心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2008年11月09日(日) ハンドブックぐらい読めよ

昼/豚バラとトマトのパスタ・小松菜のピッツァ・コーヒー
夕/お湯で温めるハンバーグ・謎の鍋物(実家)
朝/コーヒー・バナナ・チーズ

AAメンバーであれば、おそらく黄緑色の「ミーティング・ハンドブック」という薄い冊子を手にしたことがあるでしょう。ふだんのミーティングでもあれを使っているところはたくさんあります。

その11〜12ページに「12の概念」が載っていて、12番目にはこうあります。

概念12:
評議会は、

1) 危険な富と権力の座に決してなることはなく、
2) 財政原則は十分な運営基金と準備金とをもった慎重なものとし、
3) 評議会のだれひとりとして、他のメンバーに対して絶対的な権威の地位に着くことはなく、
4) その重要な決定はすべて、討論と投票とによって、できる限り事実上の満場一致に至るようにし、
5) その決議はいずれも個人を罰するものであったり、公の論争を引き起こすものではなく、
6) 政府の役をするどのような行為もなく、

評議会が奉仕するこの共同体と同様に、その思想と行動において、常に民主的であり続ける、ということに留意してAAの伝統の精神を必ず順守すべきものである。

とあります。この6つは「6つの尊守事項」と言われ、評議会を始めとしたAAサービス組織の行動を規制しています。

来年の評議会の議案のひとつに「こういうことをさせないように規制して欲しい」という議案が出ていました。こんな議案が出てくること自体が、かなり恥ずかしい。

評議会は「政府」ではないので、命令もできないし、取り締まりもできないし、もちろんAAメンバーやグループが何をするのか規制もできません。もちろん評議会は、実行機関である理事会やJSOに対して「勧告」を出すことはできますが、JSOのスタッフにお役人みたいな仕事をさせようというのは、いかがなものか。

しかし、この議案が通ってしまわないか心配だ、という声が聞こえてこないのは、結構みんな評議会の良心を信じているからなのかもしれません。(あるいは単に無関心なだけか)。余計な心配は無用でしょう。

ただ、ミーティング・ハンドブックぐらい読めよ、と言いたいわけです。たいして厚い本じゃなし。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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