心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2009年10月11日(日) 器質と気質

てんかんの人は統合失調症になりません(実際には少数なるけどこの際それは無視)。これはてんかんの人の脳と、統合失調の人の脳が違うことを示しています。
脳の違いによって、どんな精神病になるかも違ってきます。

病気になる前の性格(気質)にも違いがあって当然で、クレッチマーの分裂気質・循環気質・粘着気質という分類も、脳(器質)の違いが性格(気質)の違いに反映されていると考えてもいいかもしれません。

うつ病の人と、統合失調の人では、当然気質も違ってきます。それはリアルに接していても、ネットを介してでもわかります(つまり気質は演じることができない?) 本人は「うつ」だと言っていても、なんか違うなぁと思うことがあります。

以前に掲示板で「うつ病と統合失調症の比較」というページを紹介しましたが、あれは当を得ていると思います。

うつの人は、良心的というかあまりにも気遣いする感じで、会って別れたあとで「電車には間に合いましたか」とか「雨には降られませんでしたか」というこちらを心配するメールをもらったりします(それより自分のこと優先しろよ)。印象としては「いっぱいいっぱい」な感じで、そんなに頑張らなくてもいいのに思ってしまいます。わりと人間関係は豊富。

統合失調(分裂気質)の人は、気は遣うんだけどそれが「人のため」ではなく、自分がどう思われているか気にしちゃうタイプ。取り越し苦労が多くて、結果的に消極的。ひとりで行動するのが好きで、社交は嫌い。

分裂の人の印象は「固さ」と言う言葉で表現される思考の硬直化。どうして「盗聴されてる」って結論になっちゃうの? という感じで違う考え方ができません。そこまで極端でなくても、ちまちま節約してるのにドバーっと金を使っちゃうとかね。大きなことにこだわるならわかるんだけど、細かいことにこだわる。ひとりを好むのも、この「固さ」ゆえだと思います。

分裂気質の脳を持った人も、うつ症状になり得ます。そんな時に医者はうつの病名を与えます。でも伝統的なうつ病とはメカニズムが違うので、休んでも良くなるとは限りません。もし統合失調の陰性症状だと診断しても告知するとは限らないし、処方を聞いてみると抗精神病薬を飲んでいたりします(それが効くならうつじゃないだろ)。

なぜか世の中には「統合失調よりうつのほうがまし」という風潮(偏見)があるせいで、自分はうつ(あるいは躁うつ)だと思いたい人が増えています。それで不適切な治療をして良くならないのは不幸なことです。自分ではうつだと思っている人に、抗精神病薬を出して良くしちゃう医者は腕利きなのかも。

話は少し変わって、1年前の読売新聞に統合失調だと誤診されたシリーズをやっていました。ボーダーや広汎性発達障害なのに医者が間違えたという話でした。統合失調じゃない人に抗精神病薬を飲ませると副作用が強く出て、それが幻聴(陽性症状)、無気力(陰性症状)という統合失調の症状と似ていたりするので、話はややこしくなります。

それと最近は内因性の病気(伝統的うつ病や統合失調)が減っているという説もあります。代わりに増えているのが広汎性発達障害。なんでそれが増えたのか、食事の変化か、IT化のせいか、晩婚晩産化か。それで大人になった人たちが、うつや統合失調にカテゴライズされているという説です。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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