Onry Me
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先週の木曜日、久しぶりにジムに 行って水泳をしてきました。
実は私。 このジムで今、気になる女性がいます。 ・・・って言っても別に好きだとか っていうような恋愛感情ではありません。
私が彼女のことを気にしてしまう理由。 それは彼女の、あることに関してでした。
私がジムで初めて彼女を見たのは去年の 夏ごろの事だったんだけど、その時の 彼女は体が極度に、やせ細っていたんです。
腕や足など、露出度の高い水着姿の 彼女を最初に見たとき、私は、あまり の彼女の痛々しい姿に言葉を失いました。
脂肪や筋肉が痩せ細り彼女の腕や足 からは骨の形が、くっきりと見て取れました。
彼女のその姿は一目見て 拒食症のそれと分かる症状でした。
プールにいる時の彼女は、いつもジャグジー に入るくらいで後はずっとプールサイドの ベンチで何もせず、ただじっと体育座りを して腰を掛けているだけなのですが、それ でも彼女にとって、ジム通いは心の病を治 す為の大切なリハビリのようです。
ジムに通っている大抵の人は、健康を維持 したいだとか、体を鍛えたいといった目的 でジムに通ってると思うんだけど、彼女は 健康を取り戻す為にジムに通ってるようでした。
12月〜2月にかけて私はあまりジムに 行けなかった為、その間は、たまに水泳に 行っても彼女の姿を見ることは無く、いつも 「どうしてるのかなぁ?」なんて気になって いたんですが、木曜日に久しぶりに元気な彼女 の姿を見ることが出来て安心しました。
久しぶりに見た彼女の姿は相変わらず、 痛々しいものでしたが、夏ごろに比べて 若干、ふっくらしたかなぁって印象を受けました。
少しずつではあるけれど、彼女は 健康を取り戻しているようでした。
今後も私が彼女に対して声をかけることは 一生ないと思うけど、ジムで彼女の姿を見 かけると、「あ、かんばってるなぁ」なんて 他人事ながら気になってしまい、陰ながら 応援したくなってしまいます。
心の病を治すのは時間がかかると思うけど ゆっくりと着実に健康な体を取り戻して 欲しいなぁなんて、いつも思ってしまいます。
実は私の周りにも心の病で苦しんでる人は 沢山いて、以前私の姉の幼馴染が同じよう に拒食症で苦しんでいた時期がありました。
その女性も些細なことがきっかけで極度の 拒食症に陥ってしまい長い事、苦しんでいました。
一時は命の危険がある程の重度の拒食症に 陥ってしまったのですが、母親の献身的な 介護によって今は大分健康を取り戻し、元気 に仕事をし、母親と2人で楽しく暮らしています。
心の病ほど、治療が難しい病気は無い のではないかと私は思います。 普通の風邪や病気のように薬で完治 することはない訳だから。
でもだからこそ、周囲の理解と献身的 な支えが必要なんだと思います。
誰だって、心の中に弱い部分は持っていて きっかけさえあればどんな人でも、心の病 に陥る可能性はあると思う。
それは私だって同じ事・・・。 普段、強い自分を演じたって 1人の時は弱い自分が顔をだしたりする。
子供の頃から、そうだった。 39度の熱があっても絶対に学校では 辛い表情1つ見せずに笑って過ごして いたし、塾で折りたたみの椅子に小指を挟んで 指先の爪がバリバリに割れて血まみれに なった時だって、人前では弱い部分を 見せたくないと笑っている子供でした。
そのくせ、家に帰ると、途端に弱気になり いつも、大泣きしていました。
今でも私は普段、人前では明るく振舞うくせに 1人の時には悩みを抱え、不安になることがある。
私は自分の強い部分と弱い部分を 十分に理解しているつもりです。
でも、自分の弱い部分を知ることは 決して悪い事では無いと思います。
自分の弱さに気が付かない人程、 何かあった時の精神的なダメージ は大きいのではないかと思う。
人間なんて所詮、精神的に 弱い生き物なんだと思う。
心の病にかかった時。 どんなに精神的に強い人だって 1人では決して立ち直れないわけで、 何かあった時に助けてくれるのは、 やっぱり、親身になってくれる 家族や友人の存在なんではないでしょうか。
なにはともあれ、ジムの彼女が前向きに 病気を治そうとしている姿に私はいつも 勇気づけられています。
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