったりと 湯船に浸り いい気分 


   * 明日、3日、NHK BS第2

     午後1時から賢治について放送が

     あるそうなので、旅の復習をしよう。

 


 


2006年09月01日(金) 東北への旅 1

 8月28日から2泊3日で平泉・花巻・遠野・気仙沼などを旅する。


 一日目は、平泉から花巻まで。東北道を車でひた走ること

 400Kmほどのロング・ドライブ。

 平泉は、奥州の雄、藤原氏が栄華を誇った所。

 先ずは、中尊寺・金色堂を拝観する。其処へ行く前の月見坂は

 結構きつい坂道です。しかし、幹の太い杉の大木が坂を覆い、

 幽玄な世界への花道といった風情の雰囲気で気持ちが引き締まる。

 中尊寺は、厳格な社で、金色堂は金箔のきらびやかな建物です。

 ここへは、昭和の大改修が行われた直後、中学2年の時に

 一度訪れている。その時は、きらびやかなお堂と藤原3代の

 ミイラが安置されていることに興味を注がれたが、

 今回は、藤原氏の歴史と奥州の極楽浄土の世界に関心があった。


 源頼朝に打ち滅ぼされずに、義経が奥州で生きていて、

 藤原氏と一緒に国を治めていたら、どんな国ができていたかと

 思うと残念な気がします。

 わたしは領民にとって理想的な国ができていたかもしれないと思う。


 次に、高館義経堂に行く。高台に位置するこの場所は、北上川と

 衣川のゆったりとした流れと豊かな平野が眼下に見えるところに

 あります。

 ここから、義経は何を思っていたのか?どんな理想の世の中を

 作ろうとしていたのかを考えるとロマンが広がる。

 この高台から見た風景から想像しても藤原氏・義経らは

 この地を素晴らしい国にしたかったことだけは間違いないと思った。


 妻子を殺して、自刃した義経終焉の場所とされているこの場所に

 芭蕉の句碑も建っている。

      夏草や 兵どもが 夢の跡

 平泉は、藤原や義経が夢半ばで亡くなった歴史の地です。


 また、毛越寺(もうつうじ)へも足をのばす。中尊寺と同じ

 慈覚大師が開基したと伝えられるこのお寺は、浄土庭園が

 美しく、ゆっくりと眺め歩いた。

 曲水の宴も行われる庭園は、よく手入れがされていて

 萩が咲きはじめて、秋のはしりを感じる。

 また、もみじもたくさんあり紅葉の時期も素晴らしい

 風景となるそうです。

 春はさくら、夏は睡蓮の花が咲き誇る庭園をみても、

 藤原氏が栄華を極めていた証となる場所です。


 旅は続く。


  今日の一句

   幽玄と 光まぶしき お堂たち

   高台より 美しき風景 理想郷

   時流れ 栄枯盛衰見る 夏の旅

   色づきし 萩の花可憐 毛越寺

   ゆったりと 懐ふかし 奥州路

      

      


 


 

 

 

 


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