一橋的雑記所

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2006年03月30日(木) 徒然なるままに。(ホントは091013)



喫煙の習慣は、自分に取って幸せな記憶と結びついているのかもしれないと思う。

足下に、ほんの少しの寒さが立ちこめる時期になって、久し振りにパッケージを開く。小さな台所の小さな明かりの下で、ノベルティのガスライターをスライドさせて、小さな炎を灯す。濃い味と香りを胸一杯に吸い込んで、薄くなった煙を換気扇に向けてはき出す。口の中に残る苦みが、あまりに一度にいろんなものを脳裏に浮かび上がらせるものだから、何一つ確かな形を結ばない。

久し振り過ぎて強く感じる刺激に軽い目眩を覚えながら一本吸い終え、蛇口から滴らせた水で消火する。何かのおまけで手に入れた陶器の器に吸い殻を仕舞い、素焼きの小皿で蓋をすると、その上に長い梅の薫りの線香を立てて火を点ける。立ち上る甘い香りが懐かしい。

懐かしい筈だな、とふと思い至る。
自分にとって一番懐かしい人が纏う薫りに、それはとてもよく似ていることに、今更、本当に今更、初めて気づいた。

悔しいので、絶対、教えてやらない、と心に決める。


<091013.>


一橋@胡乱。 |一言物申す!(メールフォーム)

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