Onry Me
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| 2002年06月03日(月) |
沢山の思い出をありがとう。 |
朝起きて家の車庫を見て車がない事に気が付いた。
車を売ってしまったんだから、我が家の車庫に 車が無いのは当然なんだけど、朝起きて、 出かける時に家の車庫が、ガランとしているのを 見ると、なんだか寂しくなってくる。
昨日売った車は私が3年前に購入したものでした。
私は19歳で免許を取ったものの、25歳までは ずっとペーパードライバーでした。 そんなわけで車を購入した当初は運転を 殆ど忘れてしまっており、運転が下手で 下手でしょうがなかったんです。 だから、当時は暇さえあれば運転の上手かった 父に助手席に乗ってもらってドライブがてら、 運転の練習に出かけたものです。
いつも、助手席に座る父に怒られながら運転の 練習をしていた事を今でも良く覚えています。
普通、二十歳を過ぎれば親とどっかに出かける なんてことはめったにないと思うんだけど、 この頃の私は車の練習をかねて親と一緒に いろんなところに行ったりと家族で出かける 事が多かったような気がします。
・・・今考えると当時、車を購入していて 本当に良かったなぁって思っています。 って言うのも、車を購入したのは99年の夏 だったんですが、その約半年後には父が 病気で亡くなってしまったからでした。
今回売ってしまった自動車には私の沢山の 思い出が詰まっていました。
車を購入する前までは普段父との会話なんて 殆ど無かったんだけど、車を購入してからの 父との思い出は多かった。
2人で早起きして夕方までドライブしてたこと・・・。 短気だった父に運転の仕方の事で怒鳴られて 腹を立てながら運転をしたこと・・・。 私の運転で高速を使って初めて那須の別荘まで 行った時のこと・・・。
本当に沢山の思い出を作ることができました。
でも、悲しい思いでも沢山あって・・・、 父が体調を崩した時に病院に連れて 行ったのも、この車でした。
父が一時退院する時に迎えに行った のも、この車でした。
父が亡くなった日。 朝方、連絡を受けて板橋の病院まで 駆けつけたのもこの車でした。
父が亡くなった後、姉と姉の子供を 助手席に乗せて2人で自宅まで帰った時、 隣で泣く姉を尻目に私は冷静な自分を 演じてたけど、本当は頭の中が真っ白で、 何度も前の車にぶつかりそうになって急 ブレーキを踏んだことを今でも鮮明に 覚えています。
楽しかったこと・・・。 辛かったこと・・・。 腹がたったこと・・・。 悲しかったこと・・・。
本当にいろんなことがあったけど、 もし仮に当時、車を買わなかったとしたら、 そんな思いでを作ることも無かったと 思うから、本当に車を買って良かった と思います。
車を買ってから半年間しか、父とは一緒に ドライブ出来なかったけど、その短い期間 の中でも、いろんな思い出を作ることが出来ました。
だから本当はこの車を売りたくなかった。 ・・・でも、新しい車を買う以上は売ら なければしょうがないしそれは仕方のない 事だと納得はしています。
願わくば、私の車と出合った新しい オーナーの方が、この車を末永く 大事に乗ってくれればいいなぁ なんて思います。
「3年間。いろんな思い出をありがとう」
車を売るときに心の中で、そう言葉を かけてあげました。
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