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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年02月20日(金) 頭脳ではなく、体の頑丈さ ビジネスホテルの隣の部屋の前に、焼酎のビンが出されていました。その隣にはワンカップや缶チューハイの空き缶の入ったコンビニ袋。焼酎を割るために使われたのか、烏龍茶のPETボトルがなんだか悲しげであります。
夜遅くまで働いてホテルに帰ってきても、工場の町には夜遊ぶところなどありません。しかも翌朝は早いわけですから、手っ取り早いストレスの発散方法として、ホテルの部屋で酒を呷るという手段を選択するのも理解できなくはありません。
その道を歩んでいると必ずアル中になるというわけじゃありませんが、多くのアル中がその道を歩んだことも確かです。
今回の景気の回復は本物なのか? という話題でもしようかとおもったら、複数の新聞で一面記事になっております。企業はリストラクチャリングが一通り終わって、成長が望めない局面でも利益が出せるようになってきています。僕の会社の顧客は製造業の会社なのですが、いままで間接部門にいた人たちが、部門縮小にあい、製造部門に移って働いている話はよく聞きます。辞めさせられた人々も苦しいのでしょうが、残った人々も労働強化で厳しそうです。
みなが厳しい局面に立たされながらも景気は回復していき、しかもデフレ局面での景気回復は人々に豊かさを感じさせないという、素人には不思議な話であります。
同僚二人は、今回の出張とは別件の仕事を、ホテルの一室でまだ続けています。もうすぐ3時だというのに・・・締め切りは朝8時のようであります。ITエンジニアに求められるのは、頭脳ではなく、体の頑丈さであります。
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