2002年04月05日(金) innervision-5,6
5短いので一緒くたにどうぞ。
…耐え切れずアップしちゃったもので、NOVELの方でお読みになるのもよいかと(笑汗)
■更新履歴
NOVELにSS2本、『春』と『innervision』。
両方初お目見えではないので、どっちも読んだことあるよってかたはごめんなさい!
リンク3件追加。
…ひとまず、BBS新調でスキンも変えたので(前の消しちゃってただけ…。)、
素材屋さん『SIMPLE PLAN』M様。
オレンジの小可愛いスキン求めてたので、大当たりですごい嬉しかったです(笑)
……ええっと…そんで、幻水リンク2件なんですけど。
………わたしほんとにこんな恐れ多いサイトさまの紹介文書くの?
こんな稚拙な文で紹介文なんか書くの??ええ???(指先震え始め<マジ)
…恐れ多くも。ええ書きます。もうだってこれ愛ですから。ほんと。どうすんの自分。
『煙の行方』生獣様。
まずあのオーラがなんなのか聞きたい。とても聞きたい。
観念が一つどんってあって、それが世界で、往々にして冷えていて、
冷えてるからこそ人間臭さが肌でわかるような、いや肌でわかるから人間臭いんだけども、
そんでどっか諦めと諦めきれなさが混在していて、
ルックがすごい愛しい。勝手にだけど。ものすごい。ほんとすごい。
『野ざらし』ハコノソラ様。
ハコノさんの圧倒的な世界が目の前に横たわってます。動かない。これは。
というか動くとかそういう問題じゃなくって、こうただ重い、いや絶対的にあるというか。
その中の重力が2倍の世界で、心臓をがっとつかまれてしまうので苦しい。
切ないのとは違ってドキッとする。
どうしようと思うんだけど当然どうにもできないので以下同文。って感じで。
……………恐れ多すぎだよなんなんですか!!!(叫)
…何がすごいって痛いって、お二人とも同い年だってことかと……。(バタリ)
追いつく余地が無い。この際と思ってももう謝るしかない。(笑)
打つ手無しな御方たち。すげえすげえと思ってるしかないです…。
ええ、とにかく行ってみてください。とんでもないって。ええ。
■■■innervision-5,6
前のほうには、やっぱり今でも遠く広い浅瀬があって、
そこは子供みたいにざわざわしている。
きっと痛みもある。感性の鋭い犇めき合いが軋むように音を立てている。
頭でこうして考えていることがまったく役目の利かなくなる、若しくは荒野のような、
ざわめきの広さだ。
遠さは近さで出来てることを知ってさえいればいい。
近寄って見れば、人と、その纏うものの、
混ざりあいや重なりあいの熱があると知っていれば。
何を食して何に触れようと、人の一番奥まで潜り込むのは人だと。
ほかの、何物でもない。本当に。
だから、僕は、ひとりでは。
「…動……」
びくっ、と反射的に全身の神経を震わせて。
それからすぐに、あれはルックなんだという、どこやれか無償の安心感が脳に届く。
不思議な心持のまま呼吸をして、どうかしたのと声をかける前に、
「………かないで」
途切れかけた言葉を最後まで言い終えて、背後の気配がふわりと揺れた。
止まった思考は宙に浮いたままで、でもそれはすぐに、動いた部屋の空気にゆらいで、
糸のように縺れを解かれて、やがてそこにかき消された。
「振り向かないで」
今度ははっきりと、言葉が耳に届く。
今まさにそうしようとしていたことは、仕方がないからとりやめて、
僕は彼の言うとおり、動かず、振り向かないことにした。
本当は、あの思考も彼も全部愛しいものだけれど、
この想いに勝れるものはないのだからと信じたい。
気配は細い腕をゆるりと、僕の首に回した。
肌の白いおかげで、
その手の躊躇いや戸惑いがやけにはっきりと窓ガラスに写しだされていて、
ここはあたたかいのに、ぎゅっと力のこもったあとも、
頬に押し付けられた小さい頭、柔らかく細い髪は震えっぱなしで、
「………ルック」
慈しむように名を呼んで、そうして、
それがまさに自分の思いを見るようだと、少しだけ思った。
それから、すぐ傍にある体温だけは、どんな思考をしていようとも本当で、
そこには何も嘘がない、
そういうことを感触で理解らされる思いだった。
■fin.
わたし実は結構改行位置にはこだわるのですが、
(声でSS書いてるから。発音とか発言のタイミングとかで)
日記だととりあえず文がズレないようにするのが第一なので、改行変えてあります。
NOVELにアップされたほうをほんとうとおもって読んでいただけたら嬉しいなあ。
さてはて、それではこのへんで。
あしたはおやびん宅にお泊り〜そのまま三都に移行〜三都後オールとかなんとか★(コラ)
あー楽しみ!!ウフフ!!(笑) おやすみなさいませ★