fantasia diary* 

ほどよくダラダラをモットーに。 
アコギをゴロゴロ弾くように。 

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2004年03月13日(土) 飴色の街

有り余る金はすっかり通り過ぎた。
身分をわきまえた正しげな残りかすは、ぐつぐつしぼんでゆく。
ぶしゅふしゅと焦げる砂糖水の匂いに裏路地から燻し出された人々は、
鍋の壁から少しずつ迫りくる炭色に追われるように逃げ出した。
ぼこりと盛り上がっては割れる泡に足を取られる者もいた。
逃げ出した者も、くっきり残る足首の火傷には閉口した。
金への意思は忘れられない。
私は黒焦げの鍋を洗い桶の水に浸し、洗剤を一滴たらす。ぽたん。

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多分、曇りの日曜の1Kのマンションのキッチン。
よれよれのTシャツとのびたスパッツで、おしりをぽりぽりかきながら
流しを見つめて彼女は思う。ぶしゅふしゅ。

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