心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年07月22日(木) ゼロデイ来る

朝一番から病院へ。
いきなり包帯を取られて、傷口を石鹸でじゃぶじゃぶ洗われました。
「縫った後の傷口からはばい菌は入りません。普通に生活してください」
そう言われても糸が見えているのは嫌なので、バンドエイドを張ってもらいました。
診察料金720円、自己負担220円。

午前中に社長が社内にいる全員を招集しました。
今月一杯で会社をたたむそうであります。
今月20日締めの給料は25日に、30日までの給料は30日に支払われるとのこと。
借金のある会社なので清算はできないので、自己破産ということになるのでしょう。手形を使う会社ではないので「支払不能」ではなくて、「債務超過」という理由になります。ここのところ見知らぬ人が応接に出入りしていたのは、そうした資料を作るためだったのかも。

普通の解雇だったら、給料一か月分の予告手当てが出るところですが、そんなものが払えるのなら破産はしないでしょう。買掛金も8月末支払いのものも7月末に支払うと言っていましたが、同時に「銀行の話では全額は無理だろう」とも言っていました。

社長の希望では、現在社員が抱えている仕事は納品までこぎつけてもらい、口座に振り込まれた金から、社長夫妻が会社の仕入れ費用だけを取って、残りは銀行が管理するので、解雇後の社員に分配して欲しいと言います。しかし、簡単な仕事ならともかく、自分にお鉢が回ってきている仕事は、そう簡単に終わりそうにもありません。
ずるずる仕事をしていたら、下手をすると失業保険すら棒に振りかねません。

未払いの買掛金が生じる以上、会社に債権者がやってくることは避けられません。そんなところですでに解雇された従業員が働いていることを想像することすら難しいです。
一日考えあぐねてみたものの、結論は「申し訳ないが、金の切れ目が縁の切れ目」。予告手当て分の債権は放棄する代わりに、仕事からは手を引かせてもらうことに決めました。ほかの独身の社員がどうするのかは知りませんが、僕には養わねばならぬ家族があります。
大恩ある社長にこのような冷たい態度を取らねばならないのは切ないですが、仕方ありません。

会社がつぶれるときに甘いことは言っていられないのは良くわかっているつもりです。でも・・・。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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