♀つきなみ♀日記
DiaryINDEXpastwill


2001年05月17日(木) 報道と言う名の宣伝?@自民党総裁選とその後報道

高樹せんせからリンクいただいたGパンの擦れについたはこちらです




ってことで、毎度出たり引っ込んだりのつきなみ♀です。気持ち良いのはやっぱり三浅一深が基本で、スケコマシ様になると九浅二深だって、週刊漫画TIMESに書いてあったけど如何でしょう?<=何?

それはともかく、内閣総理大臣さまもデブで間抜けな森さんから、痩身でロマンスグレーでしかも独身な小泉さんへバトンが渡され、人気沸騰っすね。めでたい。

まだ最終集計は出ていないんだけど、今回の自民党総裁選挙で特徴的だったのは、TV報道が異常なまでの量だったこと。久米さんち@ニュースステイションに4人揃って出演されたのは勿論、各報道番組に異常な程露出した。今までの総裁選挙で、こんなに取り上げられたことは無かった訳で、「国民の関心が高かった」ってそんだけじゃないんだよね。

中間値だけど、実質4候補が出馬を固めてから、候補者が単独であるいは一緒に出ている時間積算だけで、TVでなんと延べ197時間も自民党総裁選が報道されている。これは加藤紘一さんが出馬した1999年の約17倍にあたる。

自由民主党の議員様って、ニュースや雑誌のコラムだけ見ていると、なんだか「我利我利亡者の間抜け集団」って感じがしちゃうんだけど、当たり前だけどそんな訳はないんで、キチンと戦略くらいは組める人が大半だ。って選挙対策は少なくても。あるいは、本人じゃなくてもブレーンがついている訳なんだよね。

自民党は、色んな意味で危機的な状況だったことは間違いない。候補者さん達はそんな時に汚れ役を引き受けるくらいの度量は持っているし、なにより現在の小選挙区比例代表制なら、万が一次の選挙で選挙区落選しても、議席を失う事はない。

役者も揃っていて、旧自民党の体質を代表し、現在の自民党、そして経済低迷のきっかけをつくり「なんか偉そうでいやだな」の橋本さん、弁は立つけどフィクサーっぽい寝技かけそうで、絵に描いたような「下品なおっさん自民党議員」の亀井さん、吉田茂様の孫で頭はよさげだけど「庶民を小ばかにしているような、エリート臭プンプン」な麻生さん、そして「我らが小泉さん」て構図だ。

断言は避けるけど、今回の自民党総裁選挙には途中から、強力なマーケティングチームが加わっていると思う。いくら国民の関心が高いとは言っても、今回の選挙戦の露出量は異常だし、橋本、亀井、麻生三氏のキャラクターの立ちかたは、今まで演説速記録と引き合わせても、プロデュースされているとしか思えない。っていうかシナリオ上手すぎ。

自民党の地盤の固い議員さんの落選パターンは、自分自身が得票を減らすより、殆どはカウンター投票と呼ばれる、「反自民」票の増大だ。間近に迫っていた参院では、この傾向は衆議院よりも顕著だし、総裁選挙の前の流れであれば、野党の選挙協力→自民大敗の読みは誰にだって判る未来だった。

どっかの国で二大政党のどちらかの論戦だけを集中的にTVで放送すれば、普通は大騒ぎになると思う。そうでないところが、やっぱ日本の政治意識って特殊なんだよねぇ。

民主党はこの辺がまったく判っていない。愛人に間違えられるようなトンチキなコンサルタントにイメージ戦略のアドバイスを受けていた時点で、前代表は政治音痴&現在の経済活動をまったく理解できていない事を露呈していた訳で、政権担当能力以前の問題だと思う。党代表選挙を民主化、そしてイベント化できなかった時点で、未来政党の看板は降ろしたほうがいいよね。ある意味そこだけは、自民党の方が改革が先になった訳だし、ってもちろん皮肉なんだけど。

もし政権の受け皿として政策遂行が可能な政党があれば、今回のような報道偏向にチェックは入ったと思う。少なくても多くの財界人や官僚は自民党が政権を失う事は、マイナスだと判断したわけなんだよね。少なくてもなし崩しに出来そうだった民主党を中心とした政権よりも。

小泉内閣成立後、与党内のおっさん達がTVで論戦することは絶えてなくなったし、国会中継も、目に見えて増加しているわけじゃない。ほんとは、今こそ政策についての具体的な内容を、総裁選の期間より時間を取って報道すべきじゃないんだろかい?

選挙ではせめて全立候補者の政策と公約&公的な演説会の全発言をwww上に公開するとか、それは一切改竄せずに、次回の選挙のときに実績と比較するとか、選挙のIT化っつうならそのへんからやってくれよ、頼むから。

ありゃ?仕事しなくちゃ。

ってことで、またね!


テキスト庵

日記才人の投票ボタンです。

2001年05月15日(火) Gパンの外側の縫い代の処理なんぞ。

って事で、かの高名なる高樹せんせが疑問をお持ちの、Gパンの外側の縫い代の処理なんぞについて、ちょっとだけよん、うふ〜〜〜ん<=こらこら!

Gパンの歴史や縫製の推移については、ウザイマニア、もとい、研究熱心な愛好家様のHPが数々あるので、そっちで見ていただくことにして、現在の縫製に絞ってみるね。

現在のデニム縫製は、裁断されたパーツを身頃毎に縫製してゆき、最後に天狗(ジッパーの取り付け部分)を縫って、一本のGパンになる工程が一般的だ。主力の大工場はハンガーシステム(工程間をハンガーで移動する)であることが多くて、それ以外もラインで流れて行く。

スエーキ(ポケット地)やポケット付けやリベットの工程ははしょるけど、Gパンの裁断パーツはポケット類を除くと、左前、右前、左後、右後、そしてベルト(帯)で、これをまず、内側を縫い合わせる。これは一般の製品では巻き縫いなので、縫い代は出ないんだよね。で高樹せんせが疑問をお持ちの、外側を縫う訳だけど、ここに色んな要素がある。

元々のジーンズはカウボーイや作業員の服だから、ここがゴワゴワしているとマラズレ、もとい股ずれするので、割縫いを行っていた。外側は特に引っ張る力が掛かるので、その強度を保つ為に、ほつれ難い反物の耳を使用していて、これがセルビッチとして何年か前のビンテージブームで持て囃された仕様だ。

ところが、現在のデニムはW幅なので、耳付きで型入れ(裁断の為に型紙を並べる工程)をすると、非常に効率が悪くなるので、普通のGパンは縫製後にまとめてロックミシンをかけるのが普通になってる。この縫製仕様が高樹せんせを悩ませているんだよね。

強度の面とポケット地をラインで縫うのに便利なように、このオーバーロックされた縫い代は、ベルトに挟む時には後ろ向きになる。ところが、脇を縫うミシン糸の引っ張り強度は前身側を強くしておかないと、シルエットが崩れるので、ポケット下までは後ろ側に倒れている縫い代が前に傾いちゃうんだよね。そんでそのひっくり返る場所が擦れるってことだよね。

耳付きデニムを使った割縫いは、型入れの難しさだけじゃなくてライン自体を変えないといけないし、プレスの時にも工程が増えてコストアップになるんだよね。オーバーロックで割縫いは出来ないわけじゃないけど、14OZクラスの打ち込みの甘いデニムだと抜けちゃう可能性も強いので、あまり仕様としては使われない。

今どこでも買えるGパンで完全割縫いのセルビッチ使いは、EDWIN505があるんで、これなら、途中でひっくり返る事はないけど、シルエットはちょっと高樹せんせのような、アダルトで上品な方向きではないかも知れないっすね。ブラピさんも似合っていないし<=おい!

って事でまたね!

**************************
ジーンズ関連について触れた日記はこちらにもありまっせ


テキスト庵

日記才人の投票ボタンです。

♀つきなみ♀ |MAILHomePage

My追加