心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2005年06月01日(水) 診断書

申立書だけではなく、診断書まで「こんなふうに書いてください」というのを作ってしまいました。患者が自分の診断書を書くのだから異常な話であります。

「午前中に起きて活動したらどうなんだ」という怒鳴り声で一日が始まりました。
これぐらいの始まり方のほうが活動量が豊富だったりします。

仕事に行っていた時は、毎朝レギュラーコーヒーを飲むのが日課でありました。休むようになってから別にカフェインを摂って目を覚ます必要もなくなったので、麦茶などを沸かして飲んでいましたが、さすがに熱い麦茶はうれしくない季節になってしまったので、コーヒーに戻っております。
しかし、粉が切れてしまいました。しかたないので、インスタントコーヒーで我慢です。今日こそは粉を買ってこようと心に誓いながら毎日忘れ、毎日誓い直しております。空腹にインスタントコーヒーを飲むとなんだか胃がむかむかしませんか?

診断書を書いてもらう病院に電話をかけて、「こんなふうに書いて欲しいサンプルを持って行きたい」という話をしたら、「もう書き上がっています」という返答でした。こうして僕の昨夜の狂った努力は無に帰したのでした。1〜2週間かかるはずが4日でできるなんて・・・。とりあえずもらいに行くことにしました。

診断書は窓口に置いてあって料金を支払うだけで手に入れることはできたのですが、せっかく病院まで来たのでソーシャルワーカーさんに会っていくことにしました。会議が終わるのを待つこと15分。診断書の内容は、僕の願いとはほど遠く、年金には結びつきそうにありませんでしたが、「先生も『これ以上の作文は無理』とおっしゃっていました」という話でありました。まあ、事実と違うことは書けないものね。
最初は診断書を書くことにすら難色を示していただけに、ともかくここまでこぎ着けただけでも良しとしましょう。
ついでに、AAのパンフレットとミーティング会場の地図、7月のオープンスピーカーズの案内を渡しました。「うちはアルコールの患者さんは、○○病院や○○○メンタルクリニックに回してしまうのであまりいません」と聞き慣れた言葉を聞きました。地域のどこかでアルコール医療が発達すると、患者の中でも扱いのやっかいであるアルコール患者を、すべてそこへ押しつける傾向が生まれるもののようです。
それでも、AAのことを知ってくれたワーカーさんが一人でも増えたんだから、15分の価値はあったことにします。
でも、どうして民間病院のワーカーさんはしょっちゅう入れ替わるのでしょうか。

市役所で戸籍謄本と住民票の写しを取りました。妻の所得証明も取ろうとしましたが、来週木曜日で税金の年度が変わるので、それは来週に回しました。

市の美術館によって、展覧会に落選した母の絵を受け取りに行ってきました。50号の絵は、ステーションワゴンのリアシート&カーゴにやっと収まりました。

いつものメンタルクリニックへ。診断書をソーシャルワーカーさんに渡し、申立書の下書きも見てもらいます。主治医に、今月中旬に上司との面談があること、7月中旬より仕事に復帰したい希望を伝えました。良いとも悪いとも言われませんでした。

ホームグループのミーティングは、BOX-916を読んで「ホームグループ」。
普通の人間関係は挨拶を交わすのが第一段階。天気の話など世間話が第二段階。心の悩み事を話すのが第三段階。なのにホームグループだと大して親しくない人といきなり第三段階まで踏み込んだ話をしてしまう。だから、すごく親しいんだと勘違いしてしまうけれど、そうじゃないんだ勘違いしちゃいけないんだ。という話をしているメンバーがいました。
それは素晴らしい気づきだと思ったので、本当はこんなところに書いちゃいけないんだろうけど、記録に残しておきたくて書いてしまいました。
そう、すごく親しいんだと思って甘えちゃいけないんだ。人間関係の病気なんだから。
(と言いつつ、ここに書くと言うことがすでに甘えだな)。

空腹のまま、インスタントコーヒーを飲んでやっぱり気分が悪くなりました。

母に金を借りて帰る。兄には内緒である。兄弟といえどもすでにお互いに眷族を持つ身。金については他人だと思ったほうがいいというのが、年寄りの知恵でありました。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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