心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2010年04月09日(金) 喫煙と知能指数(IQ)

今回はGIGAZINEから。

タバコを吸う若い男性は非喫煙者に比べIQが低い傾向が明らかに
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100407_dumb_smokers/

元ネタはここ
Proof: Smoking Is Dumb
http://www.aftau.org/site/News2?page=NewsArticle&id=11971

"Only dopes use dope" (麻薬(dope)をやるのはバカ(dope)ばっかり)
という言葉はタバコにも当てはまるのか、という刺激的なキャプションがついています。

イスラエルで軍に入隊した18〜21才の男性2万人以上を対象に、喫煙の有無とIQ(知能指数)の関係を調べた研究結果が発表されました。結果、1日1本以上タバコを吸うのは約28%、タバコを吸ったことがない人が68%、禁煙した人が3%。

そして注目のIQは、非喫煙者の平均が約101。これはIQは100が平均になることから考えると妥当な値です。一方、喫煙者のIQは約94と、非喫煙者に比べて7低くなっています。さらに、一日一箱以上吸う人に限れば、IQの平均は約90と実に11も違いました。

健康問題の専門家の間では、「タバコを吸う人たちは、低所得の地域に住み、良い教育を受ける機会がなかったため、健康的な判断を下す能力が低くなった」と考えられていて、そうした地域に向けて禁煙教育が行われています(欧米諸国の話)。つまり、喫煙問題は、経済問題の反映であろうとされていたわけです。

アメリカのように志願制の軍では貧しいために入隊する人が多いのですが、イスラエルは徴兵制で貧富に関係なく徴集されますので、この調査からは経済問題の影響は極力排されています。

つまり、素質としての知能が高くても低くても(貧しさゆえ)良い教育を受けられなかったために、タバコを吸うようになってしまった=「喫煙の原因は低所得(貧困)である、というのが今までの考え方だったのに対し、所得や教育とは無関係に「低IQと喫煙が関係している」ということをこの調査結果は示しています。

低IQの人は、タバコ以外にも依存症を引き起こしやすく、また肥満や栄養障害にもなりやすいとあります。

僕の子供の頃には「タバコを一本吸うと脳細胞が何万個死ぬ」ということが言われました。今回ちょっとググってみましたが、それは科学的根拠のある話ではなさそうです。けれど、喫煙によって脳萎縮が起こるのは確かなようです。タバコを吸っても吸わなくても、加齢によって人間の脳は縮んでいきますが、喫煙者の方がより萎縮することが確かめられています。

頭が悪いせいでタバコを吸って、吸ったせいでさらに頭が悪くなるとは、なんという皮肉。

ちなみに僕は15年ぐらい毎日一箱以上吸っていたので、「かなり残念」だと言われています。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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