心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年11月04日(木) おたく談義

昨日の雑記で、コードウェイナー・スミスと書いてしまいましたが、そりゃハーラン・エリスンの間違いではないかという指摘をいただきました。SF者としては恥ずかしい限りです。

某アニメの最終話のタイトルが「世界の中心で愛を叫んだ獣」で、これがSF小説のタイトルのパクりでありました。
この某アニメに人類補完機構という謎の組織が出てくるのですが、これはコードウェイナー・スミスの短編群からもじったものです(最後まで補完機構の実態が明らかにならない筋立てもそのままです)。だから、「世界の中心で・・・」もこの短編集の中の一篇だと信じ込んでしまったのが僕の間違いでした。

で、「世界の中心で・・・」は、ハーラン・エリスンという作家が編んだSF小説のアンソロジーでした。このエリスンという人は変わった人で、このアンソロジーに自分の短編を収録し、しかもその題名を本のタイトルにしてしまうツワモノであります。ちなみに英題は THE BEAST THAT SHOUTED LOVE AT THE HEART OF THE WORLD です。アニメのおかげでしょうか、20年以上前の文庫本が再版されています。

10代の終わりごろから、20代の半ばまで、英米のSF小説をずいぶん読みました。早川書房、創元推理文庫、キャラクター商品で有名なサンリオもサンリオSF文庫を出していました。
しかし、年とともに(アルコールに脳を侵されたせいか)、緻密な設定を想像力を働かせて読むのが面倒になってしまい、最近では日本人の書いた分かりやすい小説が好みになってしまいました。だから、SF者をなのる資格はもうないですね。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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